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42.商売を考えた
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エーミールと体を洗い、私は遅れてベッドに行く。
今日は私が作れる範囲で考えた『エロイシタギ』を装着するのだ。夜はみんな裸族らしいので、エロ下着はライバルがいなくて需要もあるんじゃないかと思って。
金を稼ぎたいのに私の知識では難しい。お菓子作ろうと思っても砂糖はめちゃくそ高い。牛乳もバターも滅多にない。植物油も高い。サラサラな小麦粉は売ってない。オーブンも無い。そもそもプリンとパウンドケーキくらいしか知らない。石鹸も作れない。植物油と灰の配合割合なんか知るわけもなく、調べ続けるような資金もない。化粧水も作れない。精油とグリセリンて売ってんの?売ってても買える値段なの?
私の知識は実用的な物が無い。そこら辺に売ってる既製品を組み合わせただけだもん。ゼロから作るとか無理。
そこで、下着です。布も高い。めちゃくそ高い。が、森番に支給された布がある。エロだから布面積も少ない。脱がせやすさ重視で形もシンプル。キャミソールワンピ型で、胸下のリボンを解けば御開帳となる。
金持ってて夜遊びも得意なエーミールに需要を見込めるか確認するのさ。実地でな!自分で盛り上げていかないとヤル気のなさで正気に戻ってしまうからな。
「変わった夜着だな。ユウナギの国の夜着か?」
「そう。裁縫の腕はないんだけど、作ってみた」
「良いな、誘われているみたいで、そそる。隙間から手を入れたい」
「どうかな?こういう夜着って売れるかな?寝室のお楽しみとして」
「そうだな。もうちょっと良い生地で作れば、楽しむ連中はいるだろうな。そいつらにどうやって紹介するんだ?」
「んー、仕立て屋に持ち込む?娼館に持ち込む?商品説明会を開いて着ているのを見せる?下着の商品説明会って危ないことになりそうだね」
「見せなくていい。私が見る」
「私じゃなくて、娼婦か男娼を雇ってさ」
「男娼はダメだ」
エーミールが合わせ目から手を入れて、太腿を撫でながら首にキスを繰り返す。
「こうやって後ろから手を入れるのも良い」
脇から胸の部分に差し入れた手が、乳房を撫でる。耳の端を舌先で辿りながら、乳首を軽く摘ままれ体が揺れた。
「こちらを向いて、ユウナギ」
耳元でささやかれ肌が粟立つ。ゆっくり振り向くと顎を掴まれ、唇を啄まれた。何度も私の唇を食べた後、暖かい舌が侵入して口内を味わい始める。指と手は執拗に乳房と乳首を楽しみ、私の口からは熱い息が、私の手の中ではペニスが律動していた。
「ここを解いたらすぐ脱げるのか。肩から紐が落ちていくのが良いな」
首から肩、背中にキスが降ってくる。エーミールは私の背中を撫で上げ、それに合わせて粟立ちが広がり、弓なりにしなった。
「そんなに突き出すと、捧げられているようだ」
両手で乳房を揉みしだきながら、指で乳首をリズミカルに弾く。私は腰を跳ねさせながら両手で顔を覆い、手を噛んで声を堪えた。
「さあ、手を外して。ユウナギの声を聞かせてくれ」
エーミールが片手で私の口から噛んでいた手を外し、腕を押さえながら乳首を押し潰し撫で擦る。体は跳ね、乳首からの刺激が体中をめぐり痺れが止まらない。
「ああ、嫌、嫌々ぁ、あああ、ダメっ、ああ」
「ユウナギ、ああ、良いと言ってくれ。ユウナギ、ユウナギ」
「あああ、嫌、やあぁああ、あ、やっイクっ、あ」
「ユウナギ、お願いだ」
「あ、あ、いいの、イイ、あっ、ぃくうぅぅっ、あああああ」
体がガクガク震えて支えられず、ベッドに突っ伏した。髪を梳きながら肩にキスをするエーミールを見上げると、熱っぽい目でうっとりしている。
「良いと言ったな。ユウナギは素直じゃない」
「・・・分かってるなら、なんで言わせるの」
「言われると嬉しいだろう。ユウナギ、もっと聞かせてくれ」
「嫌だ」
「なぜだ?」
「エーミールも一緒に良くなるなら言う」
「・・可愛いことを。・・・森の夫ほど持たないぞ」
「他は関係ない。エーミールと一緒じゃないと寂しい」
抱き付いて甘えると、ギュッと抱きしめられた。
「ユウナギ、ああ、一緒だ。ユウナギ」
濡れた目のエーミールがゆっくりと挿入する。私達は見つめ合って抱き合う。今は二人だ。他は何も関係ない。奥までぴったり入り込んで、しっかり抱き合った。私は静かに震える息を吐き出し、鎖骨を舐めては吸い付く。
エーミールはゆっくり動く。離れないように。優しいキスを繰り返しながらの緩やかな動きに少しずつたかめられていく。私の中が吸い付き始めるとエーミールから呻き声が漏れ出した。エーミールの声が昂ぶりを押し上げて、背中を昇って行く。ざわめく刺激が堪らなく切なくて名を呼んだ。
「エーミール、良いの、良い、レオン、ああ、凄く良い」
「くっ、ユウナギ、ああ、私も良い、凄く、もう、ユウナギ」
エーミールが強く打ち付け始めて、その必死さに、私は一気に収縮して飛び、エーミールは小さく叫んで吐き出した。
抱き合ったまま弛緩して息をつく。
エーミールが顔中にキスをするのを黙って受けた。首に鼻先を擦り付けて甘えるので、頭を撫でる。
エーミールは甘えん坊なのでしょうか?長持ちじゃないのが恥ずかしいんでしょうか?普通でいいと思うんだけど。長持ちって迷惑だから、早い方がイイよ!って言うと早いって言ってるみたいなもんだから言えない。普通だよ!だと、褒め言葉にはならないし。沈黙は金ですね。
「おやすみ、エーミール」
エーミールの手の平に手を乗せて眠った。
今日は私が作れる範囲で考えた『エロイシタギ』を装着するのだ。夜はみんな裸族らしいので、エロ下着はライバルがいなくて需要もあるんじゃないかと思って。
金を稼ぎたいのに私の知識では難しい。お菓子作ろうと思っても砂糖はめちゃくそ高い。牛乳もバターも滅多にない。植物油も高い。サラサラな小麦粉は売ってない。オーブンも無い。そもそもプリンとパウンドケーキくらいしか知らない。石鹸も作れない。植物油と灰の配合割合なんか知るわけもなく、調べ続けるような資金もない。化粧水も作れない。精油とグリセリンて売ってんの?売ってても買える値段なの?
私の知識は実用的な物が無い。そこら辺に売ってる既製品を組み合わせただけだもん。ゼロから作るとか無理。
そこで、下着です。布も高い。めちゃくそ高い。が、森番に支給された布がある。エロだから布面積も少ない。脱がせやすさ重視で形もシンプル。キャミソールワンピ型で、胸下のリボンを解けば御開帳となる。
金持ってて夜遊びも得意なエーミールに需要を見込めるか確認するのさ。実地でな!自分で盛り上げていかないとヤル気のなさで正気に戻ってしまうからな。
「変わった夜着だな。ユウナギの国の夜着か?」
「そう。裁縫の腕はないんだけど、作ってみた」
「良いな、誘われているみたいで、そそる。隙間から手を入れたい」
「どうかな?こういう夜着って売れるかな?寝室のお楽しみとして」
「そうだな。もうちょっと良い生地で作れば、楽しむ連中はいるだろうな。そいつらにどうやって紹介するんだ?」
「んー、仕立て屋に持ち込む?娼館に持ち込む?商品説明会を開いて着ているのを見せる?下着の商品説明会って危ないことになりそうだね」
「見せなくていい。私が見る」
「私じゃなくて、娼婦か男娼を雇ってさ」
「男娼はダメだ」
エーミールが合わせ目から手を入れて、太腿を撫でながら首にキスを繰り返す。
「こうやって後ろから手を入れるのも良い」
脇から胸の部分に差し入れた手が、乳房を撫でる。耳の端を舌先で辿りながら、乳首を軽く摘ままれ体が揺れた。
「こちらを向いて、ユウナギ」
耳元でささやかれ肌が粟立つ。ゆっくり振り向くと顎を掴まれ、唇を啄まれた。何度も私の唇を食べた後、暖かい舌が侵入して口内を味わい始める。指と手は執拗に乳房と乳首を楽しみ、私の口からは熱い息が、私の手の中ではペニスが律動していた。
「ここを解いたらすぐ脱げるのか。肩から紐が落ちていくのが良いな」
首から肩、背中にキスが降ってくる。エーミールは私の背中を撫で上げ、それに合わせて粟立ちが広がり、弓なりにしなった。
「そんなに突き出すと、捧げられているようだ」
両手で乳房を揉みしだきながら、指で乳首をリズミカルに弾く。私は腰を跳ねさせながら両手で顔を覆い、手を噛んで声を堪えた。
「さあ、手を外して。ユウナギの声を聞かせてくれ」
エーミールが片手で私の口から噛んでいた手を外し、腕を押さえながら乳首を押し潰し撫で擦る。体は跳ね、乳首からの刺激が体中をめぐり痺れが止まらない。
「ああ、嫌、嫌々ぁ、あああ、ダメっ、ああ」
「ユウナギ、ああ、良いと言ってくれ。ユウナギ、ユウナギ」
「あああ、嫌、やあぁああ、あ、やっイクっ、あ」
「ユウナギ、お願いだ」
「あ、あ、いいの、イイ、あっ、ぃくうぅぅっ、あああああ」
体がガクガク震えて支えられず、ベッドに突っ伏した。髪を梳きながら肩にキスをするエーミールを見上げると、熱っぽい目でうっとりしている。
「良いと言ったな。ユウナギは素直じゃない」
「・・・分かってるなら、なんで言わせるの」
「言われると嬉しいだろう。ユウナギ、もっと聞かせてくれ」
「嫌だ」
「なぜだ?」
「エーミールも一緒に良くなるなら言う」
「・・可愛いことを。・・・森の夫ほど持たないぞ」
「他は関係ない。エーミールと一緒じゃないと寂しい」
抱き付いて甘えると、ギュッと抱きしめられた。
「ユウナギ、ああ、一緒だ。ユウナギ」
濡れた目のエーミールがゆっくりと挿入する。私達は見つめ合って抱き合う。今は二人だ。他は何も関係ない。奥までぴったり入り込んで、しっかり抱き合った。私は静かに震える息を吐き出し、鎖骨を舐めては吸い付く。
エーミールはゆっくり動く。離れないように。優しいキスを繰り返しながらの緩やかな動きに少しずつたかめられていく。私の中が吸い付き始めるとエーミールから呻き声が漏れ出した。エーミールの声が昂ぶりを押し上げて、背中を昇って行く。ざわめく刺激が堪らなく切なくて名を呼んだ。
「エーミール、良いの、良い、レオン、ああ、凄く良い」
「くっ、ユウナギ、ああ、私も良い、凄く、もう、ユウナギ」
エーミールが強く打ち付け始めて、その必死さに、私は一気に収縮して飛び、エーミールは小さく叫んで吐き出した。
抱き合ったまま弛緩して息をつく。
エーミールが顔中にキスをするのを黙って受けた。首に鼻先を擦り付けて甘えるので、頭を撫でる。
エーミールは甘えん坊なのでしょうか?長持ちじゃないのが恥ずかしいんでしょうか?普通でいいと思うんだけど。長持ちって迷惑だから、早い方がイイよ!って言うと早いって言ってるみたいなもんだから言えない。普通だよ!だと、褒め言葉にはならないし。沈黙は金ですね。
「おやすみ、エーミール」
エーミールの手の平に手を乗せて眠った。
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