23 / 136
幼少期⑯
しおりを挟む
<アルト様、お待たせ致しました。そちらに戻ることができます>
街を歩いていると突然キウンからの念話が届いた。
<召喚って言えばいいのかな?>
<はい、そうです。>
俺は召喚と念じる。
すると目の前にすでに小さくなった状態でキウンが小さな光とともに現れた。
幸い騒動のおかげ人はおらず、特に目立つこともなかった。
俺はキウンを抱きかかえ、モフモフに顔を疼くめながら人っ子一人いない街を変装を解いて歩いた。
俺の家に近づくにつれ人が多くなっている。
俺の家は魔物が迫ってきた方向から真逆にあったので避難場所としては最適だったようだ。
領主である父の命令なのか、はたまた市民が自発的に行っているのかは分からないが、至る所にテントが立てられ、布が敷かれ休憩所が出来ている。
中央のあたりでは、女性達がいくつかの大きな鍋をかき回して料理を作っているようだ。
(この世界の人達はしっかりしてるな)
そんなことを考えながら歩いていると、遠くから、何十人もの衛兵が俺に駆け寄ってきた。
「ア、アルト様! ご無事でしたか!」
「うん?」
「アルト様がおられず、ミルさんから街に行ったと聞いていましたので、その……魔物の軍勢に飲まれたかと皆んな心配して探していたのです」
俺は皆が知らない間に街を救い、俺が知らない間に色んな人に心配をかけていたようだ。
余りにもホッとした顔でいる衛兵達や、手を止めてまでこちらを見て良かったと口々にする町のみんなに罪悪感を覚え、本当のことを父様や母様に話す決心がついた。
「アルト様、良かったですね」
「そうだなキウン」
俺はキウンを撫でて衛兵に礼を言う。
「ありがと、俺の為にそこまでしてくれて」
俺は頭を下げる。
「な、頭をお上げください! 」
少し慌てたように見えたが俺が頭をあげれば、直ぐにキリッとした表情になる。
切り替えが早いのは流石と言えよう。
そして、何十人もの兵士が剣を抜き姿勢をただす。
剣を横に一振りし、剣を持って手首を2回まわして体の中心に持ってき、垂直に立てて、胸のすぐ前までもってくると、刃が正面を向くように少し角度を変える。
これは兵士や騎士が最上位の敬意を示す動作だ。
俺は「これからも宜しく」と言ってその場を離れ、父様や母様のいる屋敷へと向かう。
騎士達は、街の警備にその場を離れた。
門の方にむかうことからして、火事場泥棒などを、取り締まるようだ。
ガチャ
ドアを開けて部屋に入ると、誰かに抱きしめられた。
豊富な胸に、覚えのある匂い……母様だ。
「ア、アルト……本当に良かった!」
「母様?」
「心配したんだぞ、俺たちみんな」
と父様が真剣な表情でいう
「本当だぞ!」
兄様は安心した顔で言う。ミルに関しては、しゃがんで泣いている始末だ。
「アルト、何処へ行ってたの?」
俺から離れた母様は同じ目線で俺に問う
「それに関して……お話があります」
俺は俯いて言う
「メリス、ファル、アルト後で書斎に来い。その時話してくれ。勿論、セビスとミルもだ」
父様が俺の頭を撫でながら言う。
「わ、私も良いのですか?」
「勿論だ、ミル、お前はアルトの専属だ。生まれた時からアルトの世話をしてくれている。そんな身近な人間ならば、当たり前だろう? それに、その方がアルトも安心するだろう」
「アルト様、本当ですか? 」
「うん、ミルも一緒にお願い」
「あ、有難うございます!」
ミルは涙を浮かべながら深いお辞儀をする。
「よし、この話は一旦終わりだ。アルト、疲れているだろう少し部屋で休むと良い」
「そうするよ」
俺はキウンの頭を撫でながら部屋に戻る
部屋に戻る時、勿論ミルが後ろからついてくる。
「ミル、ありがとな」
さっき泣いていたことを思い出し色んな意味を込めて礼を言う
「な、何ですか! 急に」
「色々心配かけたなと思ってな」
「なら何でありがとうなんですか!? 」
「さぁな」
俺はニヤリと笑みを浮かべ、少しはぐらかす態度をとり部屋に戻った。
その頃、魔王軍では……。
ダンッ!
