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「はあー、まったりしますね。こういうひと時は本当に幸せです。」
私は幸せな時間を過ごしていました。
私はグリファー伯爵家令嬢のローラです。今年で18になります。
これから五つある公爵家のひとつであるブリテルス公爵家の跡取りであるベルグ様に嫁ぐ予定なのでした。
今日もブリテルス公爵家の別荘の一つであるアルーバ別邸にやってきております。
小高い丘の上にあるこの公爵家の別荘からの見晴らしがとてもいいので、私は最近この場所で紅茶を飲みながら読書をするようになりました。
すると屋敷の中から婚約相手のベルグ様がやってきました。
ですがやってきた彼が私に言った言葉はとんでもないものでした。
「お前との婚約を破棄する!!」
突然の言葉に私は彼に聞き返しました。
「えっ?今なんと仰いました??」
彼は大きな声で言いました。
「お前との婚約を破棄すると言ったんだ。」
私は彼に理由を聞かずにはいられませんでした。
「ベルグ様??婚約破棄というのはどういう事ですか?私に至らない点があったというのですか??」
「至らない点しかないだろうが!!そもそも俺は嫌々婚約したんだ。なんでテメエみたいなダメ女と婚約しなければならないんだ。」
「いや婚約を先に申し込んできたのはブリテルス公爵家の方からでしょう。そしてベルグ様ご自身が決めたとおっしゃっていたじゃないですか。なんで無理矢理婚約させられた事になってるんですか。それをいうならグリファー伯爵家から身一つで嫁がされる予定の私がいうセリフでしょう。」
「そういうところが可愛げがないって言うんだよ!!!」
ベルグが大声で怒鳴りつけます。
「とにかくテメエの顔を見るのが嫌になったんだ!!もうお前はこのベルグ様の婚約者じゃねえ!いいか今日中にここから出ていくんだぞ!!!このダメ女が!!!!」
私は茫然としながらベルグの話を聞いていました。
すると私の後ろから聞き覚えのある女子の声が響いてきました。
「ベルグ様、このダメ女に言ってくれました??」
「おおよく来たイザベラ。ああガツンと言ってやったよ。だから安心しておくれ。」
声がした方を振り向くとそこには知った顔がありました。
貴族学院時代の同級生でもあり、ベルフェルト男爵家の令嬢であるイザベラがそこに立っていました。
「イザベラ??なんであなたがここにいるの?」
「あなたに代わってブリテルス公爵家夫人になるからに決まってるでしょう??」
「なんですって??」
「ああイザベラこそ我が妻にふさわしい女性だ。おまえのようなダメ女とは違う!!」
「ありがとうございます。私がベルグ様の妻になれるなんて光栄です。」
「そうか、イザベラが嫁に来てくれて俺も嬉しいよ!!!」
「ちょっと待ってください。家同士の婚約なんですよ?いくらあなたが次期公爵とは言っても当主でないあなたが好き勝手に決めていい事ではないでしょう。」
「うるさい!!もう嫌なもんは嫌なんだ!!!」
「公爵家の跡取りがそんな感情で動いていいと思っているのですか!!私達の振舞は家臣や領地に暮らす人々に大きな影響を与えるのですよ!!!」
「うるさい!!!俺は次期公爵様なんだ!!!そんなの知った事か!!!とにかく婚約は破棄だ!!!今日中にこの屋敷から出ていけ!!分かったな!!!」
そう怒鳴り散らすとベルグは屋敷の中に戻っていった。
私は幸せな時間を過ごしていました。
私はグリファー伯爵家令嬢のローラです。今年で18になります。
これから五つある公爵家のひとつであるブリテルス公爵家の跡取りであるベルグ様に嫁ぐ予定なのでした。
今日もブリテルス公爵家の別荘の一つであるアルーバ別邸にやってきております。
小高い丘の上にあるこの公爵家の別荘からの見晴らしがとてもいいので、私は最近この場所で紅茶を飲みながら読書をするようになりました。
すると屋敷の中から婚約相手のベルグ様がやってきました。
ですがやってきた彼が私に言った言葉はとんでもないものでした。
「お前との婚約を破棄する!!」
突然の言葉に私は彼に聞き返しました。
「えっ?今なんと仰いました??」
彼は大きな声で言いました。
「お前との婚約を破棄すると言ったんだ。」
私は彼に理由を聞かずにはいられませんでした。
「ベルグ様??婚約破棄というのはどういう事ですか?私に至らない点があったというのですか??」
「至らない点しかないだろうが!!そもそも俺は嫌々婚約したんだ。なんでテメエみたいなダメ女と婚約しなければならないんだ。」
「いや婚約を先に申し込んできたのはブリテルス公爵家の方からでしょう。そしてベルグ様ご自身が決めたとおっしゃっていたじゃないですか。なんで無理矢理婚約させられた事になってるんですか。それをいうならグリファー伯爵家から身一つで嫁がされる予定の私がいうセリフでしょう。」
「そういうところが可愛げがないって言うんだよ!!!」
ベルグが大声で怒鳴りつけます。
「とにかくテメエの顔を見るのが嫌になったんだ!!もうお前はこのベルグ様の婚約者じゃねえ!いいか今日中にここから出ていくんだぞ!!!このダメ女が!!!!」
私は茫然としながらベルグの話を聞いていました。
すると私の後ろから聞き覚えのある女子の声が響いてきました。
「ベルグ様、このダメ女に言ってくれました??」
「おおよく来たイザベラ。ああガツンと言ってやったよ。だから安心しておくれ。」
声がした方を振り向くとそこには知った顔がありました。
貴族学院時代の同級生でもあり、ベルフェルト男爵家の令嬢であるイザベラがそこに立っていました。
「イザベラ??なんであなたがここにいるの?」
「あなたに代わってブリテルス公爵家夫人になるからに決まってるでしょう??」
「なんですって??」
「ああイザベラこそ我が妻にふさわしい女性だ。おまえのようなダメ女とは違う!!」
「ありがとうございます。私がベルグ様の妻になれるなんて光栄です。」
「そうか、イザベラが嫁に来てくれて俺も嬉しいよ!!!」
「ちょっと待ってください。家同士の婚約なんですよ?いくらあなたが次期公爵とは言っても当主でないあなたが好き勝手に決めていい事ではないでしょう。」
「うるさい!!もう嫌なもんは嫌なんだ!!!」
「公爵家の跡取りがそんな感情で動いていいと思っているのですか!!私達の振舞は家臣や領地に暮らす人々に大きな影響を与えるのですよ!!!」
「うるさい!!!俺は次期公爵様なんだ!!!そんなの知った事か!!!とにかく婚約は破棄だ!!!今日中にこの屋敷から出ていけ!!分かったな!!!」
そう怒鳴り散らすとベルグは屋敷の中に戻っていった。
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