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67.新婚3
しおりを挟むローブを着てお湯の用意を頼んできたオリヴァは、戻るとすぐにベッドへ入ってきた。私に抱き付いて口付ける。オリヴァと抱き合ってキスすると、すぐに体の中がざわめき準備が整う。オリヴァの手が腰にまわって背中を撫で、乳首を舐めながら私に囁く。
「ユウナギ、私を中に。ユウナギ、お願いだ」
足を開いて迎えると、すぐに動かし始めた。腕の中に私を拘束し、甘えた声で縋る。
「ユウナギ、嫌だ。二人でいたい」
「・・・うん、二人でいたいね。・・・オリヴァ、好きだよ」
「・・ユウ、ナギ、ユウナギ、もっと、もっと言ってくれ」
「オリヴァ、好き、大好き」
オリヴァに掴まって、何度もキスをしながら好きと呟き続けた。オリヴァが上げる切ない声が呻きに変わり、絞り出すような言葉がポツリと零れた。
「・・好きだ、ユウナギ」
途端、体に細波が広がり、幸福と歓喜が私を押し上げる。喜びに胸が痛み、私を包む温かさが愛しかった。抱き合いながら揺蕩って、ただ満たされている。
オリヴァが体を動かしたので目を開けると、オリヴァが私を見ていて、その顔は幸せに溢れていた。オリヴァの頬を撫でると、くすぐったそうに笑って鼻先を擦りつけ、また私を抱きしめた。二人でクスクス笑いながら顔中にキスをし合う。
チリンチリンとベルの音が聞こえた。お湯の準備が整った合図だ。
腰に手をまわし合いキスをしながら向かった。笑って悪戯したり、じゃれ合って体を洗う。オリヴァが優しい手つきで髪を洗ってくれる。オリヴァの長い髪もできるだけ優しく洗った。浴槽に二人で入って抱き合い、暖かで優しくて、ただただ幸せで、それだけで笑い合う。
体を拭いてベッドに戻った。
オリヴァを寝かせて可愛い額にキスをする。愛し気に目を細めるオリヴァと見つめ合い手を繋いで、唇を柔らかく食んだ。オリヴァの手が私の後頭部に回り、優しく唇を啄み始める。口を開くと温かな侵入者がそっと這いまわり、舌を絡ませて、もっと深くへと望んだ。オリヴァの喉から飲み込む音が鳴ると、熱い息が吐き出される。
「もっと飲ませて」
吐息と共に漏れた声に全身が粟立つ。オリヴァの口に舌を差し入れて、唇も歯茎も歯列も、舌が届くところ全部をなぞった。唾液がオリヴァの口内に流れ落ち、飲み込まれていく。
オリヴァの手が乳房に伸びてきたところで唇を離した。オリヴァの両手を握って顔の両脇に降ろし、切なげなオリヴァの顔中にキスをした。耳の端を、軟骨を、耳の穴を舐めて、耳たぶを甘噛みする。線の細い首を舌先で舐め上げながら、薄い胸の上で膨らむ乳首をそっと擦る。小さく喘ぎながら身じろぎをするオリヴァの鎖骨を舌で押し潰すように舐ると、喘ぎ声が高くなった。
胸元に吸い付いて鬱血を作りながら、肩から指先まで、爪先を乗せただけの軽さでなぞる。表も裏も、何度もなぞりつつ小さな乳首を啄んで舌で弾き、歯を立てた。オリヴァは身悶えし、乳首を舐める私の髪をくしゃくしゃに撫でる。肩から脇腹を指でなぞりながら、舌でお腹を蛇行し可愛い小ぶりなおへそにキスをした。
骨盤の出っ張りを舐りながら甘噛みし、指先で太腿を這いまわる。すっかり立ち上がり涎を零したペニスの根元をチロリと舐めると、オリヴァの腰が跳ねた。根元から裏筋を舐め上げ、鈴口の涎を吸い取ると、オリヴァの手が私の頭や頬を甘えるように撫でて、お願いをしてくる。
舌でペニス全体に唾液を塗りつけてから柔らかく亀頭を咥え、舌で撫でまわすと私の肩を掴んだオリヴァの手に力が入り、呻き声が漏れ出した。そのままゆっくり根元まで咥え込んで動きを止めると、オリヴァの手が私の頭を挟んで、腰を動かし始める。歯が当たらないように気を付けながら、オリヴァの動きに合わせて舌を動かした。音を立てて何度も吸い込むと、呻き声と腰の振りが大きくなり、口の中に温かな精子が広がった。
鈴口を吸い上げてから顔を上げたら、蕩けたオリヴァと目が合って愛しさに笑う。口の精子を布に吐き出して、水を飲もうとベッドを出ようとしたら手を掴まれた。オリヴァが指を絡ませて甘えてくる。
「水を飲むだけ。寝てて」
「離れたくない」
するりと隣に来ると私の腰を抱き、テーブルで水を注いでくれた。お礼を言って飲み干し、今度はオリヴァに渡して水を注ぐ。水を飲んだオリヴァに最後の一口を口移しされた。
水を飲んで見つめ合う。愛しさが溢れて互いに微笑み、胸が一杯で言葉は出てこない。くすぐったい気持ちで笑い合った。
腰を抱かれてベッドに戻り、オリヴァを寝かせて繋いだ手にキスをする。
「続き。まだオリヴァを全部触ってない」
切なげなオリヴァの頬にそっと触れ、首から太腿までなぞり、足を撫でながら甘噛みしていく。オリヴァの体は細くて白くて、しっとり汗ばんだ肌は私を誘った。肌をなぞる刺激を拾い、反応する可愛い体。そっと触れるだけの繊細な感触に身じろぎ、喘ぎを漏らす。オリヴァの体、全てを指先で辿り、キスして舐め、甘噛みを繰り返した。
会陰を指で軽く押しながら辿って、肛門を柔らかく押さえると丸めた体を震わせて声を上げだす。お尻中に甘噛みしながら陰嚢をやわやわと揉むと、足を擦り合わせて身悶えし、震えた声の懇願が聞こえた。
「お願いだユウナギ、耐えられない。ユウナギ、もう」
オリヴァを仰向けにすると泣きそうな顔して、私の腕を掴んでいる。立ち上がった先端を口に含み舌で弾くと呻き声が零れた。竿を乳房に挟んで両手で押さえる。
「オリヴァ、オリヴァが動かして」
「こんなこと、ユウナギ、ああ、ユウナギっ」
オリヴァが私の両腕を掴んで性急に動かし始める。先端を唇で挟み舌で舐めまわすと、私の頭を押さえて呻き、何度も名を呼びながら腰を持ち上げて吐き出した。
震えながら吐き出し終わって弛緩すると、私の頭を撫でる。チュッと吸って口を離すと布を手渡してくれた。
また水を飲んでベッドに横たわる。身を寄せると腰に手がまわされて、幸せそうなオリヴァと目線を交わした。
「ユウナギに全部触られた」
「うん。私もオリヴァに全部触られた」
「・・・言葉が出ない」
「私も」
オリヴァの潤んだ目から一筋流れ、私はゆっくり瞬き、涙の幕を流した。
静かに息をして抱き合って、私はそっとにオリヴァの瞼にキスを、オリヴァは私の涙を柔らかな唇で吸う。
静かで満ち足りて、私達は微笑み合った。
笑いながらキスを交わして、何度も交わして、また深く深く潜り込んでいく。オリヴァの手が私に触れ、私の手がオリヴァに触れる。腕をまわし肌を重ねて抱き合い、オリヴァが私の中に入り込み、私達は一塊りの生き物になった。
汗ばんだ体で抱き合いながら繋がり、少しも離れたくなくて、もっと奥へと望む。愛しい人と名を呼び合い、耳に聞こえる喜びが頭を痺れさせた。
ゆっくりした揺れが早くなり、呻くオリヴァが愛しくて嬉しくて中が収縮し、オリヴァの腕に力が入る。硬直と弛緩を繰り返して、いつの間にか眠りに落ちた。
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