ある部屋で机を叩く大きな音が響き渡る
「この無能が! たかが人間1匹如きに何をしている!」
「「「は! 申し訳ございません!」」」
3人の男が膝をつき、頭を下げている。
この偉そうにしている男、彼は反魔王軍のボスだ。
「何が申し訳ありませんだ! そう思っているならさっさと片付けたらどうだ!」
「その通りでございます」
ガンッ!
男は自分の座っていた椅子を蹴り飛ばす。
かなり苛立っているようだ
「チッ! おい! この作戦を立てた部隊の責任者はた誰だ?」
「わ、私でございます」
「無能はお前か!」
そう言って男は右足で思いっきりその男の顔を蹴り飛ばす
男は吹っ飛び、壁にぶつかる。
口から血を吐き壁にもたれかかるようにして荒々しい呼吸をしている。
「はぁ、はぁ、申し訳……はぁ、ございません」
「フンッ! 無能が、謝るくらいなら最初からするな」
男は机の引き出しから一丁の拳銃を取り出す。
「あははぁ、これはな、歴代の勇者が残したピストルという武器だ。魔王城に保管されてたものをくすねてきた。」
「ピ、ピストル?」
男はハンドガンのピストルのトリガーを引く
カチャン
静かな部屋に響き渡るトリガーを引く音
「これはな、鉛の弾を撃ち出す武器だ」
「そ、それをどうすると……」
「こうするんだよ! 」
パァン!
男は先ほど蹴飛ばした男の腹に1発打ち込む
「カハァッ!」
パァン! パァン! パァン!
男は容赦なく引き金を引き続ける
「な!」
「ハッ! この程度、お前なら直ぐに治るだろう。今日はこの辺りで辞めておくとしよう。次はないぞ」
倒れていた男は何とか姿勢を正し、流れる血を垂らしながら男に跪く。
「「「有難き幸せ」」」
部屋から部下たちが出た後男は笑っていた
「あの軍勢を蹴散らす人間……面白い」
暗い部屋に、薄気味悪い笑いが響き渡った。
街を歩いていると突然キウンからの念話が届いた。
<召喚って言えばいいのかな?>
<はい、そうです。>
俺は召喚と念じる。
すると目の前にすでに小さくなった状態でキウンが小さな光とともに現れた。
幸い騒動のおかげ人はおらず、特に目立つこともなかった。
俺はキウンを抱きかかえ、モフモフに顔を疼くめながら人っ子一人いない街を変装を解いて歩いた。
俺の家に近づくにつれ人が多くなっている。
俺の家は魔物が迫ってきた方向から真逆にあったので避難場所としては最適だったようだ。
領主である父の命令なのか、はたまた市民が自発的に行っているのかは分からないが、至る所にテントが立てられ、布が敷かれ休憩所が出来ている。
中央のあたりでは、女性達がいくつかの大きな鍋をかき回して料理を作っているようだ。
(この世界の人達はしっかりしてるな)
そんなことを考えながら歩いていると、遠くから、何十人もの衛兵が俺に駆け寄ってきた。
「ア、アルト様! ご無事でしたか!」
「うん?」
「アルト様がおられず、ミルさんから街に行ったと聞いていましたので、その……魔物の軍勢に飲まれたかと皆んな心配して探していたのです」
俺は皆が知らない間に街を救い、俺が知らない間に色んな人に心配をかけていたようだ。
余りにもホッとした顔でいる衛兵達や、手を止めてまでこちらを見て良かったと口々にする町のみんなに罪悪感を覚え、本当のことを父様や母様に話す決心がついた。
「アルト様、良かったですね」
「そうだなキウン」
俺はキウンを撫でて衛兵に礼を言う。
「ありがと、俺の為にそこまでしてくれて」
俺は頭を下げる。
「な、頭をお上げください! 」
少し慌てたように見えたが俺が頭をあげれば、直ぐにキリッとした表情になる。
切り替えが早いのは流石と言えよう。
そして、何十人もの兵士が剣を抜き姿勢をただす。
剣を横に一振りし、剣を持って手首を2回まわして体の中心に持ってき、垂直に立てて、胸のすぐ前までもってくると、刃が正面を向くように少し角度を変える。
