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その後
しおりを挟む「お婆さん、薬草擦り潰せたよ」
「ありがとう。次はこっちをお願い」
ヴィルヘルムは髪を切り、男物の服を着て今日も元気に薬屋の手伝いをしています。
お婆さんと家を出たあの日、ヴィルヘルムの家では怒涛の変化があった。
「イザベラ、デブラ、カーミラだな?貴様らは無銭飲食・詐欺・恐喝・窃盗・暴行罪の罪で裁かれる事となる。我々と同行してもらおうか」
騎士達は素早く継母達を拘束しようと動きます。
「ちょっと!ふざけないでよ!私を誰だと…むぐっ!」
「ギャーッ!!変態!へんた…!」
「やだ!痛い!やめてぇ……」
金切り声で反発しようとした3人に猿轡を噛ませ、問答無用で騎士達は連行していきます。
何故、3人が捕まったかというと、ヴィルヘルムの父親が亡くなり、お婆さんの所でヴィルヘルムがご飯を食べ始めた頃から、お婆さんはヴィルヘルムの話を聞き取り、司法と連携をとりながらイザベラ達の罪状の証拠を固めていたのでした。
3人に課せられた刑罰は、王都追放。また、ヴィルヘルムの店舗から奪った商品の代金の支払いをイザベラの実家へと請求する事となりました。
「どうして?!どうして代金を支払わなければならないのよ!あの店は亡き夫の物よ!妻の私が使って何故罪になるのよ!請求するならシンデレラにしなさいよ!」
「そのシンデレラとはヴィルヘルムの事だな?ヴィルヘルムときさまらの離縁はすでに成立しており、ヴィルヘルムにはすでに保護者がいる。貴様らは赤の他人だ」
「なっ?!離縁なんて私知らないわよ!」
「そうか?まあ、今知れてよかったな」
イザベラ達は着の身着のまま王都から追放。イザベラ達は実家を頼っていったが、元々厄介払いされていた上に罪人となり、実家にも多額の請求がされた状態で匿ってもらえるわけもなく、実家も追放。
スラム街へ行ったのか、そのままのたれ死んだのか……3人の行方はわからなくなりました。
成人したヴィルヘルムは父親の店舗を無事に継ぎました。
ヴィルヘルムはジョシュアの恋人になる事はありませんでしたが、ジョシュアが頻繁にお婆さんの店へと遊びに来るため、ヴィルヘルムの王族相手の萎縮もなくなり、真面目な者同士、友となりました。
ジョシュアが頻繁に利用するヴィルヘルムの店舗は『王家御用達』となり、大繁盛。ヴィルヘルムは幸せに暮しました。
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