ぼっちの詩

ぼうしや

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ヘイゼル

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解らないことはやがて諍いを生むものさ
違う事に恐れるのは誰もがそうさ

知っているなら私を傷つけないで

神様は争いを好まない
だれもがみな平等さ

それなら私を遠ざけないで

―自分でさえも私が何者かわからない

目を覆う人もいる、こんな継ぎ接ぎの身体
私にもそれが誰の身体かなんてわかりはしない

だれかのために私が居るとして
そんな風に語るあなたは傍に居てくれたでしょうか?

笑い方もわからない私は誰かの笑顔を借りるしかない

それでも人は偽物だと小さな石を何度も投げつけた

お願い だれでもいいから私を教えてください
その温もりを教えてください

そんなふうに声を枯らしても
誰もが風の仕業だと踵を返す

生まれたまま私はずっと夜の下を歩き続ける
月の情けも結局は己の為でしかない

それでも

いつかは巡り合う事を祈って

私は厄災と呼ばれ続ける

いつか私の名を呼んでくれる事を祈って

私は誰かのの加害者を演じよう
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