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62.考えたくない
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後ろから腰に手がまわり、そっと抱きしめられる。頭にいくつもキスが降った。
「疲れただろう?少し休むといい」
優しく服を脱がされてベッドに入った。私が寝転んでる横でエーミールはくつろぎ、サイドテーブルに置いた食器からパンを取って食べている。
私はぼんやりと食事風景を眺めていた。
「眠らないのか?」
「なんだか、落ち着かなくて眠れない」
「気が昂っているのかもしれないな」
水を飲んだエーミールがキスをしてきた。水で少し冷えた舌は魚と玉ねぎの味がした。
「・・・魚味」
「クッハハッ、ユウナギの作ってくれた食事は食べ易くて良いな。」
笑いながら頬を撫で、唇を啄んでいく。エーミールの舌が唇をチロチロと舐めて引き起こす、むず痒いような刺激に足が動き、息が零れた。
それが合図かのように口の中に入りこんだ舌に、続きがもっと欲しくて、絡みついた。
離れないように互いが後頭部に手をまわし舌を絡ませ、吸い付き合う。
唇を離して荒く息をつきながら見たエーミールの目は潤んで、なぜか悲しそうだった。
「・・・すまない、辛い思いをさせた。」
「別にいい。何でやめたの?居なくなりたかったのに」
「・・・・・やめてくれ、お願いだ。ここに居て欲しい。なぜ、そんなことを」
エーミールは私を胸に抱えこんで強く抱きしめる。
「・・・私の世界じゃないから」
「もう、婚姻しただろう。ここもユウナギの世界だ」
「・・・・・うん。そうか」
「そうだ。ユウナギ、お前の夫達は全員、お前を愛している。悲しませないでくれ」
「・・・うん」
疲れたな。なんだかとっても疲れた。
エーミールの苦しそうな顔に手を伸ばし、引き寄せてキスをする。
「エーミール、私、考えたくない。空っぽにして。お願い」
「・・・贖罪の機会を与えてくれるのか?」
「うん。私に奉仕して」
「・・・・・これでは償いでなく、褒美だな」
強引にエーミールにキスしたのに、もっと強引に貪られる。強く抱き合って絡み合う。舌も腕も足も絡ませて、忘れてしまいたい。全部。何も考えたくない。嫌だ、誰か助けて。
エーミールの手が乳房を揉みしだき、両手で乳首をしごきながら熱く濡れた舌で首を舐めまわす。私はエーミールの腰に腕をまわし、喘ぎながら自分の腰をこすりつけた。ペニスの先端に滑った膣口をあてがい塗りつけるように腰を振る。
「ユウナギっ、それはダメだ」
息を切らしたエーミールに押さえつけられて腰の切なさに啜り泣く。
膝裏を持ち上げられ、エーミールの顔が足の間に埋まり、丁寧に舌で舐めまわされると腰が揺れた。舌がクリトリスの周りを這いまわり、指が私の中へ入ってゆっくり動き出す。中を優しく撫でられるたびにもっと刺激が欲しくなり、声を上げてねだった。指先でリズミカルに押されて背中がしなり足が張り詰め、腰が持ち上がる。絶頂の入り口に追いやられ、エーミールの腕を押さえつけて腰を振り、声を上げながら昇りつめた。
弛緩すると息を整える間もなく、滑りが垂れたお尻の穴を軽く押して刺激される。腰を抱えられて逃げられず、指先が穴に浅く出入りを繰り返す。私の抵抗はいなされ、お尻と膣の両方の刺激に悶えた。身を捩るたび腰に痺れが溜まって声が止まらない。痺れを解放したくてエーミールの指を奥に求め、自分から腰を振ってイってしまう。
荒く息をついているとうつ伏せにされ、乳房の下に差し入れられた手が乳首を押し潰す、もどかしく甘い刺激に悶える。刺激の波が引く前に、新しい刺激に襲われ頭がまっ白になってしまう。乳首を刺激されながらクリトリスを滑ったペニスの先端で何度も擦り上げられ、わなないて悲鳴を放ち達してしまった。
もう、欲しくて仕方がない。起き上がってエーミールを押し倒し、跨った。先端を膣口にあて、少しずつ飲み込んでいく。根元まで飲み込むと、やっと満たされ、充足に体が震えた。エーミールの手を私の腰に誘導して見下ろした顔は、切ないのに色気を湛えて、ムラムラと滅茶苦茶にしてやりたい衝動が膨らむ。
それでも腰を押し付けて動かし始めると、どうでも良くなりただ快感が欲しかった。段々と大きく、夢中で振り続け高まって絶頂の声を上げる。エーミールの手に力が入り、下から突き上げて私を揺らすと硬直した。硬直したエーミールを奥に擦りつけて続けざまに達し、エーミールの蠕動を味わい、腰を揺らして飲み込んだ。
しばらくそのまま余韻に浸り波が引くのを待つ。
空っぽでぼんやりしていたら、エーミールに抱きしめられた。顔を向けると、優しく微笑んでいる。
「私の奉仕はどうだった?償いになったか?」
「うん、空っぽになった。ありがとう。最後に口付けがあるともっと良い」
笑いながらキスしてくれた。体が怠くて頭がぼんやりする。空っぽだ。このまま眠りたいな。
体を洗って、アルとベルに伝えるため、私だけ一足先に森に行く。
「・・・ユウナギ、そんな気怠げだと、楽しんだあとだと言ってるようなものだぞ」
「・・どうしたらいいの」
「まあ、良いか。私が奉仕した証だ。私と楽しんだと見せつけてくれ」
「じゃあ、エーミールの前で他の夫と仲良くしても見逃してね」
「それとこれは違う話だろう」
「婚姻の儀式なんだから、優先順があるでしょう」
「・・そこは妥協しよう」
エーミールはすっかり我儘になってしまった。なんなんでしょうか、まったく。私のことが好きみたいに見える。そういえば愛してるって言ってたな。いつの間にそんなことになってんだ。
オリヴァに送ってもらう。オリヴァは目をキラキラさせていた。私の目が潰れそう。私を抱きしめて『夜に』と囁くと消えた。麗し過ぎる。
アルとベルを出迎えた。泊まると言っていたので、驚いている。わけを話すとまた驚いた。
「ユウはいつも突然なんだから。良いけどさ、もうちょっと準備するようにしなよ」
「はい。おっしゃる通りです。気を付けます」
アルがミカちゃんを迎えに行ってくれた。仕事で疲れてるのに申し訳ない。
アルとミカちゃんが帰ってきてからみんなで食事をする。残っていた昼間のスープとパンを人数分に切って食べてもらった。
「・・・スープが物足りない。入れ忘れじゃなくてこれなの?」
「そう」
「これなら、味が多いって言うのも分かるかも。ユウの国は変わった食べ物ばっかりだね」
やっぱりか。ベルは手厳しい。
「物足りないけど、おいしい味だよ。魚パンもおいしい。玉ねぎって生のままでもおいしいんだね」
「ありがとう、ミカちゃん」
「・・・・・風邪の時に良いんじゃないか?」
「風邪の時だけはユウに頼むよ。それ以外は俺のスープだからね。これじゃあ足りない」
病人食か。異世界チートはどこにいったの。私の料理が下手なんでしょうか。
食事を終えてお茶を飲みながら、みんなでエーミールとオリヴァを待った。
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後ろから腰に手がまわり、そっと抱きしめられる。頭にいくつもキスが降った。
「疲れただろう?少し休むといい」
優しく服を脱がされてベッドに入った。私が寝転んでる横でエーミールはくつろぎ、サイドテーブルに置いた食器からパンを取って食べている。
私はぼんやりと食事風景を眺めていた。
「眠らないのか?」
「なんだか、落ち着かなくて眠れない」
「気が昂っているのかもしれないな」
水を飲んだエーミールがキスをしてきた。水で少し冷えた舌は魚と玉ねぎの味がした。
「・・・魚味」
「クッハハッ、ユウナギの作ってくれた食事は食べ易くて良いな。」
笑いながら頬を撫で、唇を啄んでいく。エーミールの舌が唇をチロチロと舐めて引き起こす、むず痒いような刺激に足が動き、息が零れた。
それが合図かのように口の中に入りこんだ舌に、続きがもっと欲しくて、絡みついた。
離れないように互いが後頭部に手をまわし舌を絡ませ、吸い付き合う。
唇を離して荒く息をつきながら見たエーミールの目は潤んで、なぜか悲しそうだった。
「・・・すまない、辛い思いをさせた。」
「別にいい。何でやめたの?居なくなりたかったのに」
「・・・・・やめてくれ、お願いだ。ここに居て欲しい。なぜ、そんなことを」
エーミールは私を胸に抱えこんで強く抱きしめる。
「・・・私の世界じゃないから」
「もう、婚姻しただろう。ここもユウナギの世界だ」
「・・・・・うん。そうか」
「そうだ。ユウナギ、お前の夫達は全員、お前を愛している。悲しませないでくれ」
「・・・うん」
疲れたな。なんだかとっても疲れた。
エーミールの苦しそうな顔に手を伸ばし、引き寄せてキスをする。
「エーミール、私、考えたくない。空っぽにして。お願い」
「・・・贖罪の機会を与えてくれるのか?」
「うん。私に奉仕して」
「・・・・・これでは償いでなく、褒美だな」
強引にエーミールにキスしたのに、もっと強引に貪られる。強く抱き合って絡み合う。舌も腕も足も絡ませて、忘れてしまいたい。全部。何も考えたくない。嫌だ、誰か助けて。
エーミールの手が乳房を揉みしだき、両手で乳首をしごきながら熱く濡れた舌で首を舐めまわす。私はエーミールの腰に腕をまわし、喘ぎながら自分の腰をこすりつけた。ペニスの先端に滑った膣口をあてがい塗りつけるように腰を振る。
「ユウナギっ、それはダメだ」
息を切らしたエーミールに押さえつけられて腰の切なさに啜り泣く。
膝裏を持ち上げられ、エーミールの顔が足の間に埋まり、丁寧に舌で舐めまわされると腰が揺れた。舌がクリトリスの周りを這いまわり、指が私の中へ入ってゆっくり動き出す。中を優しく撫でられるたびにもっと刺激が欲しくなり、声を上げてねだった。指先でリズミカルに押されて背中がしなり足が張り詰め、腰が持ち上がる。絶頂の入り口に追いやられ、エーミールの腕を押さえつけて腰を振り、声を上げながら昇りつめた。
弛緩すると息を整える間もなく、滑りが垂れたお尻の穴を軽く押して刺激される。腰を抱えられて逃げられず、指先が穴に浅く出入りを繰り返す。私の抵抗はいなされ、お尻と膣の両方の刺激に悶えた。身を捩るたび腰に痺れが溜まって声が止まらない。痺れを解放したくてエーミールの指を奥に求め、自分から腰を振ってイってしまう。
荒く息をついているとうつ伏せにされ、乳房の下に差し入れられた手が乳首を押し潰す、もどかしく甘い刺激に悶える。刺激の波が引く前に、新しい刺激に襲われ頭がまっ白になってしまう。乳首を刺激されながらクリトリスを滑ったペニスの先端で何度も擦り上げられ、わなないて悲鳴を放ち達してしまった。
もう、欲しくて仕方がない。起き上がってエーミールを押し倒し、跨った。先端を膣口にあて、少しずつ飲み込んでいく。根元まで飲み込むと、やっと満たされ、充足に体が震えた。エーミールの手を私の腰に誘導して見下ろした顔は、切ないのに色気を湛えて、ムラムラと滅茶苦茶にしてやりたい衝動が膨らむ。
それでも腰を押し付けて動かし始めると、どうでも良くなりただ快感が欲しかった。段々と大きく、夢中で振り続け高まって絶頂の声を上げる。エーミールの手に力が入り、下から突き上げて私を揺らすと硬直した。硬直したエーミールを奥に擦りつけて続けざまに達し、エーミールの蠕動を味わい、腰を揺らして飲み込んだ。
しばらくそのまま余韻に浸り波が引くのを待つ。
空っぽでぼんやりしていたら、エーミールに抱きしめられた。顔を向けると、優しく微笑んでいる。
「私の奉仕はどうだった?償いになったか?」
「うん、空っぽになった。ありがとう。最後に口付けがあるともっと良い」
笑いながらキスしてくれた。体が怠くて頭がぼんやりする。空っぽだ。このまま眠りたいな。
体を洗って、アルとベルに伝えるため、私だけ一足先に森に行く。
「・・・ユウナギ、そんな気怠げだと、楽しんだあとだと言ってるようなものだぞ」
「・・どうしたらいいの」
「まあ、良いか。私が奉仕した証だ。私と楽しんだと見せつけてくれ」
「じゃあ、エーミールの前で他の夫と仲良くしても見逃してね」
「それとこれは違う話だろう」
「婚姻の儀式なんだから、優先順があるでしょう」
「・・そこは妥協しよう」
エーミールはすっかり我儘になってしまった。なんなんでしょうか、まったく。私のことが好きみたいに見える。そういえば愛してるって言ってたな。いつの間にそんなことになってんだ。
オリヴァに送ってもらう。オリヴァは目をキラキラさせていた。私の目が潰れそう。私を抱きしめて『夜に』と囁くと消えた。麗し過ぎる。
アルとベルを出迎えた。泊まると言っていたので、驚いている。わけを話すとまた驚いた。
「ユウはいつも突然なんだから。良いけどさ、もうちょっと準備するようにしなよ」
「はい。おっしゃる通りです。気を付けます」
アルがミカちゃんを迎えに行ってくれた。仕事で疲れてるのに申し訳ない。
アルとミカちゃんが帰ってきてからみんなで食事をする。残っていた昼間のスープとパンを人数分に切って食べてもらった。
「・・・スープが物足りない。入れ忘れじゃなくてこれなの?」
「そう」
「これなら、味が多いって言うのも分かるかも。ユウの国は変わった食べ物ばっかりだね」
やっぱりか。ベルは手厳しい。
「物足りないけど、おいしい味だよ。魚パンもおいしい。玉ねぎって生のままでもおいしいんだね」
「ありがとう、ミカちゃん」
「・・・・・風邪の時に良いんじゃないか?」
「風邪の時だけはユウに頼むよ。それ以外は俺のスープだからね。これじゃあ足りない」
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