121 / 135
一章
目覚まし時計
しおりを挟む
7月15日の午後5時過ぎ、九木礼中学校の3年1組の教室ではその日の授業が終わって放課後になっていた。
晴南がぐったりした様子で麻衣子に言った。
「ああ、今日の授業やっと終わった。」
すると隣に立っている麻衣子が笑いながら晴南に言った。
「良かったわね、晴南??来週は部活動の時間も使って授業してくれるって。」
むくれた様子の晴南が麻衣子に言った。
「ちっとも良くないわよ。授業ばっかりもうヤダー。」
麻衣子が晴南に言った。
「先週までは楽しそうに過ごしてたでしょ?」
晴南が麻衣子に言った。
「だって体育の授業がなくちゃったのよ。その代わりに国語と英語ばっかりなのよ。うんざりして当然でしょ。」
麻衣子が晴南に言った。
「大丈夫よ、来週からは社会の授業も始めるって鳥岩先生言ってたわよ。」
晴南が麻衣子に言った。
「あのねえ麻衣子??社会の授業が増えて喜ぶ訳ないでしょ??社会もいやに決まってるじゃない。あーあ??先週までは楽しい学校生活だったのに、また地獄の学校生活に戻ってしまったわ。」
麻衣子が晴南に言った。
「もう言い方がおおげさなんだから。」
晴南がため息をつきながら麻衣子に言った。
「ああこんなことになるんだったら鳥岩先生を助けるんじゃなかった。」
麻衣子が晴南に言った。
「もう晴南??なんて事言うのよ??」
晴南が麻衣子に言った。
「だって、鳥岩先生が戻ってきて授業が増えたんだもん。」
すると優斗が晴南に言った。
「僕は鳥岩先生が戻ってきて嬉しいけど?」
優斗が晴南に言った。
「そりゃ優斗はいいわよね。国語や英語が大好きなんだから。私は国語の授業と聞いただけでげんなりしちゃうの。」
晃太が優斗に言った。
「それにしても鳥岩先生もすっかり記憶をなくしてたな。あの時の鳥岩先生は明井田大規模火災の事も全然覚えていなかった。」
優斗が晃太に言った。
「やっぱり明井田にいると意識を奪われてしまうのは間違いなさそうだね。」
すると教室の外から声が響いてきた。
「ええ確かに明井田にいる時は大火災の事は全く覚えていなかったわね。」
すると廊下から鳥岩先生が3年1組の教室に入ってきた。
麻衣子が鳥岩先生に言った。
「鳥岩先生?」
鳥岩先生がみんなに言った。
「明井田大規模火災の事もこっちに戻ってきてようやく思い出せたわ。どうも九木礼にいる時と明井田にいる時では自分の認識が変わってしまうようね。」
優斗が鳥岩先生に尋ねた。
「僕たちは校長先生から明井田が危険だから先生がすぐに戻ってくるって聞いてたんですが?」
鳥岩先生が優斗に言った。
「ええ確かに7月3日に校長先生から九木礼に戻ってくるように連絡があったわ。それで戻ろうと思ってたんだけど、いつの間にか明井田大規模火災の事も九木礼に戻る事もすっかり意識しなくなってしまっていたわ。ちゃんと明井田大規模火災について思い出せるようになったのはこっちに来てからよ。」
晃太が鳥岩先生に尋ねた。
「つまり鳥岩先生が明井田にいる時は明井田大規模火災について認識できなかったって事ですか?」
鳥岩先生が晃太に言った。
「うーん??認識できていなかったというのはちょっと違う感じね。記憶の片隅には大火災の事が残っているし記憶の糸をたぐり寄せていけば時間はかかるけど思い出す事もできる。たぶん認識できなかったというよりは極端に関心が低かったという事なんだろうと思うわ。」
晃太が鳥岩先生に尋ねた。
「関心が極端に低いですか?」
鳥岩先生が晃太に言った。
「ええどうでもいい事って考えて他の出来事に意識が集中してしまっていたんだと思うわ。だから頭の片隅には記憶が残っているんでしょう。」
すると麻衣子が鳥岩先生に尋ねた。
「ところで鳥岩先生はこれからどうするんですか?明井田に戻るつもりはないんですよね?」
鳥岩先生が麻衣子に言った。
「ええ明井田に戻らずに九木礼に留まる予定です。九木礼の公営団地に入ってそこに住むつもりです。」
麻衣子が鳥岩先生に尋ねた。
「公営団地ってすぐに入れるものなんですか?」
鳥岩先生が麻衣子に言った。
「九木礼町は人口の流出が続いてる町ですからね。公営団地にも空きがいっぱいあってすぐに入れましたよ。」
すると晴南が鳥岩先生に言った。
「鳥岩先生、避難してきたばかりで大変ですよね?しばらく公営団地でゆっくりしたらどうですか?」
鳥岩先生が晴南に言った。
「気を使ってくれてありがとね。でもあなた達にもこれからは極力迷惑をかけないように授業はちゃんとしていきますから、安心してね水元さん。」
すると晴南が残念そうにうなだれたのだった。
鳥岩先生がみんなに言った。
「さあもう下校時間だからすぐに下校しなさい。戸締りは私がしておきますから。」
そして晴南達は帰路につくのだった。
途中の帰り道で晴南がため息まじりにみんなに言った。
「全く地獄の一週間だったわ。」
麻衣子が呆れた様子で晴南に言った。
「普通に戻っただけでしょう?」
美咲もうんうんと頷きながら晴南に言った。
「そうよ、これでようやく体育地獄から解放されるわ。」
晴南が美咲に言った。
「ちょと美咲??体育の授業が減って喜ばないでよ。」
美咲が晴南に言った。
「だって来週からはもう体育ないんだもん。体育が嫌いな私としては喜ぶに決まってるでしょ。」
すると晴南が大きな声でみんなに言った。
「まあいいわ。金曜日の授業も終わったし、ぱっと遊ぶわよ。」
麻衣子が晴南に尋ねた。
「今日は何をするつもりなの?」
晴南が悩んでいる様子で麻衣子に言った。
「そうねえ?今日は何をしようかしらねえ。」
美咲が晴南に言った。
「晴南、悪いけど今日はパスさせてもらうわ。お母さんから早く帰ってくるように言われてるから。」
晴南が美咲に言った。
「そうなの?それじゃあしょうがないわね。」
すると七緒が晴南に言った。
「それなら晴南??家に来る??」
晴南が七緒に言った。
「えっ??七緒の家??いいわねそれじゃあいきましょうか。」
晴南達は一旦自宅に戻った後で七緒の自宅である九良平(くらひら)神社へと向かったのだった。
九良平神社にやってきたのは晴南と麻衣子と由香と冬湖の4人だった。
晴南達が九良平神社にやってきたのは午後6時を過ぎだった。
晴南達は九良平神社までやってくると、社務所の西側にある客間へと通されたのだった。
晴南達は腰を下ろしてたわいもない話を始めていた。
冬湖が晴南に尋ねた。
「晴南さん?今日は何をなさるんですか?」
晴南が冬湖に言った。
「任せてちょうだい。七緒の家に来たら1度やってみたかった事があるのよね。」
すると麻衣子が晴南に言った。
「晴南?何をするつもりか知らないけど、せっかく七緒が誘ってくれたんだから、ここで大暴れしないでよ??」
晴南が麻衣子に言った。
「暴ないわよ。ちょっと麻衣子??私をなんだと思ってるの?」
麻衣子が晴南に尋ねた。
「だってまた変な事考えてるんでしょ?」
晴南が麻衣子に言った。
「ええ、おもしろいアイデアがあるわ。」
麻衣子が晴南に言った。
「やぱっりここで大暴れするんでしょ?」
晴南が麻衣子に言った。
「だから暴れないから。」
晴南が七緒に言った。
「七緒?七緒専用の目覚まし時計を貸してほしいんだけど?」
七緒が晴南に言った。
「いいよ。何をもってこればいいの?」
晴南が七緒に言った。
「ほら前に目覚まし時計で走り回るやつがあるって言ってたでしょ?」
七緒が晴南に言った。
「逃げろクロックね。ちょっと待ってて。」
七緒は部屋を出ると自分の部屋から目覚まし時計を一つ持ってきた。
目覚まし時計というには変わった形をしており、デジタル目覚まし時計の両側に大きな車輪がついている目覚まし時計だった。
麻衣子が七緒に尋ねた。
「なにこの目覚まし時計?変わった形をしてるわね。」
七緒の代わりに晴南が答えた。
「この目覚ましはアラームが鳴ると転がって逃げていくらしいわ。」
すると晴南が逃げろクロックの時計のアラームをセットして床に置いてみた。
すぐに目覚まし時計のアラームの電子音が部屋中に鳴り響いた。
それと同時に目覚まし時計が左右にある車輪を回しながら素早く動き始めたのだった。
逃げろクロックは大きなアラーム音を響かせながら部屋中を転がりまわるのだった。
すると晴南が素早く逃げろクロックのアラーム解除ボタンを押してアラームを止めたのだった。
冬湖が晴南に尋ねた。
「目覚まし時計が走り回るんですね??」
晴南が冬湖に言った。
「そう、おもしろいでしょ。これを使ってこれから一つ勝負をするわ。」
由香が晴南に尋ねた。
「勝負ってなにをするんですか??」
晴南が由香に言った。
「この逃げろクロックを30分後にアラームが鳴るようにセットしておくわ。みんなはたぬき寝入りをしながらアラームが鳴るのを待つのよ。アラームが鳴りだしたらこの逃げろクロックを捕まえてアラーム解除ボタンを押して目覚ましを止めた人が勝ちよ。」
麻衣子が晴南に言った。
「なんでたぬき寝入りをするの?」
晴南が麻衣子に言った。
「逃げろクロックに寝ていると油断させるためよ。その方が捕まえやすいでしょ?」
麻衣子が晴南に言った。
「ただの時計なんだからそんなの別に関係ないでしょ。」
晴南が麻衣子に言った。
「もう麻衣子、こいうのは雰囲気が大事なのよ。雰囲気を壊すような事言わないでよ。」
すると晴南が七緒を指さしながら麻衣子に言った。
「ほら、七緒を見習ってよ。もうたぬき寝入りを始めているわ。」
七緒が気持ちよさそうに机に顔をつけてうたた寝をしていた。
麻衣子が晴南に言った。
「あれは本当に寝てるんだと思うけど?」
晴南が麻衣子に言った。
「だから雰囲気を壊すような事は。」
麻衣子が晴南に言った。
「ごめんごめんわかったわ。要するにたぬき寝入りをしてその目覚まし時計を止めればいいのね?」
晴南が麻衣子に言った。
「そういう事よ。それじゃあ早速始めるわよ。」
晴南達はすぐにたぬき寝入りを始めたのだった。
晴南がぐったりした様子で麻衣子に言った。
「ああ、今日の授業やっと終わった。」
すると隣に立っている麻衣子が笑いながら晴南に言った。
「良かったわね、晴南??来週は部活動の時間も使って授業してくれるって。」
むくれた様子の晴南が麻衣子に言った。
「ちっとも良くないわよ。授業ばっかりもうヤダー。」
麻衣子が晴南に言った。
「先週までは楽しそうに過ごしてたでしょ?」
晴南が麻衣子に言った。
「だって体育の授業がなくちゃったのよ。その代わりに国語と英語ばっかりなのよ。うんざりして当然でしょ。」
麻衣子が晴南に言った。
「大丈夫よ、来週からは社会の授業も始めるって鳥岩先生言ってたわよ。」
晴南が麻衣子に言った。
「あのねえ麻衣子??社会の授業が増えて喜ぶ訳ないでしょ??社会もいやに決まってるじゃない。あーあ??先週までは楽しい学校生活だったのに、また地獄の学校生活に戻ってしまったわ。」
麻衣子が晴南に言った。
「もう言い方がおおげさなんだから。」
晴南がため息をつきながら麻衣子に言った。
「ああこんなことになるんだったら鳥岩先生を助けるんじゃなかった。」
麻衣子が晴南に言った。
「もう晴南??なんて事言うのよ??」
晴南が麻衣子に言った。
「だって、鳥岩先生が戻ってきて授業が増えたんだもん。」
すると優斗が晴南に言った。
「僕は鳥岩先生が戻ってきて嬉しいけど?」
優斗が晴南に言った。
「そりゃ優斗はいいわよね。国語や英語が大好きなんだから。私は国語の授業と聞いただけでげんなりしちゃうの。」
晃太が優斗に言った。
「それにしても鳥岩先生もすっかり記憶をなくしてたな。あの時の鳥岩先生は明井田大規模火災の事も全然覚えていなかった。」
優斗が晃太に言った。
「やっぱり明井田にいると意識を奪われてしまうのは間違いなさそうだね。」
すると教室の外から声が響いてきた。
「ええ確かに明井田にいる時は大火災の事は全く覚えていなかったわね。」
すると廊下から鳥岩先生が3年1組の教室に入ってきた。
麻衣子が鳥岩先生に言った。
「鳥岩先生?」
鳥岩先生がみんなに言った。
「明井田大規模火災の事もこっちに戻ってきてようやく思い出せたわ。どうも九木礼にいる時と明井田にいる時では自分の認識が変わってしまうようね。」
優斗が鳥岩先生に尋ねた。
「僕たちは校長先生から明井田が危険だから先生がすぐに戻ってくるって聞いてたんですが?」
鳥岩先生が優斗に言った。
「ええ確かに7月3日に校長先生から九木礼に戻ってくるように連絡があったわ。それで戻ろうと思ってたんだけど、いつの間にか明井田大規模火災の事も九木礼に戻る事もすっかり意識しなくなってしまっていたわ。ちゃんと明井田大規模火災について思い出せるようになったのはこっちに来てからよ。」
晃太が鳥岩先生に尋ねた。
「つまり鳥岩先生が明井田にいる時は明井田大規模火災について認識できなかったって事ですか?」
鳥岩先生が晃太に言った。
「うーん??認識できていなかったというのはちょっと違う感じね。記憶の片隅には大火災の事が残っているし記憶の糸をたぐり寄せていけば時間はかかるけど思い出す事もできる。たぶん認識できなかったというよりは極端に関心が低かったという事なんだろうと思うわ。」
晃太が鳥岩先生に尋ねた。
「関心が極端に低いですか?」
鳥岩先生が晃太に言った。
「ええどうでもいい事って考えて他の出来事に意識が集中してしまっていたんだと思うわ。だから頭の片隅には記憶が残っているんでしょう。」
すると麻衣子が鳥岩先生に尋ねた。
「ところで鳥岩先生はこれからどうするんですか?明井田に戻るつもりはないんですよね?」
鳥岩先生が麻衣子に言った。
「ええ明井田に戻らずに九木礼に留まる予定です。九木礼の公営団地に入ってそこに住むつもりです。」
麻衣子が鳥岩先生に尋ねた。
「公営団地ってすぐに入れるものなんですか?」
鳥岩先生が麻衣子に言った。
「九木礼町は人口の流出が続いてる町ですからね。公営団地にも空きがいっぱいあってすぐに入れましたよ。」
すると晴南が鳥岩先生に言った。
「鳥岩先生、避難してきたばかりで大変ですよね?しばらく公営団地でゆっくりしたらどうですか?」
鳥岩先生が晴南に言った。
「気を使ってくれてありがとね。でもあなた達にもこれからは極力迷惑をかけないように授業はちゃんとしていきますから、安心してね水元さん。」
すると晴南が残念そうにうなだれたのだった。
鳥岩先生がみんなに言った。
「さあもう下校時間だからすぐに下校しなさい。戸締りは私がしておきますから。」
そして晴南達は帰路につくのだった。
途中の帰り道で晴南がため息まじりにみんなに言った。
「全く地獄の一週間だったわ。」
麻衣子が呆れた様子で晴南に言った。
「普通に戻っただけでしょう?」
美咲もうんうんと頷きながら晴南に言った。
「そうよ、これでようやく体育地獄から解放されるわ。」
晴南が美咲に言った。
「ちょと美咲??体育の授業が減って喜ばないでよ。」
美咲が晴南に言った。
「だって来週からはもう体育ないんだもん。体育が嫌いな私としては喜ぶに決まってるでしょ。」
すると晴南が大きな声でみんなに言った。
「まあいいわ。金曜日の授業も終わったし、ぱっと遊ぶわよ。」
麻衣子が晴南に尋ねた。
「今日は何をするつもりなの?」
晴南が悩んでいる様子で麻衣子に言った。
「そうねえ?今日は何をしようかしらねえ。」
美咲が晴南に言った。
「晴南、悪いけど今日はパスさせてもらうわ。お母さんから早く帰ってくるように言われてるから。」
晴南が美咲に言った。
「そうなの?それじゃあしょうがないわね。」
すると七緒が晴南に言った。
「それなら晴南??家に来る??」
晴南が七緒に言った。
「えっ??七緒の家??いいわねそれじゃあいきましょうか。」
晴南達は一旦自宅に戻った後で七緒の自宅である九良平(くらひら)神社へと向かったのだった。
九良平神社にやってきたのは晴南と麻衣子と由香と冬湖の4人だった。
晴南達が九良平神社にやってきたのは午後6時を過ぎだった。
晴南達は九良平神社までやってくると、社務所の西側にある客間へと通されたのだった。
晴南達は腰を下ろしてたわいもない話を始めていた。
冬湖が晴南に尋ねた。
「晴南さん?今日は何をなさるんですか?」
晴南が冬湖に言った。
「任せてちょうだい。七緒の家に来たら1度やってみたかった事があるのよね。」
すると麻衣子が晴南に言った。
「晴南?何をするつもりか知らないけど、せっかく七緒が誘ってくれたんだから、ここで大暴れしないでよ??」
晴南が麻衣子に言った。
「暴ないわよ。ちょっと麻衣子??私をなんだと思ってるの?」
麻衣子が晴南に尋ねた。
「だってまた変な事考えてるんでしょ?」
晴南が麻衣子に言った。
「ええ、おもしろいアイデアがあるわ。」
麻衣子が晴南に言った。
「やぱっりここで大暴れするんでしょ?」
晴南が麻衣子に言った。
「だから暴れないから。」
晴南が七緒に言った。
「七緒?七緒専用の目覚まし時計を貸してほしいんだけど?」
七緒が晴南に言った。
「いいよ。何をもってこればいいの?」
晴南が七緒に言った。
「ほら前に目覚まし時計で走り回るやつがあるって言ってたでしょ?」
七緒が晴南に言った。
「逃げろクロックね。ちょっと待ってて。」
七緒は部屋を出ると自分の部屋から目覚まし時計を一つ持ってきた。
目覚まし時計というには変わった形をしており、デジタル目覚まし時計の両側に大きな車輪がついている目覚まし時計だった。
麻衣子が七緒に尋ねた。
「なにこの目覚まし時計?変わった形をしてるわね。」
七緒の代わりに晴南が答えた。
「この目覚ましはアラームが鳴ると転がって逃げていくらしいわ。」
すると晴南が逃げろクロックの時計のアラームをセットして床に置いてみた。
すぐに目覚まし時計のアラームの電子音が部屋中に鳴り響いた。
それと同時に目覚まし時計が左右にある車輪を回しながら素早く動き始めたのだった。
逃げろクロックは大きなアラーム音を響かせながら部屋中を転がりまわるのだった。
すると晴南が素早く逃げろクロックのアラーム解除ボタンを押してアラームを止めたのだった。
冬湖が晴南に尋ねた。
「目覚まし時計が走り回るんですね??」
晴南が冬湖に言った。
「そう、おもしろいでしょ。これを使ってこれから一つ勝負をするわ。」
由香が晴南に尋ねた。
「勝負ってなにをするんですか??」
晴南が由香に言った。
「この逃げろクロックを30分後にアラームが鳴るようにセットしておくわ。みんなはたぬき寝入りをしながらアラームが鳴るのを待つのよ。アラームが鳴りだしたらこの逃げろクロックを捕まえてアラーム解除ボタンを押して目覚ましを止めた人が勝ちよ。」
麻衣子が晴南に言った。
「なんでたぬき寝入りをするの?」
晴南が麻衣子に言った。
「逃げろクロックに寝ていると油断させるためよ。その方が捕まえやすいでしょ?」
麻衣子が晴南に言った。
「ただの時計なんだからそんなの別に関係ないでしょ。」
晴南が麻衣子に言った。
「もう麻衣子、こいうのは雰囲気が大事なのよ。雰囲気を壊すような事言わないでよ。」
すると晴南が七緒を指さしながら麻衣子に言った。
「ほら、七緒を見習ってよ。もうたぬき寝入りを始めているわ。」
七緒が気持ちよさそうに机に顔をつけてうたた寝をしていた。
麻衣子が晴南に言った。
「あれは本当に寝てるんだと思うけど?」
晴南が麻衣子に言った。
「だから雰囲気を壊すような事は。」
麻衣子が晴南に言った。
「ごめんごめんわかったわ。要するにたぬき寝入りをしてその目覚まし時計を止めればいいのね?」
晴南が麻衣子に言った。
「そういう事よ。それじゃあ早速始めるわよ。」
晴南達はすぐにたぬき寝入りを始めたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる