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【11 生きる目的を失った人】
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・【11 生きる目的を失った人】
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午後四時半、もう締めようかなという時刻にその男性はやってきた。
常連さんではなくて、初顔だけども、知っている顔だった。
同じ村に住んでいる、気の良い、挨拶してくれるお年寄りだから。
でも村中で会う時の、快活な笑顔とは程遠い、溜息大将軍といった表情で、今にも実況が「天国にあともう少し手を伸ばせばぁ!」というような感じだった。そんな失礼な実況は存在しないけども。
そのお年寄りは溜息を存分に吐いてから、
「ここってお酒ある?」
と聞いてきたので、そこは普通に、
「無いです」
と答えた。意外と純喫茶方式なのだ。そう言えば、祖父はお酒を嗜まない人だったなぁ。そんなことより山の開拓が好きな人だった。変人かよ。
するとそのお年寄りはへろへろのくらげを吐くような顔をしながら、
「まあお酒は飲むなって医者から止められているんだけどなぁ」
と言って、じゃあいいじゃん、無くていいじゃんと思った。
正直私もお酒飲まない派、というか、何ならお酒の強火アンチなので、飲まない口実ができて良かったじゃんと思っている。いや酒飲みは嫌なんだろうけども。
でもさ、お酒ってあの、発酵した時に出るアミノ酸が旨いだけでしょ? なら味の素をお湯で薄めて飲んでいればいいじゃん。
というかそもそもアルコールランプのアルコールを飲もうと思ったことある? ワインはアルコールの部分が美味しいんじゃなくて、ぶどうジュースの部分が美味しいだけでしょ。
砂糖水は砂糖舐めても美味しいけども、アルコールランプはアルコール舐めても美味しくないだろ。そんな感じ。
まあそんな強火アンチの側面を発露する気は無いけども。
そのお年寄りはL字のカウンターに座って、
「ジジクサいけども、コーヒーもらおうかな」
と言って、別にコーヒーはジジクサくないけどもな、と思った。むしろお洒落だろ。男性ならチンコ大きくする効果あるらしいし、なら若くしてコーヒーだろ。
まあチンコってそんなデカいさいらないけどね、と言いつつ、女子が答えたアンケートとか見ると意外とチンコ大きめが好きだったりするんだよね。
でも実際の、本当のところは別にそこまでじゃないよな、もしかしたら男子目線の女子のウエストと一緒かもしれない。
数値ではかなり難しいラインを好むけども、いざ一緒になるとなった時、別にそこまでじゃないみたいな、単純にセンチメートルのことを理解していないというか。
なんとなく数値だけで見ているというか、数値と現実生活が一致していないというか、いや、私は別に強火チンコウエストじゃないからどうでもいいけども。
チンコウエストって言うと、ウエストランドのいぐちんランドみたいになっちゃうし、いぐちんランドの開園に入園できなかった民としてはちょっと人生一個逃したなぁ、と思っていると、
「もうワシの人生なんて全てを逃したんだよ、お酒も飲めない、食事の喉通りも悪い、体の節々が痛くてデカい風呂の銭湯に行くことがもう億劫だ」
チンコウエスト悟られていた? 一個逃したとか考えていたのバレてた? でもいぐちんランドに入園していたら全部チャラでしょ、と思ったけども、多分このお年寄りは入園していないだろうから、ちょっと可哀想だなぁ、とは思った。
お年寄りは続ける。
「もう居酒屋になんか出入りできなくて、ジジイのワシはコーヒーがお似合いだ」
……何か、格落ちみたいに言われて腹が立つな、と思っていると、ショタヌキがこう言った。
「居酒屋もいいかもしれませんが! こちらのカフェも最高です!」
そんなこと言ってくれるなんて嬉しいねぇ、なんて、好々爺みたいなことを思っていると、そのお年寄りが、
「おっと、スマンスマン、ここを下げるつもりは無かったんだが、でも、いや、何でもない……」
と窓の外から遠くを見た。
七月上旬の午後五時半はまだ明るくて、キツネノボタンの黄色い花がキラキラ光っている。夕暮れの、橙色の光が当たるとなおも映えるだろう。
でもこのお年寄りの心の中はくたびれたオオバコのように、筋張って凝り固まってしまっているのかもしれない。
