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幼少期㉑
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さすが王都なだけあって街がとても賑わっている
俺のいる領地より1.3倍程度は広いであろう道は、歩行者と馬車の道が別れていて、スムーズに通り抜けられた
これは大きな領地や王都くらいでないと出来ない。
土地の広さが狭い領地や、金のない領地はそれが枷になるからだ
「うわぁ、広い」
俺は馬車に乗りながら道の広さや、外壁の大きさに呆気にとられていた
「そうだろ? 王都はすごく広いんだ。特にこの国の王都は他国に比べて軍事力も財力も頭一つ抜いている」
「凄いんだ……」
父様の王都の説明を聞きながら辺りを見渡す
ふと気になったのは町にいる冒険者の装備やステータスが辺境の地の冒険者と比べて同等って事だ
一般的に人が多くて、ましてや王都なんだから強い人が多い筈だ
俺は父様に聞いてみた
「父様一つ聞いていいですか?」
「なんだ?」
「王都の冒険者は辺境領と同じ程度のレベルに感じたんですけど何故ですか?」
「それはな、辺境の地は強い魔物が多いんだ」
あぁ、と俺は納得した
つまりだ
王都は国の中枢とも言える大切な場所だからそれなりに強い人がいる。
でも、辺境の地は王都より強くて金になる魔物が多い
故にどちらも強い冒険者が豊富という事だ
「納得したようだな、アルト」
「はい! ありがとうございます」
それからは特に会話は無く、ただひたすらキウンの頭を撫でて馬車の中で過ごしていた
しばらく馬車で移動していると、見たこともないくらい大きい城壁に囲まれた城が建っていた
「見えたぞアルト、あれが王城だ」
「ふぇ~」
あまりにも凄い城に変な声が出ちゃった
僕が住んでる屋敷のだいたい3倍以上はある
石でできた大きな城壁に、木でできたこれまた大きい城門
その前には兵士が3人立っていて両端と真ん中にいる
そのうち2人の兵士が駆け寄ってきた
御者は手綱を引き馬を止め父様は馬車の扉を開いた
「失礼します、その馬車辺境伯家のものとお見受けしました」
「そうだ」
「御用は陛下より耳にしています。確認の為に貴族証をご提示ください」
父様は先ほどと同じく胸ポケットから貴族証を取り出す
「拝見致します」
兵士は父様から貴族証を両手で受け取り見る
「確認が完了しました。どうぞお通りください」
兵士の1人が手を挙げると、残っていた兵士が石のような物に手をかざす
あれは魔石だ
王都の城門は認証されている兵士の魔力を流すと自動で開くように設計されており、その証人者になると、王家からの一定の信頼を得られ一般兵とは比べ物にならない給与を得ることが出来る
故に、戦いの苦手な兵士でも頭の良さと要領の良さ次第では信頼を勝ち取って富を得ることもできるのだ
それはさておき
王城の敷地内に入った俺達はそのまま城の立派な庭を通り抜けて屋敷の玄関前で馬車から降りる
「ようこそお越しくださいましたアルト様、辺境伯閣下」
普段であれば父様の辺境伯閣下、その後子息の俺の呼び順の筈だ
だが、今回は陛下から俺が主要人物でありあくまで父様はその付き添いと聞いているからであろう
それを分かっている父様は特に何も言わなかった
「さて、陛下がお待ちです。すぐに用意をして謁見の間に行きましょう」
これもまた特別である
本来謁見を申し渡された貴族は王城にて1泊して、翌日に謁見が行われる
だが、例外がある
緊急で報告が必要な案件、今回でいう上位魔人の出現だ
上位魔人は1体で国を滅ぼすことの出来る力を所有して降り、魔国に10体いる数少ない戦力だ
人間国で言うところのSSランク2人相当に匹敵する強さを持っている
さらにその上には最上位魔人が4人いる
彼らは魔の四天王、人間国で言うSSSランク2人相当程度の強さと言われている
そんな上位魔人が現れたとなっては緊急で謁見を開くことはおかしい事ではない
早馬で王都に伝わったのが2日前、陛下とその他の貴族達はその頃から準備はしている
それ程に大切な謁見ということだ
屋敷について、準備をして謁見に向かうまでにこの説明を父様から受けていた
俺は魔人の脅威と今回の謁見の重要性について考えることとなった
「では、謁見の間に入りましたら赤い絨毯が敷のを歩いて行きその絨毯が終わる一歩手前で左の膝をつき右膝を立てて、右手を胸に左手をついた左膝の上に置き、頭を下げてください」
「わかりました」
「では、アルト様行ってらっしゃいませ」
そう言って扉が開かれた
因みにだが父様は今回待合室で待機している
この国が建国されて以来未成年者が謁見を受けることは初めてだ
本来ならば保護者の同伴を求めるのが一般ではあるが、国の法律として謁見に参加できるのは招待者のみ、つまり同伴者は参加できないのである
だがこれにも例外があり、謁見前日に重要人の追加という形で申請しておけば許可が出る場合がある
その時は招待者以外の同伴者も参加することができる
開かれた扉を通り抜け、謁見の間に足を踏み入れる。
左右には重要な人物であろう人達が3名ずつ立って降り、一番奥の物凄く豪華な椅子に以前家に来た陛下が腰掛けている
これから始まる謁見に不安と好奇心を抱いて俺は絨毯を歩いた
俺のいる領地より1.3倍程度は広いであろう道は、歩行者と馬車の道が別れていて、スムーズに通り抜けられた
これは大きな領地や王都くらいでないと出来ない。
土地の広さが狭い領地や、金のない領地はそれが枷になるからだ
「うわぁ、広い」
俺は馬車に乗りながら道の広さや、外壁の大きさに呆気にとられていた
「そうだろ? 王都はすごく広いんだ。特にこの国の王都は他国に比べて軍事力も財力も頭一つ抜いている」
「凄いんだ……」
父様の王都の説明を聞きながら辺りを見渡す
ふと気になったのは町にいる冒険者の装備やステータスが辺境の地の冒険者と比べて同等って事だ
一般的に人が多くて、ましてや王都なんだから強い人が多い筈だ
俺は父様に聞いてみた
「父様一つ聞いていいですか?」
「なんだ?」
「王都の冒険者は辺境領と同じ程度のレベルに感じたんですけど何故ですか?」
「それはな、辺境の地は強い魔物が多いんだ」
あぁ、と俺は納得した
つまりだ
王都は国の中枢とも言える大切な場所だからそれなりに強い人がいる。
でも、辺境の地は王都より強くて金になる魔物が多い
故にどちらも強い冒険者が豊富という事だ
「納得したようだな、アルト」
「はい! ありがとうございます」
それからは特に会話は無く、ただひたすらキウンの頭を撫でて馬車の中で過ごしていた
しばらく馬車で移動していると、見たこともないくらい大きい城壁に囲まれた城が建っていた
「見えたぞアルト、あれが王城だ」
「ふぇ~」
あまりにも凄い城に変な声が出ちゃった
僕が住んでる屋敷のだいたい3倍以上はある
石でできた大きな城壁に、木でできたこれまた大きい城門
その前には兵士が3人立っていて両端と真ん中にいる
そのうち2人の兵士が駆け寄ってきた
御者は手綱を引き馬を止め父様は馬車の扉を開いた
「失礼します、その馬車辺境伯家のものとお見受けしました」
「そうだ」
「御用は陛下より耳にしています。確認の為に貴族証をご提示ください」
父様は先ほどと同じく胸ポケットから貴族証を取り出す
「拝見致します」
兵士は父様から貴族証を両手で受け取り見る
「確認が完了しました。どうぞお通りください」
兵士の1人が手を挙げると、残っていた兵士が石のような物に手をかざす
あれは魔石だ
王都の城門は認証されている兵士の魔力を流すと自動で開くように設計されており、その証人者になると、王家からの一定の信頼を得られ一般兵とは比べ物にならない給与を得ることが出来る
故に、戦いの苦手な兵士でも頭の良さと要領の良さ次第では信頼を勝ち取って富を得ることもできるのだ
それはさておき
王城の敷地内に入った俺達はそのまま城の立派な庭を通り抜けて屋敷の玄関前で馬車から降りる
「ようこそお越しくださいましたアルト様、辺境伯閣下」
普段であれば父様の辺境伯閣下、その後子息の俺の呼び順の筈だ
だが、今回は陛下から俺が主要人物でありあくまで父様はその付き添いと聞いているからであろう
それを分かっている父様は特に何も言わなかった
「さて、陛下がお待ちです。すぐに用意をして謁見の間に行きましょう」
これもまた特別である
本来謁見を申し渡された貴族は王城にて1泊して、翌日に謁見が行われる
だが、例外がある
緊急で報告が必要な案件、今回でいう上位魔人の出現だ
上位魔人は1体で国を滅ぼすことの出来る力を所有して降り、魔国に10体いる数少ない戦力だ
人間国で言うところのSSランク2人相当に匹敵する強さを持っている
さらにその上には最上位魔人が4人いる
彼らは魔の四天王、人間国で言うSSSランク2人相当程度の強さと言われている
そんな上位魔人が現れたとなっては緊急で謁見を開くことはおかしい事ではない
早馬で王都に伝わったのが2日前、陛下とその他の貴族達はその頃から準備はしている
それ程に大切な謁見ということだ
屋敷について、準備をして謁見に向かうまでにこの説明を父様から受けていた
俺は魔人の脅威と今回の謁見の重要性について考えることとなった
「では、謁見の間に入りましたら赤い絨毯が敷のを歩いて行きその絨毯が終わる一歩手前で左の膝をつき右膝を立てて、右手を胸に左手をついた左膝の上に置き、頭を下げてください」
「わかりました」
「では、アルト様行ってらっしゃいませ」
そう言って扉が開かれた
因みにだが父様は今回待合室で待機している
この国が建国されて以来未成年者が謁見を受けることは初めてだ
本来ならば保護者の同伴を求めるのが一般ではあるが、国の法律として謁見に参加できるのは招待者のみ、つまり同伴者は参加できないのである
だがこれにも例外があり、謁見前日に重要人の追加という形で申請しておけば許可が出る場合がある
その時は招待者以外の同伴者も参加することができる
開かれた扉を通り抜け、謁見の間に足を踏み入れる。
左右には重要な人物であろう人達が3名ずつ立って降り、一番奥の物凄く豪華な椅子に以前家に来た陛下が腰掛けている
これから始まる謁見に不安と好奇心を抱いて俺は絨毯を歩いた
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