漫画の様にスラスラ読める小説をめざしたらネームになった物語の1つ。アナザーゲートキーパーズ

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2章

アナザーゲートキーパーズ 『帰宅』

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翌朝 リビング

ユウヤが言う
「それじゃ 行って来るよ」
リマが言う
「ええ 行ってらっしゃい気を付けてね?アナタ…」
ユウヤが言う
「うん …え?」
リマがユウヤの頬にキスをする ユウヤが呆気に取られてリマを見る リマが苦笑して言う
「ふふっ ユウヤがヴィーンリッヒさんにされちゃう前にっ!」
ユウヤが苦笑して言う
「ヴィンは… 俺にはしないよ?」
リマが言う
「あら?そうなの?」
リマが気恥ずかしそうに身を揺らす ユウヤが一度外へ向いて言う
「それじゃ…」
リマが改めてユウヤへ向いて言う
「うん いってらっしゃ… …っ!」
リマがユウヤへ向いた瞬間 ユウヤがリマにキスをする リマが驚いて目を見開く ユウヤが唇を離してから苦笑して言う
「…って やっぱ似合わないかな?」
リマが呆気に取られた状態から 嬉しそうに微笑して言う
「ううんっ!そんな事無い!」
ユウヤが苦笑して言う
「はは…っ けどやっぱりちょっと気恥ずかしいや?」
リマが軽く笑う
「ふふっ そうね?」
ユウヤが軽く笑った後 ハッとして言う
「…あっ 行かないと遅れるっ!行ってきます!」
ユウヤが走り出す リマが言う
「行ってらっしゃいっ!あっ!気を付けて!?」
ユウヤが言う
「うん!…わっ!?」
ユウヤが躓く リマがハッとする ユウヤが体勢を取り直して苦笑してから再び走って行く リマが苦笑してドアを閉める

警察署

ユウヤがやって来て思う
(昨日はあれからユーノス警視へどう報告したら良いかと考えていたけど 結局…)
ユウヤが顔を上げて思う
(事実のままに伝えるしかないと …その結論に至った それに…)
ユウヤが言う
「ユーノス警視は1度ヴィンに会ってるんだもんな?」
ユウヤが思う
(だったらきっと それがヴァンパイアのヴィンから聞いた事だとしても信じてくれる筈だ)
ユウヤがデスクの前で言う
「ユーノス警視」
ユーノスが書類から顔を上げて言う
「ああ、お早うユウヤ巡査」
ユウヤが言う
「お早う御座います 今、お話を宜しいでしょうか?…例の事件の真相を」
ユーノスが一瞬驚いた後言う
「…っ!分かったのかっ?あの城の貴族たちが何を行っていたのかが?」
ユウヤが言う
「はいっ」
ユーノスが頷き立ち上がって言う
「よし、場所を変えよう」
ユーノスとユウヤが取調室へ向かう

中学校

アギトが言う
「全員課題は提出したな?よーし それではテストを開始する 今日は時間割変更で1間目が別教科の為 制限時間はこのHR内の20分だ」
生徒たちが言う
「えぇえ~」 「短ぇしっ」 「つーか 時間有っても出来ねぇけど?」
生徒たちが笑う アギトが言う
「ほらー 喋ってないで早速プリント配るぞ 筆記用具だけにして他はしまえー 配るぞー?」
セイヤが思う
(20分か… いつもより10分少ない けど…)
セイヤが送られて来たプリントを受け取り 後ろへ回しながら思う
(何時もと同じ様に あの課題の応用が出題されるのなら… それなら公式を使って問題を書き写すだけだ …間に合うっ!?)
アギトが言う
「では開始!」
生徒たちが一斉にプリントを表返し口々に言う
「うえ…」 「無理…」
セイヤの前の席の生徒が言う
「こりゃ赤点決定…」
セイヤが呆気に取られた状態から言う
「え…?これって…?」
セイヤが気を取り直してテストへ挑む

アギトが歩きながら周囲を見渡す 生徒たちが表情を困らせながらテストをやっている アギトが周囲の様子に苦笑してから ふと見て一瞬驚いてから 不満そうに言う
「セイヤ 分からなくとも最後まで頑張りなさい まだ残り10分ある課題で提出した基本定義だけでも書けるだろう?」
セイヤが机へ顔を伏せていた状態から起き上がって言う
「ああ… てぇか10分もあるなら俺、便所行って来ます」
セイヤが立ち上がる アギトが言う
「なんだ腹でも痛いのか?それなら…」
セイヤが言う
「別に?ただの小便」
アギトが言う
「だったら10分くらい我慢をして これをっ!」
アギトがプリントを叩いて視線を向けて驚く セイヤが言う
「終わったんで」
生徒たちが驚いて言う
「「「えぇええっ!?」」」
アギトがプリントを手に持って見ていて 呆気に取られて言う
「…あ、合っている… 全問…っ」
生徒たちが驚く セイヤが澄まして横を過ぎて言う
「じゃ、そう言う事で小便行ってきま~す」
セイヤが教室を出て行く 生徒たちが言う
「え?どう言う事?」 「まじかよ?セイヤだぜ?」 「アイツそんなに勉強出来たっけ?」
アギトがプリントをまじまじと見た状態からハッとして言う
「…っ!ほら、皆はまだテスト中だ!集中!後… 8分!」
生徒たちが慌ててテストへ戻る アギトが再びプリントを見て思う
(この難しい応用まで…!?しかも この基本定義の再応用の公式は最近学会で公表されたばかりの…っ 教科書になんか載っていないぞ!?)
アギトがセイヤの出て行った教室のドアを見る

警察署 取調室

ユーノスが言う
「なるほど そう言う事だったのか…」
ユウヤが言う
「はい 恐らくですがアニータさんもそれを知っていて それで… 実際ゲートキーパーズのヴァンパイア以外に100歳を越えるヴァンパイアは生き残ってはいない筈ですから彼らが隠れていたと言う事実を知らなかったアニータさんからすれば もう何もかもが手遅れだと …そう、思ったのでしょう」
ユーノスが言う
「ふむ…」
ユーノスが考える ユウヤが言う
「…あの?ユーノス警視?」
ユウヤが思う
(もしかして信じていない…?)
ユーノスが言う
「そうか分かった良くぞ真相を見付け出してくれたユウヤ巡査」
ユウヤが言う
「あ、はい有難う御座いますっ その… ユーノス警視は信じてくれますよね?俺の… 仲間のヴァンパイアが教えてくれた事でも…?」
ユーノスが言う
「うむ… 恐らくでは有るが その… ヴィーンリッヒ殿がユウヤ君へ教えた事は事実なのだろう内容に関しても一応 理解はした」
ユウヤが言う
「では?」
ユーノスが言う
「ただ、問題は私ではなく この事を万人が受け入れるかと言う事だが そちらはどうあっても難しい筈だヴァンパイアの言葉を信じる信じないと言う問題も有るが… それ以前にその内容を受け入れると言う事が」
ユウヤが言う
「それは… そうですよね…」
ユウヤが思う
(セイヤだってヴァンパイアの血で出来たタブレットを飲む事に抵抗があったんだ… 俺の息子であるセイヤでさえ… だったら他のヴァンパイアと何の関わりも無い人間が話しを信じて自分の子供にヴァンパイアの血を与えられるだろうか?)
ユーノスが言う
「そうとなれば過去に行われていたと言う あの貴族たちを用いた方法… つまり半強制的に人々へそれを与えると言うそちらだが… 現行では貴族はもう居ない従って…」
ユウヤがユーノスを見る ユーノスが言う
「何をどうするにしても この事は一度 上層へ報告するしか無い その上で貴族の代わりに 我々警察が動くとなるか… または…?…そちらも含め協議がされるだろう」
ユウヤが思う
(やっぱりそうなるのか…)
ユウヤが言う
「…はい」
ユーノスが苦笑して言う
「すまないな?我々 街の警察では出来る事も少ない増して今回の事は警察全体で行うほどの大事だ …分かってくれユウヤ巡査」
ユウヤが苦笑して言う
「はい大丈夫です自分にも …分かります」
ユーノスが頷いて言う
「うむ それでは…」
ユーノスが立ち上がって言う
「私は早速本部の方へ行って来る それとユウヤ巡査 …実は言い辛い事なのだが今日の午後から我々を含む警察はヴァンパイアとなった少年少女たちの一斉検挙を開始する事になっている」
ユウヤが言う
「え?」
ユーノスが言う
「ユウヤ巡査へ言えば間違いなく動揺をするだろうと …ともすれば検挙すべき彼らの保護などを行うのではないかと黙っていたのだが こうとなれば救えるものなら救うべきなのかもしれない 一斉検挙といえば聞こえは良いが実際に行う事は …ヴァンパイア退治そのものだ」
ユウヤが驚いて目を丸くする ユーノスが言う
「今日の午後の対象はA校の彼らが潜伏しているとされているA校地区のアウターにある廃墟の屋敷」
ユウヤが思う
(彼らのアジトが知られているっ!?…って事はまさかっ!?)
ユーノスが言葉を続ける
「…それを中心とした半径100メートル範囲を一斉包囲して行う ユウヤ巡査は… どうする?」
ユウヤがハッとして思う
(俺は…っ!?)
ユウヤが言う
「お、俺は!仲間を!仲間たちが心配ですっ!B校のっ!」
ユウヤがハッとする ユーノスが言う
「そうかB校は明日の午前の予定だ潜伏先も分かっている」
ユウヤが言う
「助けないとっ!」
ユーノスが微笑して言う
「行きたまえユウヤ巡査 …AJ巡査にもしばらく彼のヴァンパイア君と共に身を隠せと言ってある 従って… ユウヤ巡査もしばらくは… お得意の単独行動だな?」
ユウヤが言う
「有難う御座います!ユーノス警視っ!」
ユーノスが苦笑した後頷いて立ち去る ユウヤが思う
(俺は彼らを助けないと!)
ユウヤが走って行く

