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34.帰りを待ってた
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洗濯をしてから昼食を食べ、掃除をする。いつものルーチンワーク。
出掛けるの不安そうにしてたから外でお出迎えしようかな。
アルとベルが帰るのを家の前で待つ。暇で、何となく歌う。ワンピースを摘まんでくるくる回ったりする。PVごっこだ。頭の布を剥がして、なびかせる。布をなびかせるのは基本だよね。なんか乗ってきた。
「ユウ、何してんの?」
「え、どこから来たの?裏から?覗かないでよ」
「家の前で堂々と踊っておいて何言ってるのさ」
「おかえり。アルとベル」
「ただいま。ユウも、おかえり」
「ただいま」
アルに抱き付くと嬉しそうに笑いながら抱きしめ返される。
これですよ、これ。愛のある生活。ホラーハウスから無事帰還ですよ。
「あ、お守り貰ったよ。いつも持ってろってさ。小さい袋作って首にくくるようにしようか。私作るよ」
「作ってくれるの?ありがとう」
「簡単なのだから」
「それでも良いよ。作ってもらうのが嬉しいから」
二人の態度は普通、なのになんだか、エーミールの所に行ってきたことが後ろめたく感じる。夫だから別に気にしなくたって良いんだろうけど。エーミールに鳴かされたあれこれが浮気のようで落ち着かない。
二人は気にしてるのだろうか?帰ってこないんじゃないかってベルは不安に感じてた。アルもそうだと。ミカちゃんは二人が決めた夫だからそうでもないのかな。目の前でしない限り。
エーミールの痕跡を全部流してしまいたいと思った。滅茶苦茶に上書きしたら忘れてしまえるかもしれない、そうしたら罪悪感もマシになると。
食事の後でお茶を飲みながら縫い物をする。アルが物言いたげに見つめていて、でも何だか気まずくて何も聞けず、縫い物に無理矢理集中した。
縫い物が終わり、体を洗いに外へ出ようとしたらアルに呼び止められる。
「ユウ、ユウを洗いたい。良いか?」
「うん」
アルもエーミールの痕跡を洗い流したいのかな?それなら石鹸があったほうがいいな。
私から石鹸を受け取ったアルは、しっかり泡立てて、全身隅から隅まで洗った。足の指の間も、耳の後ろも、私の割れ目も。泡を流してからはベルが頭を洗ってくれ、アルは自分の体を洗っていた。
すっかり綺麗になった私達は、後片付けをしてベッドに入る。
横たわると、アルの吐息と共に抱きしめられ、耳に囁きが落ちた。
「おかえり、ユウナギ」
「ただいま、アル」
反対側からベルの腕が腰に巻き付き、嬉しそうな声で話す。
「ユウ、おかえり」
「ただいま、ベル」
「ユウが変わってなくて良かった」
「え、一日で変わってたら、怖くない?」
「ユウはわかってない。魔法使いの家、凄かったんでしょ?ずっと居たくなったりしなかった?」
「色々な意味で凄かった。浴室あるし、トイレも家の中だし、パンも柔らかかった。それでね、虫がすんごくいっぱいいた。虫飼ってるんだよ。虫のご飯になる虫もだよ」
「ええ、虫なんて飼ってどうするの?食べるの?」
「ううん、可愛がってるだけ」
「魔法使いも変」
「うん。変なの。・・・私の家は、森番の家だから帰ってくるよ」
「ふふっ、ユウ、おかえり」
「ただいま、可愛い双子」
二人から抱きしめられて、ホッとした。体が温かくなって緩むと、緊張してたんだと気づく。
アルの顔を引き寄せて唇だけ合わせると優しく啄み始め、暖かい舌が入り込んでは確かめるように舐めまわした。お互いに舌を吸い合いながら、手を体中に這わせ合う。アルの手は私の乳房を揉み、私の指はアルの乳首を摘まんで捏ねた。
口からお互いの吐息が漏れ、アルの濡れた目に見つめられる。足をゆっくり開くと、素早く間に入り込み、ペニスの先で滑った膣口からクリトリスまで何度も撫で上げられた。撫で上げられる度に腰が動き、蜜が零れる。
「ユウ、はぁ、気持ち良い?」
「凄く良い。アル、凄く、良いぃ。あっああ、そこ、あっく、っくぅいいぃっくぅ、ああーー」
クリトリスをくにゅくにゅと押されて堪らず、足でアルを抱え込みながら達した。
「ユウ、可愛い。ユウナギおかえり。俺の妻」
弛緩した私にゆっくり挿入して強く抱きしめ、甘い声で呟く。
「ただいまアルフレート。私の夫」
「ユウナギ、ああ、俺のユウナギ。ユウユウ、あああ」
アルは私の名を呼びながら喘ぎ、夢中で腰を振って精を放っていく。そんなアルが可愛らしくて胸が震え、私もアルの名を呼んだ。
ふいに頬を触られ、見上げると、嬉しいような切ないような顔をしたベルと目が合った。腕を伸ばしてベルの首に回し、キスをする。何度も啄みゆっくり舐める、いつもの強引なキスとは違う、優しいキス。ベルの髪をくしゃくしゃ撫でた。
ベルとキスをしながら、アルに突き上げられ、二人分の快楽が私を押し上げて行く。喘ぎ続ける口の中をいつものように蹂躙し始めたベルの舌と、打ち付ける腰が早くなったアルの切ない叫びに、体の奥がうねって収縮し、絶頂へ昇った。
目をつぶり、足を投げ出して荒く息をしていると、いつの間にか足の間にベルが居て、私の足を広げて膣口を指でなぞり始めた。なぞって濡れた指先を見つめ、ペロリと舐める。
「変な味」
「・・・・・ベル、美味しくないから止めなよ」
精子混じりを舐めるとか、ベル、あからさま過ぎないか?好奇心か?なんか、言葉が出ないぞ。びっくりで。
「もっと舐めっていい?」
「・・・変な味なんでしょ?止めた方がいいよ」
「ちょっとだけ、試してみるだけだから」
「ちょっ」
いきなり膝裏を持ち上げて力任せに押さえ付けられ、舌でチロチロと舐められた。
「ベルってば、ヤダ」
「っはぁ、もう少しだけ。・・・あぁ」
「あっ、やっ、ああ」
息がかかり、腰が跳ねた。ベルの舌は膣口からクリトリスまで忙しく動き回り、舐めまわしていく。
「っは、ユウ、俺、もう」
ベルは蕩けた顔で、一気に奥まで挿入し、腰をゴリっと押し付けると仰け反って震えた。
震えが収まると私の肩を抱え込み、頬に鼻を摺り寄せて腰を振り立て始める。
「ユウナギおかえり。俺達の家におかえり。ユウが俺達と居て、嬉しいんだ」
「ただいまベルンハルト。うん。ベルが嬉しいのが嬉しい」
「ユウ、ユウ、俺達と一緒に居て」
「うん、居る。ベルおいで」
ベルを抱きしめ、くしゃりと髪を撫でる。ベルの喘ぎと腰を打ち付ける必死さに胸を掴まれ、ベルにしがみ付きながら腰を摩り付け、二人で達した。
抱き付いたままのベルを撫でる私の額に、アルがキスをする。私達は笑みを交わし、代わる代わるキスをして、寄り添って眠った。
出掛けるの不安そうにしてたから外でお出迎えしようかな。
アルとベルが帰るのを家の前で待つ。暇で、何となく歌う。ワンピースを摘まんでくるくる回ったりする。PVごっこだ。頭の布を剥がして、なびかせる。布をなびかせるのは基本だよね。なんか乗ってきた。
「ユウ、何してんの?」
「え、どこから来たの?裏から?覗かないでよ」
「家の前で堂々と踊っておいて何言ってるのさ」
「おかえり。アルとベル」
「ただいま。ユウも、おかえり」
「ただいま」
アルに抱き付くと嬉しそうに笑いながら抱きしめ返される。
これですよ、これ。愛のある生活。ホラーハウスから無事帰還ですよ。
「あ、お守り貰ったよ。いつも持ってろってさ。小さい袋作って首にくくるようにしようか。私作るよ」
「作ってくれるの?ありがとう」
「簡単なのだから」
「それでも良いよ。作ってもらうのが嬉しいから」
二人の態度は普通、なのになんだか、エーミールの所に行ってきたことが後ろめたく感じる。夫だから別に気にしなくたって良いんだろうけど。エーミールに鳴かされたあれこれが浮気のようで落ち着かない。
二人は気にしてるのだろうか?帰ってこないんじゃないかってベルは不安に感じてた。アルもそうだと。ミカちゃんは二人が決めた夫だからそうでもないのかな。目の前でしない限り。
エーミールの痕跡を全部流してしまいたいと思った。滅茶苦茶に上書きしたら忘れてしまえるかもしれない、そうしたら罪悪感もマシになると。
食事の後でお茶を飲みながら縫い物をする。アルが物言いたげに見つめていて、でも何だか気まずくて何も聞けず、縫い物に無理矢理集中した。
縫い物が終わり、体を洗いに外へ出ようとしたらアルに呼び止められる。
「ユウ、ユウを洗いたい。良いか?」
「うん」
アルもエーミールの痕跡を洗い流したいのかな?それなら石鹸があったほうがいいな。
私から石鹸を受け取ったアルは、しっかり泡立てて、全身隅から隅まで洗った。足の指の間も、耳の後ろも、私の割れ目も。泡を流してからはベルが頭を洗ってくれ、アルは自分の体を洗っていた。
