29 / 29
番外編5)お酒の力は借りないで。*(後編)
しおりを挟む
「は、離して、もう……イッ……っ」
早すぎて恥ずかしいけれど、勝手に口に出すのはまずい。限界を訴えた俺をあっさり解放した将貴は、再び手でそこを緩く扱きながら笑う。
「奏さん、先に抜かないとほんとに敏感なんですね」
「ぁ、あっ……ごめ、将貴……それもちょっ……ヤバい、かも」
くちくちと濡れた音を立てて、熱茎を扱かれる。このまま続けられれば、きっとすぐに限界が来る。
けれど今イッてしまえば、この後の行為が辛くなる。俺は将貴の手首を掴んで、静止した。
「そこの引き出しに、ローション……入ってる」
目を合わせるのが恥ずかしくて、俺は小さな声でそう言った。言い終えてからちらりと将貴を見ると、将貴はクスクス笑って引き出しを開けている。
「知ってます。奏さんに、何度も使われましたから」
そう言って、将貴はローションを取り出した。ぬめりを絡めた指でそっと俺の秘所を探るように撫でると、窄まりの中心に優しく触れた。
「……っ!」
「ごめんなさい、冷たかったですか?」
円を描くようにくるりと襞を撫でる指先はとても優しい。俺は首を横に振って笑った。
「処女じゃあるまいし、平気だよ。中、触ってみるか?」
そう誘うと、将貴はこくりと頷いて指を中に忍ばせてきた。将貴は括約筋をあやすようにくにくにと指を動かして、丁寧に蕾の中心を解していく。
「痛くない? いつか奏さんがしてくれたみたいに、上手に出来ていると良いんだけど……」
そう言いながら将貴は、中指を深く差し込んで、中をさぐっている。久しぶりの行為だったけれど思いのほか圧迫感がないのは、先程丁寧に洗浄を行ったからだろう。
「将貴……もう一本指挿れて」
そっと間近から低い声でそう囁いてやると、将貴がビクンと肩をふるわせる。
俺とのセックスに慣れているとは言っても、所詮彼は童貞なのだ。
赤い顔をした将貴が頷いて、俺の中に二本目の指が入ってくる。
一気に奥まで入り込んできたそれは、バラバラに動いて狭い器官を押し広げようとしているようだった。苦しさは無かったけれど、久しぶりの異物感はやはり否めない。
眉間にシワを寄せていた俺に気が付いたのだろう。将貴の細くて長い指がゆっくりと抜けていく。
入口の締まりがキツい浅い所をマッサージするようにくにくに刺激されて、生々しい指の感触にゾクリとした。
「すみません。奥、苦しかったですか?」
「いや、久しぶりだからある程度は覚悟してたし。平気だよ」
軽く息を吐いてそう答えると、中にある将貴の指を締めないよう心がける。
これは後々の自分のためでもあった。
申し訳なさそうにする将貴に微笑みかけると、将貴の指を外して、少し萎えてしまった将貴のペニスに手を伸ばした。
「えっ、あ……ちょ、奏さん……っ」
油断していたらしい将貴の足の間に体を割り込ませた俺は、間髪入れずに口に将貴のそれを含んだ。
喉の奥に深く咥え込んだそれは、若さも相まってみるみる元気になった。
浮き出る裏筋を舌でなぞると、途端に将貴の口から甘い吐息が漏れる。
固さを確かめてから余った皮を手で引き下げて、剥き出しになった内側にもう一度舌を這わせる。こぼれ落ちる先走りを丁寧に舐め上げると、枕の裏側に隠していたコンドームを将貴に手渡してやった。
「ほら。これはずっと欲しかった誕生日プレゼントなんだろ? なら、遠慮すんな」
「……っ!」
驚いたように目を見開いた将貴は、コンドームを持ったまま耳まで赤くなっている。その様子があまりに可愛くて、俺までつられて赤面してしまいそうだった。
「ゆっくり、します。もし痛かったら……」
分かってるよ、と言うように目配せすると、俺は自分の腰の下に枕を挟んで将貴へ向かって足を開く。
ゴムをつけ終えた将貴が、その間にゆっくりと割入ってきた。たっぷりとローションを纏わせた熱い楔が、先程まで将貴の指を受け入れていた場所へと突き立てられる。
ぐぐぐ、と押される感覚と共に、懐かしい感覚が俺を犯した。
「あっ……く、将貴……っ」
「奏さん……すご、中っ、熱い……」
緩みきらない括約筋の内側が、ペニスに擦られて熱い。奥へ奥へと侵入してくる将貴の熱いものが、臓器を拓いて腹の内側を満たしてゆく。
「ん、ふ……っ、キツ……っ」
「キツい、ですか……? ごめん、なさ、僕……止まらな……っ」
力を抜くことに集中していた俺の性器を、将貴がゆるゆると扱く。
そうされることで異物感が和らぐことを、彼は他ならぬ俺に教わって知っていた。
「あぁ……それ、気持ちいぃ……! まさ、たか……っ……!」
ローションに濡れた手でリズミカルに扱かれると、強い快感で頭が真っ白になる。
その瞬間、体の奥深くに埋め込まれていく楔が、ある一点を掠めた。
それは弱すぎるが故に俺が長らく封印していた場所で……。
「ここ、……ですね」
「あっ……! ちょ、ちょっ……、待っ……!」
制止する間もなく、将貴がそこを狙ってゆるゆるとピストンで突く。
そこが気持ちいいところだということも、どう突かれたらたまらなくなるのかも。
将貴に教えたのは、俺だった。
「あぁーっ、ゃ、や、ダメっ、そこばっか、将、まさ……たか……っ、ま、待って……まっ、て!」
「っ、凄い……っ。奏さんのナカ、ビクビクして絡みついて来る……っ。気持ち、い……?」
「いいっ、いい、……けどっ、ちょっ、ああッ」
乱れた吐息のまま、将貴は俺のペニスを扱きながら腰を揺らす。久しぶりのその感覚があまりに気持ち良すぎて、俺は将貴の腕にしがみついた。
「やっ、イク、イク……っ! 前、も……ダメっ、離して……ッ」
挿入されてまだそれほど時間も経っていないのに、あっという間に限界が目前に迫る。
これは流石に恥ずかしすぎる……。
せめて二箇所いっぺんに刺激されなければ、もう少し我慢が出来る、はず……。
けれど、そんな俺の考えを見抜くように、将貴は動きを激しくした。
「気持ち、よさそうな……っ、奏さんっ、可愛、すぎ……っ。一緒に……っ、イキ、ましょ……?」
「っ、ァ、あ…………ッッ! んっ……、く」
最奥を抉るように突かれて、弱い所ばかりを連続で擦られた俺は、最早言葉が出ない。
「や、将貴、まさ……たかぁっ」
俺の中で、将貴の硬い熱がビクビクと震える。
絶頂に至る快楽で頭が真っ白になるその瞬間。俺が覚えているのは、俺の名を呼ぶ、将貴の甘い声だった。
***
「奏さん、奏さんっ」
「んあっ!?」
優しくゆり起こされて目を開けた俺は、体を起こそうとした瞬間に頭に鈍痛を自覚した。
げっ、この痛みは二日酔い……?
ゆっくりと起こした体を検分すると、俺は真っ裸だ。
えーっと、俺、昨日は確か……。
数秒考え込んだ後色々思い出して、俺は顔から火が出そうになる。
そうだ、俺……今朝、将貴と……。
「奏さん、昨日は急に泊めてもらってすみません。朝ごはん出来てますけど、食べられます?」
「うう。あー、いや……。後で食べるから、先に水貰っていいか?」
腰がダルい。俺は床に落ちたタオルを拾って腰に巻くと、受け取った水を一気飲みして息を吐いた。
「じゃあ朝ごはんはラップして、冷蔵庫に入れておきますね。僕、今日午後から急にバイトが入ってしまって。ここ片付けたらいったん帰ります」
「え? お、おう……頑張ってな」
ん? んんんー???
心無しか将貴、冷たくない?
まさか俺、またやらかしちゃった??
『奏一郎って、男なのにすぐに感じちゃうのね。黙ってたらカッコいいのに、ちょっと乳首を攻めただけで、女の私のよりあんあん喘ぐとか。さすがに私、そういう趣味はないし、男として無いわー』
そんな捨て台詞で俺を捨てた彼女は、もう顔も思い出せない。それだけに、彼女の顔が将貴とすげ代わって、脳内で再生されて……。
いや、流石にそれはナイ……よな。
だって、本人がそれはないって言うから、今回俺達はあのようなことをイタした訳でして……。
「あのー……将貴クン? 今朝の事……だけど、さ」
恐る恐るそう声をかけた俺は、洗い物を終えてエプロンを畳みながら振り返った将貴の顔を凝視した。
「今朝……? あ、奏さんを送っていくつもりが、急に泊めてもらってすみませんでした。僕、ちゃんと母さんに『奏さん家に泊まる』って連絡してました? 実は途中から記憶があまりなくて」
「…………はい???」
記憶が無いって……え、ちょっと待って。
酒を飲みすぎて記憶を無くすタイプの人間はまぁまぁいる。
けれど、将貴クン。
キミ、昨日割としっかり目の口振りで俺と会話してましたよね!?
「覚えてないって……その、記憶を消したいほど嫌な何かがあって~とかじゃなく?」
「??? え、僕もしかして、酔っ払って奏さんになにかご迷惑をおかけしました?」
「あー、いや。そういうは全く無いんだけど」
うーん……。少なくとも、俺の痴態が気持ち悪すぎて、見なかったことにしたって訳じゃ無さそうだ。
「なら良かった。えっと……バイトがあるのでそろそろ行きますね?」
「あー、うん。行ってらっしゃい」
さわやかに手を振って玄関を出ていく将貴の姿にに、むしろ夢を見たのは俺の方なんじゃないかとすら思えてきた。
尻を確かめれば分かるのだけれど、何となく怖いな。
――――よし。
とりあえず、ベッドに戻って二度寝しよう。
これが二日酔いの頭で悩んだ俺が導き出した、最善の答えなのであった。
***
ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
もし作品を気に入って頂けましたら、作品ページ上部からBLコンへの投票をして頂けますと、創作の励みになります。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
早すぎて恥ずかしいけれど、勝手に口に出すのはまずい。限界を訴えた俺をあっさり解放した将貴は、再び手でそこを緩く扱きながら笑う。
「奏さん、先に抜かないとほんとに敏感なんですね」
「ぁ、あっ……ごめ、将貴……それもちょっ……ヤバい、かも」
くちくちと濡れた音を立てて、熱茎を扱かれる。このまま続けられれば、きっとすぐに限界が来る。
けれど今イッてしまえば、この後の行為が辛くなる。俺は将貴の手首を掴んで、静止した。
「そこの引き出しに、ローション……入ってる」
目を合わせるのが恥ずかしくて、俺は小さな声でそう言った。言い終えてからちらりと将貴を見ると、将貴はクスクス笑って引き出しを開けている。
「知ってます。奏さんに、何度も使われましたから」
そう言って、将貴はローションを取り出した。ぬめりを絡めた指でそっと俺の秘所を探るように撫でると、窄まりの中心に優しく触れた。
「……っ!」
「ごめんなさい、冷たかったですか?」
円を描くようにくるりと襞を撫でる指先はとても優しい。俺は首を横に振って笑った。
「処女じゃあるまいし、平気だよ。中、触ってみるか?」
そう誘うと、将貴はこくりと頷いて指を中に忍ばせてきた。将貴は括約筋をあやすようにくにくにと指を動かして、丁寧に蕾の中心を解していく。
「痛くない? いつか奏さんがしてくれたみたいに、上手に出来ていると良いんだけど……」
そう言いながら将貴は、中指を深く差し込んで、中をさぐっている。久しぶりの行為だったけれど思いのほか圧迫感がないのは、先程丁寧に洗浄を行ったからだろう。
「将貴……もう一本指挿れて」
そっと間近から低い声でそう囁いてやると、将貴がビクンと肩をふるわせる。
俺とのセックスに慣れているとは言っても、所詮彼は童貞なのだ。
赤い顔をした将貴が頷いて、俺の中に二本目の指が入ってくる。
一気に奥まで入り込んできたそれは、バラバラに動いて狭い器官を押し広げようとしているようだった。苦しさは無かったけれど、久しぶりの異物感はやはり否めない。
眉間にシワを寄せていた俺に気が付いたのだろう。将貴の細くて長い指がゆっくりと抜けていく。
入口の締まりがキツい浅い所をマッサージするようにくにくに刺激されて、生々しい指の感触にゾクリとした。
「すみません。奥、苦しかったですか?」
「いや、久しぶりだからある程度は覚悟してたし。平気だよ」
軽く息を吐いてそう答えると、中にある将貴の指を締めないよう心がける。
これは後々の自分のためでもあった。
申し訳なさそうにする将貴に微笑みかけると、将貴の指を外して、少し萎えてしまった将貴のペニスに手を伸ばした。
「えっ、あ……ちょ、奏さん……っ」
油断していたらしい将貴の足の間に体を割り込ませた俺は、間髪入れずに口に将貴のそれを含んだ。
喉の奥に深く咥え込んだそれは、若さも相まってみるみる元気になった。
浮き出る裏筋を舌でなぞると、途端に将貴の口から甘い吐息が漏れる。
固さを確かめてから余った皮を手で引き下げて、剥き出しになった内側にもう一度舌を這わせる。こぼれ落ちる先走りを丁寧に舐め上げると、枕の裏側に隠していたコンドームを将貴に手渡してやった。
「ほら。これはずっと欲しかった誕生日プレゼントなんだろ? なら、遠慮すんな」
「……っ!」
驚いたように目を見開いた将貴は、コンドームを持ったまま耳まで赤くなっている。その様子があまりに可愛くて、俺までつられて赤面してしまいそうだった。
「ゆっくり、します。もし痛かったら……」
分かってるよ、と言うように目配せすると、俺は自分の腰の下に枕を挟んで将貴へ向かって足を開く。
ゴムをつけ終えた将貴が、その間にゆっくりと割入ってきた。たっぷりとローションを纏わせた熱い楔が、先程まで将貴の指を受け入れていた場所へと突き立てられる。
ぐぐぐ、と押される感覚と共に、懐かしい感覚が俺を犯した。
「あっ……く、将貴……っ」
「奏さん……すご、中っ、熱い……」
緩みきらない括約筋の内側が、ペニスに擦られて熱い。奥へ奥へと侵入してくる将貴の熱いものが、臓器を拓いて腹の内側を満たしてゆく。
「ん、ふ……っ、キツ……っ」
「キツい、ですか……? ごめん、なさ、僕……止まらな……っ」
力を抜くことに集中していた俺の性器を、将貴がゆるゆると扱く。
そうされることで異物感が和らぐことを、彼は他ならぬ俺に教わって知っていた。
「あぁ……それ、気持ちいぃ……! まさ、たか……っ……!」
ローションに濡れた手でリズミカルに扱かれると、強い快感で頭が真っ白になる。
その瞬間、体の奥深くに埋め込まれていく楔が、ある一点を掠めた。
それは弱すぎるが故に俺が長らく封印していた場所で……。
「ここ、……ですね」
「あっ……! ちょ、ちょっ……、待っ……!」
制止する間もなく、将貴がそこを狙ってゆるゆるとピストンで突く。
そこが気持ちいいところだということも、どう突かれたらたまらなくなるのかも。
将貴に教えたのは、俺だった。
「あぁーっ、ゃ、や、ダメっ、そこばっか、将、まさ……たか……っ、ま、待って……まっ、て!」
「っ、凄い……っ。奏さんのナカ、ビクビクして絡みついて来る……っ。気持ち、い……?」
「いいっ、いい、……けどっ、ちょっ、ああッ」
乱れた吐息のまま、将貴は俺のペニスを扱きながら腰を揺らす。久しぶりのその感覚があまりに気持ち良すぎて、俺は将貴の腕にしがみついた。
「やっ、イク、イク……っ! 前、も……ダメっ、離して……ッ」
挿入されてまだそれほど時間も経っていないのに、あっという間に限界が目前に迫る。
これは流石に恥ずかしすぎる……。
せめて二箇所いっぺんに刺激されなければ、もう少し我慢が出来る、はず……。
けれど、そんな俺の考えを見抜くように、将貴は動きを激しくした。
「気持ち、よさそうな……っ、奏さんっ、可愛、すぎ……っ。一緒に……っ、イキ、ましょ……?」
「っ、ァ、あ…………ッッ! んっ……、く」
最奥を抉るように突かれて、弱い所ばかりを連続で擦られた俺は、最早言葉が出ない。
「や、将貴、まさ……たかぁっ」
俺の中で、将貴の硬い熱がビクビクと震える。
絶頂に至る快楽で頭が真っ白になるその瞬間。俺が覚えているのは、俺の名を呼ぶ、将貴の甘い声だった。
***
「奏さん、奏さんっ」
「んあっ!?」
優しくゆり起こされて目を開けた俺は、体を起こそうとした瞬間に頭に鈍痛を自覚した。
げっ、この痛みは二日酔い……?
ゆっくりと起こした体を検分すると、俺は真っ裸だ。
えーっと、俺、昨日は確か……。
数秒考え込んだ後色々思い出して、俺は顔から火が出そうになる。
そうだ、俺……今朝、将貴と……。
「奏さん、昨日は急に泊めてもらってすみません。朝ごはん出来てますけど、食べられます?」
「うう。あー、いや……。後で食べるから、先に水貰っていいか?」
腰がダルい。俺は床に落ちたタオルを拾って腰に巻くと、受け取った水を一気飲みして息を吐いた。
「じゃあ朝ごはんはラップして、冷蔵庫に入れておきますね。僕、今日午後から急にバイトが入ってしまって。ここ片付けたらいったん帰ります」
「え? お、おう……頑張ってな」
ん? んんんー???
心無しか将貴、冷たくない?
まさか俺、またやらかしちゃった??
『奏一郎って、男なのにすぐに感じちゃうのね。黙ってたらカッコいいのに、ちょっと乳首を攻めただけで、女の私のよりあんあん喘ぐとか。さすがに私、そういう趣味はないし、男として無いわー』
そんな捨て台詞で俺を捨てた彼女は、もう顔も思い出せない。それだけに、彼女の顔が将貴とすげ代わって、脳内で再生されて……。
いや、流石にそれはナイ……よな。
だって、本人がそれはないって言うから、今回俺達はあのようなことをイタした訳でして……。
「あのー……将貴クン? 今朝の事……だけど、さ」
恐る恐るそう声をかけた俺は、洗い物を終えてエプロンを畳みながら振り返った将貴の顔を凝視した。
「今朝……? あ、奏さんを送っていくつもりが、急に泊めてもらってすみませんでした。僕、ちゃんと母さんに『奏さん家に泊まる』って連絡してました? 実は途中から記憶があまりなくて」
「…………はい???」
記憶が無いって……え、ちょっと待って。
酒を飲みすぎて記憶を無くすタイプの人間はまぁまぁいる。
けれど、将貴クン。
キミ、昨日割としっかり目の口振りで俺と会話してましたよね!?
「覚えてないって……その、記憶を消したいほど嫌な何かがあって~とかじゃなく?」
「??? え、僕もしかして、酔っ払って奏さんになにかご迷惑をおかけしました?」
「あー、いや。そういうは全く無いんだけど」
うーん……。少なくとも、俺の痴態が気持ち悪すぎて、見なかったことにしたって訳じゃ無さそうだ。
「なら良かった。えっと……バイトがあるのでそろそろ行きますね?」
「あー、うん。行ってらっしゃい」
さわやかに手を振って玄関を出ていく将貴の姿にに、むしろ夢を見たのは俺の方なんじゃないかとすら思えてきた。
尻を確かめれば分かるのだけれど、何となく怖いな。
――――よし。
とりあえず、ベッドに戻って二度寝しよう。
これが二日酔いの頭で悩んだ俺が導き出した、最善の答えなのであった。
***
ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
もし作品を気に入って頂けましたら、作品ページ上部からBLコンへの投票をして頂けますと、創作の励みになります。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
10
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
【完結】おじさんダンジョン配信者ですが、S級探索者の騎士を助けたら妙に懐かれてしまいました
大河
BL
世界を変えた「ダンジョン」出現から30年──
かつて一線で活躍した元探索者・レイジ(42)は、今や東京の片隅で地味な初心者向け配信を続ける"おじさん配信者"。安物機材、スポンサーゼロ、視聴者数も控えめ。華やかな人気配信者とは対照的だが、その真摯な解説は密かに「信頼できる初心者向け動画」として評価されていた。
そんな平穏な日常が一変する。ダンジョン中層に災厄級モンスターが突如出現、人気配信パーティが全滅の危機に!迷わず単身で救助に向かうレイジ。絶体絶命のピンチを救ったのは、国家直属のS級騎士・ソウマだった。
冷静沈着、美形かつ最強。誰もが憧れる騎士の青年は、なぜかレイジを見た瞬間に顔を赤らめて……?
若き美貌の騎士×地味なおじさん配信者のバディが織りなす、年の差、立場の差、すべてを越えて始まる予想外の恋の物語。
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こんにちはーっ! 素敵な感想ありがとうございます«٩(*´ ꒳ `*)۶»
処女作で拙い部分も多いと思うのに、最後まで読んでくださったことにまずは感謝です<(_ _*)>
当時はエロに頭を侵されて、街の描写などはあまり意識して書いていなかったので、意外な部分を褒めて頂けて嬉しいやら恥ずかしいやらですw
ありがとうございましたヾ(*´∀`*)ノ
ふふふ❣️まさたか君の童貞を捨てるチャンスを是非上げてください!
この2人とっても可愛いカップルで、、大好きです❣️
感想ありがとうございます(◍•ᴗ•◍)
将貴の童貞喪失……書きたい気持ちと、攻めの奏一郎がやる受けを拒否るであろう一定数の読者様の間で揺れる作者ですw
この割と初期の作品にまだ感想を頂けるなんて、感激の極みです✧◝(⁰▿⁰)◜✧ありがとうございました❤
ほのぼのってタグ…。やっぱりほのぼのなのか…。と思っていたら、やをら、キター!!!座薬!!!! 経口薬という選択肢が一切なく、座薬一択の主人公!!!きゃーーー!
解熱剤は、経口薬より座薬。そこはBL的お約束ということで\(^o^)/