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一章
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それからしばらくして晴南は誰かに起こされたのだった。
「ねえ?晴南??」
「晴南??起きてったら??」
晴南は目をこすりながら起きだしたのだった。
晴南はいつの間にか眠ってしまっていたのだった。
晴南が目を覚ましてしまったという顔をしながら麻衣子に言った。
「げっ??私寝ちゃってた??」
麻衣子が晴南に言った。
「ええぐっすり眠ってたわ。」
晴南が残念そうに麻衣子に言った。
「うわー、やらかしちゃった。まさか負けちゃうなんて。」
麻衣子が晴南に言った。
「いや勝敗はついてないよ。」
晴南が麻衣子にきょとんとした様子で聞き返した。
「えっ?そうなの?」
麻衣子が晴南に言った。
「うん、目覚まし時計の電池が途中で切れたみたいでアラームが鳴らなかったみたい。それでみんなぐっすり眠むちゃってたのよ。」
晴南が部屋にある別の時計を見るとすでに午後10時を過ぎていた。
時間を確認した晴南が麻衣子に言った。
「うーん?どうしようかしらね?勝敗がつかなかったからもう一回やり直したいところだけど?」
すると麻衣子が晴南に言った。
「いや晴南?そんな事よりも問題が発生してるのよ。」
晴南が麻衣子に聞き返した。
「問題って?」
麻衣子が晴南に言った。
「健太君が九木礼温泉に戻っていないらしいのよ。」
晴南が麻衣子に驚いた様子で言った。
「えっ??健太が??」
晴南が慌てた様子で麻衣子に尋ねた。
「ちょっと麻衣子??健太が九木礼温泉に戻ってないってどういう事?」
麻衣子が晴南に言った。
「健太君昼過ぎに九木礼温泉からグルグルマートに出かけていってまだ戻ってきてないんだって。」
晴南が驚いた様子で言った。
「ええっ??」
麻衣子が晴南に言った。
「いまその事で二実さんや優斗君達もここに来てるのよ。大広間に集まってみんなで相談してる所よ。晴南もすぐに来て。」
晴南が麻衣子に言った。
「分かった。」
晴南はすぐに客間から出て大広間へと移動した。
大広間には優斗や拓也や慎吾や二実など他のメンバー達がすでにやってきていた。
晴南が慎吾に尋ねた。
「ちょっと慎吾??健太がいなくなったってどういう事??」
慎吾が晴南に言った。
「母しゃんの話やと健太は午後1時ぐらいにグルグルマートに買い物に行ってくるて言うて出ろーらしいんだばってん、まだ部屋に戻ってきとらんみたいなんや。」
晴南が慎吾に聞き返した。
「ええっ?健太が午後1時にグルグルマートに買い物に行ってくるって出かけたきり戻ってきてないの?」
拓也が晴南に言った。
「それでその後町の人達と一緒に健太を探したんだが、健太の姿は町の中にはどこにも見当たらなかったんだ。」
晃太が晴南に言った。
「それで途方に暮れてたんだが、俺はさっきとある事を思いついたんだ。健太は俺達とレインでフレンド登録している。ゼルリーを使えば健太の位置情報が分かるんじゃないかと考えたんだ。」
晴南が晃太に尋ねた。
「ゼルリーって??」
晃太が晴南に言った。
「友達や家族と位置情報を共有できるサービスの事だ。つまり健太が今どこにいるか教えてくれるサービスって事だ。」
優斗が晴南に言った。
「ゼルリーによると健太は今明井田市内にいるみたいなんだ。」
晴南が優斗に尋ねた。
「明井田にいるの?」
優斗が晴南に言った。
「うん、正確にいうと明井田市内の化着坂(かつきざか)地区にいるみたいなんだ。ちょうど明井田美術館がある辺りだね。」
晴南が優斗に尋ねた。
「なんで健太が明井田にいるのよ?あれほど明井田には帰らないように伝えておいたのに?」
拓也が晴南に言った。
「そうだな、健太も明井田に行くのは危険だと分かっているはずだ。」
晃太が晴南に言った。
「ましてや柚羽も健太と一緒にいるんだ。あれだけ大事に思ってる健太をわざわざ危険な明井田に行かせるとは思えない。」
麻衣子が晃太に言った。
「確かに柚羽なら今の明井田が危険な場所だって事は十分理解してるだろうし健太君が家に戻るなんて言い出したら全力で止めるわよね。」
優斗がみんなに言った。
「もしかして健太のご両親の説得に行ったんじゃない?九木礼に避難してもらうために説得しようと自宅に戻ろうとしているのかもしれないよ?」
晃太が優斗に言った。
「なるほどそれなら柚羽が止めなかった理由の説明はできるな。柚羽だってご両親には避難してほしいだろうからな。」
麻衣子が晃太に言った。
「そういえば柚羽が健太がご両親の事を心配してるって言ってたわね。」
晃太が麻衣子に言った。
「となると決まりみたいだな。健太はご両親を説得するために単身で明井田に向かったって事か。」
晴南が麻衣子に言った。
「もう健太ったら私たちに相談してくれればいいのに。」
二実がみんなに言った。
「そうだとすると二人が危ないわ、すぐに連れ戻さないと。」
拓也が二実に言った。
「そうですね、夜が明けるまでに連れ戻さないとまずいですね。」
晃太が拓也に言った。
「いや夜間でも明井田市内を闇雲に動き回るのはかなり危険だぞ?」
拓也が晃太に言った。
「だが昼間よりは夜の方が安全なんだろう?」
すると二実が拓也に言った。
「神域(しんいき)に入らなければ確かに夜間は安全よ。」
拓也が二実に尋ねた。
「神域に入らなければ?どういう事ですか?」
二実が拓也に言った。
「うーんとね。神域(しんいき)っていうのは神様が住んでる場所の事よ。明井田市内を移動する場合は夜間の移動に加えて神域を通らない事が重要になってくるわ。神域はその名の通り神様達の領域になるわけ。その神域の中に入る事があれば意識を奪われたり首吊りによって殺される可能性があるわ。鳥岩先生を救出しに行った時に警視正さんが言ってたでしょ。巻札(まきふだ)神社には近づかないでって。」
優斗が拓也に言った。
「明井田市内には小さな神社や道祖神様を含めれば軽く千以上の神社があるんだ。それはつまり明井田市内だけで千以上の数の神域があることに他ならないだ。それらすべての神域に入らないように気をつけながら進まなければならないって事になるんだよね。」
晃太が拓也に言った。
「そして健太の家は美並里(みなり)地区にある。明井田市の北西側になるから九木礼町からはかなり遠い。神域を通らないように迂回しながら進まなければならない事を考慮するととてもではないが夜明けまでに九木礼に戻ってくるのはほぼ不可能だ。」
すると晴南が尋ねた。
「あれっ?でも鳥岩先生を助けに行った時に乗せてってもらったバスは普通に走ってなかったっけ?」
優斗が晴南に言った。
「神域の中を通り抜けないように何度も何度も地図やネットのマップを確認してルートを決めたらしいよ。」
晴南が優斗に言った。
「えっ??じゃあ健太が危ないじゃない??すぐに助けに行かないと。」
すると麻衣子が晴南に言った。
「助けに行くってどうやって助けに行くの?路線バスとかで助けに行くつもり?」
晴南が晃太に尋ねた。
「晃太?路線バスで行って大丈夫かしら?」
晃太が晴南に言った。
「いやそれは危険すぎる。さっきもいったが今の状況で明井田市内をただ闇雲に走り回るのは自殺行為に他ならない。」
優斗が晴南に言った。
「そうだね、バスもタクシーも神域の場所を気にして走ってはいないだろうから。バスやタクシーに乗客として乗っていたら避けようがないからね。車で移動した方がいいと思うよ。健太もたぶん小回りの利く自転車で移動してるんじゃないかな。」
二実がみんなに言った。
「それなら車で追いかけましょう。健太君が自転車で移動してるならたぶん追いつけるはずよ。」
優斗が二実に尋ねた。
「でも二実さん?地図にも載ってない祠やお地蔵様はけっこうあります。小さな祠やお地蔵様をどうやって避けて進んでいくんですか?」
三緒が二実に尋ねた。
「そうよ二実?どうするつもりなの??」
二実が三緒に言った。
「それなら便利アイテムを持ってきてるから大丈夫よ。」
三緒が二実に言った。
「便利アイテム?大丈夫なの?この前みたいな事にならないでしょうね?」
二実が三緒に言った。
「今度はちゃんと考えてあるから大丈夫よ。それよりも今は一刻もはやく健太君を追いかけましょう!!」
三緒が頷きながら言った。
「そうね。」
すると晴南がみんなに言った。
「拓也、優斗、晃太は私と一緒に来てちょうだい。残りのみんなはここで待機してて。」
全員が晴南の言葉に頷いた。
「うん、分かった。」
そして晴南達はすぐに二実の車に乗り込むとすぐに出発するのだった。
「ねえ?晴南??」
「晴南??起きてったら??」
晴南は目をこすりながら起きだしたのだった。
晴南はいつの間にか眠ってしまっていたのだった。
晴南が目を覚ましてしまったという顔をしながら麻衣子に言った。
「げっ??私寝ちゃってた??」
麻衣子が晴南に言った。
「ええぐっすり眠ってたわ。」
晴南が残念そうに麻衣子に言った。
「うわー、やらかしちゃった。まさか負けちゃうなんて。」
麻衣子が晴南に言った。
「いや勝敗はついてないよ。」
晴南が麻衣子にきょとんとした様子で聞き返した。
「えっ?そうなの?」
麻衣子が晴南に言った。
「うん、目覚まし時計の電池が途中で切れたみたいでアラームが鳴らなかったみたい。それでみんなぐっすり眠むちゃってたのよ。」
晴南が部屋にある別の時計を見るとすでに午後10時を過ぎていた。
時間を確認した晴南が麻衣子に言った。
「うーん?どうしようかしらね?勝敗がつかなかったからもう一回やり直したいところだけど?」
すると麻衣子が晴南に言った。
「いや晴南?そんな事よりも問題が発生してるのよ。」
晴南が麻衣子に聞き返した。
「問題って?」
麻衣子が晴南に言った。
「健太君が九木礼温泉に戻っていないらしいのよ。」
晴南が麻衣子に驚いた様子で言った。
「えっ??健太が??」
晴南が慌てた様子で麻衣子に尋ねた。
「ちょっと麻衣子??健太が九木礼温泉に戻ってないってどういう事?」
麻衣子が晴南に言った。
「健太君昼過ぎに九木礼温泉からグルグルマートに出かけていってまだ戻ってきてないんだって。」
晴南が驚いた様子で言った。
「ええっ??」
麻衣子が晴南に言った。
「いまその事で二実さんや優斗君達もここに来てるのよ。大広間に集まってみんなで相談してる所よ。晴南もすぐに来て。」
晴南が麻衣子に言った。
「分かった。」
晴南はすぐに客間から出て大広間へと移動した。
大広間には優斗や拓也や慎吾や二実など他のメンバー達がすでにやってきていた。
晴南が慎吾に尋ねた。
「ちょっと慎吾??健太がいなくなったってどういう事??」
慎吾が晴南に言った。
「母しゃんの話やと健太は午後1時ぐらいにグルグルマートに買い物に行ってくるて言うて出ろーらしいんだばってん、まだ部屋に戻ってきとらんみたいなんや。」
晴南が慎吾に聞き返した。
「ええっ?健太が午後1時にグルグルマートに買い物に行ってくるって出かけたきり戻ってきてないの?」
拓也が晴南に言った。
「それでその後町の人達と一緒に健太を探したんだが、健太の姿は町の中にはどこにも見当たらなかったんだ。」
晃太が晴南に言った。
「それで途方に暮れてたんだが、俺はさっきとある事を思いついたんだ。健太は俺達とレインでフレンド登録している。ゼルリーを使えば健太の位置情報が分かるんじゃないかと考えたんだ。」
晴南が晃太に尋ねた。
「ゼルリーって??」
晃太が晴南に言った。
「友達や家族と位置情報を共有できるサービスの事だ。つまり健太が今どこにいるか教えてくれるサービスって事だ。」
優斗が晴南に言った。
「ゼルリーによると健太は今明井田市内にいるみたいなんだ。」
晴南が優斗に尋ねた。
「明井田にいるの?」
優斗が晴南に言った。
「うん、正確にいうと明井田市内の化着坂(かつきざか)地区にいるみたいなんだ。ちょうど明井田美術館がある辺りだね。」
晴南が優斗に尋ねた。
「なんで健太が明井田にいるのよ?あれほど明井田には帰らないように伝えておいたのに?」
拓也が晴南に言った。
「そうだな、健太も明井田に行くのは危険だと分かっているはずだ。」
晃太が晴南に言った。
「ましてや柚羽も健太と一緒にいるんだ。あれだけ大事に思ってる健太をわざわざ危険な明井田に行かせるとは思えない。」
麻衣子が晃太に言った。
「確かに柚羽なら今の明井田が危険な場所だって事は十分理解してるだろうし健太君が家に戻るなんて言い出したら全力で止めるわよね。」
優斗がみんなに言った。
「もしかして健太のご両親の説得に行ったんじゃない?九木礼に避難してもらうために説得しようと自宅に戻ろうとしているのかもしれないよ?」
晃太が優斗に言った。
「なるほどそれなら柚羽が止めなかった理由の説明はできるな。柚羽だってご両親には避難してほしいだろうからな。」
麻衣子が晃太に言った。
「そういえば柚羽が健太がご両親の事を心配してるって言ってたわね。」
晃太が麻衣子に言った。
「となると決まりみたいだな。健太はご両親を説得するために単身で明井田に向かったって事か。」
晴南が麻衣子に言った。
「もう健太ったら私たちに相談してくれればいいのに。」
二実がみんなに言った。
「そうだとすると二人が危ないわ、すぐに連れ戻さないと。」
拓也が二実に言った。
「そうですね、夜が明けるまでに連れ戻さないとまずいですね。」
晃太が拓也に言った。
「いや夜間でも明井田市内を闇雲に動き回るのはかなり危険だぞ?」
拓也が晃太に言った。
「だが昼間よりは夜の方が安全なんだろう?」
すると二実が拓也に言った。
「神域(しんいき)に入らなければ確かに夜間は安全よ。」
拓也が二実に尋ねた。
「神域に入らなければ?どういう事ですか?」
二実が拓也に言った。
「うーんとね。神域(しんいき)っていうのは神様が住んでる場所の事よ。明井田市内を移動する場合は夜間の移動に加えて神域を通らない事が重要になってくるわ。神域はその名の通り神様達の領域になるわけ。その神域の中に入る事があれば意識を奪われたり首吊りによって殺される可能性があるわ。鳥岩先生を救出しに行った時に警視正さんが言ってたでしょ。巻札(まきふだ)神社には近づかないでって。」
優斗が拓也に言った。
「明井田市内には小さな神社や道祖神様を含めれば軽く千以上の神社があるんだ。それはつまり明井田市内だけで千以上の数の神域があることに他ならないだ。それらすべての神域に入らないように気をつけながら進まなければならないって事になるんだよね。」
晃太が拓也に言った。
「そして健太の家は美並里(みなり)地区にある。明井田市の北西側になるから九木礼町からはかなり遠い。神域を通らないように迂回しながら進まなければならない事を考慮するととてもではないが夜明けまでに九木礼に戻ってくるのはほぼ不可能だ。」
すると晴南が尋ねた。
「あれっ?でも鳥岩先生を助けに行った時に乗せてってもらったバスは普通に走ってなかったっけ?」
優斗が晴南に言った。
「神域の中を通り抜けないように何度も何度も地図やネットのマップを確認してルートを決めたらしいよ。」
晴南が優斗に言った。
「えっ??じゃあ健太が危ないじゃない??すぐに助けに行かないと。」
すると麻衣子が晴南に言った。
「助けに行くってどうやって助けに行くの?路線バスとかで助けに行くつもり?」
晴南が晃太に尋ねた。
「晃太?路線バスで行って大丈夫かしら?」
晃太が晴南に言った。
「いやそれは危険すぎる。さっきもいったが今の状況で明井田市内をただ闇雲に走り回るのは自殺行為に他ならない。」
優斗が晴南に言った。
「そうだね、バスもタクシーも神域の場所を気にして走ってはいないだろうから。バスやタクシーに乗客として乗っていたら避けようがないからね。車で移動した方がいいと思うよ。健太もたぶん小回りの利く自転車で移動してるんじゃないかな。」
二実がみんなに言った。
「それなら車で追いかけましょう。健太君が自転車で移動してるならたぶん追いつけるはずよ。」
優斗が二実に尋ねた。
「でも二実さん?地図にも載ってない祠やお地蔵様はけっこうあります。小さな祠やお地蔵様をどうやって避けて進んでいくんですか?」
三緒が二実に尋ねた。
「そうよ二実?どうするつもりなの??」
二実が三緒に言った。
「それなら便利アイテムを持ってきてるから大丈夫よ。」
三緒が二実に言った。
「便利アイテム?大丈夫なの?この前みたいな事にならないでしょうね?」
二実が三緒に言った。
「今度はちゃんと考えてあるから大丈夫よ。それよりも今は一刻もはやく健太君を追いかけましょう!!」
三緒が頷きながら言った。
「そうね。」
すると晴南がみんなに言った。
「拓也、優斗、晃太は私と一緒に来てちょうだい。残りのみんなはここで待機してて。」
全員が晴南の言葉に頷いた。
「うん、分かった。」
そして晴南達はすぐに二実の車に乗り込むとすぐに出発するのだった。
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