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65.新婚2
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目が覚めるとすっかり暗い。耳元で寝息が聞こえ、温かい腕にガッチリと抱き込まれていた。
喉が渇いたのでベッドから出るために、体に巻き付いている腕を剥がす。片腕を剥がしたところで、強い力で抱き寄せられた。眠そうにパチパチと瞬きしながらくぐもった声でオリヴァが聞く。
「どこへ?」
「喉が渇いた」
「こっちだ」
手を引かれてテーブルまで移動する。オリヴァが蝋燭に火を付けて手元を明るくすると、水差しからコップに水を入れ手渡してくれた。
「ありがとう」
おかわりも飲み干して息をつく。オリヴァも飲むと言うので、コップに水を注いで手渡した。
「・・ありがとう」
嬉しそうに微笑んで水を飲み干した。
笑顔の破壊力が凄過ぎて立ってるのがやっとだった。
「食事をしなかった。お腹は空いたか?」
「・・あまり空いてないな。私はいいから、オリヴァが空いてたら食べて」
なんだか胸が一杯で。
何か探してくると言い、裸にローブを引っ掛けて消えた。裸で突っ立ってるのも何なので椅子に座る。
やっぱり、部屋着は必要よね。裸の頼りなさよ。ガウンみたいのじゃなくてスリップ型とかさ。ホルターネックとか布面積少ない経済的な感じで。
しばらくしたら、不服そうなオリヴァがお盆を持って現れた。
「・・・ヘルブラオから、ユウナギに」
お盆の上には、柔らかいパンと果物っぽいものとワインとスープとチーズが有った。
ありがとう、エーミール。若干、牽制を感じるけどワインは嬉しい。
「ワインは嬉しいね。有難く食べようか」
オリヴァがローブのまま椅子に座ったので、ローブの中に入り込んで合わせ目から顔を出す。ゆったりローブだからこそできる技。二人羽織。私だけ裸なのは、どうにもいただけないからな。
オリヴァに体勢を変えて貰って丁度いい具合に落ち着く。
ふふふ、楽しい。オリヴァに笑いかけると、笑って抱きしめられ後頭部にキスをされた。ウフフ、めっちゃラブラブ。変な声出そう。キエーッ。
ローブから腕を出しワインを取って飲む。うん、美味しい。チーズを取って千切った。スープを飲んでいるオリヴァと目が合う。スープを飲み込んだオリヴァの唇にチーズを運ぶと、戸惑い顔で食べるので、もう、楽しさが止まらず顔が緩みまくった。パンも小さく千切ってはオリヴァの口に運び、食べさせる。
一人で楽しんでいると、私が持ってるパンをオリヴァの細い指が千切って私の口に運んだ。オリヴァを見ると悪戯っぽく笑ってる。パンを食べると、また千切って私の口に持ってくる。二人で食べさせ合って笑った。
パンを運んできたオリヴァの指まで齧ったり、ワインを口移しで飲ませて貰ったり、果物を一緒に齧ったり、ローブに二人でくるまって肌を合わせながら笑って、楽しい食事をした。
食器を返すと浴室で体を洗う。お湯はすっかり冷えてしまったので、浴槽には入らない。体をくっつけて水を掛け、冷たいと騒ぎながら洗い合い、水を掛け合って笑い、体拭きでグルグル巻きにして笑い、くっつきながら歩いて、歩き辛いと笑い、ベッドへ戻った。
掛布に潜り込むと抱き寄せられて、キスが顔中に降る。唇から舌が入り込み柔らかく舐めまわされると、体に火が付き、燃え広がって行く。粟立った体がどうにもできず、オリヴァの腕につかまり足を擦り合わせた。オリヴァの指先が首から背中を這い回り、乳房を掬い上げ硬くなった乳首をするりと撫でて行く。私は声を上げて、思い切り仰け反った。
「ユウナギ、感じる?」
「・・・うん。オリヴァに触られると、体がおかしくなる」
「おかしく?」
「感じ過ぎて」
「・・・ユウナギ、私の唯一。私の妻。・・・・・触れられるなんて。ユウナギ」
「オリヴァ、私の好きな人、私の夫。・・・オリヴァが欲しい。全部。触って欲しい。全部」
「ユウナギ・・私の人」
強く抱き合って深く口付ける。オリヴァの舌は熱く濡れていて、私を溺れさせ震わせた。
