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25.匂い付け ※

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 ヴィムに桶に頭を突っ込むように言われ、ジャブジャブ豪快に洗われる。そのあとは体をヴィムとヴィリ、2人がかりで洗われた。
 疲れてるせいなのかピリピリしてる。足先まで洗ったヴィムがあちこち匂いを嗅いでからうなじを舐めた。

「ぁあ、やっと匂いがとれた」

 ホッとしたような気が抜けたような声を出す。後ろから抱きしめて、後頭部を甘噛みしては舐めるのを繰り返してる。甘えてるみたい。

「そんなに臭かった?」
「うん。他のオスの匂いで」
「え? うーん、包帯巻いたりするのに近付いたからかな」
「シュロから他のオスの匂いするなんて許せないんだよ。シュロは俺のメスだから」

 だから機嫌悪かったのか。そういうとこが動物っぽい。
 ヴィムが後ろから乳房を掬い上げてグニグニ揉み、お尻に硬くなったモノを擦り付けてくる。ヴィリは顔から首を辿ってお腹を満遍なく舐めている。

「シュロはオレのメスなんだよっ。手出しされねぇように、匂い付けてやる」
「そうだよ、シュロ。たっぷり付けてあげる」

 2人はしゃがみ、ヴィムがお尻を、ヴィリが割れ目を舐める。
 ガクガクする足で必死にヴィリの肩に掴まってたら、脇の下に入り込んだローガーの腕に抱きしめられた。強めに乳首を潰され、食いしばってた口から喘ぎが漏れる。

「……、っふ、…………ぁ、……ん」
「なんだよ、声我慢してんのか?」
「っぁ、だって、聞こえ、る」

 村にきてから抱かれてない。移動中はあまり眠れなかったし、着いてからは忙しくて疲れてそれどころじゃなかった。周りから離れてるとはいえ、木造の小屋で声を出すと丸聞こえになりそうで落ち着かない。

「声が聞こえなくたって匂いでわかんだよ。お前ぇが俺たち3人に抱かれてるって」
「っ、え?」
「だいたいよぅ、オス3人に囲まれたメスなんて、どんな関係か見ただけでわかんだろ? ん?」

 私の顎を掴んで上を向かせ、ニヤニヤと悪い顔でからかってる。でも、言われてみれば確かにそうだ。一気に顔が熱くなった。

「恥ずかしがってんのか? 可愛いとこあんじゃねぇか」
「んっ、……く、…………んむ」

 言い返せないけど悔しいので、顎を掴む手に逆らって顔を反らそうとした。足に力が入らず、ローガーに支えられてる状態で無駄な抵抗するのは、駄々をこねて甘えてるみたいだと思う。
 見透かしたような小さな笑いが耳をくすぐり、首のうしろがゾワゾワした。声を我慢して歯を食いしばってる唇をベロリと舐められる。

「口開けろよ、なぁ、シュロ。お前ぇが欲しいんだ」

 聞いたことないローガーの甘ったるい声に背中がゾクゾクした。ヴィリとヴィムに舐められる刺激も混じって、思わず息を零す。少し開いた唇へズルリと侵入してきた大きい舌に、熱い吐息を送り込まれて喘いだ。容赦なく絡みつく獣の動きに腰が震え、太い首にしがみつく。
 片腕で上半身を支え、片手で乳房を押し潰すように触れられる。広げた大きな手で両乳首をいっぺんに揉み込まれて、背中に力が入った。
 下半身は2人に押さえられて動かない。ヴィムがお尻に指を食い込ませ、穴を舌先でほじくってる。お尻に力が入ってもヴィムの指で強く揉み解されてしまい、ウズウズする感覚が腰に広がっていく。ヴィリは指で中をグチュグチュ掻きまわしながら、クリトリスをベロベロ舐める強い刺激を送っていた。
 3人から愛撫を受け、快感が体の中で暴れまわる。刺激の渦に巻き込まれ、ローガーに体を預けて絶頂へ飛んだ。

「ッァ――――――ん、ぅ――…………」

 しがみついてブルブル震える。大きな体に支えられてる安心につられ、最後まで味わった。
 私の体が緩んだら、ヴィリとヴィムが立ち上がった。ヴィリがローガーから私を受け取って床に座る。私の腕を持って自分の首にまわし、向かい合って座るように足を割った。膝立ちした私の腰を引き下げて自分のモノを埋め込んでいく。

「……、ふ、ぁ…………っん」
「シュロ、シュロ」

 強く抱きしめて頬ずりするヴィリが愛しい。
 ヴィムが背中を押してきて私たちを寝かせる。ヴィリにまたがって開いてる私のお尻にヴィムのモノを当て、後ろからゆっくり入ってきた。
 2人いっぺんに入ると最初はいつも少し苦しい。