中学校

男子1が言う
「すっげーじゃんセイヤっ!?」
男子1がセイヤへ近づく 男子2も寄って来て言う
「アギトセンコー言ってたぜ!?全問合ってるって!?」
男子1が言う
「全問!?まじで!?」
男子2が言う
「マジマジ!俺のすぐ後ろで言ってたから聞こえたんだ」
男子1がセイヤを見て言う
「じゃ… 本当に!?」
斜向かいに居る女子1が女子たちへ言う
「全問正解?…な訳無いよね?」
女子2が言う
「無い無いっ だって凄い難しかったし時間も無くって…」
女子3が言う
「ホント あれ20分で全部なんて無理だよ 私、最後の2問 問題も読めなかった」
女子1が言う
「私も~」
女子2が言う
「私は最初に全部目を通してからやったけど最後の2問は一番難しかったから… その分他のをちゃんとやっておいた だから赤点は免れたかな?」
女子3が言う
「そうだよね~ ホントそんな感じでギリギリ免れたと思う」
女子2が言う
「ねー」
女子1が言う
「私は赤点かも…」
女子たちがセイヤを見る セイヤが男子たちへ言う
「別に20分でも大丈夫だっただろ?どれも難しくなかったし?」
女子たちが驚く 男子1が言う
「難しく無かったって!?」
男子2が言う
「難しかっただろ!?後半なんて課題の範囲にあったかよ?あんな問題っ!?」
男子3が言う
「無い無い!エチレングリコールなんて化学式さえわかんねぇしっ!?」
セイヤが言う
「アレは別に化学式なんて分からなくったってさ?エタノール系なんだからCとHが入ってるんだって分かるじゃん?それであの中じゃ一番水にも空気にも混ざりやすいから最初にもってきて後は空気より重いか軽いかで順番だって分かるんだから それで…」
男子1が言う
「いや、どれが空気より重いかなんて分かんねぇって?」
男子2が言う
「そんなの習ったっけ?」
セイヤが言う
「あれ?習わなかったっけ?…あ、そっか?俺も昨日基本から習い直した時にまずは空気の質量からやったから それで覚えたんだっけ…?」
男子3が言う
「じゃ、じゃぁさ!?最後の問題は!?分かったんだよな!?」
セイヤが言う
「ああ、だからあれも最初に問題にあった…」
女子たちが注目する セイヤが気付いて言う
「あ、着替え行かねぇと 次体育だろ?更衣室で話そうぜ?」
男子たちが言う
「あ、そうだった」 「1現目変わってたんだっけ?」 「よし行こうぜ?」
セイヤと男子たちが移動する 女子3が言う
「あ…」
女子2が言う
「行っちゃった… 最後の問題の回答 聞きたかったんだけどなぁ…」
女子3が言う
「うん… それにあの様子だと やっぱり正解だったみたいだね?」
女子1が言う
「全問!?」
女子3が言う
「うん… 凄いね?セイヤ君って勉強出来る人だったんだ?」
女子2が言う
「知らなかった~」
女子たちがセイヤの後姿を見る

