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リチャードの視点
公爵邸の大広間にてこのリチャード様はご満悦だった。
ロゼッタに楽しく話しかける。
「いやーロゼッタ!!!これはなかなかいい手だな!!!」
「ええあのお人よしのクズ女の事です。きっと出てきますよ。」
「ところであのクズ女を誘き出すために捕らえた者達は解放するおつもりですか??」
「まさか、婚儀を済ませて秘宝ゼブリアを手に入れたら全員処刑してやるんだ!!!この偉大なリチャード様に無礼な事をしたあのクズ女を苦してやらなければ俺の気が収まらない。」
「それを聞いて安心いたしました。私もまったく同意見です。あんななんの価値もなく性格も悪いクズ女は盛大に苦しませてやるべきですよ。」
「宜しければそいつらの処刑執行を私に任せてもらえませんか??」
「なに??ロゼッタにか??」
「はいあのクズ女を地下牢に繋いだうえで、目の前で1日に一人づつゆっくり私の火炎魔法で焼いていくんですよ。まずはあのメリーゼとかいうメイドを焼いてやりましょう。あのクズ女は絶叫しながら苦しみますよ。たぶんあのあのクズ女の苦しむ姿を毎日リチャード様にご提供できるかと!!」
「あのクズ女がもがき苦しむ姿を毎日か。」
「はいリチャード様は国王として高見からあのクズ女の苦しむ姿をお楽しみください。」
「なんてすばらしい考えなんだ!!!国王の俺様にふさわしい最高のプレゼントじゃないか!!」
「はいあのクズ女を苦しめる事ができて私もリチャード様もハッピーになれるます。」
「お前は本当にいい女だ。物事の道理というものをよく心得ている。このリチャード様を喜ばせる事こそ世界で一番重要な事だからな!!!」
「はい、ありがとうございます!!!私もリチャード様の妻となれて幸せです。」
「はっはっはっ!!!」
「くっくっくっくっ!!!」
すると大広間に大慌てで入って来た。
「リチャード様!!失礼致します!!!」
「ええい!!!このリチャード様が楽しんでいるときに入ってくるな!!」
「申し訳ありません。ですが一大事でして。」
「なに一大事だと!!!」
「さきほど魔物達が退却を始めたとの事です。」
「魔物が逃げ出しただと、それのどこが一大事なんだ。」
「それが王都レイヤードの郊外にて王国軍と魔物の軍勢との大規模戦闘が行われ王国軍が大勝利を収めた模様です。魔物達は山脈地帯に後退している模様です。このリーゼルト周辺の魔物も大幅に減っています。」
「なんだと???」
「でも王国軍にも大きな損害が出ているのでしょう??」
「それが王国軍に大きな損失は出ていない模様です。」
「はあ??だったらこの2カ月王国軍はなぜ何もしなかったの??」
「それがどうやら魔物の軍勢は王都全域を結界のようなものを張り王国軍を王都内に閉じ込めて無力化していたようです。」
「なんて事???」
「そして王国軍との連絡ができるようになった模様です。すでにリチャード様が蜂起した事はハイドル国王やクラトス王子にも伝わっている模様です。そしてとある触れが出されました。」
「触れだと??」
「はいリチャード様の公爵位の剥奪さらには愚かな賊として討伐するとのお触れが出された模様です。直ちに降参してソフィー様をお返しするなら爵位と領地の返上だけで許してやるとの事です。」
「この俺様が愚かな賊だと!!!ふざけやがって!!!」
「どうやら今回の王国軍の逆転はソフィー様が動かれた結果のようでして。」
「あのクズ女が??」
「はい、秘宝ゼブリアを使われて王国軍の窮地を救われたようです。」
「あのクズ女がまた私の計算を越えてきたっていうの!!!」
「はいどうやらそのようです。」
「クソ!!!あのクズ女!!!ふざけやがって!!!このリチャード様の邪魔ばかりしやがって!!!」
「キイー!!!あのクズ女ごときにこのロゼッタが二度も追い込まれるなんて!!!ふざけるんじゃないわよ!!!」
そして俺様の部下共が喚き始めやがった。
「リチャード様!!!どうするのですか!!!王国軍は健在ではないですか!!!」
「何が俺の予想は外れないですか!!!大外れじゃないですか!!!」
「リチャード、お前が勝ち馬だと思っていたのに、とんだ泥船じゃないか!!!」
「リチャード!!!貴様なんか信じるんじゃなかった!!!この無能が!!!」
「黙りなさい!!!この場で焼き殺されたいの!!!」
皆が黙り込んだ。
「こうなったらすぐにあのクズ女との婚儀をあげてください。秘宝ゼブリアさえ手に入れれば、王国軍に対抗できるようになるはずです。」
「しかし王国軍はすぐに転移魔法でやってくるんじゃないのか??」
「このリーゼルト周辺は聖地ゆえに転移魔法が使えません。ここに王国軍がやってくるには直接ここまで移動してくるしかありません。飛行魔法のフライを使って移動するとしても途中で何度も魔力を回復しなければならないはずです。ですからここに連中が到達するにはあと3日は必要なはずです。すぐにあのクズ女と挙式をあげて秘宝ゼブリアを手に入れて守りを固めれば逆転は可能なはずです。」
「うむ、分かった。」
公爵邸の大広間にてこのリチャード様はご満悦だった。
ロゼッタに楽しく話しかける。
「いやーロゼッタ!!!これはなかなかいい手だな!!!」
「ええあのお人よしのクズ女の事です。きっと出てきますよ。」
「ところであのクズ女を誘き出すために捕らえた者達は解放するおつもりですか??」
「まさか、婚儀を済ませて秘宝ゼブリアを手に入れたら全員処刑してやるんだ!!!この偉大なリチャード様に無礼な事をしたあのクズ女を苦してやらなければ俺の気が収まらない。」
「それを聞いて安心いたしました。私もまったく同意見です。あんななんの価値もなく性格も悪いクズ女は盛大に苦しませてやるべきですよ。」
「宜しければそいつらの処刑執行を私に任せてもらえませんか??」
「なに??ロゼッタにか??」
「はいあのクズ女を地下牢に繋いだうえで、目の前で1日に一人づつゆっくり私の火炎魔法で焼いていくんですよ。まずはあのメリーゼとかいうメイドを焼いてやりましょう。あのクズ女は絶叫しながら苦しみますよ。たぶんあのあのクズ女の苦しむ姿を毎日リチャード様にご提供できるかと!!」
「あのクズ女がもがき苦しむ姿を毎日か。」
「はいリチャード様は国王として高見からあのクズ女の苦しむ姿をお楽しみください。」
「なんてすばらしい考えなんだ!!!国王の俺様にふさわしい最高のプレゼントじゃないか!!」
「はいあのクズ女を苦しめる事ができて私もリチャード様もハッピーになれるます。」
「お前は本当にいい女だ。物事の道理というものをよく心得ている。このリチャード様を喜ばせる事こそ世界で一番重要な事だからな!!!」
「はい、ありがとうございます!!!私もリチャード様の妻となれて幸せです。」
「はっはっはっ!!!」
「くっくっくっくっ!!!」
すると大広間に大慌てで入って来た。
「リチャード様!!失礼致します!!!」
「ええい!!!このリチャード様が楽しんでいるときに入ってくるな!!」
「申し訳ありません。ですが一大事でして。」
「なに一大事だと!!!」
「さきほど魔物達が退却を始めたとの事です。」
「魔物が逃げ出しただと、それのどこが一大事なんだ。」
「それが王都レイヤードの郊外にて王国軍と魔物の軍勢との大規模戦闘が行われ王国軍が大勝利を収めた模様です。魔物達は山脈地帯に後退している模様です。このリーゼルト周辺の魔物も大幅に減っています。」
「なんだと???」
「でも王国軍にも大きな損害が出ているのでしょう??」
「それが王国軍に大きな損失は出ていない模様です。」
「はあ??だったらこの2カ月王国軍はなぜ何もしなかったの??」
「それがどうやら魔物の軍勢は王都全域を結界のようなものを張り王国軍を王都内に閉じ込めて無力化していたようです。」
「なんて事???」
「そして王国軍との連絡ができるようになった模様です。すでにリチャード様が蜂起した事はハイドル国王やクラトス王子にも伝わっている模様です。そしてとある触れが出されました。」
「触れだと??」
「はいリチャード様の公爵位の剥奪さらには愚かな賊として討伐するとのお触れが出された模様です。直ちに降参してソフィー様をお返しするなら爵位と領地の返上だけで許してやるとの事です。」
「この俺様が愚かな賊だと!!!ふざけやがって!!!」
「どうやら今回の王国軍の逆転はソフィー様が動かれた結果のようでして。」
「あのクズ女が??」
「はい、秘宝ゼブリアを使われて王国軍の窮地を救われたようです。」
「あのクズ女がまた私の計算を越えてきたっていうの!!!」
「はいどうやらそのようです。」
「クソ!!!あのクズ女!!!ふざけやがって!!!このリチャード様の邪魔ばかりしやがって!!!」
「キイー!!!あのクズ女ごときにこのロゼッタが二度も追い込まれるなんて!!!ふざけるんじゃないわよ!!!」
そして俺様の部下共が喚き始めやがった。
「リチャード様!!!どうするのですか!!!王国軍は健在ではないですか!!!」
「何が俺の予想は外れないですか!!!大外れじゃないですか!!!」
「リチャード、お前が勝ち馬だと思っていたのに、とんだ泥船じゃないか!!!」
「リチャード!!!貴様なんか信じるんじゃなかった!!!この無能が!!!」
「黙りなさい!!!この場で焼き殺されたいの!!!」
皆が黙り込んだ。
「こうなったらすぐにあのクズ女との婚儀をあげてください。秘宝ゼブリアさえ手に入れれば、王国軍に対抗できるようになるはずです。」
「しかし王国軍はすぐに転移魔法でやってくるんじゃないのか??」
「このリーゼルト周辺は聖地ゆえに転移魔法が使えません。ここに王国軍がやってくるには直接ここまで移動してくるしかありません。飛行魔法のフライを使って移動するとしても途中で何度も魔力を回復しなければならないはずです。ですからここに連中が到達するにはあと3日は必要なはずです。すぐにあのクズ女と挙式をあげて秘宝ゼブリアを手に入れて守りを固めれば逆転は可能なはずです。」
「うむ、分かった。」
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