あなた達を異世界の勇者として召喚してあげますよ?

しまうま弁当

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序章

学校前

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晴南は全力疾走で中学校前に向かって走っていた。

麻衣子と亜美が待つ中学校の正門近くまでやってきた。

晴南は最後の力でラストスパートをかけた。

拓也の姿は見当たらなかった。

晴南がゴールに到着した。

それに少し遅れて冬湖もゴールした。

晴南は息を切らしながら麻衣子に尋ねた。

「はあ!はあ!麻衣子、拓也達はまだゴールしてないの?」

すると麻衣子が首を横にふってに晴南に言った。

「ううん、もう来てるよ。残念だけど。」

すると拓也と慎吾が正門の裏側から姿を現したのだった。

晴南は拓也と慎吾の姿を見てがっくりと肩を落として言った。

「そんなー!」

晴南が大きな声で悔しがった。

「あー!もうー!!ま、負けちゃたー!!」

拓也が晴南に言った。

「晴南、今回は俺の勝ちだな。」

晴南が拓也に尋ねた。

「拓也は慎吾を連れてきたのね?」

拓也が晴南に言った。

「ああ慎吾は休日はいつも九木礼公園で筋トレしてるからな。声をかけに行ったんだ。」

慎吾が晴南に言った。

「面白そう事ばやっちょるけん、おいもついてきた。」

すると麻衣子が大きな声で言った。

「今回のマラソン兼借り物競争の勝負は拓也君の勝ち!」

亜美が拓也に言った。

「お兄ちゃん、おめでとう!」

拓也が亜美に言った。

「ああ、ありがとう。」

晴南が拓也に言った。

「拓也!今回は負けたけど次は絶対に負けないわ!」

拓也が晴南に言った。

「望む所だ。」

麻衣子が晴南に言った。

「晴南は冬湖を連れてきたのね?」

晴南が麻衣子に言った。

「ええ、そうよ。」

麻衣子が冬湖に言った。

「冬湖もお疲れさま。晴南についてくるのは大変だったでしょ?かなり疲れたんじゃない?」

冬湖が麻衣子に言った。

「はい、だいぶ疲れました。」

すると冬湖が麻衣子に尋ねた。

「あのう麻衣子さん?これはどういう事なんですか?」

麻衣子が晴南に尋ねた。

「ちょっと晴南??まさか冬湖に説明してないの?」

晴南が麻衣子に言った。

「まだ説明してないわ。」

麻衣子が不思議そうな顔をしている冬湖に言った。

「実はさ、今日は晴南と拓也君でマラソン勝負をしようって事になったんだけど、晴南がついでに借り物競争もやろうって言い出してね。それで部員を一人ここに連れてくるってなったのよ。それで冬湖がここに連れてこられたの。」

冬湖が納得した様子で麻衣子に言った。

「そういう事だったんですね。」

麻衣子が冬湖に尋ねた。

「ねえ冬湖はどこにいたの?」

冬湖が麻衣子に言った。

「美咲さん達と喫茶店ベリエにいました。」

麻衣子が冬湖に言った。

「なるほどね。そこに突然晴南が乱入してきて、訳も分からず連れ去られた訳ね。」

麻衣子が晴南に尋ねた。

「あのさ、晴南?なんで冬湖にちゃんと説明しなかったの?」

晴南が麻衣子に言った。

「だって時間が無かっただもの!!しょうがないじゃない?」

麻衣子が晴南に言った。

「しょうがないって、部員を連れてこいって言い出したのは晴南でしょうが??」

晴南が麻衣子に言った。

「それはそうだけど。」

麻衣子が晴南に言った。

「無理やり冬湖を連れてくるなんて!晴南だって分かってるって言ってたじゃない?」

晴南が麻衣子に言った。

「麻衣子は勘違いをしているわ!冬湖を無理やり連れてきた訳じゃないわ!ちゃんと冬湖の了解はもらってるわ!」

麻衣子が晴南に言った。

「冬湖は優しいから晴南の頼みを断れないでしょう?それなら無理やり連れてきたのと一緒じゃないの!」

すると亜美が晴南と麻衣子に言った。

「晴南さん麻衣子さん、お願いですからケンカはやめてください!」

麻衣子が困った様子で亜美に言った。

「うーん、別にケンカしたい訳じゃないんだけどさ?」

すると冬湖が麻衣子に言った。

「麻衣子さん、私は自分の意思で晴南さんについてきたんです。」

麻衣子が冬湖に尋ねた。

「本当に?」

冬湖が麻衣子に言った。

「はい。」

冬湖は晴南が喫茶店ベリエに来た時のいきさつを麻衣子に話した。

いきさつを聞いた麻衣子が冬湖に尋ねた。

「つまりこういう事?晴南が美咲を連れていこうとして、美咲が拒否した。それで言い合いになってた所に冬湖がその役をかって出たのね?」

冬湖が頷いきながら麻衣子に言った。

「はい。そうです。」

麻衣子が冬湖に言った。

「なんだそうだったの。てっきり冬湖を無理やり連れてきたのかと思っちゃった。」

晴南が麻衣子に言った。

「もう麻衣子が早とちりするからよ。さっきからそう言ってるでしょう?」

麻衣子が申し訳なさそうに晴南に言った。

「ごめん晴南!今回は私が悪かったわ!」

晴南が麻衣子に言った。

「もういいわ。分かってくれたなら。」

それから晴南たちはしばらくの間中学校前で雑談をしていた。

あっという間に時間が過ぎて夕暮れ時になった。

亜美が中学校の校舎に備え付けられた時計を見ながら言った。

「もうこんな時間です!」

麻衣子がみんなに言った。

「あっ本当。それじゃあみんなそろそろ帰ろっか?」

麻衣子が晴南に言った。

「ええ、そうね。」

晴南が冬湖に言った。

「冬湖、今日は付き合ってくれてありがとう。」

冬湖が晴南に言った。

「いえ、こちらこそありがとうございました。」

拓也が慎吾に言った。

「慎吾もすまなかったな。筋トレの邪魔をした上にこんな時間までつきあわせてしまって。」

慎吾が拓也に言った。

「水くさい事ば言いなしゃんな。ばり楽しかったけん全然構わん。」

そして晴南達は自分の家に帰っていった。
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