これは兵士や騎士が最上位の敬意を示す動作だ。
俺は「これからも宜しく」と言ってその場を離れ、父様や母様のいる屋敷へと向かう。
騎士達は、街の警備にその場を離れた。
門の方にむかうことからして、火事場泥棒などを、取り締まるようだ。
ガチャ
ドアを開けて部屋に入ると、誰かに抱きしめられた。
豊富な胸に、覚えのある匂い……母様だ。
「ア、アルト……本当に良かった!」
「母様?」
「心配したんだぞ、俺たちみんな」
と父様が真剣な表情でいう
「本当だぞ!」
兄様は安心した顔で言う。ミルに関しては、しゃがんで泣いている始末だ。
「アルト、何処へ行ってたの?」
俺から離れた母様は同じ目線で俺に問う
「それに関して……お話があります」
俺は俯いて言う
「メリス、ファル、アルト後で書斎に来い。その時話してくれ。勿論、セビスとミルもだ」
父様が俺の頭を撫でながら言う。
「わ、私も良いのですか?」
「勿論だ、ミル、お前はアルトの専属だ。生まれた時からアルトの世話をしてくれている。そんな身近な人間ならば、当たり前だろう? それに、その方がアルトも安心するだろう」
「アルト様、本当ですか? 」
「うん、ミルも一緒にお願い」
「あ、有難うございます!」
ミルは涙を浮かべながら深いお辞儀をする。
「よし、この話は一旦終わりだ。アルト、疲れているだろう少し部屋で休むと良い」
「そうするよ」
俺はキウンの頭を撫でながら部屋に戻る
部屋に戻る時、勿論ミルが後ろからついてくる。
「ミル、ありがとな」
さっき泣いていたことを思い出し色んな意味を込めて礼を言う
「な、何ですか! 急に」
「色々心配かけたなと思ってな」
「なら何でありがとうなんですか!? 」
「さぁな」
俺はニヤリと笑みを浮かべ、少しはぐらかす態度をとり部屋に戻った。
その頃、魔王軍では……。
ダンッ!
ある部屋で机を叩く大きな音が響き渡る
「この無能が! たかが人間1匹如きに何をしている!」
「「「は! 申し訳ございません!」」」
3人の男が膝をつき、頭を下げている。
この偉そうにしている男、彼は反魔王軍のボスだ。
「何が申し訳ありませんだ! そう思っているならさっさと片付けたらどうだ!」
「その通りでございます」
ガンッ!
男は自分の座っていた椅子を蹴り飛ばす。
かなり苛立っているようだ
「チッ! おい! この作戦を立てた部隊の責任者はた誰だ?」
「わ、私でございます」
「無能はお前か!」
そう言って男は右足で思いっきりその男の顔を蹴り飛ばす
男は吹っ飛び、壁にぶつかる。
口から血を吐き壁にもたれかかるようにして荒々しい呼吸をしている。
「はぁ、はぁ、申し訳……はぁ、ございません」
「フンッ! 無能が、謝るくらいなら最初からするな」
男は机の引き出しから一丁の拳銃を取り出す。
「あははぁ、これはな、歴代の勇者が残したピストルという武器だ。魔王城に保管されてたものをくすねてきた。」
「ピ、ピストル?」
男はハンドガンのピストルのトリガーを引く
カチャン
静かな部屋に響き渡るトリガーを引く音
「これはな、鉛の弾を撃ち出す武器だ」
「そ、それをどうすると……」
「こうするんだよ! 」
パァン!
男は先ほど蹴飛ばした男の腹に1発打ち込む
「カハァッ!」
パァン! パァン! パァン!
男は容赦なく引き金を引き続ける
「な!」
「ハッ! この程度、お前なら直ぐに治るだろう。今日はこの辺りで辞めておくとしよう。次はないぞ」
倒れていた男は何とか姿勢を正し、流れる血を垂らしながら男に跪く。
「「「有難き幸せ」」」
部屋から部下たちが出た後男は笑っていた
「あの軍勢を蹴散らす人間……面白い」
暗い部屋に、薄気味悪い笑いが響き渡った。
42
あなたにおすすめの小説
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる