ぼっちの詩

ぼうしや

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りゆう

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お前の理想の旗が、翼のようにはばたく度に、

何人の人が棺桶に隠れただろう

お前の語る人間の為は、尺度が

まさに蛇の首の長さにそっくり

人の命じゃまったく足んねぇ

人間こそがと語るお前だから

道端にある黒い手の意味も知らない

お前の眼光は三角錐

理想が世界に裏切られてしまうから

真実と無理矢理混ぜて舌を長くしてしまう

その手は誰かの為だと言っておきながら

誰かを何れは殺してしまう

もう気づけ

お前はもう化物なんだって

瞳はすでに細く縦の隙間の眼光

天へと望む理想は

軈て雲をも侵す 荊角

ああ空想の竜は

悪意と理想を食い散らかす
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