B校 アジト

パトカーが1台急いで来て止まる ユウヤが降りてアジトの出入り口へ向かいドアをノックする 間も無くして リョウタがドアを開けて言う
「ユウヤさん?」
ユウヤが息を切らせつつ言う
「リョウタ君っ 皆も居るかっ!?」
リョウタが呆気に取られつつ言う
「は、はい?居ますけど…?」
ユウヤが言う
「話があるんだ入れてくれっ」
リョウタが呆気に取られて言う
「一体どうしたんスか?」

少女Aが言う
「ヴァンパイア退治…」
少年Cが舌打ちをして言う
「畜生っ 人間たちの避難が始まりさえしなければ心配ねぇと思ってたのにっ」
ユウヤが言う
「現状のヴァンパイアの数やその力だと まだそこまでの事をしなくても人間の力で討伐出来るみたいなんだ 既に別の街では実績が報告されている …だから君たちが助かるにはこの場所から一刻も早く避難する事しかない このアジトの場所は既に知られているんだ 他の高校のアジトの場所も だからっ」
少年Bが言う
「それじゃ一体何処へ逃げろって言うんだ?」
少女Bが言う
「それに …ずっと逃げ続けないといけないのかな?追われるのって嫌だな…」
少年Cが言う
「だったら この際 戦っちまうかっ!?こっちが その気になれば人間なんて!」
ユウヤが言う
「それをしては…」
リョウタが言う
「永遠に戦い続ける事になる」
皆が息を飲んでリョウタを見る リョウタが言う
「俺はそっちの方が嫌だ… 俺はもう2度と… 殺したくない 誰かの命を奪う位なら」
皆が沈黙する 少年Bが言う
「けどよ…」
少年Cが言う
「じゃぁ どうしろって言うんだよっ!?俺らに死ねって言うのかっ!?こうなったらもう やるか やられるかじゃねぇのかよっ!?」
ユウヤが言う
「そうじゃない君らも一緒に住めば良いんだよ 人間と」
皆が一瞬驚き黙る 少女Aが言う
「人間と一緒にって…?街へ行けって事?」
ユウヤが言う
「うん アウターサイドに居ては危険だ 何処へ逃げても警察の一斉捜査でいずれは見付かってしまう だったら逆に警察は今ヴァンパイアはアウターサイドに潜伏していると確信しているから街へ逃げてしまえば見付かる事も探される事だって…」
少年Cが言う
「…無理だ 街の中で正気で居ろなんて…っ …ユウヤサン アンタは分かってねぇんだよ…っ!今だって俺らはアンタの血を吸いたいと思ってるんだぞっ!?それを皆堪えてるんだよっ!!」
リョウタが少年Cを押さえて言う
「よせ ユウヤさんは俺たちの仲間だ」
少年Cが言う
「ああっ 仲間だよっ!けど人間だっ!だから分かんねぇんだろっ!?俺らがどんだけ堪えてるかって事がっ!それがどんだけ苦しいかって事がよっ!?だから街へ行こうなんて簡単に言えんだろっ!?」
少年Bが言う
「もう良いだろっ?ユウヤサンは俺たちの為に警察の行動を教えに来てくれたんだ俺たちを助けようって…」
少年Cが言う
「だけど方法がねぇじゃねぇかっ!?それにっ …結局!俺らを助けられねぇじゃねぇかよっ!?」
皆が反応する ユウヤが静かに言う
「…ああ、助けられない」
皆が驚く ユウヤが表情を悲しめて言う
「ごめん… 俺は皆を人間に戻したいと思ってた その方法がある筈だと… だけどそれは出来ない それに… 俺は人間だから今の君たちの苦しみも分からない… 分かる筈が無い」
皆が視線を落とす 少年Cが悔しそうに顔を背ける ユウヤが顔を上げて言う
「だけど俺は人間でそれに君たちと同じ位の子供を持つ親だから分かるんだ 君たちの親は 君たちの帰りを今もずっと待っている例え… 自分の子供がヴァンパイアになっていたとしても」
皆が驚く ユウヤが言う
「だからさ?帰ろうよ皆?君たちの家へ …君たちを待っている親御さんたちの所へ」
皆が驚いたまま顔を見合わせる 少年Cが呆気に取られたまま言う
「…んな 茶な事… 言うんじゃねぇよ…っ 何の為に俺たちが今まで…っ!」
ユウヤが言う
「うん、君たちは自分がヴァンパイアになった事を家族に知られない為に… その家族へ危害を与えない為に人間の少ないこのアウターサイドに身を潜めていた …だけどこのままずっと 人間から離れて同じヴァンパイアの仲間たちと一緒に居るのでは駄目なんだ」
皆がユウヤを見る ユウヤが言う
「ヴァンパイアは人間と一緒に居るべきなんだよ 苦しいかもしれない それでも何とか堪えて …そして、人間もヴァンパイアを受け入れて共に生きなければならない …それが俺たちが生きるこの世界なんだ」
少女Bが不安げに言う
「…そんな事 言われたって」
ユウヤが言う
