9 / 19
【09 僕はできます、できますから】
しおりを挟む
・
・【09 僕はできます、できますから】
・
「うちの子にスポーツの喜びを与えたいんです」
一瞬エロいことの暗喩かなと思ったけども全然違った。普通に文面通りだった。
相談の内容としては、自分の子にスポーツができたらどんなに素晴らしいか教えたいけども、どうしたらいいですか、という話だった。
私はめっちゃインドア派なので、スポーツなんて教えなくてもいいけどなぁ、と思っているわけだけども、怜那と吉四六は何かノリノリでアイデアを出しまくっている。
あれから怜那と吉四六がほぼ毎日手伝いにきてくれる。吉四六は普通に包丁が使えて、食材の切り分けとかも任している。
怜那のホールの切り盛りが本当に好評で、そういうファンもちゃんと増えている。思い付きの思惑通りだ。
前よりも栄えているので、当然バイト代もしっかり出せる。
のに、前より忙しくない、めっちゃ良い循環になってしまっている。
唯一ショタヌキのレジ打ちが忙しくなっているけども、ショタヌキはレジ打ちにやり甲斐を感じているみたいだから、まあいいだろう。
あと、あやかしと人間が仲良くしていると云々はとりあえず凍結にしている。考えないようにしている。
さてさて、スポーツの喜びか、今のところ怜那と吉四六のアイデアは相談者の秘孔を突いていない。
どれも「う~ん」や「あ~」程度だ。とにかく運動させるみたいなアイデアが横行している。
それがダメで相談しに来ているんだろうし。ここは私が言ってやるしかないな、と思って、
「やっぱりスポーツができるようになった世界を体験させることが一番だと思います」
すると相談者が、
「マタニティ体験みたいなことですか? お腹に重りを付けて男性に動いてもらうみたいな」
即座に怜那が、
「でも不自由にすることはできたとしても、より動けるようにすることなんてできないんじゃないのかなぁ?」
とちょっと甘ったるい声で、自分は可愛いほうですよ含みで言うと、吉四六が、
「ドーピング?」
と真剣な面持ちで言い、誰がドーピングコンソメスープかよ、と思っているとショタヌキが、
「お尻をアツアツの棒で叩いたら、勢いが出て運動神経が良くなるんじゃないですか!」
とこっちを振り向きながら言ったところで、怜那がショタヌキのほうに手をかざして、何だろうと思っていると、急にショタヌキが、
「熱い!」
と言いながら前のめりに倒れそうになって、なんとかレジに腕を置いて、そのまま倒れないようにした。
すると怜那が、
「熱湯がお尻についたところで倒れそうになるだけじゃん、それともこっから運動神経良くなる感じ?」
とへらへら笑い、ショタヌキはしょぼんとしてしまった、けども、それは全然グッジョブだと思った。
ショタヌキの案はカス過ぎるので。
そもそも私が案を言う直前だったんだよ、私は吉四六のほうを見ながら、
「吉四六ってキツネのあやかしだから風を出現させられるんでしょ?」
「うん、俺は風と匂いだね」
「この際、匂いはどうでもいいとして、風で追い風を作ったり、下から巻き起こる風でジャンプ力を少しだけ上げたりすることはできる?」
すると吉四六が目を見開きながら、
「そういうことか! それならできるぞ!」
と言いながらガッツポーズをして、ぽっちゃりマッチョが自分の腕の太さを見せつけていた。六月下旬ならもう当然のことだけども半袖です、って顔で。
というわけでトントン拍子で、相談者のお子を呼び、裏山(丘)に行って、運動神経が良い人の世界を見せることにした。
私は窓を開けて、中から外の様子を伺っている。
怜那がレジ前のイスをどかして、レジに立ち、相談者とそのお子と吉四六とショタヌキが裏口近くのスペースに立っている。
梅雨も終わったこの時期は地面に草が生い茂っている。シロツメクサの綿毛のような花が咲かっている。そのシロツメクサよりも若干背の高いムラサキツメクサも生えていて、色のコントラストが心を躍らせる。
ショタヌキは少し手持ちぶたさそうに、ヒメジオンの茎を時折さわさわ触れつつ、
「僕は何をすればいいんですか?」
と小首を傾げたので、私が言ってあげることにした。
「そのお子と運動バトルをしてあげて!」
するとショタヌキが気合いを入れたような顔をしてから、
「戦闘変化、今できるかなっ!」
と言ったので、私は慌てて言うことにした。
「戦闘変化はしなくていいよ! 素の祥太くんでいいから!」
ショタヌキはなおも頭上に疑問符を浮かべているが、本当にそのままでいいんだ。
そう、通常時のショタヌキは基本的に全然できない。それを利用するというわけだ。
運動ができる戦闘変化をされたらダメじゃないか、ダメなヤツのままでいき、お子に自信をつけさせる、これが作戦だ。