オリヴァは起き上がって掛布を剥がす。白く細い指がそっと確かめるように、私の頭から額、まぶたから鼻筋、両耳をクルリと通り、手のひらで頬を包んで唇をそっと撫でた。首から肩、デコルテを通り、胸を隠した私の手をそっと外してから乳房を掬い上げ、乳首をくにゃりと押す。オリヴァの指の下でただ震えていた私は、待ち焦がれた刺激に腰を跳ね上げ背中をしならせた。
肩から指先まで、爪先が微かに触れ、ゆっくり流れる。乳房をサワリと撫でお腹を辿り足の付け根へ、骨盤から脇腹を撫で上げられ、声を上げた。太腿から膝まで手のひらで進み、脛から足の甲、足の指の間を指先が通る。静かに足を持ち上げて足の裏をするりと撫で、踵からふくらはぎ、膝の裏をくすぐる。
私をうつ伏せにして、太腿からお尻をやんわりと揉み、腰から背中を何度も撫で上げた。私は震えて腰を揺すり羞恥に喘ぐだけ。
うなじから後頭部を通って頭頂まで辿ると、私を仰向けにして頬にキスをした。
指が唇と舌に変わり、口付けては舐めていく。私はシーツを鷲掴み、足を擦り合わせては喘ぎ、背をしならせた。うなじを舐め上げられ、ジリジリと炙られるようなもどかしさはこれで終わりだと丸まって荒い息を吐いていると、片足の膝裏を掬われて足の間が露になった。恥ずかしさに身を捩り、腰を引こうとしても腰を抑え込まれて動けない。両手を顔で覆って指を噛み羞恥に耐えた。
散々に溢れたヌルつきを指先で少しずつなぞられる。そっと確かめるように動く指に腰が疼き、呼吸と共に中がひくついた。指先が陰唇を撫でながら間をぬるりと通ると腰が戦慄き、口から息が漏れる。尿道口で体が跳ね、クリトリスに触れられると強い刺激が下腹に走った。
「っっぅああっ、あっ、はっ・・お願いもっとそっとして」
「すまない。これは?」
「大丈夫。それくらいなら、凄く、気持ち良い」
「・・・こうか?」
「っふ、うん、ああ、あっ、あっ」
私の声に合わせて指が繊細に動いた。腰が浮いて足が張り詰め、もっと欲しくて動かしてしまう。腕を抱え込みそうになった頃、指が離れ、舌で舐めまわされる。もうダメだった。イキたいのを我慢できない。膝裏を押さえるオリヴァの腕と、足の間にある肩を掴み、腰を振って声を上げながら絶頂へ追い縋る。
「オリヴァ、オリヴァ、ああ、オリヴァ、もう、あっあっ、っくっぅぅ、あーーー」
仰け反って達したあとも下腹の蠢きは収まらない。息を何とか落ち着かせ、声を出した。
「オリヴァ、ごめん、腕痛くない?」
「大丈夫。・・・ユウナギ、この中も」
オリヴァの指が私の中に潜り込んで、膣壁を撫でていく。私は悶えて捩ってすすり泣いた。指が舌に変わり、いよいよ耐えられない。
「オリヴァ、オリヴァ、助けて。オリヴァ、ああっ」
「・・・ユウナギ、欲しい?」
「お願い、中に来て。オリヴァ、お願い」
腕を伸ばすと、オリヴァが私の中に入り込む。覆い被さり、しっかりと抱きしめられた。
「ああ、オリヴァ、離れないで」
「ユウナギ、ああ、温かい。ユウナギ・・離さない」
ぴったりくっついて、ゆるやかに揺れる腰。堪らなくて、摩り付けて、動かしてしまう。ひどく焦らされて足りなくて涙が止まらない。
「オリヴァ、お願い、動かして。耐えられない。お願い」
「・・・ユウナギ、ダメだ、酷くしてしまう。・・ユウナギお願いだ」
「いい、酷くしていい、お願いオリヴァ、酷くして」
「ああ、ユウナギ、ユウナギ、もう」
懇願する私の腰を抱き込んで、オリヴァが猛然と振り立て始めた。肉を打ち付けて水音が高らかに響く。息と声が加わる四重唱。オリヴァの歯が乳房に食い込み舌が忙しなく動く。私の足はオリヴァに絡みつき、腕は頭を抱き、髪をゆるく掴んでは撫でた。
そうして、膣は収縮しオリヴァを掴んで絞る。オリヴァは呻いて、声を上げ続ける私の中に吐き出した。
私の体は震えて、涙を流し、弛緩したあともオリヴァから離れられなかった。
「・・・ユウナギ、どうした?・・すまない、痛みを」
「わからない。・・オリヴァといるとおかしくなる」
「・・私と、いると?」
「オリヴァに触れたくて、おかしくなる」
「ああ、ユウナギ、私も、私も触れたい。ユウナギにもっと」
深いキスを繰り返しながら、腰を動かし合い、幾度となく二人で昇りつめた。
喉が渇いたのでベッドから出るために、体に巻き付いている腕を剥がす。片腕を剥がしたところで、強い力で抱き寄せられた。眠そうにパチパチと瞬きしながらくぐもった声でオリヴァが聞く。
「どこへ?」
「喉が渇いた」
「こっちだ」
手を引かれてテーブルまで移動する。オリヴァが蝋燭に火を付けて手元を明るくすると、水差しからコップに水を入れ手渡してくれた。
「ありがとう」
おかわりも飲み干して息をつく。オリヴァも飲むと言うので、コップに水を注いで手渡した。
「・・ありがとう」
嬉しそうに微笑んで水を飲み干した。
笑顔の破壊力が凄過ぎて立ってるのがやっとだった。
「食事をしなかった。お腹は空いたか?」
「・・あまり空いてないな。私はいいから、オリヴァが空いてたら食べて」
なんだか胸が一杯で。
何か探してくると言い、裸にローブを引っ掛けて消えた。裸で突っ立ってるのも何なので椅子に座る。
やっぱり、部屋着は必要よね。裸の頼りなさよ。ガウンみたいのじゃなくてスリップ型とかさ。ホルターネックとか布面積少ない経済的な感じで。
しばらくしたら、不服そうなオリヴァがお盆を持って現れた。
「・・・ヘルブラオから、ユウナギに」
お盆の上には、柔らかいパンと果物っぽいものとワインとスープとチーズが有った。
ありがとう、エーミール。若干、牽制を感じるけどワインは嬉しい。
「ワインは嬉しいね。有難く食べようか」
オリヴァがローブのまま椅子に座ったので、ローブの中に入り込んで合わせ目から顔を出す。ゆったりローブだからこそできる技。二人羽織。私だけ裸なのは、どうにもいただけないからな。
オリヴァに体勢を変えて貰って丁度いい具合に落ち着く。
ふふふ、楽しい。オリヴァに笑いかけると、笑って抱きしめられ後頭部にキスをされた。ウフフ、めっちゃラブラブ。変な声出そう。キエーッ。
ローブから腕を出しワインを取って飲む。うん、美味しい。チーズを取って千切った。スープを飲んでいるオリヴァと目が合う。スープを飲み込んだオリヴァの唇にチーズを運ぶと、戸惑い顔で食べるので、もう、楽しさが止まらず顔が緩みまくった。パンも小さく千切ってはオリヴァの口に運び、食べさせる。
一人で楽しんでいると、私が持ってるパンをオリヴァの細い指が千切って私の口に運んだ。オリヴァを見ると悪戯っぽく笑ってる。パンを食べると、また千切って私の口に持ってくる。二人で食べさせ合って笑った。
パンを運んできたオリヴァの指まで齧ったり、ワインを口移しで飲ませて貰ったり、果物を一緒に齧ったり、ローブに二人でくるまって肌を合わせながら笑って、楽しい食事をした。
食器を返すと浴室で体を洗う。お湯はすっかり冷えてしまったので、浴槽には入らない。体をくっつけて水を掛け、冷たいと騒ぎながら洗い合い、水を掛け合って笑い、体拭きでグルグル巻きにして笑い、くっつきながら歩いて、歩き辛いと笑い、ベッドへ戻った。
掛布に潜り込むと抱き寄せられて、キスが顔中に降る。唇から舌が入り込み柔らかく舐めまわされると、体に火が付き、燃え広がって行く。粟立った体がどうにもできず、オリヴァの腕につかまり足を擦り合わせた。オリヴァの指先が首から背中を這い回り、乳房を掬い上げ硬くなった乳首をするりと撫でて行く。私は声を上げて、思い切り仰け反った。
「ユウナギ、感じる?」
「・・・うん。オリヴァに触られると、体がおかしくなる」
「おかしく?」
「感じ過ぎて」
「・・・ユウナギ、私の唯一。私の妻。・・・・・触れられるなんて。ユウナギ」
「オリヴァ、私の好きな人、私の夫。・・・オリヴァが欲しい。全部。触って欲しい。全部」
「ユウナギ・・私の人」
強く抱き合って深く口付ける。オリヴァの舌は熱く濡れていて、私を溺れさせ震わせた。
オリヴァは起き上がって掛布を剥がす。白く細い指がそっと確かめるように、私の頭から額、まぶたから鼻筋、両耳をクルリと通り、手のひらで頬を包んで唇をそっと撫でた。首から肩、デコルテを通り、胸を隠した私の手をそっと外してから乳房を掬い上げ、乳首をくにゃりと押す。オリヴァの指の下でただ震えていた私は、待ち焦がれた刺激に腰を跳ね上げ背中をしならせた。
肩から指先まで、爪先が微かに触れ、ゆっくり流れる。乳房をサワリと撫でお腹を辿り足の付け根へ、骨盤から脇腹を撫で上げられ、声を上げた。太腿から膝まで手のひらで進み、脛から足の甲、足の指の間を指先が通る。静かに足を持ち上げて足の裏をするりと撫で、踵からふくらはぎ、膝の裏をくすぐる。
私をうつ伏せにして、太腿からお尻をやんわりと揉み、腰から背中を何度も撫で上げた。私は震えて腰を揺すり羞恥に喘ぐだけ。
うなじから後頭部を通って頭頂まで辿ると、私を仰向けにして頬にキスをした。
指が唇と舌に変わり、口付けては舐めていく。私はシーツを鷲掴み、足を擦り合わせては喘ぎ、背をしならせた。うなじを舐め上げられ、ジリジリと炙られるようなもどかしさはこれで終わりだと丸まって荒い息を吐いていると、片足の膝裏を掬われて足の間が露になった。恥ずかしさに身を捩り、腰を引こうとしても腰を抑え込まれて動けない。両手を顔で覆って指を噛み羞恥に耐えた。
散々に溢れたヌルつきを指先で少しずつなぞられる。そっと確かめるように動く指に腰が疼き、呼吸と共に中がひくついた。指先が陰唇を撫でながら間をぬるりと通ると腰が戦慄き、口から息が漏れる。尿道口で体が跳ね、クリトリスに触れられると強い刺激が下腹に走った。
「っっぅああっ、あっ、はっ・・お願いもっとそっとして」
「すまない。これは?」
「大丈夫。それくらいなら、凄く、気持ち良い」
「・・・こうか?」
「っふ、うん、ああ、あっ、あっ」
私の声に合わせて指が繊細に動いた。腰が浮いて足が張り詰め、もっと欲しくて動かしてしまう。腕を抱え込みそうになった頃、指が離れ、舌で舐めまわされる。もうダメだった。イキたいのを我慢できない。膝裏を押さえるオリヴァの腕と、足の間にある肩を掴み、腰を振って声を上げながら絶頂へ追い縋る。
「オリヴァ、オリヴァ、ああ、オリヴァ、もう、あっあっ、っくっぅぅ、あーーー」
仰け反って達したあとも下腹の蠢きは収まらない。息を何とか落ち着かせ、声を出した。
「オリヴァ、ごめん、腕痛くない?」
「大丈夫。・・・ユウナギ、この中も」
オリヴァの指が私の中に潜り込んで、膣壁を撫でていく。私は悶えて捩ってすすり泣いた。指が舌に変わり、いよいよ耐えられない。
「オリヴァ、オリヴァ、助けて。オリヴァ、ああっ」
「・・・ユウナギ、欲しい?」
「お願い、中に来て。オリヴァ、お願い」
腕を伸ばすと、オリヴァが私の中に入り込む。覆い被さり、しっかりと抱きしめられた。
「ああ、オリヴァ、離れないで」
「ユウナギ、ああ、温かい。ユウナギ・・離さない」
ぴったりくっついて、ゆるやかに揺れる腰。堪らなくて、摩り付けて、動かしてしまう。ひどく焦らされて足りなくて涙が止まらない。
「オリヴァ、お願い、動かして。耐えられない。お願い」
「・・・ユウナギ、ダメだ、酷くしてしまう。・・ユウナギお願いだ」
「いい、酷くしていい、お願いオリヴァ、酷くして」
「ああ、ユウナギ、ユウナギ、もう」
懇願する私の腰を抱き込んで、オリヴァが猛然と振り立て始めた。肉を打ち付けて水音が高らかに響く。息と声が加わる四重唱。オリヴァの歯が乳房に食い込み舌が忙しなく動く。私の足はオリヴァに絡みつき、腕は頭を抱き、髪をゆるく掴んでは撫でた。
そうして、膣は収縮しオリヴァを掴んで絞る。オリヴァは呻いて、声を上げ続ける私の中に吐き出した。
私の体は震えて、涙を流し、弛緩したあともオリヴァから離れられなかった。
「・・・ユウナギ、どうした?・・すまない、痛みを」
「わからない。・・オリヴァといるとおかしくなる」
「・・私と、いると?」
「オリヴァに触れたくて、おかしくなる」
「ああ、ユウナギ、私も、私も触れたい。ユウナギにもっと」
深いキスを繰り返しながら、腰を動かし合い、幾度となく二人で昇りつめた。
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