「っはぁ、シュロ、シュロ、俺のメスだって、匂いつけるね」
「んっ、ぁ……っは、ぁ」

 ヴィムがハァハァ息を弾ませてうなじを甘噛みしながら腰をふる。ヴィリは口を重ねて舌で掻きまわし、頭の中をやらしい水音でいっぱいにした。
 密着した体を前後から小刻みに揺らす2人の手に、胸をお尻と揉みしだかれる。感じられるすべての快感をいっぺんに与えられて、頭がおかしくなりそう。繋がる場所がグチョグチョ音を立てている。

「シュロ、すごい、濡れてて可愛い、……っふ、ぁ、締め付けて。あぁ、シュロ、だすよ、これで俺の匂いだ」
「あっ、シュロ、はっ、あぁっ、スゲェ、出る、でる」

 2人に挟まれて、熱い囁きを吹きかけられる。小さくイっていた体が、ゴリゴリと大きなストロークに飲み込まれて、大きな波に打ち上げられる。

「んーーーーっ、ぁあァ――――――、っ」

 力が入って足先が丸まる。収縮する下腹から零れる液体を止められなかった。

「可愛い、可愛いね、シュロ、あぁ、どうしよう、おかしくなる。止まらない」
「シュロ、なぁ、もう一回。シュロ、スゲェいい」
「っあ、あぁ、あぁう、ん」

 もう力の入らない私を抱えた2人が腰を振りたくる。ゾクゾクと背骨が震えて、目の裏がパチパチして悶えるしかできない。声を出したくないのに、漏れてしまう。
 ヴィムが出入りするたびに排泄感と、後ろの穴を犯される背徳感でビリビリと電流が流れる。そこによく知った快感をヴィリから与えられて、たまらない気分になった。私の中をグチャグチャにかき回されて、気持ち良くて、おかしくなる。
 快感の波に翻弄され、毛皮に顔を寄せて2人に助けを求めた。

「ヴィリ、ヴィム、ぁっあ、や、たすけ、て、ああ、きもちい」
「うん、気持ちいいんだね、シュロ。あぁ、シュロ、俺も気持良くて。は、あ、これで俺の匂いだ。シュロ、俺のメス」

 うなじに鋭い痛みが走って体が跳ねた。痛いのに、サリサリ舐められる気持ち良さが混じって、わけがわからなくなる。

「っ、あ、あっあ」
「シュロ、シュロ、オレのメスだろ。シュロ。オレのだ、なぁ、あっあ、シュロっ」

 ヴィリが私の腕を強く掴み、グイグイと奥を抉って押し付け腰を震わせた。声を上げるヴィリがビクビクと中で跳ねるのが嬉しくて、キュウとヒクついてしまう。
 ヴィムの腰も強く押し付けられて、うなじへ熱い息が吹きかけられた。3人で密着して、荒い呼吸を繰り返す。

 イったあとの気怠さの中、毛皮に抱きしめられる気持ち良さを味わってたら、太い腕が体のあいだに差し入れられた。持ち上げられて厚い胸板に抱きすくめられる。

「派手にやったな」

 下半身がビチョビチョで恥ずかしいはずだけど、頭がぼうっとして考えられない。
 床に座ったローガーの向かい合わせに座らせられる。力の入らない私の体を軽々と支えて、太くて硬い屹立へ突き立てていく。

「っあ、ぁぁあ、ん、ぁ」
「ククッ、もう我慢出来てねぇぞ、声」
「んっ……、ふぁ、……だって」
「聞かせてやれよ、俺たちに散々鳴かされてる、俺たちのメスだって」
「や、だ、…………っ、う、あっぁ」

 奥まで入り込んだローガーが、私のお尻を持ち上げて落とす。ビリビリと強い刺激が脳みそを揺らす。次はズリズリゆっくり動かして擦り上げ、私の中を太いモノでいっぱいにした。中がヒクついて、縋り付いてしまう。

「戦場のオスは気が立ってて危ねぇんだ。だから匂いつけてんだろ。手ぇ出したらぶっ殺すって。なぁシュロ、俺を呼べよ。すぐ行くから。シュロ」

 ローガーは甘く優しい声で囁いて私の頭をサリサリ舐める。私は胸がいっぱいになって胸板に顔を擦り付けた。
 ズルい。なんで、そんな嬉しいこと言って。

「シュロ、あぁ、たまんねぇ、シュロ、抱きたかった」

 嬉しい。これだけで、心が、体が喜んでしまう。快感で蕩けた頭の静止は効かず、体が喜びに収縮する。声を止められない。

「あっ、ぁ、あ、……、あ……っ」
「お前ぇは俺たちのメスだ、シュロ。誰にも触らせんな。シュロ、返事は?」
「……ん、うん、……あっ、ローガぁ、あぁ、……は」
「可愛いなぁ。ああ、ホント、たまんねぇ」

 はぁ、と熱い息を吐いて私の顔を舐めた。
 もう一度ため息をついて、ギュッと私の腰を密着させて動きを速めた。クリトリスまで押し潰しながら、肉を強く擦り上げる。

「あっあっあっ、や、アアっあ、ぁ」
「たっぷりつけてやる。俺のメスだって匂いをよっ。……ぅっ、はっ、出すぞっ、シュロっ、ぐっ――――」
「アァッひっ、あ――――っ、ァああっ」

 グリグリ押し付けられて、唸り声と一緒に熱い飛沫がお腹の中に注がれる。喜びが背骨を駆け上がって下腹の奥が引き絞られた。体が嬉しいといって昇りつめ、仰け反ってガクガクと絶頂に震える。零れ落ちる涙も止められなかった。

 震えが落ち着いた私を抱き寄せて涙を舐めとり、悪い豹は楽しそうに笑う。

「寂しがんなよ、まだ終わんねぇから。ククッ」

 あまりにも余裕な態度にちょっと腹が立った。なんでこんな狡い豹が好きなんだろ。私を騙して脅したのに。

「バカ。嘘ついたくせに」
「なんの話だよ?」
「……紋があるから、無理矢理できないって聞いた」
「あ? あー、そういや、そんなことも言ったな。脅したこと怒ってんのか?」
「騙された」
「クククッ、クッ、お前ぇよぉ、欲しいもん手に入れんのに騙し合いなんか当たり前ぇだろうが。ずいぶんと良いトコで育ったんだな」
「良くないけど」

 そうだけど、嘘ついたり誤魔化したりなんて普通にあったけどさ。でもさ。

「あのなぁ、10年ずっと3人でつまんねぇ~ってやってただろ? そんなとこに、何の匂いもついてない可愛いメスが落っこちてきて、震えてんだぜ? 手に入れるためなら、どんな手でも使うだろ」
「……む」

 こんなあからさまな、いっそバカにされてるくらいご機嫌取りなもの言いに、キュンとしてしまう私は相当イカレている。ここで喜んでるとバレるのは恥ずかしすぎる。恥ずかし過ぎるのに顔がニヤケそうで動けない。

「お前ぇは可愛いなぁ」

 上機嫌なローガーの指に頬を撫でられて悔しい。嬉しいのが悔しくてジッとしてたら、ヴィムが背中に抱きついてきた。

「ねぇ、もう騙してることないよ。俺がシュロを愛してるのも本当で、シュロに子供を産んでもらいたいのも本当」
「……うん」
「それに、無理矢理はできないんだ」

 ヴィムが私の頬を持ち上げて目を覗き込んで笑う。

「だから、シュロが俺たちを嫌がってないってわかるんだよ」

 ガーン。
 顔が一気に熱くなった。
 いや、拒否してないし、いや、だって取引だったし、別に好きだって言ったわけじゃないし。でもこんな顔を赤くしてたら、言ってると同じようなものの気がする。
 そう思うと、ますます熱くなり何も言えなくなった。ヴィムはすごく楽しそうに笑う。

「やっぱり。俺たちのこと嫌ってはないと思ってたけど、シュロも好きだってことだね」
「え、……あ、……」
「俺のこと嫌い?」
「……ううん」
「じゃあ、好き?」

 何も言えなくて目をつぶったら唇を舐められた。
 息継ぎに口を開けたら、柔らかい舌に侵入される。ローガーの腰の上で、ヴィムにキスされながら、ローガーの手に胸を鷲掴みされて、ビクリとした。ヴィムの手は私の頭を抱き、髪に指を通している。

「ねぇ、愛してる、シュロ。好きだよ。俺のこと大事でしょ?」
「うん」

 これは答えられる。怪我してほしくない。毎日帰ってくるまで不安だ。

「俺もだよ」

 ヴィムは優しい声で囁いて、またチュルリと舌を絡めた。

「なぁ、シュロ、オレは? オレも大事?」

 ヴィリも抱き付いてきて、首を舐めながら甘えるように聞くから、頭を撫でた。

「うん」
「オレも。シュロが大事」

 みんな大事だよ。
 医療幕に運ばれてきた、怪我で呻いてる兵士が頭に浮かんだ。肉が抉れてる人もいた。あれが3人のすぐ近くにあって、いつどうなるかわからない。

 不安になった私の耳にヴィリが牙を立て、窪みに舌を這わせる。ローガーの指は硬くなった乳首を潰し、ヴィムの指がお尻の穴を優しくほぐした。
 3人の手に悶え、揺さぶられる私は助けを求めて縋り付く。

「うん、ね、ケガしちゃだめ、……ね、ぁ、みんな、ダメ」
「わかってる、泣くなシュロ」

 泣きそうな気持ちを分かってもらえて、もっと泣きそうになった。

「うん。ね、もっと、ローガー、もっと」
「ああ、ホント、お前ぇはたまんねぇな」

 小さく笑って、私を揺さぶる。体を優しく包み込んで、容赦なく奥を抉って。よく分からない声が出て、涎が垂れる。でも気持ち良くて腰がとろけるみたいだった。

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