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102.相談しようそうしよう
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オリヴァの提案をミカに相談してみた。
「オリヴァがね、夫全員で暮らさないかって。5日ごとだから、毎日会いたいんだって」
「俺も思ってた。ユウと会えないの寂しいよ」
「うん、私もミカに会えないの寂しい。でね、神殿で大きい部屋貰えるから神殿にどうかって言ってた」
「うーん、俺は良いけど森番はダメかも。森番だから」
「もし、森に住むとしたら森番の家だよね?」
「・・全員は狭いね。魔法使い達はベッドで一緒に眠れないもの」
「でね、もっと気になることがあって。魔法使いがいてアルは平気だと思う?」
「・・・難しそうだね」
「・・やっぱり?揉めた切っ掛けだし難しいよね。明日、森番の家に行って話してみる?」
「うん。話してみよう」
翌日、ミカの仕事が終わってから森番の家に行くと驚きと喜びで迎えられた。話をするだけだと言ったのに、晩ご飯を一緒にと引き留められ、遅くなったから泊ってと引き留められた。
「だって、ユウに会いたかったんだよ。俺達、ずっと会ってないよ」
「そうだねぇ。夫全員で住む案は賛成?」
「うん。そうしたらユウに毎日会えるし。でも俺達は毎晩神殿に泊れない。森番だから」
「そうだよね。俺は大丈夫だけど、森番はね」
「机を除けてベッドを置くか?」
「それしかないよね」
「うーん、じゃあ、全員で暮らす案は賛成で、住む場所が問題ね。エーミールにも聞いてみるわ」
そう結論付けてお茶を飲み干したら、ベルが側にきて抱きしめた。
「ねえ、ユウ、会いたかった。会えない期間が長過ぎるよ。今日は俺がユウを洗っても良い?」
「・・いいよ」
ベルを抱きしめ返して胸に顔を埋めた。
四人で体を洗い、ベッドに入った。ミカの腕枕で丸くなると背中にベルがくっついて、肩にいくつもキスをする。
「ユウ、こっち向いて。寂しいから」
ベルが珍しく甘えるので、腕枕を外し体を半転してベルに向き直ると、途端に笑顔になって抱きついてきた。ユウ、と呟きながら唇を啄み始める。ベルの唇に応えながら、ミカの前だということに少し緊張を感じる。今までもしたことあるのに。お腹にあるミカの手に指を絡ませて握ると、握り返された。もう片方の手でお尻を撫でられ、体がザワつく。
握り合ったミカの手が離れて、太腿をそっとさする。指先が何度も双丘を掠って、肌が粟立ち息が漏れた。ミカの手に安心して、刺激を受け入れる。ベルが乳首に吸い付いて、舌で弾きながら、もう片方を摘まんで捏ねた。
ベルの頭を撫でながら、息継ぎの合間にまぶたを開けると、潤んだアルと目が合う。ベルの頭から腕を伸ばしてアルの頬を撫でると、手を掴まれ、アルの濡れた舌に私の指の股を舐められた。ゾクリとして体がビクつく。三人からの愛撫を受け、喘いでいると、ミカの指が膣口を掻き回して音を立てた。もっと刺激が欲しくて突き出した腰から、片足を掬いあげられ、ミカに侵入される。
双子の前でミカが先に私を抱くことは初めてで、そのことに興奮して背中がゾクゾクし、嬌声が漏れた。ミカのガツガツと突き上げる動作がいつもより強く、ミカのものだと主張されているようで、余計に興奮を煽った。ミカが欲しくて堪らない。私の中がミカに吸い付き出して、ミカを欲しがる。背骨から頭の先まで貫通するような刺激が駆け抜け、絶頂に身悶えた。
体のビクつきが収まると強く抱きしめたミカの腕から力が抜け、体が離れる。息を整えている私の頬を掬いあげ、優しいキスをしたベルが膝を割って入り込み、ぎゅっと抱き合う。
ベルが腰を振ると、絶頂を味わった体は容易く快感に飲み込まれてゆく。悶えて、ベルにもっと、と求めて、また昇る。ベルが声をあげて、震える私の中に熱を吐き出した。
飲み込まれた体に引き摺られ、快感を求めてしまう。ベルと交代したアルが私の中に入り、その潤んだ目に引き込まれるように、アルにキスをした。口の奥に強引に舌を捩じ込む。もっと奥に入りたい。アルの舌に絡みついて求めた。荒い吐息を聞きながら、下腹に押し込まれる刺激に、体が仰け反って反応する。
三人に代わる代わる抱かれて、いつの間にか意識をなくした。
翌日、怠い体を起こして三人を見送った。三人相手はさすがにキツイ。いや、久しぶりだからこんなことになったはず。一緒にいる日が増えたら、ないよね?ないよね?