案の定、お子は運動能力が吉四六の風によりアップして、ショタヌキにシャトルランとか立ち幅跳びとかで勝って、ンキャンキャ喜んでいる。
するとショタヌキが、
「僕はできます、今から戦闘変化できます」
と言ったので、それはすぐに止めた。せっかく良い調子なのに、急にショタヌキが勝ち始めたらダメでしょ。
ショタヌキは本気でお子と闘っている。だからこそ何故戦闘変化を使っちゃダメなのか理解していないようだ。
でもダメだよ、あと理解しろよ、そろそろ。
少年の本気、じゃぁないんだよ。
結局お子に負けまくったショタヌキは、最後に「うぐぅ」と半べそかいて終わった。
相談者とお子と吉四六だけ裏口からカフェに戻ってきた。
ショタヌキはクールダウンしているようにハイキングコースをうろうろ歩き、いや早く帰ってきてレジやれよ、とは思った。
まあいいか、私はお子へスペシャルドリンクを出した。
ミルクセーキ、一瞬下ネタゴリラが作った料理と思いきや、ちゃんとした甘い飲み物だ。
牛乳に砂糖に卵に隠し味のバニラエッセンスという、ほぼ材料がプリンの飲み物。だから普通にプリンの味がする飲み物だ。
名前で損している。令和ロマンくらい名前で損している料理だ(昔の魔人無骨のほうがカッコ良かったよね、魔人無骨の二連覇って言いたかったよね)。
運動後のお子は清々しいって顔でミルクセーキを飲み、美味しさに浸っていた。ほっぺがほっこりしていて可愛い。
結局、お子はこれからスポーツをやってみるということになり、相談者の目標は達成した。
でも最後に「お子が嫌がったら、無理させないように」と釘を刺しておいた。インドア派はこれ言わないとダメなんじゃぁ。
ショタヌキも戻ってきたところで、ミルクセーキをあげた。
するとショタヌキはしみじみと、
「甘くて美味しい……」
と言って、ミルクセーキのCM不可避じゃん、と思った。
でもショタにミルクセーキのCMなんて、界隈がざわつくかなとも思ったけども、そんな界隈は無いことを思い出し、事無きを得た。
・【09 僕はできます、できますから】
・
「うちの子にスポーツの喜びを与えたいんです」
一瞬エロいことの暗喩かなと思ったけども全然違った。普通に文面通りだった。
相談の内容としては、自分の子にスポーツができたらどんなに素晴らしいか教えたいけども、どうしたらいいですか、という話だった。
私はめっちゃインドア派なので、スポーツなんて教えなくてもいいけどなぁ、と思っているわけだけども、怜那と吉四六は何かノリノリでアイデアを出しまくっている。
あれから怜那と吉四六がほぼ毎日手伝いにきてくれる。吉四六は普通に包丁が使えて、食材の切り分けとかも任している。
怜那のホールの切り盛りが本当に好評で、そういうファンもちゃんと増えている。思い付きの思惑通りだ。
前よりも栄えているので、当然バイト代もしっかり出せる。
のに、前より忙しくない、めっちゃ良い循環になってしまっている。
唯一ショタヌキのレジ打ちが忙しくなっているけども、ショタヌキはレジ打ちにやり甲斐を感じているみたいだから、まあいいだろう。
あと、あやかしと人間が仲良くしていると云々はとりあえず凍結にしている。考えないようにしている。
さてさて、スポーツの喜びか、今のところ怜那と吉四六のアイデアは相談者の秘孔を突いていない。
どれも「う~ん」や「あ~」程度だ。とにかく運動させるみたいなアイデアが横行している。
それがダメで相談しに来ているんだろうし。ここは私が言ってやるしかないな、と思って、
「やっぱりスポーツができるようになった世界を体験させることが一番だと思います」
すると相談者が、
「マタニティ体験みたいなことですか? お腹に重りを付けて男性に動いてもらうみたいな」
即座に怜那が、
「でも不自由にすることはできたとしても、より動けるようにすることなんてできないんじゃないのかなぁ?」
とちょっと甘ったるい声で、自分は可愛いほうですよ含みで言うと、吉四六が、
「ドーピング?」
と真剣な面持ちで言い、誰がドーピングコンソメスープかよ、と思っているとショタヌキが、
「お尻をアツアツの棒で叩いたら、勢いが出て運動神経が良くなるんじゃないですか!」
とこっちを振り向きながら言ったところで、怜那がショタヌキのほうに手をかざして、何だろうと思っていると、急にショタヌキが、
「熱い!」
と言いながら前のめりに倒れそうになって、なんとかレジに腕を置いて、そのまま倒れないようにした。
すると怜那が、
「熱湯がお尻についたところで倒れそうになるだけじゃん、それともこっから運動神経良くなる感じ?」
とへらへら笑い、ショタヌキはしょぼんとしてしまった、けども、それは全然グッジョブだと思った。
ショタヌキの案はカス過ぎるので。
そもそも私が案を言う直前だったんだよ、私は吉四六のほうを見ながら、
