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第15話 広範囲結界術【ナパームヴォイド】
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広範囲結界術【ナパームヴォイド】の開発者、ハイマ・シェパード。
彼女は、戦争当時に協力関係を結んでいた『小国のとある儀式』から着想を経て『結界術』を作りだした天才だった。
魔力で特定のエリアを囲み、ルールを付与する高等魔術。
代表的な物は、『攻撃を通さない』ルールを付与されたバリアなどだろうか。
このコロシアムに掛けられている結界も、『禁術を制限する』と言うルールを付与されている結界術だ。
「ナパームヴォイドねぇ。そんな名前してたんだ、それ」
ギギラはハイマの手の平に浮ぶ小さな結界を睨む。
ナパームヴォイドから強力な魔力を感じるのは単にそう言う結界術だからなのか、それともハイマが信仰している耳無しとか言う神の手助けのせいだろうか。
そこには人間の想像をはるかに超えたエネルギーが集まっていた。
膨大なエネルギーに引っ張られ、空間がわずかに歪む。
人間の持つ防衛本能が気絶しそうな程に恐怖を駆り立てる。
あの術式が発動すれば、まず自分の命は助からないだろうと本能が告げる。
しかしながら、下手に近づけばその膨大な魔力そのものに体が飲まれてしまうと本能が告げる。
厳しい世界を生き抜くために作られた人の本能が『詰み』である事を突き付けてくる絶望。
そんな絶望を告げる小さき結界を、ギギラは半ば懐かしい思いで見つめていた。
「その顔、ナパームヴォイドに見覚えでもあったかな?」
「直ぐに思い出せたよ。ギギラから大切な人を2回も奪った結界術はそれだってね」
ギギラの顔が歪む。
ナパームヴォイドは確かに彼女の父と母を殺した結界術であった。
だがそれだけではない。
ギギラ・クレシアにとってナパームヴォイドはー
『ねぇお願いだよ……ギギラを人にしないで』
初めて出来た『二人の彼氏』を瀕死にした憎むべき存在であり。
『この禁術で二人は完全に死ぬ前に君の武器になるんだよ。もちろん生物ではなくなるからね、君の前から勝手にいなくなったりはしないよ』
彼女が禁術に手を染めた切っ掛けでもあった。
「バラン君、ギギラが良いって言うまで武器庫で隠れてて」
「は?どうしてだよ。まだ戦ってすらないぞ」
「あれは普通の戦いが許される代物じゃない。この状況じゃバラン君も下手したら巻き込まれて死にかねない」
「死にかねないってお前……マジで?」
「死ぬのは嫌でしょ。まぁ後で見せ場を作ってあげるから心配しないでよ」
「……勝てる算段は有るのかよ」
「もちろんあるよ。だから安心して」
ギギラのその言葉を聞いて、バランは悟った。
深い事情は知らないけどギギラにとってあの技はトラウマで、だからこそバランを戦場から離そうとしている事を。
そして、ギギラの中にこの状況を覆す方法が確実に存在することを。
「分かった。でも無茶すんなよ」
「もちろん!!この戦いが終わったらさ、あの独房でまた楽しい話しようね」
「バッカ野郎!!そう言うのを死亡フラグって言うんだよ!!あ~も~、俺の出番が来るまで死ぬなよ!!」
バランはそう言いながらゲートを通って武器庫へ戻っていく。
何処か微笑ましさすら感じる光景を見て、ハイマは少し笑っていた。
「では、君とはここでお別れだ」
次の瞬間、ハイマの手の平で浮んでいた結界にブワリと大きな魔力が流し込まれた。
結界はその魔力に耐え切れず、大きな音を立てて崩壊する。
「【ナパームヴォイド】起動」
ナパームヴォイドに付与されたルールは二つ。
1. 結界の表面に触れた物質を亜空間へ送り込む。
2. この結界が許容量を超えた魔力の影響により崩壊した時、分裂と増殖を繰り返しながら結界を再構成する。
結界の崩壊をトリガーに発動する様に設定された広範囲を削り取る結界術。
爆音が響いた時にはすでに手遅れと言っても過言ではないだろう。
コロシアムの至る所に増殖した小さな結界が飛び交う。
避ける事など叶う事も無く、少しでも当たれば容赦なく空間ごと削り取られてしまう。
仮に命からがら生還できたとして、五体満足ではいられない。
地獄がそこには広がっていた。
コロシアムの結界が無ければ、周辺一帯が消し炭になっていただろう。
この光景を見守っていた観客達はその事実に心の底から恐怖しながらも、神の制裁がごとき結界術で死刑囚を殺したという結果に対して歓声を上げていた。
「そう言えば、まだ見ていない君の彼氏も沢山いたね。出来れば全て観察してデータにしてから殺したかったよ」
結界術に襲われるのは術者本人であるハイマも例外ではない。
体中のあちこちに穴が開き、立っているだけでも奇跡であると言える程重症だ。
しかし、神の加護を受ける彼女にとっては……死ぬこと以外はかすり傷なのだ。
「役割神託:不死鳥」
ハイマが奇妙な呪文を唱えると、体の傷が再生し、完全に元の状態に戻る。
その光景はある程度の回復魔法が存在するこの世界でも異常なもので、まさに神から与えられた力と言っても過言ではなかった。
『おぉっと!!ここで我らの英雄が立ち上がったぁぁぁぁぁ!!勝者ァァァァァァァ!!!ハイー』
「結論づけるの早すぎない?ギギラはまだ生きてるよ」
その一声に、会場はどよめいた。
あの地獄の渦中に居て生きているはずがない、どうしてギギラ・クレシアの声がするんだと。
そんなギャラリーの疑問に答えを突き付ける様に、舞い上がっていた砂埃が晴れる。
そこに立っていたギギラ・クレシアの体には傷一つ付いていなかった。
「彼氏No20、【神卸の境界線ミノト】」
ギギラが握っていたのは長い木の棒であった。
その棒の先端にはいくつもの札が張られており、その札はどれもこの国では使われていない文字が記されている。
そして、ギギラの正面には少し透けた白色の壁が出来上がっていた。
「ほう……これはこれは。そんな隠し玉まで持っていたんだねぇ」
その壁を見たハイマは全てを理解する。
ナパームヴォイドの猛攻からギギラを守ったのはあの白い壁だ。
「いやぁ久しぶりに見たよ。もしかして、その棒の元になっている彼氏君は東ノ国の出身なのかな?」
東ノ国。
それは戦争当時に強力関係を結んでいた小国の名である。
そして、ハイマが結界術を作成する切っ掛けとなったとある儀式が盛んに行われていた国であった。
「君に復讐したいのはギギラだけじゃないんだよね。ミノト君だって、祖国の儀式の在り方を捻じ曲げられて怒ってるんだよ」
ギギラはそう言いながら右手に持つ木の棒を差し出した。
「怒っているか。むしろ感謝して欲しいぐらいだね。東ノ国にだけ伝わっているマイナーな神様に祈りを捧げる数秒間だけ何者の侵入も許さない結界を作る、なんて使えない技術をここまで発展させてあげたのだから」
「君こそよく言うよ。この儀式の真価を何も分かっていない癖に」
言い合いを続けているこの間にも、ギギラを守る白い壁は刻一刻と薄くなっていく。
それに対して、神である耳無しの力を持つハイマはナパームヴォイドを何度でも放つ事が出来る。
誰もがギギラ・クレシアの負けを確信する中、彼女は一人、祝詞を唱え始めた。
結界術を完成させるために、この儀式を調査したハイマは知っている。
この祝詞を妨害することは出来ないということを。
そして、これから何が起こるのかを。
「畏み畏み申す。
貴方に声が届いているなら、どうか我を助け給え。
我は貴方の信徒であるカミノ・ミノトの番い、ギギラ・クレシア。
道具たる神よ、
真に人を救う行いの化身たる貴方よ、
今こそ我が身に御降臨され、我を救い給え
恐み恐みも白す」
これは東ノ国にのみ信仰されている神を降臨させるための祝詞である。
見方によれば、神の力を自身の身に宿す為の呪文と言ってもよいだろう。
しかし、その神を体に降ろせるのは過酷な修業を乗り越えて器を完成させた人間のみ。
祝詞を邪魔されない為の壁を作る事は出来ても、神を降ろせない信者は東ノ国にごまんと存在した。
降臨できれば確実に信者の願いを叶える神であり、降臨さられる人間が限られているゆえに知名度の低い神。
ハイマはかの神を降臨させた人間を見たことが無い。
それどころか、自分には【耳無し】と言う神が常に力を貸してくれる始末だ。
ハイマにとってこの儀式は無価値で、東ノ国の人間が哀れに見えた。
ゆえに、彼女が東ノ国に【耳無し】の教えを始めとする宗教を広め、文化的侵略を行った。
その対価として結界術の技術と国の清掃、管理を行う聖女を何人か送り込み、戦争の間強力していただけの小国を実質属国として変貌させたのだ。
しかし、ギギラにとってこの儀式や祝詞は断じて無価値などではない。
彼女は20人目の彼氏であるカミノ・ミノトなる男から指導を受け、神を降ろす器を手に入れているのだから。
ギギラの体に白い壁が張り付く。
白い壁は白装束へと変貌する。
ギギラの顔には、鼻から下を隠す様な白い布が垂れ下がっていた。
「────────────────────────────」
そうして神はギギラに宿った。
この神は助言を与えず、信者に何も与えず、意思も持たず。
ただただ圧倒的な力を持ち、信者の願いを叶える為だけにその力を振るう、道具たる神。
その神の名は【声無し】。
彼女は、戦争当時に協力関係を結んでいた『小国のとある儀式』から着想を経て『結界術』を作りだした天才だった。
魔力で特定のエリアを囲み、ルールを付与する高等魔術。
代表的な物は、『攻撃を通さない』ルールを付与されたバリアなどだろうか。
このコロシアムに掛けられている結界も、『禁術を制限する』と言うルールを付与されている結界術だ。
「ナパームヴォイドねぇ。そんな名前してたんだ、それ」
ギギラはハイマの手の平に浮ぶ小さな結界を睨む。
ナパームヴォイドから強力な魔力を感じるのは単にそう言う結界術だからなのか、それともハイマが信仰している耳無しとか言う神の手助けのせいだろうか。
そこには人間の想像をはるかに超えたエネルギーが集まっていた。
膨大なエネルギーに引っ張られ、空間がわずかに歪む。
人間の持つ防衛本能が気絶しそうな程に恐怖を駆り立てる。
あの術式が発動すれば、まず自分の命は助からないだろうと本能が告げる。
しかしながら、下手に近づけばその膨大な魔力そのものに体が飲まれてしまうと本能が告げる。
厳しい世界を生き抜くために作られた人の本能が『詰み』である事を突き付けてくる絶望。
そんな絶望を告げる小さき結界を、ギギラは半ば懐かしい思いで見つめていた。
「その顔、ナパームヴォイドに見覚えでもあったかな?」
「直ぐに思い出せたよ。ギギラから大切な人を2回も奪った結界術はそれだってね」
ギギラの顔が歪む。
ナパームヴォイドは確かに彼女の父と母を殺した結界術であった。
だがそれだけではない。
ギギラ・クレシアにとってナパームヴォイドはー
『ねぇお願いだよ……ギギラを人にしないで』
初めて出来た『二人の彼氏』を瀕死にした憎むべき存在であり。
『この禁術で二人は完全に死ぬ前に君の武器になるんだよ。もちろん生物ではなくなるからね、君の前から勝手にいなくなったりはしないよ』
彼女が禁術に手を染めた切っ掛けでもあった。
「バラン君、ギギラが良いって言うまで武器庫で隠れてて」
「は?どうしてだよ。まだ戦ってすらないぞ」
「あれは普通の戦いが許される代物じゃない。この状況じゃバラン君も下手したら巻き込まれて死にかねない」
「死にかねないってお前……マジで?」
「死ぬのは嫌でしょ。まぁ後で見せ場を作ってあげるから心配しないでよ」
「……勝てる算段は有るのかよ」
「もちろんあるよ。だから安心して」
ギギラのその言葉を聞いて、バランは悟った。
深い事情は知らないけどギギラにとってあの技はトラウマで、だからこそバランを戦場から離そうとしている事を。
そして、ギギラの中にこの状況を覆す方法が確実に存在することを。
「分かった。でも無茶すんなよ」
「もちろん!!この戦いが終わったらさ、あの独房でまた楽しい話しようね」
「バッカ野郎!!そう言うのを死亡フラグって言うんだよ!!あ~も~、俺の出番が来るまで死ぬなよ!!」
バランはそう言いながらゲートを通って武器庫へ戻っていく。
何処か微笑ましさすら感じる光景を見て、ハイマは少し笑っていた。
「では、君とはここでお別れだ」
次の瞬間、ハイマの手の平で浮んでいた結界にブワリと大きな魔力が流し込まれた。
結界はその魔力に耐え切れず、大きな音を立てて崩壊する。
「【ナパームヴォイド】起動」
ナパームヴォイドに付与されたルールは二つ。
1. 結界の表面に触れた物質を亜空間へ送り込む。
2. この結界が許容量を超えた魔力の影響により崩壊した時、分裂と増殖を繰り返しながら結界を再構成する。
結界の崩壊をトリガーに発動する様に設定された広範囲を削り取る結界術。
爆音が響いた時にはすでに手遅れと言っても過言ではないだろう。
コロシアムの至る所に増殖した小さな結界が飛び交う。
避ける事など叶う事も無く、少しでも当たれば容赦なく空間ごと削り取られてしまう。
仮に命からがら生還できたとして、五体満足ではいられない。
地獄がそこには広がっていた。
コロシアムの結界が無ければ、周辺一帯が消し炭になっていただろう。
この光景を見守っていた観客達はその事実に心の底から恐怖しながらも、神の制裁がごとき結界術で死刑囚を殺したという結果に対して歓声を上げていた。
「そう言えば、まだ見ていない君の彼氏も沢山いたね。出来れば全て観察してデータにしてから殺したかったよ」
結界術に襲われるのは術者本人であるハイマも例外ではない。
体中のあちこちに穴が開き、立っているだけでも奇跡であると言える程重症だ。
しかし、神の加護を受ける彼女にとっては……死ぬこと以外はかすり傷なのだ。
「役割神託:不死鳥」
ハイマが奇妙な呪文を唱えると、体の傷が再生し、完全に元の状態に戻る。
その光景はある程度の回復魔法が存在するこの世界でも異常なもので、まさに神から与えられた力と言っても過言ではなかった。
『おぉっと!!ここで我らの英雄が立ち上がったぁぁぁぁぁ!!勝者ァァァァァァァ!!!ハイー』
「結論づけるの早すぎない?ギギラはまだ生きてるよ」
その一声に、会場はどよめいた。
あの地獄の渦中に居て生きているはずがない、どうしてギギラ・クレシアの声がするんだと。
そんなギャラリーの疑問に答えを突き付ける様に、舞い上がっていた砂埃が晴れる。
そこに立っていたギギラ・クレシアの体には傷一つ付いていなかった。
「彼氏No20、【神卸の境界線ミノト】」
ギギラが握っていたのは長い木の棒であった。
その棒の先端にはいくつもの札が張られており、その札はどれもこの国では使われていない文字が記されている。
そして、ギギラの正面には少し透けた白色の壁が出来上がっていた。
「ほう……これはこれは。そんな隠し玉まで持っていたんだねぇ」
その壁を見たハイマは全てを理解する。
ナパームヴォイドの猛攻からギギラを守ったのはあの白い壁だ。
「いやぁ久しぶりに見たよ。もしかして、その棒の元になっている彼氏君は東ノ国の出身なのかな?」
東ノ国。
それは戦争当時に強力関係を結んでいた小国の名である。
そして、ハイマが結界術を作成する切っ掛けとなったとある儀式が盛んに行われていた国であった。
「君に復讐したいのはギギラだけじゃないんだよね。ミノト君だって、祖国の儀式の在り方を捻じ曲げられて怒ってるんだよ」
ギギラはそう言いながら右手に持つ木の棒を差し出した。
「怒っているか。むしろ感謝して欲しいぐらいだね。東ノ国にだけ伝わっているマイナーな神様に祈りを捧げる数秒間だけ何者の侵入も許さない結界を作る、なんて使えない技術をここまで発展させてあげたのだから」
「君こそよく言うよ。この儀式の真価を何も分かっていない癖に」
言い合いを続けているこの間にも、ギギラを守る白い壁は刻一刻と薄くなっていく。
それに対して、神である耳無しの力を持つハイマはナパームヴォイドを何度でも放つ事が出来る。
誰もがギギラ・クレシアの負けを確信する中、彼女は一人、祝詞を唱え始めた。
結界術を完成させるために、この儀式を調査したハイマは知っている。
この祝詞を妨害することは出来ないということを。
そして、これから何が起こるのかを。
「畏み畏み申す。
貴方に声が届いているなら、どうか我を助け給え。
我は貴方の信徒であるカミノ・ミノトの番い、ギギラ・クレシア。
道具たる神よ、
真に人を救う行いの化身たる貴方よ、
今こそ我が身に御降臨され、我を救い給え
恐み恐みも白す」
これは東ノ国にのみ信仰されている神を降臨させるための祝詞である。
見方によれば、神の力を自身の身に宿す為の呪文と言ってもよいだろう。
しかし、その神を体に降ろせるのは過酷な修業を乗り越えて器を完成させた人間のみ。
祝詞を邪魔されない為の壁を作る事は出来ても、神を降ろせない信者は東ノ国にごまんと存在した。
降臨できれば確実に信者の願いを叶える神であり、降臨さられる人間が限られているゆえに知名度の低い神。
ハイマはかの神を降臨させた人間を見たことが無い。
それどころか、自分には【耳無し】と言う神が常に力を貸してくれる始末だ。
ハイマにとってこの儀式は無価値で、東ノ国の人間が哀れに見えた。
ゆえに、彼女が東ノ国に【耳無し】の教えを始めとする宗教を広め、文化的侵略を行った。
その対価として結界術の技術と国の清掃、管理を行う聖女を何人か送り込み、戦争の間強力していただけの小国を実質属国として変貌させたのだ。
しかし、ギギラにとってこの儀式や祝詞は断じて無価値などではない。
彼女は20人目の彼氏であるカミノ・ミノトなる男から指導を受け、神を降ろす器を手に入れているのだから。
ギギラの体に白い壁が張り付く。
白い壁は白装束へと変貌する。
ギギラの顔には、鼻から下を隠す様な白い布が垂れ下がっていた。
「────────────────────────────」
そうして神はギギラに宿った。
この神は助言を与えず、信者に何も与えず、意思も持たず。
ただただ圧倒的な力を持ち、信者の願いを叶える為だけにその力を振るう、道具たる神。
その神の名は【声無し】。
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