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第二章 精霊産みといろいろ
61.笑っててぇんだ Side サミー ※
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一話抜かして投稿していたので、割り込み投稿しました。
『55.獣化はなかなかいい ※』が割り込み分です。前後してしまい申し訳ありません。
説明回ではないので話にはそれほど影響ありませんが、ラルフが獣化してますので読んでいただけたら嬉しいです(´๑·_·๑) スイマセン
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Side サミー
「窯の世話はたいてい火属性の奴なんだ。火加減が上手いから」
産屋棟の側に作らせてもらった小さな窯の火を見ながらサヤカに話す。素焼きは徐々に温度を上げていかなきゃなんねぇから、調節が難しい。何時間も目が離せないから辛い作業だけど、動けない俺のためにサヤカがいつも昼飯を持って来て一緒に食べてくれるから嬉しい時間もある。
サヤカが俺の首から下げた手ぬぐいを掴んで、ひたいに浮かんだ汗を拭ってくれた。
「ああ、わりぃな」
そう言った俺を見て笑い、汗をかいてる頭も拭いてから髪を撫でつけてくれた。
「汗かいてるだろ。触んねぇほうがいい」
「窯の周りは熱いね」
「あちぃってもんじゃねぇよ」
汚れてる俺を気にしねぇで撫でるから、なんとなく恥ずかしくて落ち着かない。俺が触りてぇって言ってから、子供扱いされてるみてぇだ。背が小せぇからそういう扱いされがちなんだよな。
隣に座るサヤカの、窯の火を眺めてる顔を見る。唇は静かに閉じられて、黒い目にオレンジ色の火がチラチラ光ってる。汗ばんだ手を服で拭って体の横に置いてある動かない薄い手をおっかなびっくり握ったら、俺のほうを見て瞬きしたあと照れくさそうに笑った。
その顔に胸がズンと痛んで掻き毟りたくなる。どうにもできない何かでいっぱいな、青くせぇガキみてぇな気分が恥ずかしくて笑って誤魔化した。
俺の女経験は夜の店しかねぇから、寝るわけでもねぇ昼間に普通に話して様子見しながら手を握るなんて、照れくさくて仕方ねぇ。
ガキの頃は好きな子に構ってほしくて周りをウロついて騒いでたっけ。ちょっと話せただけで浮かれてよ。結局その子は他の男とくっついて俺は好きだとも言えねぇまま眺めて終わった。
サヤカと手を繋ぐとその頃のことを思い出した。あのどうしていいかわかんねぇ、緊張するのに浮ついたあの感じ、今さらそれを味わってる。店の中じゃグイグイ口説いてたんだけど、なんかそんな感じじゃねぇしな。こんな恋人同士みてぇなの初めてだから、だからだたぶん。
バチッと勢いよく火が爆ぜた音で窯に意識が戻る。手を離して立ち上がり薪を追加して調整した。
「頑張ってね」
「ああ、ありがとな」
空になった食器を持ったサヤカが産屋棟に戻る後ろ姿を目で追った。さっきまで握ってた、薄い手の感触が残る手の平を指でさわる。
他の男とくっつくの、また眺めてるだけで終わんのは辛ぇな。サヤカんとこは俺らみてぇに何人もと結婚できんのかな。そんならその中に俺も入れてくれって頼むか。それまでにせめて稼げるようになんねぇと。精霊産みのあいだはひたすら修行だな。
俺の日の夜、サヤカの部屋へ入るたびに少し緊張する。
広いベッドの上で、ギュッと裸で抱き合う。愛しくてたまんねぇ大事なもんを抱きしめて頬ずりする。体ん中が痺れるみてぇにゾクゾクして鳥肌が立った。
顔中に口付けをする俺の背中をサヤカが優しく撫でる。唇を食むと、俺を焼く火が強く燃え上がって頭に血がのぼった。俺よりも小さな口が応えて動く。もっともっとほしい。深く合わせてサヤカの口の中を隅々まで舐めた。手の中に柔らけぇおっぱいを収めて揉むと、吐息に声が混じり出す。のしかかる俺と舌を絡めながら細い声を出して体を捩る愛しい女。こんなたまんねぇことあるかよ。