「吉四六ってキツネのあやかしだから風を出現させられるんでしょ?」
「うん、俺は風と匂いだね」
「この際、匂いはどうでもいいとして、風で追い風を作ったり、下から巻き起こる風でジャンプ力を少しだけ上げたりすることはできる?」
すると吉四六が目を見開きながら、
「そういうことか! それならできるぞ!」
と言いながらガッツポーズをして、ぽっちゃりマッチョが自分の腕の太さを見せつけていた。六月下旬ならもう当然のことだけども半袖です、って顔で。
というわけでトントン拍子で、相談者のお子を呼び、裏山(丘)に行って、運動神経が良い人の世界を見せることにした。
私は窓を開けて、中から外の様子を伺っている。
怜那がレジ前のイスをどかして、レジに立ち、相談者とそのお子と吉四六とショタヌキが裏口近くのスペースに立っている。
梅雨も終わったこの時期は地面に草が生い茂っている。シロツメクサの綿毛のような花が咲かっている。そのシロツメクサよりも若干背の高いムラサキツメクサも生えていて、色のコントラストが心を躍らせる。
ショタヌキは少し手持ちぶたさそうに、ヒメジオンの茎を時折さわさわ触れつつ、
「僕は何をすればいいんですか?」
と小首を傾げたので、私が言ってあげることにした。
「そのお子と運動バトルをしてあげて!」
するとショタヌキが気合いを入れたような顔をしてから、
「戦闘変化、今できるかなっ!」
と言ったので、私は慌てて言うことにした。
「戦闘変化はしなくていいよ! 素の祥太くんでいいから!」
ショタヌキはなおも頭上に疑問符を浮かべているが、本当にそのままでいいんだ。
そう、通常時のショタヌキは基本的に全然できない。それを利用するというわけだ。
運動ができる戦闘変化をされたらダメじゃないか、ダメなヤツのままでいき、お子に自信をつけさせる、これが作戦だ。
案の定、お子は運動能力が吉四六の風によりアップして、ショタヌキにシャトルランとか立ち幅跳びとかで勝って、ンキャンキャ喜んでいる。
するとショタヌキが、
「僕はできます、今から戦闘変化できます」
と言ったので、それはすぐに止めた。せっかく良い調子なのに、急にショタヌキが勝ち始めたらダメでしょ。
ショタヌキは本気でお子と闘っている。だからこそ何故戦闘変化を使っちゃダメなのか理解していないようだ。
でもダメだよ、あと理解しろよ、そろそろ。
少年の本気、じゃぁないんだよ。
結局お子に負けまくったショタヌキは、最後に「うぐぅ」と半べそかいて終わった。
相談者とお子と吉四六だけ裏口からカフェに戻ってきた。
ショタヌキはクールダウンしているようにハイキングコースをうろうろ歩き、いや早く帰ってきてレジやれよ、とは思った。
まあいいか、私はお子へスペシャルドリンクを出した。
ミルクセーキ、一瞬下ネタゴリラが作った料理と思いきや、ちゃんとした甘い飲み物だ。
牛乳に砂糖に卵に隠し味のバニラエッセンスという、ほぼ材料がプリンの飲み物。だから普通にプリンの味がする飲み物だ。
名前で損している。令和ロマンくらい名前で損している料理だ(昔の魔人無骨のほうがカッコ良かったよね、魔人無骨の二連覇って言いたかったよね)。
運動後のお子は清々しいって顔でミルクセーキを飲み、美味しさに浸っていた。ほっぺがほっこりしていて可愛い。
結局、お子はこれからスポーツをやってみるということになり、相談者の目標は達成した。
でも最後に「お子が嫌がったら、無理させないように」と釘を刺しておいた。インドア派はこれ言わないとダメなんじゃぁ。
ショタヌキも戻ってきたところで、ミルクセーキをあげた。
するとショタヌキはしみじみと、
「甘くて美味しい……」
と言って、ミルクセーキのCM不可避じゃん、と思った。
でもショタにミルクセーキのCMなんて、界隈がざわつくかなとも思ったけども、そんな界隈は無いことを思い出し、事無きを得た。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
人見知りと悪役令嬢がフェードアウトしたら
渡里あずま
恋愛
転生先は、乙女ゲーの「悪役」ポジション!?
このまま、謀殺とか絶対に嫌なので、絶望中のルームメイト(魂)連れて、修道院へ遁走!!
前世(現代)の智慧で、快適生活目指します♡
「この娘は、私が幸せにしなくちゃ!!」
※※※
現代の知識を持つ主人公と、異世界の幼女がルームシェア状態で生きていく話です。ざまぁなし。
今年、ダウンロード販売を考えているのでタイトル変更しました!(旧題:人見知りな私が、悪役令嬢? しかも気づかずフェードアウトしたら、今度は聖女と呼ばれています!)そして、第三章開始しました!
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる