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第1章 召喚
マグレイブの街へ
しおりを挟むしばらく空を飛んでいると、日の出だろうか右手側から徐々に空が色づき始めた。
確かあれを『暁』って言うんだよね。朝は出来る限り寝ていたいタイプだから日の出なんて見る機会はなかったが。
日の出を確認してすぐ、精霊が下に降り始めた。目的地に着いたのだろうか。
下に降りながらもたくさんの精霊が近づいて来ては頬や額にキスをしてくる。これは多分あれだね、私の人生で最もモテた瞬間なんだと思う。手のひらサイズの小さな体でチュッとしてくる姿が可愛くて状況を忘れてついニンマリしてしまう。
降り立ったのは森の入り口。近くに長く続く外壁が見える。
「この街がみんなのおすすめの街?」
聞くと可愛らしくコクコク頷く精霊を確認し、片手に持ったゾンビマスクを見る。
「これ持ってたら、流石にまずいだろうなぁ」
日本の物を手放すのはしたくない。でもバッグもない状況で隠す場所もない。
仕方なく、木の虚に隠し、私は壁に沿って歩いた。
壁に沿って歩いていくと、門が見えてきた。
まだ早朝にも関わらず、腰に剣を差した人達がゾロゾロ外へ出て行っているのが見える。見た目はいかにも冒険者だ。
人が捌けるのを待ってから門へと向かうと、ひと段落ついた緩みからか欠伸を噛み殺している槍を持った兵士が入り口を守るように立っていた。
門番の元へと精霊を連れてドキドキしながら行った。いまだにフヨフヨと私の周りを飛んでいる精霊は、この世界の人達に見えるのだろうか?さっきの冒険者集団には精霊達はついていなかったが…。
ゾンビ姿ではなく、古着屋の衣装(ダメージ加工済)に黒髪ロングのthe・日本人の姿で、私は早朝の門へと近づいた。
自分の姿がおかしくないか、精霊は私以外の人に見えるのか。不安と疑問だらけの中、門番の元へと向かった私は想定外の別問題『通行料』が発生するとは思っていなかった。
「つうこう…りょう……お金、ですか……?」
「金がないのか?そういえば荷物もないな。なんだ、盗賊にでも襲われたのか?」
「はい……まぁ……」
盗賊というか誘拐犯ですが。
しかし、弱ったなぁ…。
当然、召喚されたばかりの私にお金なんてない。真っ青になり俯く私を見て犯罪に巻き込まれたと考え哀れに思ったのか、門番のおじさんが額に手を当て溜息をつき慈愛に満ちたような眼差しを私に注いできたので、その眼をそのまま見つめ返した。
「………あぁ…仕方ねぇなぁ。嬢ちゃん、その手に持ってる薬草を俺に売ってくれ。それで通行料にするからよ」
「薬草?」
首を傾げつつ門番の視線の先を辿ると私の手元に。この地へ降り立った時に精霊が手渡してくれた草。これ、薬草だったんだ。
そっと渡すと薬草を受け取り反対の手で優しく頭を撫でてきた。
「嬢ちゃんの親は……いや、なんでもない。嬢ちゃんはいくつだ?名前は?行くあてはあるのか?」
「年は15歳です。名前は七海万茉……マリ・ナナミです。行く当ては無いので仕事を探しています」
「15歳…もっと小さいかと思ったが…。そうか、ちょうど成人しているんだな。マリー、姓があるということは元貴族か?それなら、人に名を名乗る時、姓は言わない方がいい。いらぬトラブルに巻き込まれかねないからな。仕事は……誰でもなれるとしたら冒険者だ。簡単な採取依頼だったらマリーでもできるだろう。盾の形で中に剣の絵が描かれてる看板が目印の冒険者ギルドがこの道をまっすぐ行くとある。そこで冒険者登録するといい。冒険者カードが身分証明の代わりになるし、通行料もいらなくなるからな」
マリーじゃなくてマリですが…。でも、この世界では『マリ』よりも『マリー』が普通なら『マリー』でいいか。
それにしても、身分証明書にもなり通行料もいらなくなる冒険者カードか。なるほど。今の私なら行くべきだな。それとさっき街から出て行ってた集団は、本当に冒険者だったんだ。
「それと、その黒髪はそのままでいるのか?」
「???黒髪、変ですか?」
首を傾げながら質問する私に、門番さんが困った子を見る顔で溜息をついてくるのが切ない!
「変ではない。変ではないがとても珍しいから、タチの悪い連中に誘拐されかねん。マリーは身を守る術は………ないよな」
悪い奴…ナニソレ…刃物とか持って襲ってくるの?怖いんですけど!たぶん今の私は青い顔をしてゼンマイ仕掛けの人形みたいにカクカクと頷くしか出来ていない。
「だろうな。ちょっと待ってろ」
そういうと、門番さんは詰所へと入り、片手に帽子を持って戻ってきた。
「ほれ。俺のお古で悪いが、これ被って髪を隠しとけ」
渡されたのは茶色のキャスケット。深く被れるサイズのものだから、私の髪も隠せるだろう。
通行料から帽子まで…初対面の私にこんなに親身にしてくれる。
この世界に来て最初の出会いが、怒気をみなぎらせ剣先を突きつけられた事だった。生まれて初めて向けられた殺意に恐怖しかなかったが、この門番さんのような人もいるんだ。
この世界にも色んな人がいる。良い人も悪い人も。そんな当たり前の事を再実感した。
これなら私、生きていける………かもしれない。
「ありがとうございます。髪は隠して、これから冒険者ギルドに行ってみます。あの、名前を聞いてもいいですか?」
「俺はペール。よろしくな」
「はい。よろしくお願いします」
精霊の案内で私がやってきたのはマグレイブという街だった。この地で、私はペールの勧めのとおり冒険者になった。
冒険者は、その名の通り冒険や自由を引き換えに、ある種自業自得と言える漠然とした命の危険に晒される職だった。
適正年齢は13歳と低く、申請さえすれば簡単になれてしまう。
だが、その分、戦闘センス、素材や魔物の特性、その他ノウハウを必要とするのも冒険者だけど。
私にその知識はない。動物を殺した事もないし、ケンカすらない。殺生したとしたら、せいぜい虫くらいだ。
冒険者の適正があるかと言われると、はっきり言ってない。それでもやらなきゃ野垂れ死だ。
お金も家も知り合いもいないこの世界。
ここは北の端、確認しなかったから召喚した国がどこかわからないけど、この街は王族の目が届きにくい国の端にある街だ。
この地には資源豊富な森があり、冒険者の街として賑わっている。領地を経営している貴族はいるようだが、荒くれ者の多いこの地では、領主より『冒険者ギルド』の力が強い。だから精霊がこの地を選んだのだろう。
ちなみに、念のためさらに隣の国への逃亡も考えたが、さらに広大な森か氷山を越えないといけないらしく、さらに隣国へ入る時に高い通行料を払う必要があるらしい。精霊達もこの国を出れないのか、隣国逃亡を相談したらものすごく悲しい顔をされてしまった。
会話はできないけど、この世界で唯一そばにいてくれる精霊達と離れると、私は寂しさで押しつぶされてしまうと思うので、この街から離れるのはやめておこう。
それにしても………私はこの世界に馴染む事が出来るのかな…。
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