ヌルヌル絡み合う舌が頭を痺れさせる。サヤカの手が俺の顔を挟んで口を深く合わせてきた。喜びと興奮で頭がチカチカする。薄い舌を咥えて吸い付いた。しゃぶりながら舐めまわしヌルヌルと唇でしごけば、サヤカが腰を揺らして悶える。
サヤカ、サヤカ、サヤカ。手の中の乳首を親指で押し潰して揉み込むと、俺に体をこすりつけて声をあげた。
さっきから腰が脈打って熱い。サヤカの指が先っぽから漏れた汁を塗り広げてねだるように動くから、入れたらすぐ出ちまいそうだ。欲しがられてると思うと嬉しくて反応しちまう。
体をずらしてサヤカの膝裏を押し広げる。たっぷり濡れてヌメヌメ光るそこに押し込むと、咥え込むように吸い付いてくる。熱くぬめってたまんねぇ。こんなん、すぐ出ちまう。
「うぅっあぁっ、サヤカ、サヤカ、うっぅ」
「んんっん、あっあ、あぁ」
血がのぼっておかしくなりそうな頭で足を広げ過ぎないことだけ、忘れないようにした。それ以外はどっかに吹っ飛んで夢中になって腰を振る。サヤカの声ともがく体が頭ん中を占領して俺を追い立てた。続けざまに出して息を吐く。
「おかしくなりそうだ」
「なんで?」
「興奮しすぎて」
「精霊の種のせいかな。影響されるって言ってたし」
そうなのか?
この、ほしくてたまんねぇ気持ちも? 胸が痺れるのも? 泣きそうになんのも全部そのせいか?
違う、違うだろ。最初はこうじゃなかった。
サヤカのほうを向いて寝転んだ。薄い耳たぶをそっと揉んで顎の線を撫でた。顔に掛かる髪を後ろに寄せて指で梳く。サヤカは目をつぶって気持ち良さそうに俺のされるがままになってる。少しだけ端を上げた唇を指先でなぞった。
なんでかわかんねぇけど触りてぇ。優しく大事にしてぇ。それと同じくらい無茶苦茶に抱いて声を上げさせたい。
「なぁ、俺と寝んのどうだ?」
「いいよ」
「そうじゃなくて、なんだ、その、……わかんねぇ。俺は何を聞きてぇんだろうな」
「ふふっ、なにそれ。こうやって触られるの気持ち良いよ」
「そうか」
耳の下から首を通って肩までの曲線を辿る。風呂上がりの、しっとりした柔い体は触り心地がいい。そのまま腕をくすぐるように指を動かしたら、サヤカの手につかまえられた。
「くすぐったい」
笑いながら俺を見る。暗い部屋に浮かぶ艶やかな瞳。俺はどんなふうに映ってんだろ。俺のことどう思ってる?
心臓が嫌な跳ね方をした。大丈夫だ。少なくとも嫌われちゃいねぇ。自分に言い聞かせてサヤカの薄い手を掴もうとしたら、俺の手の中から逃げた。すぐに伸びてきた腕に抱きしめられる。俺の頭にいくつもの口付けをして笑い声を漏らした。
嬉しすぎておかしくなりそうだ。
嬉しさで止まった息を吐き出して腰に腕を回し、抱きしめ返した。甘えるなんて情けねぇし気恥ずかしくてしたことなかったけど、こんなふうにあやされるのは悪い気がしない。どっちかってぇと気持ち良い。幸せって胸が痺れるんだな。
顔に当たる柔らかいおっぱいが愛しくて痕が残るように吸い付く。いくつも痕をつけてると、サヤカが息を吐いて足を絡ませてきた。舌で舐め上げた乳首は硬くなってる。感じてるのかと嬉しくなって両方のおっぱいを寄せて乳首を交互に舌で弾くと、声を上げて仰け反った。
俺の髪を軽く握って悶えてる。可愛い。可愛くてしょうがねぇ。喜ばせたくてそのまましゃぶりついてたら、体を強張らせて小さく叫んだ。
サヤカの体が緩むのを待って立ち上がったもんを入れようとしたら、覆い被さられて驚く。喉を仰け反らせてドロリと熱い中に俺を飲み込んだ。のしかかられたことも、ひどくヌルついた割れ目にも興奮してこめかみが脈打つ。
咥え込んだまま俺の頭にいくつも口付けて笑う。嬉しいのに焦らされて無茶苦茶に動かしたくなった。
「っ、……ふっ、サヤカ、なぁ頼む、動いて、サヤカ」
俺を見て笑う潤んだ目が妖しくて背中から頭の天辺まで毛が逆立つようにゾクゾクした。
自分のかかとを握って体を支え、ゆっくりとサヤカが自分で腰を揺すりだす。仰け反った喉からこぼれる喘ぎと、突き出た胸が揺れる光景を見上げて硬さが増した。
「サヤカ、いい、すげぇ良い、っふ、うぅ、サヤカ、はっぁうっ」
「サミー、サミー、サミー、ああ、あぁぁっああ」
俺を呼びながら腰を振るって、そんなこと、嬉し過ぎておかしくなりそうだ。
「っは、あ、サヤカ、動いていいか? ……っぅ」
「んっんん、ダメ、っあぁ、ああっ、サミー、サミー」
あぁ、サヤカ。俺で楽しんでんのか。俺も疼いてたまらねぇ。
俺にまたがる太腿を撫でまわし、何も考えられず快感だけを追う。サヤカの中で嬲られて脈打つごとにせり上がった。息を抑えて我慢してる俺をサヤカが容赦なく締め付ける。ケツに力を入れてこらえたところでサヤカが叫んだ。
「あっあぁぁあアアアーーーーっああ」
「うぅあっ、くっぅ、っぅうく」
硬直して引き絞るサヤカに抑えてたもん全部を持ってかれる。サヤカの腰を掴んで押し付け、最後まで味わって息を吐く。俺の上に倒れたサヤカを抱きしめて頬ずりをした。
「サミーは髪がフワフワしてるから、くすぐったい」
そう言って体を離したサヤカが隣に寝っ転がる。俺を見て笑ってる頬を撫でた。可愛いな。
「私と寝るのどう?」
「すげぇいい」
「ん、っふ。同じ答えだ」
「ぶはっふ、そうだな」
いいなぁ、一緒に笑うって。
手を繋いで笑いながら口付けを繰り返す。こうやって笑ってられっかな、笑っててぇな。ハマってる自覚はあるんだ。
『55.獣化はなかなかいい ※』が割り込み分です。前後してしまい申し訳ありません。
説明回ではないので話にはそれほど影響ありませんが、ラルフが獣化してますので読んでいただけたら嬉しいです(´๑·_·๑) スイマセン
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Side サミー
「窯の世話はたいてい火属性の奴なんだ。火加減が上手いから」
産屋棟の側に作らせてもらった小さな窯の火を見ながらサヤカに話す。素焼きは徐々に温度を上げていかなきゃなんねぇから、調節が難しい。何時間も目が離せないから辛い作業だけど、動けない俺のためにサヤカがいつも昼飯を持って来て一緒に食べてくれるから嬉しい時間もある。
サヤカが俺の首から下げた手ぬぐいを掴んで、ひたいに浮かんだ汗を拭ってくれた。
「ああ、わりぃな」
そう言った俺を見て笑い、汗をかいてる頭も拭いてから髪を撫でつけてくれた。
「汗かいてるだろ。触んねぇほうがいい」
「窯の周りは熱いね」
「あちぃってもんじゃねぇよ」
汚れてる俺を気にしねぇで撫でるから、なんとなく恥ずかしくて落ち着かない。俺が触りてぇって言ってから、子供扱いされてるみてぇだ。背が小せぇからそういう扱いされがちなんだよな。
隣に座るサヤカの、窯の火を眺めてる顔を見る。唇は静かに閉じられて、黒い目にオレンジ色の火がチラチラ光ってる。汗ばんだ手を服で拭って体の横に置いてある動かない薄い手をおっかなびっくり握ったら、俺のほうを見て瞬きしたあと照れくさそうに笑った。
その顔に胸がズンと痛んで掻き毟りたくなる。どうにもできない何かでいっぱいな、青くせぇガキみてぇな気分が恥ずかしくて笑って誤魔化した。
俺の女経験は夜の店しかねぇから、寝るわけでもねぇ昼間に普通に話して様子見しながら手を握るなんて、照れくさくて仕方ねぇ。
ガキの頃は好きな子に構ってほしくて周りをウロついて騒いでたっけ。ちょっと話せただけで浮かれてよ。結局その子は他の男とくっついて俺は好きだとも言えねぇまま眺めて終わった。
サヤカと手を繋ぐとその頃のことを思い出した。あのどうしていいかわかんねぇ、緊張するのに浮ついたあの感じ、今さらそれを味わってる。店の中じゃグイグイ口説いてたんだけど、なんかそんな感じじゃねぇしな。こんな恋人同士みてぇなの初めてだから、だからだたぶん。
バチッと勢いよく火が爆ぜた音で窯に意識が戻る。手を離して立ち上がり薪を追加して調整した。
「頑張ってね」
「ああ、ありがとな」
空になった食器を持ったサヤカが産屋棟に戻る後ろ姿を目で追った。さっきまで握ってた、薄い手の感触が残る手の平を指でさわる。
他の男とくっつくの、また眺めてるだけで終わんのは辛ぇな。サヤカんとこは俺らみてぇに何人もと結婚できんのかな。そんならその中に俺も入れてくれって頼むか。それまでにせめて稼げるようになんねぇと。精霊産みのあいだはひたすら修行だな。
俺の日の夜、サヤカの部屋へ入るたびに少し緊張する。
広いベッドの上で、ギュッと裸で抱き合う。愛しくてたまんねぇ大事なもんを抱きしめて頬ずりする。体ん中が痺れるみてぇにゾクゾクして鳥肌が立った。
顔中に口付けをする俺の背中をサヤカが優しく撫でる。唇を食むと、俺を焼く火が強く燃え上がって頭に血がのぼった。俺よりも小さな口が応えて動く。もっともっとほしい。深く合わせてサヤカの口の中を隅々まで舐めた。手の中に柔らけぇおっぱいを収めて揉むと、吐息に声が混じり出す。のしかかる俺と舌を絡めながら細い声を出して体を捩る愛しい女。こんなたまんねぇことあるかよ。
ヌルヌル絡み合う舌が頭を痺れさせる。サヤカの手が俺の顔を挟んで口を深く合わせてきた。喜びと興奮で頭がチカチカする。薄い舌を咥えて吸い付いた。しゃぶりながら舐めまわしヌルヌルと唇でしごけば、サヤカが腰を揺らして悶える。
サヤカ、サヤカ、サヤカ。手の中の乳首を親指で押し潰して揉み込むと、俺に体をこすりつけて声をあげた。
さっきから腰が脈打って熱い。サヤカの指が先っぽから漏れた汁を塗り広げてねだるように動くから、入れたらすぐ出ちまいそうだ。欲しがられてると思うと嬉しくて反応しちまう。
体をずらしてサヤカの膝裏を押し広げる。たっぷり濡れてヌメヌメ光るそこに押し込むと、咥え込むように吸い付いてくる。熱くぬめってたまんねぇ。こんなん、すぐ出ちまう。
「うぅっあぁっ、サヤカ、サヤカ、うっぅ」
「んんっん、あっあ、あぁ」
血がのぼっておかしくなりそうな頭で足を広げ過ぎないことだけ、忘れないようにした。それ以外はどっかに吹っ飛んで夢中になって腰を振る。サヤカの声ともがく体が頭ん中を占領して俺を追い立てた。続けざまに出して息を吐く。
「おかしくなりそうだ」
「なんで?」
「興奮しすぎて」
「精霊の種のせいかな。影響されるって言ってたし」
そうなのか?
この、ほしくてたまんねぇ気持ちも? 胸が痺れるのも? 泣きそうになんのも全部そのせいか?
違う、違うだろ。最初はこうじゃなかった。
サヤカのほうを向いて寝転んだ。薄い耳たぶをそっと揉んで顎の線を撫でた。顔に掛かる髪を後ろに寄せて指で梳く。サヤカは目をつぶって気持ち良さそうに俺のされるがままになってる。少しだけ端を上げた唇を指先でなぞった。
なんでかわかんねぇけど触りてぇ。優しく大事にしてぇ。それと同じくらい無茶苦茶に抱いて声を上げさせたい。
「なぁ、俺と寝んのどうだ?」
「いいよ」
「そうじゃなくて、なんだ、その、……わかんねぇ。俺は何を聞きてぇんだろうな」
「ふふっ、なにそれ。こうやって触られるの気持ち良いよ」
「そうか」
耳の下から首を通って肩までの曲線を辿る。風呂上がりの、しっとりした柔い体は触り心地がいい。そのまま腕をくすぐるように指を動かしたら、サヤカの手につかまえられた。
「くすぐったい」
笑いながら俺を見る。暗い部屋に浮かぶ艶やかな瞳。俺はどんなふうに映ってんだろ。俺のことどう思ってる?
心臓が嫌な跳ね方をした。大丈夫だ。少なくとも嫌われちゃいねぇ。自分に言い聞かせてサヤカの薄い手を掴もうとしたら、俺の手の中から逃げた。すぐに伸びてきた腕に抱きしめられる。俺の頭にいくつもの口付けをして笑い声を漏らした。
嬉しすぎておかしくなりそうだ。
嬉しさで止まった息を吐き出して腰に腕を回し、抱きしめ返した。甘えるなんて情けねぇし気恥ずかしくてしたことなかったけど、こんなふうにあやされるのは悪い気がしない。どっちかってぇと気持ち良い。幸せって胸が痺れるんだな。
顔に当たる柔らかいおっぱいが愛しくて痕が残るように吸い付く。いくつも痕をつけてると、サヤカが息を吐いて足を絡ませてきた。舌で舐め上げた乳首は硬くなってる。感じてるのかと嬉しくなって両方のおっぱいを寄せて乳首を交互に舌で弾くと、声を上げて仰け反った。
俺の髪を軽く握って悶えてる。可愛い。可愛くてしょうがねぇ。喜ばせたくてそのまましゃぶりついてたら、体を強張らせて小さく叫んだ。
サヤカの体が緩むのを待って立ち上がったもんを入れようとしたら、覆い被さられて驚く。喉を仰け反らせてドロリと熱い中に俺を飲み込んだ。のしかかられたことも、ひどくヌルついた割れ目にも興奮してこめかみが脈打つ。
咥え込んだまま俺の頭にいくつも口付けて笑う。嬉しいのに焦らされて無茶苦茶に動かしたくなった。
「っ、……ふっ、サヤカ、なぁ頼む、動いて、サヤカ」
俺を見て笑う潤んだ目が妖しくて背中から頭の天辺まで毛が逆立つようにゾクゾクした。
自分のかかとを握って体を支え、ゆっくりとサヤカが自分で腰を揺すりだす。仰け反った喉からこぼれる喘ぎと、突き出た胸が揺れる光景を見上げて硬さが増した。
「サヤカ、いい、すげぇ良い、っふ、うぅ、サヤカ、はっぁうっ」
「サミー、サミー、サミー、ああ、あぁぁっああ」
俺を呼びながら腰を振るって、そんなこと、嬉し過ぎておかしくなりそうだ。
「っは、あ、サヤカ、動いていいか? ……っぅ」
「んっんん、ダメ、っあぁ、ああっ、サミー、サミー」
あぁ、サヤカ。俺で楽しんでんのか。俺も疼いてたまらねぇ。
俺にまたがる太腿を撫でまわし、何も考えられず快感だけを追う。サヤカの中で嬲られて脈打つごとにせり上がった。息を抑えて我慢してる俺をサヤカが容赦なく締め付ける。ケツに力を入れてこらえたところでサヤカが叫んだ。
「あっあぁぁあアアアーーーーっああ」
「うぅあっ、くっぅ、っぅうく」
硬直して引き絞るサヤカに抑えてたもん全部を持ってかれる。サヤカの腰を掴んで押し付け、最後まで味わって息を吐く。俺の上に倒れたサヤカを抱きしめて頬ずりをした。
「サミーは髪がフワフワしてるから、くすぐったい」
そう言って体を離したサヤカが隣に寝っ転がる。俺を見て笑ってる頬を撫でた。可愛いな。
「私と寝るのどう?」
「すげぇいい」
「ん、っふ。同じ答えだ」
「ぶはっふ、そうだな」
いいなぁ、一緒に笑うって。
手を繋いで笑いながら口付けを繰り返す。こうやって笑ってられっかな、笑っててぇな。ハマってる自覚はあるんだ。
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