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第5章 アグトリア動乱
虎視眈々
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午前10時過ぎドロメ盗賊軍が引き続き激しい攻撃を仕掛けていた。
ドロメ盗賊軍の右翼側でも激しい戦いが続いていた。
ドロメ盗賊軍の右翼部隊を任されていた千人斬りのグロッケンは渋々ながらジフロル軍に斬り込みを行っていた。
するとそこにジフロル軍の左翼の守備を任されていたバルムスが駆けつけてきた。
バルムスがグロッケンに大声で言った。
「千人斬りのグロッケンとお見受けする。お相手願おう。」
グロッケンがバルムスに大声で尋ねた。
「なんだ?てめえは?」
バルムスが大きな声で言った。
「ジフロル盗賊団のバルムスだ。」
グロッケンが大声で言った。
「ジフロルの腹心バルムスかよ!!俺は別に強い奴と戦いたい訳じゃないんだ。見逃してくれ!」
バルムスがグロッケンに言った。
「戦うのが嫌ならば退却すればいい!」
グロッケンがバルムスに返した。
「そんな事できるか!ドロメ様に殺されちまうだろうが!!」
バルムスがグロッケンに大声で言った。
「ならば相手をしてもらうぞ。これ以上お前の好きにはさせられない!!」
グロッケンがバルムスに言った。
「ちっ!!しゃあねえな!!面倒せえがやるしかないか!!」
グロッケンはそう言うとバルムスに大剣を構えた。
バルムスも左手と右手の両方で剣を抜いた。
「へえー、噂通り両剣使いってわけか、少し興味が出てきたぜ!」
グロッケンはそう言うと全力でバルムスに斬りかかった。
午前11時過ぎ、ジフロル軍の右翼を任されていた黒仮面のアルガスが部下から報告を受けていた。
「戦況はどうなっている?」
アルガスの部下が報告した。
「我が軍中央と左翼に敵の激しい攻撃が続いております。おやっさんとバルムスは丘陵地帯を何とか確保できています。ですが依然として激しい攻撃が続いております。我々もおやっさんの援護に回った方がいいのでは?」
アルガスが部下に答えた。
「いやそれは駄目だ。あれを見てくれ。」
アルガスはそう言うとドロメ盗賊団の左翼部隊を指差して言った。
「ドロメ盗賊軍の左翼部隊は全く動いていない。恐らく我々がおやっさんの応援に動くのを待っているのだろう。我々がおやっさんの応援に行き、手薄になった所を見計らって攻撃に移るつもりだろう。」
部下がアルガスに尋ねた。
「それじゃあおやっさんの応援には行かないんですか?」
アルガスが部下に言った。
「敵の狙いがこの場所の一点突破だとすると応援には行けない。だがおやっさんの事だ。ドロメ団長に遅れをとる事は無いだろう。」
部下はアルガスの話を聞き静かに頷いた。
アルガスが部下に言った。
「とはいえこのままじゃらちがあかないな。さてどうしたものか?」
一方こちらはドロメ盗賊軍の左翼部隊である。
ドロメ盗賊軍の左翼部隊は全く戦闘に加わっていなかった。
ドロメ盗賊軍の左翼部隊を任されていたロイと鉄槌のガブロが陣地で話をしていた。
鉄槌のガブロが椅子に座っていたロイに詰め寄っていた。
「おい、ロイ!いつまで待たせる気だ!!こっちは暴れてえんだよ!!」
ロイがガブロに言った。
「黙って時を待てガブロ!敵の右翼部隊が中央の応援に行くまで待つんだ!」
ガブロは落ち着かない様子で大声でロイに言った。
「朝からずっとそれしか言わねえじゃないか!!」
ロイがガブロに言った。
「とにかく待つんだ!!」
ガブロが更にイライラした様子でロイに言った。
「ああ!もう我慢できねえ!!!俺様は行くぞ!」
するとロイがガブロに大声で言った。
「だから待てと言ってるだろうが!この作戦の重要性は朝から何度も説明しただろうが!この鉄槌をふるだけの能なしが!」
ガブロがロイを睨みつけて怒鳴った。
「なんだと?!こら!!」
そこに一人の部下が入ってきて報告した。
「敵の右翼部隊が移動を始めました。」
それを聞くやロイはすぐに陣の外に出てジフロル軍の右翼部隊が移動したかを確認した。
ロイが見上げると確かに右翼に布陣していたジフロル軍の姿が見えなくなっていた。
ロイはすぐに陣の中に戻ると、ガブロに指示を出した。
「よし偽善者共の右翼はがら空きになった。これで勝てる。待たせたなガブロ、出番だぞ!!派手に暴れてこい!!」
するとガブロがロイに言った。
「はっ?言われるまでもねえ、だがなロイ!!」
するとガブロが鉄槌を持ち上げロイめがけて振り下ろした。
ガブロは鉄槌をロイの頭上で寸止めをした。
そしてガブロがロイに大声で怒鳴った。
「今度舐めた口ききやがったらてめえの頭叩き割るぞ!!!いいな!!」
ロイは突然の事で身動きができずただ腰を抜かして、地面に尻餅を着いた。
そしてガブロの怒声に頷くだけだった。
ガブロは怒りに満ちた表情で鉄槌を軽々持ち上げると陣の外に出て行った。
ロイは少しの間呆然としていた。
少し経って落ち着きを取り戻すと右翼部隊に指示を出した。
「よし全員前に進め。一気に敵の右翼を突破するぞ!」
ロイの指示によってドロメ盗賊軍の左翼部隊およそ九千人が進撃を始めた。
ドロメ盗賊軍の右翼側でも激しい戦いが続いていた。
ドロメ盗賊軍の右翼部隊を任されていた千人斬りのグロッケンは渋々ながらジフロル軍に斬り込みを行っていた。
するとそこにジフロル軍の左翼の守備を任されていたバルムスが駆けつけてきた。
バルムスがグロッケンに大声で言った。
「千人斬りのグロッケンとお見受けする。お相手願おう。」
グロッケンがバルムスに大声で尋ねた。
「なんだ?てめえは?」
バルムスが大きな声で言った。
「ジフロル盗賊団のバルムスだ。」
グロッケンが大声で言った。
「ジフロルの腹心バルムスかよ!!俺は別に強い奴と戦いたい訳じゃないんだ。見逃してくれ!」
バルムスがグロッケンに言った。
「戦うのが嫌ならば退却すればいい!」
グロッケンがバルムスに返した。
「そんな事できるか!ドロメ様に殺されちまうだろうが!!」
バルムスがグロッケンに大声で言った。
「ならば相手をしてもらうぞ。これ以上お前の好きにはさせられない!!」
グロッケンがバルムスに言った。
「ちっ!!しゃあねえな!!面倒せえがやるしかないか!!」
グロッケンはそう言うとバルムスに大剣を構えた。
バルムスも左手と右手の両方で剣を抜いた。
「へえー、噂通り両剣使いってわけか、少し興味が出てきたぜ!」
グロッケンはそう言うと全力でバルムスに斬りかかった。
午前11時過ぎ、ジフロル軍の右翼を任されていた黒仮面のアルガスが部下から報告を受けていた。
「戦況はどうなっている?」
アルガスの部下が報告した。
「我が軍中央と左翼に敵の激しい攻撃が続いております。おやっさんとバルムスは丘陵地帯を何とか確保できています。ですが依然として激しい攻撃が続いております。我々もおやっさんの援護に回った方がいいのでは?」
アルガスが部下に答えた。
「いやそれは駄目だ。あれを見てくれ。」
アルガスはそう言うとドロメ盗賊団の左翼部隊を指差して言った。
「ドロメ盗賊軍の左翼部隊は全く動いていない。恐らく我々がおやっさんの応援に動くのを待っているのだろう。我々がおやっさんの応援に行き、手薄になった所を見計らって攻撃に移るつもりだろう。」
部下がアルガスに尋ねた。
「それじゃあおやっさんの応援には行かないんですか?」
アルガスが部下に言った。
「敵の狙いがこの場所の一点突破だとすると応援には行けない。だがおやっさんの事だ。ドロメ団長に遅れをとる事は無いだろう。」
部下はアルガスの話を聞き静かに頷いた。
アルガスが部下に言った。
「とはいえこのままじゃらちがあかないな。さてどうしたものか?」
一方こちらはドロメ盗賊軍の左翼部隊である。
ドロメ盗賊軍の左翼部隊は全く戦闘に加わっていなかった。
ドロメ盗賊軍の左翼部隊を任されていたロイと鉄槌のガブロが陣地で話をしていた。
鉄槌のガブロが椅子に座っていたロイに詰め寄っていた。
「おい、ロイ!いつまで待たせる気だ!!こっちは暴れてえんだよ!!」
ロイがガブロに言った。
「黙って時を待てガブロ!敵の右翼部隊が中央の応援に行くまで待つんだ!」
ガブロは落ち着かない様子で大声でロイに言った。
「朝からずっとそれしか言わねえじゃないか!!」
ロイがガブロに言った。
「とにかく待つんだ!!」
ガブロが更にイライラした様子でロイに言った。
「ああ!もう我慢できねえ!!!俺様は行くぞ!」
するとロイがガブロに大声で言った。
「だから待てと言ってるだろうが!この作戦の重要性は朝から何度も説明しただろうが!この鉄槌をふるだけの能なしが!」
ガブロがロイを睨みつけて怒鳴った。
「なんだと?!こら!!」
そこに一人の部下が入ってきて報告した。
「敵の右翼部隊が移動を始めました。」
それを聞くやロイはすぐに陣の外に出てジフロル軍の右翼部隊が移動したかを確認した。
ロイが見上げると確かに右翼に布陣していたジフロル軍の姿が見えなくなっていた。
ロイはすぐに陣の中に戻ると、ガブロに指示を出した。
「よし偽善者共の右翼はがら空きになった。これで勝てる。待たせたなガブロ、出番だぞ!!派手に暴れてこい!!」
するとガブロがロイに言った。
「はっ?言われるまでもねえ、だがなロイ!!」
するとガブロが鉄槌を持ち上げロイめがけて振り下ろした。
ガブロは鉄槌をロイの頭上で寸止めをした。
そしてガブロがロイに大声で怒鳴った。
「今度舐めた口ききやがったらてめえの頭叩き割るぞ!!!いいな!!」
ロイは突然の事で身動きができずただ腰を抜かして、地面に尻餅を着いた。
そしてガブロの怒声に頷くだけだった。
ガブロは怒りに満ちた表情で鉄槌を軽々持ち上げると陣の外に出て行った。
ロイは少しの間呆然としていた。
少し経って落ち着きを取り戻すと右翼部隊に指示を出した。
「よし全員前に進め。一気に敵の右翼を突破するぞ!」
ロイの指示によってドロメ盗賊軍の左翼部隊およそ九千人が進撃を始めた。
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