体を洗い流してからオリヴァを呼ぶ。挨拶すると、何か含みのあるような笑顔になった。なんか怖いぞ。オリヴァも表情豊かになったなぁ。
私を抱きしめて飛び、椅子に座らせてくれる。
「今日は私が先に結おう。櫛を・・・ユウナギ、怠そうだな」
「うん、ちょっと」
「私の髪結いはしなくていいから、ヘルブラオの部屋で眠るといい。昼には起こす」
「昼寝・・させてもらおうかな。でもオリヴァの髪は結いたい」
「・・では、頼む」
オリヴァの髪を結うのは好き。長くて綺麗な髪。
オリヴァの髪を結ってからエーミールの部屋へ行く。エーミールの髪を梳かしながら話した。
「このあいだ、オリヴァから夫全員で暮らさないかって提案があったの。エーミールはどう?」
「全員でか?神殿で?」
「うん、それについても話が」
「ユウナギ、昼食に話そう。ヘルブラオには私から説明しておく。さあ、もう眠るといい」
「わかった。よろしく。エーミール、ベッド借りるね」
「ああ」
横になってすぐに眠った。空気のざわめきで目を覚まし、体を伸ばす。ぐっすり眠ったせいか、少しスッキリしている。ちょうどオリヴァが起こしにきた。
「起きてたのか?水は?」
「今、目が覚めた。水ください」
なぜだか口移しで飲まされた。
「体は?」
「うん、少し楽になったかな。ありがとう」
笑い掛けると、唇にキスが落ちてきた。舌を絡めながら、オリヴァがベッドの上に乗る。あれ?と思ってると、笑顔のオリヴァが私に覆い被さった。
「ヘルブラオには話をしてある」
「うん・・?」
そのままキスをして、服の上から乳首を押し込むようにクニクニと捏ねられる。抗議の声をあげようと思っても、舌に吸い付かれて喋れない。刺激が少しずつ体に染み込んで力が抜けそうになる。
気付くとエーミールがいて、枕元に腰掛けた。
「また二人がかりなの?」
「グラウに誘われてな」
「それなら、居なくていいぞ」
「折角の誘いだ。有難く受けよう」
ひでえ。罠に嵌められた。なんだよもう。
オリヴァが下半身に移動して、エーミールが私の手を押さえてキスをする。私は諦めの境地でおとなしく二人の愛撫に身を任せた。
エーミールの優しくもどかしいキスが、物足りなさを煽り、下着が解かれ、オリヴァの指と舌に這いまわられてる腰が動いた。
オリヴァの舌にクリトリスの周りをチロチロ舐められて、むず痒さにヒクつき、腰を振りそうになって足を強張らせる。刺激がもっと欲しいと体が訴えて、苦しくて涙が滲む。
「ユウナギ、凄い。こんなに震えて、すごく欲しがってる」
「言ったらヤダ。見ちゃ、ダメ」
オリヴァの言葉で羞恥を煽られ、疼きが増していく。
エーミールに乳首を擦られながら、オリヴァに陰唇を舐められて、体が跳ねるのを押さえられない。オリヴァがギラギラした目で意地悪そうに笑う。溢れる色気にあてられて痺れが背骨を伝い、体が震えた。息があがって、呼吸が乱れる。
「ユウナギ、欲しい?」
「オリヴァの、意地悪」
「欲しい?」
ほんの浅く、入り口でだけ先端を出し入れされ、背中がしなる。オリヴァに押さえ込まれた腰がもどかしくておかしくなりそう。エーミールの腕を掴んで体を捩った。
「オリヴァ、オリヴァ、嫌、お願い」
「ユウナギ、欲しいと」
「欲しい、欲しいの、オリヴァ、お願っああアアアっっ・・くっぅあぁぁアアぁっ」
言い終わる前に深く穿たれ、何度か擦られただけで達してしまう。思い切り仰け反って声を上げた。オリヴァに高揚した顔で突き上げられるたび、体がおかしくなりそうでエーミールに縋った。オリヴァの荒い息遣いと喘ぎが私をたかめて、中を抉られる刺激でどんどん追い詰められる。
「オリヴァ、もう、あっ、あぁぁ」
「っく、ユウナギ、あっあぁ」
オリヴァがイクときの強い挿入に押し上げられて昇りつめ、硬直した。体がビクついてガクガクする。必死に呼吸をしていたら、額にエーミールの優しい唇がふれた。目を開けると、エーミールが微笑んでるのに、目が少し怖い。
オリヴァが離れて、エーミールが覆い被さった。鼻先を擦り付けて軽いキスをする。
「随分と乱れたな」
「だって・・・・・嫉妬した?」
「・・・した」
「可愛いエーミール」
嫉妬するのに二人がかりとは。意味不明でアホ可愛いな。
可愛いさのあまりキスしたくて首に腕をまわし、唇を重ね、吸って食んだ。エーミールの柔らかな舌が入り込んで口中舐めるので、絡めては吸い付く。
「エーミールはしないの?」
「してほしいか?」
「ふふっどうしようかな」
「酷いな、ユウナギ」
「・・・お願いエーミール、してほしい」
エーミールの腰を足で挟んでモジモジさせると、上手いな、と笑いながら中にゆっくり入り込んだ。ゆっくり擦られるもどかしさに、さっきまでの官能が混ざって中が疼いてヒクつく。
エーミールが呻きながら奥を突き、またゆっくりとギリギリまで抜かれる。ゆっくりした動きを繰り返され、中が疼いて堪らない。体を捩って悶えていると顎を撫でられ、そちらを見るとオリヴァが潤んだ目で覗き込んでいた。喘ぐ口の中に細い指が差し込まれ、色気溢れるオリヴァを見上げながら、指を舌で舐めっていく。口に挿れたい?
オリヴァに手を這わせ、ズボンにしまわれて窮屈そうに勃ちあがっているペニスを撫でる。口にきてもいいよと思ってズボン紐を引っ張ると、自分で取り出した。引っ張って誘導し、ペニスを口に含むと、オリヴァが声をあげた。
エーミールの動きが次第に早くなり、腰が痺れて声が抑えられずうまく舐めれない。
高揚した顔のオリヴァが私の頭を押さえて、自分で腰を動かし始め、二人に揺らされて頭がぼんやりする。片手をオリヴァにまわし、もう片方で私の腰を抱えてるエーミールの手を握った。
エーミールが押し込むような動きに変わり、私の奥を叩いていく。気持ち良くて腰が跳ね、離れないように足で絡みついた。
エーミールとオリヴァの呻き声が聞こえる。何回かの強い打ち付けのあと、硬直して中で蠕動したエーミールの手を握ると、握り返された。
ほどなく、口の中にも温かい液体が広がり、全部出し切るのを待って吸った。
息を切らしたオリヴァが布を口に当ててくれたので、上半身を起こして吐き出し、私の足の間で息を整えてるエーミールを抱きしめる。
あー疲れた。もう、なんでこんなことになってんだ。オリヴァめ。
「・・・お腹すいた」
「水は?」
「飲む」
「こっちへ」
エーミールから体を離してオリヴァのほうへ行くと、笑顔で抱きしめられ口移しで飲ませてくれた。
「自分の番まで待てなかったの?エーミールまで一緒になって」
「待てない。私の番まで長過ぎる」
「私のベッドを貸したんだ。当然だ」
「もー二人して」
後始末をしてテーブルにつき、食事をする。
「森番は神殿に泊れないって言ってたよ」
「私が森に泊るのも難しいな」
「うーん、じゃあ、神殿と森で分かれた方がいいのかな。エーミールとオリヴァが同じ部屋になったら、同じ妻だって知られるけど良いの?」
「それも面倒でな。グラウの立ち回りがもう少しまともなら良いんだが」
「私のせいにするな。お前が筆頭なんざやってるからだ」
「それは言っても仕方ないことだよ」
不毛な言い合いを中断させるため、オリヴァの口に千切ったパンを押し込んで、ムグムグ食べるオリヴァを見る。ムグムグしてるのが可愛いくて笑うと、オリヴァも微笑んだ。ムスッとしてるエーミールの口にもパンを押し込むと、気恥ずかしいような顔になってモグモグする。
「可愛い夫が二人もいる。ふふっ。・・エーミールの部屋に小さいベッド置いて、泊まるときはそこに寝ようか?オリヴァはエーミールの部屋に自由に出入りしていいの?」
「ああ。許可を出せば可能だ」
「じゃあ、エーミールがいつ帰るか分からないから、泊まるときは基本エーミールの部屋にしようか?」
「そうだな、それでしばらく試してみるか。次の私の番が終わったらな」
「そうなの?」
「グラウは二人で5日過ごしたんだろう?私も二人で5日過ごしたい。休みも一日取ったしな」
ニッコリと笑顔で言われた。なんか含みがありそうで怖いわ。
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オリヴァの提案をミカに相談してみた。
「オリヴァがね、夫全員で暮らさないかって。5日ごとだから、毎日会いたいんだって」
「俺も思ってた。ユウと会えないの寂しいよ」
「うん、私もミカに会えないの寂しい。でね、神殿で大きい部屋貰えるから神殿にどうかって言ってた」
「うーん、俺は良いけど森番はダメかも。森番だから」
「もし、森に住むとしたら森番の家だよね?」
「・・全員は狭いね。魔法使い達はベッドで一緒に眠れないもの」
「でね、もっと気になることがあって。魔法使いがいてアルは平気だと思う?」
「・・・難しそうだね」
「・・やっぱり?揉めた切っ掛けだし難しいよね。明日、森番の家に行って話してみる?」
「うん。話してみよう」
翌日、ミカの仕事が終わってから森番の家に行くと驚きと喜びで迎えられた。話をするだけだと言ったのに、晩ご飯を一緒にと引き留められ、遅くなったから泊ってと引き留められた。
「だって、ユウに会いたかったんだよ。俺達、ずっと会ってないよ」
「そうだねぇ。夫全員で住む案は賛成?」
「うん。そうしたらユウに毎日会えるし。でも俺達は毎晩神殿に泊れない。森番だから」
「そうだよね。俺は大丈夫だけど、森番はね」
「机を除けてベッドを置くか?」
「それしかないよね」
「うーん、じゃあ、全員で暮らす案は賛成で、住む場所が問題ね。エーミールにも聞いてみるわ」
そう結論付けてお茶を飲み干したら、ベルが側にきて抱きしめた。
「ねえ、ユウ、会いたかった。会えない期間が長過ぎるよ。今日は俺がユウを洗っても良い?」
「・・いいよ」
ベルを抱きしめ返して胸に顔を埋めた。
四人で体を洗い、ベッドに入った。ミカの腕枕で丸くなると背中にベルがくっついて、肩にいくつもキスをする。
「ユウ、こっち向いて。寂しいから」
ベルが珍しく甘えるので、腕枕を外し体を半転してベルに向き直ると、途端に笑顔になって抱きついてきた。ユウ、と呟きながら唇を啄み始める。ベルの唇に応えながら、ミカの前だということに少し緊張を感じる。今までもしたことあるのに。お腹にあるミカの手に指を絡ませて握ると、握り返された。もう片方の手でお尻を撫でられ、体がザワつく。
握り合ったミカの手が離れて、太腿をそっとさする。指先が何度も双丘を掠って、肌が粟立ち息が漏れた。ミカの手に安心して、刺激を受け入れる。ベルが乳首に吸い付いて、舌で弾きながら、もう片方を摘まんで捏ねた。
ベルの頭を撫でながら、息継ぎの合間にまぶたを開けると、潤んだアルと目が合う。ベルの頭から腕を伸ばしてアルの頬を撫でると、手を掴まれ、アルの濡れた舌に私の指の股を舐められた。ゾクリとして体がビクつく。三人からの愛撫を受け、喘いでいると、ミカの指が膣口を掻き回して音を立てた。もっと刺激が欲しくて突き出した腰から、片足を掬いあげられ、ミカに侵入される。
双子の前でミカが先に私を抱くことは初めてで、そのことに興奮して背中がゾクゾクし、嬌声が漏れた。ミカのガツガツと突き上げる動作がいつもより強く、ミカのものだと主張されているようで、余計に興奮を煽った。ミカが欲しくて堪らない。私の中がミカに吸い付き出して、ミカを欲しがる。背骨から頭の先まで貫通するような刺激が駆け抜け、絶頂に身悶えた。
体のビクつきが収まると強く抱きしめたミカの腕から力が抜け、体が離れる。息を整えている私の頬を掬いあげ、優しいキスをしたベルが膝を割って入り込み、ぎゅっと抱き合う。
ベルが腰を振ると、絶頂を味わった体は容易く快感に飲み込まれてゆく。悶えて、ベルにもっと、と求めて、また昇る。ベルが声をあげて、震える私の中に熱を吐き出した。
飲み込まれた体に引き摺られ、快感を求めてしまう。ベルと交代したアルが私の中に入り、その潤んだ目に引き込まれるように、アルにキスをした。口の奥に強引に舌を捩じ込む。もっと奥に入りたい。アルの舌に絡みついて求めた。荒い吐息を聞きながら、下腹に押し込まれる刺激に、体が仰け反って反応する。
三人に代わる代わる抱かれて、いつの間にか意識をなくした。
翌日、怠い体を起こして三人を見送った。三人相手はさすがにキツイ。いや、久しぶりだからこんなことになったはず。一緒にいる日が増えたら、ないよね?ないよね?
体を洗い流してからオリヴァを呼ぶ。挨拶すると、何か含みのあるような笑顔になった。なんか怖いぞ。オリヴァも表情豊かになったなぁ。
私を抱きしめて飛び、椅子に座らせてくれる。
「今日は私が先に結おう。櫛を・・・ユウナギ、怠そうだな」
「うん、ちょっと」
「私の髪結いはしなくていいから、ヘルブラオの部屋で眠るといい。昼には起こす」
「昼寝・・させてもらおうかな。でもオリヴァの髪は結いたい」
「・・では、頼む」
オリヴァの髪を結うのは好き。長くて綺麗な髪。
オリヴァの髪を結ってからエーミールの部屋へ行く。エーミールの髪を梳かしながら話した。
「このあいだ、オリヴァから夫全員で暮らさないかって提案があったの。エーミールはどう?」
「全員でか?神殿で?」
「うん、それについても話が」
「ユウナギ、昼食に話そう。ヘルブラオには私から説明しておく。さあ、もう眠るといい」
「わかった。よろしく。エーミール、ベッド借りるね」
「ああ」
横になってすぐに眠った。空気のざわめきで目を覚まし、体を伸ばす。ぐっすり眠ったせいか、少しスッキリしている。ちょうどオリヴァが起こしにきた。
「起きてたのか?水は?」
「今、目が覚めた。水ください」
なぜだか口移しで飲まされた。
「体は?」
「うん、少し楽になったかな。ありがとう」
笑い掛けると、唇にキスが落ちてきた。舌を絡めながら、オリヴァがベッドの上に乗る。あれ?と思ってると、笑顔のオリヴァが私に覆い被さった。
「ヘルブラオには話をしてある」
「うん・・?」
そのままキスをして、服の上から乳首を押し込むようにクニクニと捏ねられる。抗議の声をあげようと思っても、舌に吸い付かれて喋れない。刺激が少しずつ体に染み込んで力が抜けそうになる。
気付くとエーミールがいて、枕元に腰掛けた。
「また二人がかりなの?」
「グラウに誘われてな」
「それなら、居なくていいぞ」
「折角の誘いだ。有難く受けよう」
ひでえ。罠に嵌められた。なんだよもう。
オリヴァが下半身に移動して、エーミールが私の手を押さえてキスをする。私は諦めの境地でおとなしく二人の愛撫に身を任せた。
エーミールの優しくもどかしいキスが、物足りなさを煽り、下着が解かれ、オリヴァの指と舌に這いまわられてる腰が動いた。
オリヴァの舌にクリトリスの周りをチロチロ舐められて、むず痒さにヒクつき、腰を振りそうになって足を強張らせる。刺激がもっと欲しいと体が訴えて、苦しくて涙が滲む。
「ユウナギ、凄い。こんなに震えて、すごく欲しがってる」
「言ったらヤダ。見ちゃ、ダメ」
オリヴァの言葉で羞恥を煽られ、疼きが増していく。
エーミールに乳首を擦られながら、オリヴァに陰唇を舐められて、体が跳ねるのを押さえられない。オリヴァがギラギラした目で意地悪そうに笑う。溢れる色気にあてられて痺れが背骨を伝い、体が震えた。息があがって、呼吸が乱れる。
「ユウナギ、欲しい?」
「オリヴァの、意地悪」
「欲しい?」
ほんの浅く、入り口でだけ先端を出し入れされ、背中がしなる。オリヴァに押さえ込まれた腰がもどかしくておかしくなりそう。エーミールの腕を掴んで体を捩った。
「オリヴァ、オリヴァ、嫌、お願い」
「ユウナギ、欲しいと」
「欲しい、欲しいの、オリヴァ、お願っああアアアっっ・・くっぅあぁぁアアぁっ」
言い終わる前に深く穿たれ、何度か擦られただけで達してしまう。思い切り仰け反って声を上げた。オリヴァに高揚した顔で突き上げられるたび、体がおかしくなりそうでエーミールに縋った。オリヴァの荒い息遣いと喘ぎが私をたかめて、中を抉られる刺激でどんどん追い詰められる。
「オリヴァ、もう、あっ、あぁぁ」
「っく、ユウナギ、あっあぁ」
オリヴァがイクときの強い挿入に押し上げられて昇りつめ、硬直した。体がビクついてガクガクする。必死に呼吸をしていたら、額にエーミールの優しい唇がふれた。目を開けると、エーミールが微笑んでるのに、目が少し怖い。
オリヴァが離れて、エーミールが覆い被さった。鼻先を擦り付けて軽いキスをする。
「随分と乱れたな」
「だって・・・・・嫉妬した?」
「・・・した」
「可愛いエーミール」
嫉妬するのに二人がかりとは。意味不明でアホ可愛いな。
可愛いさのあまりキスしたくて首に腕をまわし、唇を重ね、吸って食んだ。エーミールの柔らかな舌が入り込んで口中舐めるので、絡めては吸い付く。
「エーミールはしないの?」
「してほしいか?」
「ふふっどうしようかな」
「酷いな、ユウナギ」
「・・・お願いエーミール、してほしい」
エーミールの腰を足で挟んでモジモジさせると、上手いな、と笑いながら中にゆっくり入り込んだ。ゆっくり擦られるもどかしさに、さっきまでの官能が混ざって中が疼いてヒクつく。
エーミールが呻きながら奥を突き、またゆっくりとギリギリまで抜かれる。ゆっくりした動きを繰り返され、中が疼いて堪らない。体を捩って悶えていると顎を撫でられ、そちらを見るとオリヴァが潤んだ目で覗き込んでいた。喘ぐ口の中に細い指が差し込まれ、色気溢れるオリヴァを見上げながら、指を舌で舐めっていく。口に挿れたい?
オリヴァに手を這わせ、ズボンにしまわれて窮屈そうに勃ちあがっているペニスを撫でる。口にきてもいいよと思ってズボン紐を引っ張ると、自分で取り出した。引っ張って誘導し、ペニスを口に含むと、オリヴァが声をあげた。
エーミールの動きが次第に早くなり、腰が痺れて声が抑えられずうまく舐めれない。
高揚した顔のオリヴァが私の頭を押さえて、自分で腰を動かし始め、二人に揺らされて頭がぼんやりする。片手をオリヴァにまわし、もう片方で私の腰を抱えてるエーミールの手を握った。
エーミールが押し込むような動きに変わり、私の奥を叩いていく。気持ち良くて腰が跳ね、離れないように足で絡みついた。
エーミールとオリヴァの呻き声が聞こえる。何回かの強い打ち付けのあと、硬直して中で蠕動したエーミールの手を握ると、握り返された。
ほどなく、口の中にも温かい液体が広がり、全部出し切るのを待って吸った。
息を切らしたオリヴァが布を口に当ててくれたので、上半身を起こして吐き出し、私の足の間で息を整えてるエーミールを抱きしめる。
あー疲れた。もう、なんでこんなことになってんだ。オリヴァめ。
「・・・お腹すいた」
「水は?」
「飲む」
「こっちへ」
エーミールから体を離してオリヴァのほうへ行くと、笑顔で抱きしめられ口移しで飲ませてくれた。
「自分の番まで待てなかったの?エーミールまで一緒になって」
「待てない。私の番まで長過ぎる」
「私のベッドを貸したんだ。当然だ」
「もー二人して」
後始末をしてテーブルにつき、食事をする。
「森番は神殿に泊れないって言ってたよ」
「私が森に泊るのも難しいな」
「うーん、じゃあ、神殿と森で分かれた方がいいのかな。エーミールとオリヴァが同じ部屋になったら、同じ妻だって知られるけど良いの?」
「それも面倒でな。グラウの立ち回りがもう少しまともなら良いんだが」
「私のせいにするな。お前が筆頭なんざやってるからだ」
「それは言っても仕方ないことだよ」
不毛な言い合いを中断させるため、オリヴァの口に千切ったパンを押し込んで、ムグムグ食べるオリヴァを見る。ムグムグしてるのが可愛いくて笑うと、オリヴァも微笑んだ。ムスッとしてるエーミールの口にもパンを押し込むと、気恥ずかしいような顔になってモグモグする。
「可愛い夫が二人もいる。ふふっ。・・エーミールの部屋に小さいベッド置いて、泊まるときはそこに寝ようか?オリヴァはエーミールの部屋に自由に出入りしていいの?」
「ああ。許可を出せば可能だ」
「じゃあ、エーミールがいつ帰るか分からないから、泊まるときは基本エーミールの部屋にしようか?」
「そうだな、それでしばらく試してみるか。次の私の番が終わったらな」
「そうなの?」
「グラウは二人で5日過ごしたんだろう?私も二人で5日過ごしたい。休みも一日取ったしな」
ニッコリと笑顔で言われた。なんか含みがありそうで怖いわ。
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そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
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