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リゼラを推薦

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そして大聖堂の中で国際会議が始まりました。

大聖堂の大広間には各国からの特使(交渉担当者)が集まっていました。

すると国王が会議を始めようとするのだった。

「みなさま?早速ですが会議を始めさせてもらいます。」

他の国の参加者達が言いました。

「うん?まだ帝国のクライン殿が来ておられぬぞ?まだ定刻にもなっておらぬし。」

「このような状況だ。早めに始めた方がいいだろう。」

「そうですな、議論を始めるべきですかな。」

そして会議が始まると、国王が他の国の参加者達に言いました。

「みなさま!!この度、聖女選任の手続きを執り行いと考えております。実は是非とも聖女に推挙したい者がおるのです。」

会場の中がどよめくのだった。

「聖女選任の手続きだと??どういう事だ。」

「誰を推挙しようというのです?」

国王がみなに言った。

「その者の名は聖女見習いを務めているパルシス伯爵家の令嬢のリゼラ・パルシスでございます。」

するとリゼラは聖堂の中央付近へ進み出るとお辞儀をしながらみなに言った。

「みなさま、リゼラ・パルシスでございます。私は聖女としてこれより一生懸命励んでいく所存でございます。」

だが他の国の参加者達は困惑するのだった。

「聖女選任の手続きか?フーム??どうしたものですかな?」

「聖女に推挙したいと言われる以上、審査しないわけにもいかぬでしょう。」

「そうですな。」

参加者の一人がリゼラに尋ねた。

「リゼラ殿?確か聖女アニア様の妹君でありましたな?」

リゼラがその担当者に言いました。

「はいそうです。私はすばらしい聖女となる自信があります。」

その担当者がリゼラに言いました。

「つまりリゼラ殿はアニア様に次ぐ聖女になれる自信があると?」

リゼラがその担当者に言った。

「アニアの比ではありません、リゼラはアニアよりも大きな力を持っておりアニアよりも役に立つ聖女になるのは間違いがございません。」

その担当者がリゼラに言いました。

「ふーむそこまで言われるのなら、直接見せてもらうとしよう。」

他の国の担当者達も賛同した。

「そうですな。」

「実力を見せてもらいましょう。」

「よし!!では未恩恵の魔法石をここへ用意せよ。」

すると赤い魔法石と青い魔法石がリゼラの場所に運ばれてきたのでした。

「ではリゼラ殿、この場でその魔法石への恩恵の付与をしてくれ。恩恵が付与されたかどうかはこちらで確認する。」

だがリゼラは何もできずにただ固まってしまうのでした。

「????」

その担当者がリゼラに尋ねた。

「どうしたリゼラ殿??すぐに恩恵の儀を始めてくれ。」



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