すると本物のキツネのあやかし、吉四六が、
「居酒屋メニューなら卯愛さんが作れますよ!」
と胸を張って言ったわけだけども、そういうことじゃないだろとは思った。
お年寄りは首を横に振りながら、
「酒の飲めない居酒屋は拷問で、酒の飲めない居酒屋メニューも同等だ」
拷問だなんて、地下実験室みたいなことを言うなよ、と思っていると、今度は怜那が、
「まあ老いるってそういうことですからね!」
と元気に最悪なことを言って、案の定、お年寄りは肩をガクンと落とした。
でも、
「気分を味わうだけ味わうってどうですか? お酒の匂いだけ嗅ぐとか。今はノンアルとかもありますし」
「そういうものに本物の香りなんて出ないんだよ、若い子は知らないかもしれないが」
「出たらどうします?」
「本物の香りが出るようなノンアルがあったら楽しんでみたいもんだね」
そうお年寄りが答えたところで、コーヒーをこれでも喰らえした。
本物の香りが出るようなノンアルね、どこまでできるんだろう、実際のところ、と思っていると、ショタヌキがおもむろにこう言った。
「お尻」
するとお年寄りが軽く失笑して、いや今回はショタヌキのこの路線アリなのか? と思った。
いやいや、ここは私のアイデア通りいこう。正攻法でいこう。というか何だ、お尻と呟いてみるって。そんなクソ根性いらんわ。
とにかくまあ私はこのお年寄りのヨボヨボ精神に一発喰らわせたくなり、こんなことを言うことにした。
「明日のこの時間にまた来てください。できれば海パンを持って」
「海パン? ブーメランしかないが?」
「ブーメランで大丈夫です。きっと明日は楽しいことがあると思いますよ」
「君とそちらの可愛いお嬢ちゃんが水着で相手してくれるのかね?」
「発想がジジイ過ぎです。違う方法です」
と心の中で思うつもりの文章がそのまま口から出てしまい、口をつぐんだ。
それを聞いたお年寄りは大爆笑しながら、
「それは面白い! じゃあ明日この時間に!」
とコーヒーを飲み干して、レジへ歩いて行った。
ふぅ、こういうジジイは毒舌女子が好きだから助かるなぁ、と思った。
次の日、準備万端の私たちはあのお年寄りの来客を待った。
時間通りにお年寄りが来て、他のお客さんもいなかったので、カフェの中で海パンになってもらおうとすると、
「家で履いてきたわ」
と言って、小学生かよ、と思った。別に良いんだけども。
服を脱いで裏口から出てもらうと、お年寄りは「わぁ」と感嘆の息を漏らした。
それもそのはず。目の前には銭湯並に大きな湯船に温かいお湯。
ちなみに湯舟はショタヌキが化けていて、温かいお湯は怜那が出している。
「デカい風呂だぁ」
と子供のように無邪気に笑ったお年寄り。
でもこれだけで一発ボディブローかまして血反吐を吐かせたとはならない。
ここで吉四六が用意したものが、
「こちらの水をどうぞ」
湯舟に入ったお年寄りにとっくりとお猪口を乗せた盆を浮かせて渡すと、お年寄りは目を見開きながら叫んだ。
「だから酒は飲めんのだよ!」
私は落ち着いた声で、
「違います。これは吉四六がお酒の匂いを纏わせた水です」
吉四六は笑顔で、
「俺はキツネのあやかしだからな! 風と匂いを操るんだ!」
すると怜那もその流れに合わせて、
「アタシは竜神のあやかしだから、水の扱いは余裕です。打たせ湯とかもできますよ?」
と自信満々に言った。
打たせ湯ってあれか、老人がケツで受け止める滝型のお湯か。
あれ、昔の、昭和の映像でも老人がケツで受け止めていて、どの時代の人でもケツで受け止めるんだなと思ったことある。
お年寄りは昨日よりもさらに大きく大爆笑をし、
「これは愉快だ! こんな素晴らしいモノを用意してくれるなんて!」
私はカフェに戻って、御鉢と割り箸を持って、また露天風呂に戻った。
「こちらが、なめこを絡ませた冷製そばです。喉通りもいいですよ」
するとそのお年寄りは手が震えだして、あれ、そば嫌いだったかな、それともお迎えかなと思っていると、
「ここまでしてくれるとは思わなかった……」
瞳に涙を浮かべてきたので、そんな、ジジイが人前で、と思い、
「別に。何か昨日、カフェのこと下げていたんで苛立っただけです」
と言うと、またしてもお年寄りは大爆笑して、
「そうか! そうか! 本当にスマンかったぁ! じゃあいただくよぉ!」
と言って、ジジイは毒舌女子が好きで助かるわぁ、と思った。
お風呂もお酒風の水もそばも堪能し、風邪は引かないようにと、吉四六の温風で体を乾かして、綺麗サッパリしてお年寄りには帰ってもらった。
ショタヌキに後から聞くと、もっと大きい湯船もイケるようなので、今後のカフェのイベントに、大露天風呂を入れることにした。
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午後四時半、もう締めようかなという時刻にその男性はやってきた。
常連さんではなくて、初顔だけども、知っている顔だった。
同じ村に住んでいる、気の良い、挨拶してくれるお年寄りだから。
でも村中で会う時の、快活な笑顔とは程遠い、溜息大将軍といった表情で、今にも実況が「天国にあともう少し手を伸ばせばぁ!」というような感じだった。そんな失礼な実況は存在しないけども。
そのお年寄りは溜息を存分に吐いてから、
「ここってお酒ある?」
と聞いてきたので、そこは普通に、
「無いです」
と答えた。意外と純喫茶方式なのだ。そう言えば、祖父はお酒を嗜まない人だったなぁ。そんなことより山の開拓が好きな人だった。変人かよ。
するとそのお年寄りはへろへろのくらげを吐くような顔をしながら、
「まあお酒は飲むなって医者から止められているんだけどなぁ」
と言って、じゃあいいじゃん、無くていいじゃんと思った。
正直私もお酒飲まない派、というか、何ならお酒の強火アンチなので、飲まない口実ができて良かったじゃんと思っている。いや酒飲みは嫌なんだろうけども。
でもさ、お酒ってあの、発酵した時に出るアミノ酸が旨いだけでしょ? なら味の素をお湯で薄めて飲んでいればいいじゃん。
というかそもそもアルコールランプのアルコールを飲もうと思ったことある? ワインはアルコールの部分が美味しいんじゃなくて、ぶどうジュースの部分が美味しいだけでしょ。
砂糖水は砂糖舐めても美味しいけども、アルコールランプはアルコール舐めても美味しくないだろ。そんな感じ。
まあそんな強火アンチの側面を発露する気は無いけども。
そのお年寄りはL字のカウンターに座って、
「ジジクサいけども、コーヒーもらおうかな」
と言って、別にコーヒーはジジクサくないけどもな、と思った。むしろお洒落だろ。男性ならチンコ大きくする効果あるらしいし、なら若くしてコーヒーだろ。
まあチンコってそんなデカいさいらないけどね、と言いつつ、女子が答えたアンケートとか見ると意外とチンコ大きめが好きだったりするんだよね。
でも実際の、本当のところは別にそこまでじゃないよな、もしかしたら男子目線の女子のウエストと一緒かもしれない。
数値ではかなり難しいラインを好むけども、いざ一緒になるとなった時、別にそこまでじゃないみたいな、単純にセンチメートルのことを理解していないというか。
なんとなく数値だけで見ているというか、数値と現実生活が一致していないというか、いや、私は別に強火チンコウエストじゃないからどうでもいいけども。
チンコウエストって言うと、ウエストランドのいぐちんランドみたいになっちゃうし、いぐちんランドの開園に入園できなかった民としてはちょっと人生一個逃したなぁ、と思っていると、
「もうワシの人生なんて全てを逃したんだよ、お酒も飲めない、食事の喉通りも悪い、体の節々が痛くてデカい風呂の銭湯に行くことがもう億劫だ」
チンコウエスト悟られていた? 一個逃したとか考えていたのバレてた? でもいぐちんランドに入園していたら全部チャラでしょ、と思ったけども、多分このお年寄りは入園していないだろうから、ちょっと可哀想だなぁ、とは思った。
お年寄りは続ける。
「もう居酒屋になんか出入りできなくて、ジジイのワシはコーヒーがお似合いだ」
……何か、格落ちみたいに言われて腹が立つな、と思っていると、ショタヌキがこう言った。
「居酒屋もいいかもしれませんが! こちらのカフェも最高です!」
そんなこと言ってくれるなんて嬉しいねぇ、なんて、好々爺みたいなことを思っていると、そのお年寄りが、
「おっと、スマンスマン、ここを下げるつもりは無かったんだが、でも、いや、何でもない……」
と窓の外から遠くを見た。
七月上旬の午後五時半はまだ明るくて、キツネノボタンの黄色い花がキラキラ光っている。夕暮れの、橙色の光が当たるとなおも映えるだろう。
でもこのお年寄りの心の中はくたびれたオオバコのように、筋張って凝り固まってしまっているのかもしれない。
すると本物のキツネのあやかし、吉四六が、
「居酒屋メニューなら卯愛さんが作れますよ!」
と胸を張って言ったわけだけども、そういうことじゃないだろとは思った。
お年寄りは首を横に振りながら、
「酒の飲めない居酒屋は拷問で、酒の飲めない居酒屋メニューも同等だ」
拷問だなんて、地下実験室みたいなことを言うなよ、と思っていると、今度は怜那が、
「まあ老いるってそういうことですからね!」
と元気に最悪なことを言って、案の定、お年寄りは肩をガクンと落とした。
でも、
「気分を味わうだけ味わうってどうですか? お酒の匂いだけ嗅ぐとか。今はノンアルとかもありますし」
「そういうものに本物の香りなんて出ないんだよ、若い子は知らないかもしれないが」
「出たらどうします?」
「本物の香りが出るようなノンアルがあったら楽しんでみたいもんだね」
そうお年寄りが答えたところで、コーヒーをこれでも喰らえした。
本物の香りが出るようなノンアルね、どこまでできるんだろう、実際のところ、と思っていると、ショタヌキがおもむろにこう言った。
「お尻」
するとお年寄りが軽く失笑して、いや今回はショタヌキのこの路線アリなのか? と思った。
いやいや、ここは私のアイデア通りいこう。正攻法でいこう。というか何だ、お尻と呟いてみるって。そんなクソ根性いらんわ。
とにかくまあ私はこのお年寄りのヨボヨボ精神に一発喰らわせたくなり、こんなことを言うことにした。
「明日のこの時間にまた来てください。できれば海パンを持って」
「海パン? ブーメランしかないが?」
「ブーメランで大丈夫です。きっと明日は楽しいことがあると思いますよ」
「君とそちらの可愛いお嬢ちゃんが水着で相手してくれるのかね?」
「発想がジジイ過ぎです。違う方法です」
と心の中で思うつもりの文章がそのまま口から出てしまい、口をつぐんだ。
それを聞いたお年寄りは大爆笑しながら、
「それは面白い! じゃあ明日この時間に!」
とコーヒーを飲み干して、レジへ歩いて行った。
ふぅ、こういうジジイは毒舌女子が好きだから助かるなぁ、と思った。
次の日、準備万端の私たちはあのお年寄りの来客を待った。
時間通りにお年寄りが来て、他のお客さんもいなかったので、カフェの中で海パンになってもらおうとすると、
「家で履いてきたわ」
と言って、小学生かよ、と思った。別に良いんだけども。
服を脱いで裏口から出てもらうと、お年寄りは「わぁ」と感嘆の息を漏らした。
それもそのはず。目の前には銭湯並に大きな湯船に温かいお湯。
ちなみに湯舟はショタヌキが化けていて、温かいお湯は怜那が出している。
「デカい風呂だぁ」
と子供のように無邪気に笑ったお年寄り。
でもこれだけで一発ボディブローかまして血反吐を吐かせたとはならない。
ここで吉四六が用意したものが、
「こちらの水をどうぞ」
湯舟に入ったお年寄りにとっくりとお猪口を乗せた盆を浮かせて渡すと、お年寄りは目を見開きながら叫んだ。
「だから酒は飲めんのだよ!」
私は落ち着いた声で、
「違います。これは吉四六がお酒の匂いを纏わせた水です」
吉四六は笑顔で、
「俺はキツネのあやかしだからな! 風と匂いを操るんだ!」
すると怜那もその流れに合わせて、
「アタシは竜神のあやかしだから、水の扱いは余裕です。打たせ湯とかもできますよ?」
と自信満々に言った。
打たせ湯ってあれか、老人がケツで受け止める滝型のお湯か。
あれ、昔の、昭和の映像でも老人がケツで受け止めていて、どの時代の人でもケツで受け止めるんだなと思ったことある。
お年寄りは昨日よりもさらに大きく大爆笑をし、
「これは愉快だ! こんな素晴らしいモノを用意してくれるなんて!」
私はカフェに戻って、御鉢と割り箸を持って、また露天風呂に戻った。
「こちらが、なめこを絡ませた冷製そばです。喉通りもいいですよ」
するとそのお年寄りは手が震えだして、あれ、そば嫌いだったかな、それともお迎えかなと思っていると、
「ここまでしてくれるとは思わなかった……」
瞳に涙を浮かべてきたので、そんな、ジジイが人前で、と思い、
「別に。何か昨日、カフェのこと下げていたんで苛立っただけです」
と言うと、またしてもお年寄りは大爆笑して、
「そうか! そうか! 本当にスマンかったぁ! じゃあいただくよぉ!」
と言って、ジジイは毒舌女子が好きで助かるわぁ、と思った。
お風呂もお酒風の水もそばも堪能し、風邪は引かないようにと、吉四六の温風で体を乾かして、綺麗サッパリしてお年寄りには帰ってもらった。
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