9 / 10
09
しおりを挟む
「ロゼッタ!!!こうなったらお前の魔法で何とかしてくれ!!!」
「任せて!!!」
するとロゼッタが詠唱を始めました。
「灼熱の業火よ、その輝きをもって形あるすべての物を焼き尽くせ!!!」
「テラ・インフェルノ(地獄火炎)!!!」
ロゼッタは炎系の最強魔法であるテラ・インフェルノを発動しました。
特大の火球がランベール大聖堂の上に出現するとそれがゆっくりと下に落ちてきました。
ロゼッタが大きな声で叫びます。
「じゃあね、くず女!!ボンクラ王子!!!」
「クラトス様??」
「ソフィー!!一緒にウォーターウォール(水壁)を唱えよう!!」
「でもウォーターウォールではロゼッタのテラインフェルノを防ぐのは無理です。」
「ソフィー!!俺をそして君自身を信じるんだ!!!僕達の二人が力をあわせればきっとあのテラインフェルノを防ぐことができる!!」
「分かりました、クラトス様を信じます。」
「ウォーターウォール!!!」
「そんな下級魔法で私のテラインフェルノを防げると思ってるの??さすがはクズ女にボンクラ王子ねえ!!!そのまま燃えてしまいなさい!!!」
そして特大の火球が地面に落ちてきました。
そしてそれとともにテラインフェルノの巨大な炎の渦巻きが私達を飲み込む事はありませんでした。
私達の唱えたウォーターウォールによって特大の火球は消滅しました。
ロゼッタのテラインフェルノを防ぐ事ができたんです。
「防ぎきった。」
「やったあ!!!」
「さあどうするロゼッタ??まだ続けるつもりか??」
「くう??ことごとくあんなクズ女なんかにこのロゼッタの上をいかれるなんて!!!!」
「おい!!ロゼッタ!!!はやく何とかしろ!!!」
「仕方ないわね。こうなったら。フライ!!!」
するとロゼッタは飛行魔法のフライを使ったのでした。
「私は逃げる事にするわ!!!じゃあねえ!!!」
リチャードが大声をあげる。
「おい待て!!!この俺様も連れていけ!!!」
「何言ってるの??あんたを連れてく訳ないでしょ!!!足手まといで何の役にも立たない無能なあんたを!!!底抜けに馬鹿すぎるわあんた!!!これから処断されるあんたなんかと運命を共にするわけないでしょ!!!ちゃんと私の分の罪も償っておいてねえ!!!」
「テメエ!!!裏切りやがったな!!!」
「裏切ったんじゃなくて、最初からあんたを利用してただけ!!!!そんな事も分からなかった!!!」
「ふざけるな!!!」
クラトス様がロゼッタに言います。
「ロゼッタ!!!逃げても無駄だ!!!」
「そうです。ロゼッタ!!諦めて投降しなさい!!!」
「ボンクラ王子にクズ女!!あんたなんかに投降するわけないでしょ!!!」
「王国の騎士達の追跡から逃げ切れると本気で思っているのか??」
「無能な国王にボンクラ王子の部下共なのよ!!!くっくっくっ!!このロゼッタ様に追いつける訳ないじゃない!!ノロマの王国騎士達から逃げ切るなんて簡単よ!!!」
「ロゼッタ!!逃げ切るのは不可能ですよ!!!」
「クズ女!!!たまたま私に勝てたからって調子になるんじゃないわよ!!!あなたなんかこのロゼッタ様に比べればはるかに劣った女なんですからねえ!!!」
「そうだ!!何なら少し待ってあげましょうか!!!ハンデをあげるわ!!!はやく追いかけてきなさいよ!!!ウスノロ共!!!」
「クラトス王子様。」
「うん、騎士達に命じる。ロゼッタを捕縛せよ!!!」
「承知いたしました。フライ!!!」
騎士達はフライの魔法を使って次々に上空へとあがっていきました。
「ハンデはこのくらいでいいかしらねえ??それじゃあねえ!!!」
そういうとロゼッタはすごい速さで飛び去っていきました。
「おい!!待て、このリチャード様を置き去りにするんじゃねえ!!!」
「ロゼッタにも見捨てられたな!!」
「さあ、観念しろリチャード!!!」
「待ってくれ!!!まさかこのリチャード様を殺したりはしないよな!!!」
「お触れが出た時点で降参すれば命は助けてやったが、お前はその慈悲すら自ら棒に振った。ならばどうなるかは自明の理だろう。」
「うむ、公爵として少しでも誇りを持っているのならば、どんな処罰であろうとちゃんと受けるものであろう!!!」
「待ってくれ!!!頼む!!命だけは助けてくれ!!!」
「ならばまずやるべき事があるだろう!!」
「何をすればいいんだ??」
「謝罪に決まっているだろう??」
「ああ謝罪か!!分かった!!!クラトス様、すいませんでした。このリチャードを許してくれ!!!」
「違う私にではない。ソフィーに謝るんだ!!!」
「ああこのリチャード様がこのクズ女に頭を下げろだと???こんな愚かな女に頭なんか下げれる訳ないだろうが!!!」
すると諸侯の方々が一斉にリチャードを睨みつけました。
「リチャード??今なんと言った??」
「あいえ??その??」
「クズなのはリチャードの方だよな。」
