転生貴族の異世界無双生活

guju

文字の大きさ
104 / 136

第四章 領地運営と戦争準備

しおりを挟む
 領地運営を初めて1週間が経って、領地の経営状況や特産物の把握に、街の現状や引き継ぎに関する書類仕事を大方終わらせた俺は、今日ようやくゆっくりとした休みを取る事が出来た。

 スーリヤに買わせた奴隷達は、俺の転移魔法でロード領まで送迎し、今はミッツェに読み書きや貴族に付くものとして相応しい教養を勉強して貰っている。
 無論、衣食住の提供を対価とし、それ以上の金銭的賃金は発生させていない。

 まぁ、今後一切それは無いが。奴隷に金を払うほど、俺の懐は暖かくないしな。
 
 使用人達は、急な当主変更に戸惑っているかと思っていたが、仕事内容はさして変わらないようで、今までと同じ労働条件で俺と雇用契約を結んだ。

 これで、大方の身の回りについては固まったが、領地については課題が山ずみだ。

 このロード領には、魔鉱石が取れる鉱山があるようで、そこが主な収入源のようだが、聞いた話によると魔鉱石は枯渇しているようだ。
 別に、本国が確保する魔鉱石は、うちが全てを担っているというわけではないので特に国として問題は無いが、ウチとしては大惨事だ。

 他には、スラム街だ。
 スラム街の頭と呼ばれてるボスのようなやつは、非常に頭が切れるらしくチャン侯爵が手を焼いていたようだ。
 範囲もかなり広いようだし……。
 他にも沢山あるが、まず取り掛かるのはここからかな。

「ネメス、いるか?」

 部屋に、ネメスは転移魔法で現れた。

「なんでしょう、主様」
「明日、スラム街に向かう。なるべく人型に近い悪魔を数十集めておいてくれ」
「受けたわまりました」
  
 チャンから引き継いだ私兵は、いるに入るのだがレベルが低すぎるため、国士騎士と共に訓練をさせている。
 屋敷の護衛や街の巡回は、兵士に扮装したスーリヤの部下――天使達に全て任せている。
 
 なんなら、こっちの方がいいかもしれない。

 そうして、ネメスは直ぐにその場を離れた。
 最近、スーリヤはそうでも無いがネメスが悪魔界に行くことが増えている。
 まぁ、一応トップだから色々と忙しいんだろ。

「さて、今日は寝るか」
 
 既に外は暗くなっており、眠気が襲ってきたので夕食を取らずに寝てしまった。


………………
………




 翌朝、朝食を取って直ぐにスーリヤに馬車を用意させた。
 チャンが使用していた趣味の悪い金ピカの馬車は解体して金に変え、新たに落ち着いた馬車を買い直した。
 幸い、鉱石が特産品であるウチの領には、手先が器用な金細工が多くおり、前々から依頼をして細々とした装飾を施して貰っていた。

 それがついに完成したとの事なので、早速馬に繋いでもらったのだ。
 そして、その馬はキウンに頼んで呼び寄せた純白の馬。
 精霊界では名の通った、ホーリーホーンを2体。

 これら締めて、普通に用意しようと思えば白金かなんぞいくらあっても足りない価値が着くほどのものとなった。

 そして、俺は馬車に揺られながらスラム街へと向かう。

 道中、窓から見える街の様子は、とても面白い。

「ふーん。結構発展しているんだな、この領地は」

 無駄に整備された街道、何故そこに金を突っ込むのか不思議に思うが、街頭などが一々細かい。

 どんだけ見栄っ張りなんだよここの元領主。
 鉱山の衰退を認知しつつも、こんなにメインロードに金をかけてりゃ、そりゃスラムも大量発生するわ。

 そんなことを考えていたら、どうやら着いたようで。

 「主様、到着致しました」

 と、御者の隣で控えていたネメスが馬車の扉を開けた。

 御者は別の悪魔に頼んでいるので、俺はネメスを仕えてスラム街へと足を踏み入れた。
しおりを挟む
感想 83

あなたにおすすめの小説

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜

難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」 高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。 だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや—— 「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」 「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」 剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める! 魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」 魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」 神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」 次々と編み出される新技術に、世界は驚愕! やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め—— 「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」 最強の頭脳戦が今、幕を開ける——! これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語! ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

処理中です...