すっかり綺麗になった私達は、後片付けをしてベッドに入る。
横たわると、アルの吐息と共に抱きしめられ、耳に囁きが落ちた。
「おかえり、ユウナギ」
「ただいま、アル」
反対側からベルの腕が腰に巻き付き、嬉しそうな声で話す。
「ユウ、おかえり」
「ただいま、ベル」
「ユウが変わってなくて良かった」
「え、一日で変わってたら、怖くない?」
「ユウはわかってない。魔法使いの家、凄かったんでしょ?ずっと居たくなったりしなかった?」
「色々な意味で凄かった。浴室あるし、トイレも家の中だし、パンも柔らかかった。それでね、虫がすんごくいっぱいいた。虫飼ってるんだよ。虫のご飯になる虫もだよ」
「ええ、虫なんて飼ってどうするの?食べるの?」
「ううん、可愛がってるだけ」
「魔法使いも変」
「うん。変なの。・・・私の家は、森番の家だから帰ってくるよ」
「ふふっ、ユウ、おかえり」
「ただいま、可愛い双子」
二人から抱きしめられて、ホッとした。体が温かくなって緩むと、緊張してたんだと気づく。
アルの顔を引き寄せて唇だけ合わせると優しく啄み始め、暖かい舌が入り込んでは確かめるように舐めまわした。お互いに舌を吸い合いながら、手を体中に這わせ合う。アルの手は私の乳房を揉み、私の指はアルの乳首を摘まんで捏ねた。
口からお互いの吐息が漏れ、アルの濡れた目に見つめられる。足をゆっくり開くと、素早く間に入り込み、ペニスの先で滑った膣口からクリトリスまで何度も撫で上げられた。撫で上げられる度に腰が動き、蜜が零れる。
「ユウ、はぁ、気持ち良い?」
「凄く良い。アル、凄く、良いぃ。あっああ、そこ、あっく、っくぅいいぃっくぅ、ああーー」
クリトリスをくにゅくにゅと押されて堪らず、足でアルを抱え込みながら達した。
「ユウ、可愛い。ユウナギおかえり。俺の妻」
弛緩した私にゆっくり挿入して強く抱きしめ、甘い声で呟く。
「ただいまアルフレート。私の夫」
「ユウナギ、ああ、俺のユウナギ。ユウユウ、あああ」
アルは私の名を呼びながら喘ぎ、夢中で腰を振って精を放っていく。そんなアルが可愛らしくて胸が震え、私もアルの名を呼んだ。
ふいに頬を触られ、見上げると、嬉しいような切ないような顔をしたベルと目が合った。腕を伸ばしてベルの首に回し、キスをする。何度も啄みゆっくり舐める、いつもの強引なキスとは違う、優しいキス。ベルの髪をくしゃくしゃ撫でた。
ベルとキスをしながら、アルに突き上げられ、二人分の快楽が私を押し上げて行く。喘ぎ続ける口の中をいつものように蹂躙し始めたベルの舌と、打ち付ける腰が早くなったアルの切ない叫びに、体の奥がうねって収縮し、絶頂へ昇った。
目をつぶり、足を投げ出して荒く息をしていると、いつの間にか足の間にベルが居て、私の足を広げて膣口を指でなぞり始めた。なぞって濡れた指先を見つめ、ペロリと舐める。
「変な味」
「・・・・・ベル、美味しくないから止めなよ」
精子混じりを舐めるとか、ベル、あからさま過ぎないか?好奇心か?なんか、言葉が出ないぞ。びっくりで。
「もっと舐めっていい?」
「・・・変な味なんでしょ?止めた方がいいよ」
「ちょっとだけ、試してみるだけだから」
「ちょっ」
いきなり膝裏を持ち上げて力任せに押さえ付けられ、舌でチロチロと舐められた。
「ベルってば、ヤダ」
「っはぁ、もう少しだけ。・・・あぁ」
「あっ、やっ、ああ」
息がかかり、腰が跳ねた。ベルの舌は膣口からクリトリスまで忙しく動き回り、舐めまわしていく。
「っは、ユウ、俺、もう」
ベルは蕩けた顔で、一気に奥まで挿入し、腰をゴリっと押し付けると仰け反って震えた。
震えが収まると私の肩を抱え込み、頬に鼻を摺り寄せて腰を振り立て始める。
「ユウナギおかえり。俺達の家におかえり。ユウが俺達と居て、嬉しいんだ」
「ただいまベルンハルト。うん。ベルが嬉しいのが嬉しい」
「ユウ、ユウ、俺達と一緒に居て」
「うん、居る。ベルおいで」
ベルを抱きしめ、くしゃりと髪を撫でる。ベルの喘ぎと腰を打ち付ける必死さに胸を掴まれ、ベルにしがみ付きながら腰を摩り付け、二人で達した。
抱き付いたままのベルを撫でる私の額に、アルがキスをする。私達は笑みを交わし、代わる代わるキスをして、寄り添って眠った。
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