「はい、このリチャードの方がクズでございます。」
「愚かなのはリチャードの方だよな??」
「はい、このリチャードの方が愚かです。」
「それを踏まえてソフィーを誠心誠意謝るんだ?それぐらいなら愚かなリチャードでもできるよな??」
「はい愚か者のリチャードがソフィー様に精一杯謝らせて頂きます。」
「悪かったな!!!」
「それで終わりか??ソフィーをこれだけ苦しめておいてそれで終わりにするつもりか??全然謝ってないだろう!!」
「ソフィー様、本当に申し訳ございませんでした!!!どうかこの愚かなリチャードをお許しくださいませ!!」
「頭を全然下げていない。頭を地面につけたらどうなんだ??」
「はあ??このリチャード様がこのクズ女の為になんでそこまでをしなきゃならないんだ!!!」
再び諸侯がリチャードを睨みつけた。
「全然反省してないようだな。」
「分かったよ、やるよ。やりゃいいんだろう!!!」
リチャードが地面に顔と手足をつけて私に謝ってくれました。
「ソフィー様本当に申し訳ございませんでした。愚かなこのリチャードをどうかどうかお許しください!!」
クラトス様が私に言ってくれました。
「ソフィー??これで少しは心が晴れたか?」
「はいありがとうございます。すっきりしました。」
「なら良かった。よしでは大罪人リチャードを地下牢に連れていけ!!」
「離せ!!俺はリチャード様だぞ!!!」
リチャードは喚き散らしながら騎士達に連行されていきました。
「任せて!!!」
するとロゼッタが詠唱を始めました。
「灼熱の業火よ、その輝きをもって形あるすべての物を焼き尽くせ!!!」
「テラ・インフェルノ(地獄火炎)!!!」
ロゼッタは炎系の最強魔法であるテラ・インフェルノを発動しました。
特大の火球がランベール大聖堂の上に出現するとそれがゆっくりと下に落ちてきました。
ロゼッタが大きな声で叫びます。
「じゃあね、くず女!!ボンクラ王子!!!」
「クラトス様??」
「ソフィー!!一緒にウォーターウォール(水壁)を唱えよう!!」
「でもウォーターウォールではロゼッタのテラインフェルノを防ぐのは無理です。」
「ソフィー!!俺をそして君自身を信じるんだ!!!僕達の二人が力をあわせればきっとあのテラインフェルノを防ぐことができる!!」
「分かりました、クラトス様を信じます。」
「ウォーターウォール!!!」
「そんな下級魔法で私のテラインフェルノを防げると思ってるの??さすがはクズ女にボンクラ王子ねえ!!!そのまま燃えてしまいなさい!!!」
そして特大の火球が地面に落ちてきました。
そしてそれとともにテラインフェルノの巨大な炎の渦巻きが私達を飲み込む事はありませんでした。
私達の唱えたウォーターウォールによって特大の火球は消滅しました。
ロゼッタのテラインフェルノを防ぐ事ができたんです。
「防ぎきった。」
「やったあ!!!」
「さあどうするロゼッタ??まだ続けるつもりか??」
「くう??ことごとくあんなクズ女なんかにこのロゼッタの上をいかれるなんて!!!!」
「おい!!ロゼッタ!!!はやく何とかしろ!!!」
「仕方ないわね。こうなったら。フライ!!!」
するとロゼッタは飛行魔法のフライを使ったのでした。
「私は逃げる事にするわ!!!じゃあねえ!!!」
リチャードが大声をあげる。
「おい待て!!!この俺様も連れていけ!!!」
「何言ってるの??あんたを連れてく訳ないでしょ!!!足手まといで何の役にも立たない無能なあんたを!!!底抜けに馬鹿すぎるわあんた!!!これから処断されるあんたなんかと運命を共にするわけないでしょ!!!ちゃんと私の分の罪も償っておいてねえ!!!」
「テメエ!!!裏切りやがったな!!!」
「裏切ったんじゃなくて、最初からあんたを利用してただけ!!!!そんな事も分からなかった!!!」
「ふざけるな!!!」
クラトス様がロゼッタに言います。
「ロゼッタ!!!逃げても無駄だ!!!」
「そうです。ロゼッタ!!諦めて投降しなさい!!!」
「ボンクラ王子にクズ女!!あんたなんかに投降するわけないでしょ!!!」
「王国の騎士達の追跡から逃げ切れると本気で思っているのか??」
「無能な国王にボンクラ王子の部下共なのよ!!!くっくっくっ!!このロゼッタ様に追いつける訳ないじゃない!!ノロマの王国騎士達から逃げ切るなんて簡単よ!!!」
「ロゼッタ!!逃げ切るのは不可能ですよ!!!」
「クズ女!!!たまたま私に勝てたからって調子になるんじゃないわよ!!!あなたなんかこのロゼッタ様に比べればはるかに劣った女なんですからねえ!!!」
「そうだ!!何なら少し待ってあげましょうか!!!ハンデをあげるわ!!!はやく追いかけてきなさいよ!!!ウスノロ共!!!」
「クラトス王子様。」
「うん、騎士達に命じる。ロゼッタを捕縛せよ!!!」
「承知いたしました。フライ!!!」
騎士達はフライの魔法を使って次々に上空へとあがっていきました。
「ハンデはこのくらいでいいかしらねえ??それじゃあねえ!!!」
そういうとロゼッタはすごい速さで飛び去っていきました。
「おい!!待て、このリチャード様を置き去りにするんじゃねえ!!!」
「ロゼッタにも見捨てられたな!!」
「さあ、観念しろリチャード!!!」
「待ってくれ!!!まさかこのリチャード様を殺したりはしないよな!!!」
「お触れが出た時点で降参すれば命は助けてやったが、お前はその慈悲すら自ら棒に振った。ならばどうなるかは自明の理だろう。」
「うむ、公爵として少しでも誇りを持っているのならば、どんな処罰であろうとちゃんと受けるものであろう!!!」
「待ってくれ!!!頼む!!命だけは助けてくれ!!!」
「ならばまずやるべき事があるだろう!!」
「何をすればいいんだ??」
「謝罪に決まっているだろう??」
「ああ謝罪か!!分かった!!!クラトス様、すいませんでした。このリチャードを許してくれ!!!」
「違う私にではない。ソフィーに謝るんだ!!!」
「ああこのリチャード様がこのクズ女に頭を下げろだと???こんな愚かな女に頭なんか下げれる訳ないだろうが!!!」
すると諸侯の方々が一斉にリチャードを睨みつけました。
「リチャード??今なんと言った??」
「あいえ??その??」
「クズなのはリチャードの方だよな。」
「はい、このリチャードの方がクズでございます。」
「愚かなのはリチャードの方だよな??」
「はい、このリチャードの方が愚かです。」
「それを踏まえてソフィーを誠心誠意謝るんだ?それぐらいなら愚かなリチャードでもできるよな??」
「はい愚か者のリチャードがソフィー様に精一杯謝らせて頂きます。」
「悪かったな!!!」
「それで終わりか??ソフィーをこれだけ苦しめておいてそれで終わりにするつもりか??全然謝ってないだろう!!」
「ソフィー様、本当に申し訳ございませんでした!!!どうかこの愚かなリチャードをお許しくださいませ!!」
「頭を全然下げていない。頭を地面につけたらどうなんだ??」
「はあ??このリチャード様がこのクズ女の為になんでそこまでをしなきゃならないんだ!!!」
再び諸侯がリチャードを睨みつけた。
「全然反省してないようだな。」
「分かったよ、やるよ。やりゃいいんだろう!!!」
リチャードが地面に顔と手足をつけて私に謝ってくれました。
「ソフィー様本当に申し訳ございませんでした。愚かなこのリチャードをどうかどうかお許しください!!」
クラトス様が私に言ってくれました。
「ソフィー??これで少しは心が晴れたか?」
「はいありがとうございます。すっきりしました。」
「なら良かった。よしでは大罪人リチャードを地下牢に連れていけ!!」
「離せ!!俺はリチャード様だぞ!!!」
リチャードは喚き散らしながら騎士達に連行されていきました。
10
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。
聖女を怒らせたら・・・
朝山みどり
ファンタジー
ある国が聖樹を浄化して貰うために聖女を召喚した。仕事を終わらせれば帰れるならと聖女は浄化の旅に出た。浄化の旅は辛く、聖樹の浄化も大変だったが聖女は頑張った。聖女のそばでは王子も励ました。やがて二人はお互いに心惹かれるようになったが・・・
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
聖女が降臨した日が、運命の分かれ目でした
猫乃真鶴
ファンタジー
女神に供物と祈りを捧げ、豊穣を願う祭事の最中、聖女が降臨した。
聖女とは女神の力が顕現した存在。居るだけで豊穣が約束されるのだとそう言われている。
思ってもみない奇跡に一同が驚愕する中、第一王子のロイドだけはただ一人、皆とは違った視線を聖女に向けていた。
彼の婚約者であるレイアだけがそれに気付いた。
それが良いことなのかどうなのか、レイアには分からない。
けれども、なにかが胸の内に燻っている。
聖女が降臨したその日、それが大きくなったのだった。
※このお話は、小説家になろう様にも掲載しています
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
【完結】徒花の王妃
つくも茄子
ファンタジー
その日、王妃は王都を去った。
何故か勝手についてきた宰相と共に。今は亡き、王国の最後の王女。そして今また滅びゆく国の最後の王妃となった彼女の胸の内は誰にも分からない。亡命した先で名前と身分を変えたテレジア王女。テレサとなった彼女を知る数少ない宰相。国のために生きた王妃の物語が今始まる。
「婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?」の王妃の物語。単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる