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10)魔力のお味は?* ①
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「鷹夜、お待たせ」
数分後、シャワールームから出てきたカヴァは、笑ってそう言った。
いつも通りに明るく振る舞われると、なんだかこれから俺達がしようとしている事が嘘みたいに思える。
カヴァは俺の気が変わらないか確かめるために、わざとそう振る舞っているのか?
いや……きっとそうじゃない気がする。
「もしかして、緊張してるのか……?」
俺はそう言って、じんわりと火照る体を擦り付けるように、カヴァに擦り寄った。いつもひんやりとしているカヴァの体は、珍しくほんのり温かい。
「…………ちょっと触れただけで、そんな事も分かっちゃうのね」
躊躇いがちにそう言ったカヴァは、困ったように微笑んで俺の背に腕を回した。
メイクを落としたカヴァは、普通の若い男に見えた。下ろされた長い髪が無造作に肩に流れ、その明るい色合いがしなやかな筋肉質の体に良く映えている。普段のカヴァからは想像できない、男らしい体躯。
けれど、見慣れた瞳の色を、声を、優しい手を……俺は知っている。
「分かるよ。言っとくけど魔力のせいじゃないからな」
俺はそう断って、カヴァの唇を見つめた。俺の視線に気づいたカヴァが、ちらりと俺に視線を送り返す。
「キス、してくれないか? それともやっぱり、俺とするのは嫌?」
意地悪な言い方でキスをねだる俺にクスリと微笑んだカヴァは、俺をベッドにそっと押し倒した。
俺にのしかかるように体重をかけると、しっとりと俺の唇に自分のそれを重ねる。半分湿ったままのカヴァの長い髪が、サラリと俺の頬に流れ落ちた。
「じゃあアタシも言っとくわ。鷹夜を抱くのは、魔力が欲しいからだけじゃないわ……って」
「え……? ん……っ」
問い返そうとした唇を、再びカヴァに塞がれた。カヴァは俺の唇をそっと割って、舌で俺の唇の内側を何度も浅く舐めた。口の中を這い回る優しい舌が、俺の理性までもを舐めとるかのように思考を痺れさせていく。
心臓のテンポがいつもより早い。
執拗に唾液を舌でかき混ぜられて、俺はその気持ちよさを貪るように自らも舌を絡める。
カヴァに舌を強く吸われると、まだ触れぬ腹の奥に疼きが湧き上がった。
キスだけで息が上がりかけた俺からカヴァはそっと唇を離して、唇をぺろりと舐めながら言った。
「驚いたわ。すごく甘い……。まるで砂糖水みたい」
「……うん? えーっと、それは何かの例えか?」
「違うわよ。本当に甘いの」
カヴァは大真面目な顔でそう言って、もう一度俺に口付ける。今度は舌を絡め取られて、再び優しく吸われた。
口の中全てを舐められてしまったんじゃないかと思うほど、俺は長い口付けにとろけた。
ぬるりと口腔内の粘膜が擦れ合う度、再び疼くような甘い快楽が下半身に伝う。
「はぁ……っ、んん……っ」
酸素を求めて開いた俺の口から、甘さの混じった声が漏れた。慌てて唇を抑えようとした俺の手を、カヴァの手が引き止める。
「抑えちゃだーめ。アタシ、鷹夜の声……聞きたいの」
そう囁いてうっすらと目を細めたカヴァに、両手首を掴まれてベッドに軽く押さえ付けられた。
いつもは出さないカヴァの低い声は、なんだかいやらしい。俺は素直に従って、両腕から力を抜いた。
「お前とこんなことする日が来るなんて、こっちの世界に来た時は夢にも思わなかったよ……」
俺がそう言うと、カヴァは俺の胸の上で俺を上目遣いに見上げて言った。
「そうねぇ。あの時のアナタ、なかなか凄い格好だったものね?」
「そ、それは言うなぁっ……! って、ちょっ……待っ……! あっ……」
俺の気が逸れた一瞬を見計らって、カヴァが俺のパンツの布越しに股間をやんわりと揉んだ。僅かに主張し始めたばかりのそれを、カヴァは優しく芯を探るようにして、手の中で固く育てていく。
「ちょ……っ、カヴァ……っ」
カヴァの手の動きに合わせて、柔らかな布がさわさわと敏感な部分に擦れると、俺の口からは弱々しく声が漏れた。
慣れた手付きでやわやわと扱かれ、それは布越しにじんわりと体液を滲ませる。
布越しに繊細な動きで雁首を小刻みに刺激されて、その強烈な快楽に俺は小さく悲鳴に似た声をあげた。
一気に限界まで引きずり上げられた俺は、果ててしまいそうになるのを唇を噛んで耐える。
波をやり過ごし、カヴァの手を止めようと半身を起こしかけた俺の胸元に、カヴァが啄むようにキスを落とした。
俺の欲情を煽るように、カヴァは胸の尖りを狙って小さく音を立ててチュッと吸い付いた。射精を堪えている状態の敏感な乳首が、今度は体の内側から俺の体を快楽で攻める。
それと同時にドクンと心臓が高鳴って、鼓動とともに俺の体を内側からとろけさせていった。
「ぁ……っ、あぁ……そこ……っ、は、ぁ」
胸元のカヴァの頭に腕を回そうとすると、カヴァはするりと俺の腕からすり抜けてしまう。僅かに腕を撫でたカヴァの髪の柔らかさにすら、今の俺には高鳴る心臓と快楽の加速理由になってしまう。
数分後、シャワールームから出てきたカヴァは、笑ってそう言った。
いつも通りに明るく振る舞われると、なんだかこれから俺達がしようとしている事が嘘みたいに思える。
カヴァは俺の気が変わらないか確かめるために、わざとそう振る舞っているのか?
いや……きっとそうじゃない気がする。
「もしかして、緊張してるのか……?」
俺はそう言って、じんわりと火照る体を擦り付けるように、カヴァに擦り寄った。いつもひんやりとしているカヴァの体は、珍しくほんのり温かい。
「…………ちょっと触れただけで、そんな事も分かっちゃうのね」
躊躇いがちにそう言ったカヴァは、困ったように微笑んで俺の背に腕を回した。
メイクを落としたカヴァは、普通の若い男に見えた。下ろされた長い髪が無造作に肩に流れ、その明るい色合いがしなやかな筋肉質の体に良く映えている。普段のカヴァからは想像できない、男らしい体躯。
けれど、見慣れた瞳の色を、声を、優しい手を……俺は知っている。
「分かるよ。言っとくけど魔力のせいじゃないからな」
俺はそう断って、カヴァの唇を見つめた。俺の視線に気づいたカヴァが、ちらりと俺に視線を送り返す。
「キス、してくれないか? それともやっぱり、俺とするのは嫌?」
意地悪な言い方でキスをねだる俺にクスリと微笑んだカヴァは、俺をベッドにそっと押し倒した。
俺にのしかかるように体重をかけると、しっとりと俺の唇に自分のそれを重ねる。半分湿ったままのカヴァの長い髪が、サラリと俺の頬に流れ落ちた。
「じゃあアタシも言っとくわ。鷹夜を抱くのは、魔力が欲しいからだけじゃないわ……って」
「え……? ん……っ」
問い返そうとした唇を、再びカヴァに塞がれた。カヴァは俺の唇をそっと割って、舌で俺の唇の内側を何度も浅く舐めた。口の中を這い回る優しい舌が、俺の理性までもを舐めとるかのように思考を痺れさせていく。
心臓のテンポがいつもより早い。
執拗に唾液を舌でかき混ぜられて、俺はその気持ちよさを貪るように自らも舌を絡める。
カヴァに舌を強く吸われると、まだ触れぬ腹の奥に疼きが湧き上がった。
キスだけで息が上がりかけた俺からカヴァはそっと唇を離して、唇をぺろりと舐めながら言った。
「驚いたわ。すごく甘い……。まるで砂糖水みたい」
「……うん? えーっと、それは何かの例えか?」
「違うわよ。本当に甘いの」
カヴァは大真面目な顔でそう言って、もう一度俺に口付ける。今度は舌を絡め取られて、再び優しく吸われた。
口の中全てを舐められてしまったんじゃないかと思うほど、俺は長い口付けにとろけた。
ぬるりと口腔内の粘膜が擦れ合う度、再び疼くような甘い快楽が下半身に伝う。
「はぁ……っ、んん……っ」
酸素を求めて開いた俺の口から、甘さの混じった声が漏れた。慌てて唇を抑えようとした俺の手を、カヴァの手が引き止める。
「抑えちゃだーめ。アタシ、鷹夜の声……聞きたいの」
そう囁いてうっすらと目を細めたカヴァに、両手首を掴まれてベッドに軽く押さえ付けられた。
いつもは出さないカヴァの低い声は、なんだかいやらしい。俺は素直に従って、両腕から力を抜いた。
「お前とこんなことする日が来るなんて、こっちの世界に来た時は夢にも思わなかったよ……」
俺がそう言うと、カヴァは俺の胸の上で俺を上目遣いに見上げて言った。
「そうねぇ。あの時のアナタ、なかなか凄い格好だったものね?」
「そ、それは言うなぁっ……! って、ちょっ……待っ……! あっ……」
俺の気が逸れた一瞬を見計らって、カヴァが俺のパンツの布越しに股間をやんわりと揉んだ。僅かに主張し始めたばかりのそれを、カヴァは優しく芯を探るようにして、手の中で固く育てていく。
「ちょ……っ、カヴァ……っ」
カヴァの手の動きに合わせて、柔らかな布がさわさわと敏感な部分に擦れると、俺の口からは弱々しく声が漏れた。
慣れた手付きでやわやわと扱かれ、それは布越しにじんわりと体液を滲ませる。
布越しに繊細な動きで雁首を小刻みに刺激されて、その強烈な快楽に俺は小さく悲鳴に似た声をあげた。
一気に限界まで引きずり上げられた俺は、果ててしまいそうになるのを唇を噛んで耐える。
波をやり過ごし、カヴァの手を止めようと半身を起こしかけた俺の胸元に、カヴァが啄むようにキスを落とした。
俺の欲情を煽るように、カヴァは胸の尖りを狙って小さく音を立ててチュッと吸い付いた。射精を堪えている状態の敏感な乳首が、今度は体の内側から俺の体を快楽で攻める。
それと同時にドクンと心臓が高鳴って、鼓動とともに俺の体を内側からとろけさせていった。
「ぁ……っ、あぁ……そこ……っ、は、ぁ」
胸元のカヴァの頭に腕を回そうとすると、カヴァはするりと俺の腕からすり抜けてしまう。僅かに腕を撫でたカヴァの髪の柔らかさにすら、今の俺には高鳴る心臓と快楽の加速理由になってしまう。
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