「ヴァンパイアと人間の関係は先に話した通り …だから今の君たちでは人間を人間のままで居させる為のその手助けは出来ない だけど いずれはその君たちが人間を守り そしてその人間たちが君たちを守る」
少女Aが言う
「そんな事 本当に出来るのかな…?それに… 今は出来ないんじゃ」
ユウヤが言う
「今の君たちを必要とする人間だってきっと居る筈だ ヴァンパイアとしてではなくても普通の仲間としてだって良い そして君たちの親御さんはずっと君たちを心配して待っている… 警察のヴァンパイア退治を逃れてもう一度自分たちの所へ帰って来てくれるんじゃないかって」
少女Bが泣き出して言う
「…っ うぅ… …お母さん…」
ユウヤが言う
「さあ皆街へ帰ろう?君たちが帰るべき場所へ 君たちの家族の下へ」
少年Cが表情を困らせて言う
「何だよ… 何も変わらねぇのに… ユウヤお巡りさんは最初から親たちの捜索願のまま俺らを家族の所へ返そうってつもりだったんじゃ…」
少年Bが苦笑して言う
「ばーか 捜索願はこの前打ち切られたんだって聞いただろ?…それに」
リョウタが言う
「もうアウターサイドに逃げ場は無いんだ そうとなれば… 街へ行くしかない そして…」
少年Bが言う
「街へ行くなら尚更 俺らは一緒に居ない方が良い一緒に居ると…」
リョウタが言う
「全員自分たちの家へ帰ろう …それで何か困った時にはその時にはまた皆で…」
少年Cが困惑して言う
「…け、けどよっ!?どーすんだよ?無理に家へ帰って… それで、家族の顔を見た途端マジで抑え切れなくて… 家族をっ!?」
ユウヤが言う
「それなら俺が一緒に行くよ」
少年Cが驚きユウヤを見る ユウヤが周囲を見渡して言う
「他にも少しでも自信が無いって言うのなら俺と一緒に行こう」
少年Bが呆気に取られて言う
「けど… 一緒に行ってもどうするんだ?」
ユウヤが苦笑して言う
「もし その君たちが家族と会って襲いそうになった時には …その時は俺が止める」
少年Cが慌てて言う
「止められる訳ねぇだろっ!?」
ユウヤが言う
「大丈夫だよ 俺には君たちよりも強いヴァンパイアが付いているから」
皆がハッとして 少女Aが言う
「それって あの…?」
少女Bが手を上げて言う
「はいはーいっ!それなら!あたしユウヤお巡りさんと一緒に行くー!」
少女Aが慌てて言う
「あっ あたしもっ!」
ユウヤが頷いて言う
「うんっ 一緒に行こう他には?」
少年Dが言う
「じゃ、じゃぁ… 俺も…」
他の少年たちが言う
「俺も…」 「俺もっ!」
ユウヤが頷いてから言う
「分かった それじゃ人数が多くなりそうだから回数を分けてパトカーに乗れる人数ずつ 4人ずつにしよう他には?」
他の少年少女たちが手を上げる ユウヤがリョウタへ向いて言う
「リョウタ君は?」
リョウタが考えていた様子から顔を上げ苦笑して言う
「俺は… 1人で行ってみる 自分の口から言いたいんだ …母さんにちゃんと話してそれで もし… 許してもらえなかったら その時は…」
ユウヤが微笑して言う
「その時は俺の所へおいで?」
リョウタが呆気に取られて言う
「え?」
ユウヤが言う
「俺は約束した リョウタ君のお父さんの遺志を継ぐって だから」
リョウタが呆気に取られた状態から 苦笑して言う
「ユウヤさん…」
ユウヤが言う
「それに俺は皆に助けられたんだ だったら尚更放っては置けないよ」
リョウタが微笑して言う
「有難う御座います…」
ユウヤが微笑して言う
「こちらこそ」
ユウヤが周囲を見渡して言う
「さぁ それじゃ準備は良いかな?」
少女Aが頷いてから言う
「うんっ 帰るよ!皆!」
皆が頷く 少年Cが不満そうに言う
「1人で帰れねぇくせに~?」
少女Aが怒って言う
「アンタだってっ!」
少年Cが衝撃を受ける 皆が笑う 少年Cが慌てて言う
「う、うるせぇっ!うちは親父が相手だからっ …だ、だから普通より大変なんだよっ」
少女Bが言う
「片方だけなら尚更簡単なんじゃな~い?」
少年Cが怒って言う
「うっせっ!うちの親父を知らねぇから んな事 言えるんだっ!…って事だから」
少年Cがユウヤへ向く ユウヤが疑問する 少年Cが言う
「親父への説明と説得は… ユウヤお巡りさんに任せっからなっ!?」
ユウヤが呆気に取られて言う
「へ?…あ、う、うん分かったよ」
ユウヤが思う
(あれ?俺… そっちの予定は無かったんだけどな?けど…)
ユウヤが苦笑して言う
「ま、任せておけ!って… うっ!?げほっ げほっ!」
ユウヤが胸を叩いた拍子に咽る 少年Cが呆れて言う
「…本当に大丈夫なのかよ…?」
皆が笑う ユウヤが照れ笑いする

中学校

女子3が遠くを見ている 女子2と女子1が後ろから現れ 女子1が脅かして言う
「わっ!」
女子3が驚いて言う
「きゃっ!?…も、もうっ 脅かさないでよっ」
女子2が笑って言う
「ごめんごめん!…で?何を見てるの?」
女子3が慌てて言う
「べ、別にっ!?」
女子2が女子3の見ていた方を見る そこでは男子がサッカーをしている 女子1が言う
「もしかしてバレーじゃなくてサッカーやりたかったの?」
女子3が呆気に取られてから言う
「え?…あ、そう言う訳じゃないんだけど…」
女子1が疑問して言う
「じゃぁ…?」
女子2が気付いて言う
「もしかして… 男子を見てた?」
女子3が驚き赤面して言う
「だ、男子をって言うかっ 私が見てたのは… …あっ!」
女子3がハッとして口を押さえる 女子2と女子1がにやけて言う
「「見てたのは~!?」」
女子3が逃げながら言う
「な、なんでもないったらっ!」
女子3がバレーボールのコートへ向かって言う
「誰か交代してー!?」
女子1が言う
「ねぇねぇっ!?誰を見てたんだと思う!?」
女子2が男子たちを見て言う
「え~とねー?右の方を見てたから青チームの誰か!?」
女子1が喜びながら言う
「きゃーっ 誰だろ誰だろう!?」

男子たちが 女子1と女子2が自分たちを見ている事に気付き 男子1が言う
「なぁ!?あいつら俺らの事見てねぇ!?」
男子2が言う
「お?マジだっ!誰目当てだ!?」
男子3が言う
「しょうがねぇ~な~?ちょっとサービスしてやるか!?」
男子2が疑問して言う
「サービスって?」
男子2と男子1が顔を見合わせ疑問する 男子3が女子たちへ手を振って言う
「おーうっ!」
男子2と男子1が驚いてから 女子たちを見る

女子2と女子1が気付き 女子1が言う
「なんか手振ってるけど?」
女子2が言う
「あいつだと思う?」
女子1が言う
「無い」
女子2が言う
「だよね?だとしたら…?」

男子2が男子3へ言う
「サービス反応ねぇけど?」
男子1が言う
「ってぇか見ても居なくねぇ?」
男子3が衝撃を受けてから 視線を逸らし言う
「て、照れてやがるんだよ… は、はは…っ」
男子2が呆れて言う
「照れて… ねぇ?」
男子たちの後ろを セイヤがドリブルして抜ける

少女B 宅 玄関前

ユウヤが言う
「それじゃ 押すよ?」
少女Bがユウヤの隣で心配げに言う
「う、うんっ」
ユウヤがインターフォンを押す チャイムが鳴る ユウヤと少女Bの後方に居る 少年Cと少女Aが緊張する 少女B母の声が聞こえる
「はーい?」
少女Bが反応して息を飲む
「…っ!お母さん…っ」
ユウヤがその様子に苦笑する ドアの内側から 少女B母の声が聞こえる
「どちら様?」
ユウヤが言う
「メルス街警察のユウヤ巡査です ご報告があって参りました」
ドアの鍵が開く音がして 少女B母が言いながらドアを開ける
「警察が報告って… まさか今日から行われると言う討伐で…? …っ!!」
少女B母が言いかけていた言葉を飲み 驚いて目を見開く 少女Bが目に涙を浮かべながら言葉を詰まらせている ユウヤが2人の様子に微笑して言う
「遅くなり申し訳有りません 捜索願の出されていた娘さんを保護して参りました」
少女B母が目に涙を浮かべ 口元を押さえながら言う
「…何処へ行っていたのっ?こんなに長い間…っ」
少女B母が涙を流す 少女Bが言う
「お母さん…っ ごめんなさい だって私… ヴァンパイアになっちゃったの… だから…っ」
少女Bが涙を流す 少女B母が少女Bを抱き締める 少女Bが驚く 少女B母が言う
「心配していたのよっ ずっと…っ 毎日毎日…っ」
少女Bの腕に巻かれている包帯の傷が痛む 少女Bが一瞬痛みに表情をゆがめた後 吸血衝動の現れた瞳で少女B母の首筋を見てからハッとして言う
「だ、駄目だよ お母さんっ あたしに近づいたらっ あたし…っ お母さんの血を…っ!」
少女Bが強く目を閉じて 少女B母から離れようとする 少女B母が少女Bの頭を自分へ引き寄せて言う
「良いわよ」
少女Bが驚いて目を見開く 少女B母が苦笑して言う
「欲しいのならお母さんの血を吸いなさい怖くなんか無いわ だって貴女は …何があったってお母さんの大切な娘なんだから」
少女Bが大粒の涙を流しながら言う
「お母さん…っ」
少女B母が言う
「さぁ」
少女Bが吸血衝動を抑えながら言う
「あ… あ…ぁ…っ」
ユウヤが視線を強める 少年Cが一歩踏み出して言う
「やばくなったら俺らが止めるっ」
少女Aが言う
「感覚はこないだのユウヤサンの時で分かったから」
少年Bが頷く ユウヤが少年少女たちの言葉を聞いて改めて正面を向く 少女Bが言う
「少し… 痛いよ?最初… 噛んじゃうから…」
少女B母が苦笑して言う
「大丈夫 それくらい対した事無いわ?貴女を産んだときに比べたら…」
少女B母が微笑する 少女Bが微笑する瞳の色が吸血衝動に染まる 少女Bが少女B母の首に牙を立てる 少女B母が痛みに表情を歪める ユウヤが緊張して思う
(俺も気を付けていないと…っ 彼らが止めると言っているけど 万が一と言う事も…っ!)
ユウヤが音に気付いて思う
(…うん?この音…)
少女Bが不器用に少女B母の傷口へ唾液を含ませながら吸血している ユウヤが気付いて言う
「あ… あの吸い方は…」
ユウヤが少女B母を見る 少女B母が幻覚に捕らわれ微笑して言う
「さぁ… 良い子ね… たくさん飲んで… 丈夫で元気な子になるのよ…?…うふふっ」
ユウヤが気付いて思う
(やっぱりそうだ ヴァンパイアの魔法… 体液の混入による幻覚作用この音は吸血しながら 唾液を含ませている その音だ)
少年Cと少女Aが驚いた様子で 少女Aが言う
「本当に… 痛がってないね?」
少年Cが言う
「ああ、それ所か… なんか喜んでるみたいじゃねぇか?…気持ち良いのかな?」
少女Aが言う
「気持ちいいんじゃなくて 私、歳の離れた妹が居るから知ってる あの様子赤ちゃんにお乳をあげている時みたい」
少年Cが気付いて言う
「…あ、言われてみりゃ俺も弟や妹が居るから… そっかつまり今のアイツの母ちゃんにとっては その時が一番 …なんだっけ?コウ…フク…?」
ユウヤが言う
「幸福?」
少女Aが言う
「うん、ヴァンパイアの幻覚作用を受けている獲物は その時一番自分にとって幸福な時を幻に見るんだって …お陰でヴァンパイアに吸血されても怖くないし」
少年Cが言う
「ついでにえっと… 気持ち良いから緩むんだっけ?」
ユウヤが衝撃を受けて思う
(それは …確かにそうなのかもしれないけど…)
少女Aが怒って言う
「変な言い方しないのっ 筋肉の緊張が緩和されるから吸血しやすくなるんでしょっ!?」
少年Cが言う
「…同じじゃねぇか?」
少女Aが言う
「同じでも言い方は大切!」
少年Cが不満そうに言う
「だからって… 俺はあの医者ヴァンパイアみたいに堅苦しくなんか言えねぇよ?」
ユウヤが言う
「医者ヴァンパイア?」
少女Aが言う
「ほら また違う… 医者じゃなくて科学者だって言ってたじゃない?」
ユウヤが驚いて言う
「それってっ!?」
少年Cが降参して言う
「あ~ そうそう!天才科学者様だろ!?だからもう良いってっ」
ユウヤが言う
「もしかしてヴィンに教わったのかい?…そう言えば以前俺がリョウタ君へ血をあげた時に俺を助けに来たって…?」
ユウヤが思う
(そうか、あの時に… 確かにあの時の吸血は痛かったし… 何より恐ろしいと感じた まるで このまま吸い尽くされてしまうのかって位に…)
少年Bが言う
「ああ、そのヴァンパイアに教わったんだ …まぁ教わったのはその時じゃないけど」
ユウヤが思う
(やっぱりヴィンに… って あれ?)
ユウヤが言う
「その時じゃないって?それなら教わったのは?」
少年Cが言う
「それは… って、それよかもう知ってるのかユウヤサン?あの医者ヴァンパイア… じゃ無かった科学者のヴァンパイアがユウヤサンの事見てたんだって」
ユウヤが微笑して言う
「あ、うん それはもう知ってるよ?」
少女Aが言う
「ならもう口止めは無しって事で良いのかな?その様子ならユウヤサンはあのヴァンパイアと会ったんでしょ?私たちが初めて会った時はユウヤサンには姿を隠しているって言ってた」
ユウヤが言う
「ああ、その話も聞いたんだ それで昨夜は再会を祝って… って言うのも難だけど夕食を一緒に食べて… それで思ったんだよ君たちもやっぱり戻るべきなんだって …ヴァンパイアにとってはそれは苦しい事なのかもしれないけど君たちの先輩たちはそうしていたから」
少女Aが言う
「うん 苦しくても良い やっぱり… 一緒に居たいもん!家族と!」
少女Aが少女Bと少女B母を見る 少女Bが吸血を終え少女B母を見る 少女B母が微笑して少女Bを抱き締める 少女Bが抱き返す 少年Cが言う
「…ああ、そうだよな?やっぱ…」
少年Cが少女Bと少女B母の様子に表情を和らげる 少女Aが苦笑して言う
「アンタもお父さんに会いたいんでしょ?」
少年Cが衝撃を受け慌てて言う
「ち、ちげぇえよっ!俺が会いたいのは…っ!?きょ、兄弟たちと…っ!?」
少女Aが含み笑いをして言う
「ふふふっ… 無理しちゃってっ」
少年Cが慌てて言う
「だから ちげぇっつってんだろっ 無理なんかしてねぇっ!」
ユウヤが笑って言う
「それなら次に向かうのは?」
少年Cが少女Aを示して言う
「こいつを先で良いぜ?俺は別に…っ」
少女Aが言う
「良いの良いのっ!ここからならアンタの家の方が近いでしょっ?」
少年Cが 少年Bを示して言う
「ここからならコイツの方が近ぇよ …それに大体この時間じゃ親父は家にいねぇし だから!」
ユウヤが資料を取り出して言う
「ああ、それで調べておいたんだけど 今、君のお父さんはここのすぐ近くで工事をしているらしいから次はそこへ行くつもりなんだけど?」
少年Cが衝撃を受けて言う
「うっ…!」
少女Aが笑って言う
「ふふふっ… 良かったわね!」
少年Cが赤面して言う
「お、俺は…っ この中の最後で良かったのに…っ」
少年Bが言う
「恥ずかしがるなって?」
ユウヤと少女Aと少年Bが笑う 少年Cが赤面して怒っている 少女Bと少女B母がその様子を見て2人で微笑む

中学校

終業のチャイムが鳴る セイヤがボールを蹴ってシュートを行うが ゴールポストに当たり跳ね返る セイヤが言う
「あ…っ」
ホイッスルが鳴り 先生が言う
「終了ー それじゃ全員で片付けをして終わりだ」
青いユニホームの男子4が セイヤの近くへ来て言う
「惜しかったな?入ってたら同点だったのに」
セイヤが苦笑して言う
「あぁ… けどゴールの前にチャイム鳴ってたから終わってただろ?」
男子4が言う
「ホイッスルはその後じゃなかったか?」
セイヤが言う
「そうだっけ?最初にチャイムが鳴ったら終了って聞いてたから間に合わないと思ってさ?」
男子4が言う
「なんだそれで力抜いてたのか?」
セイヤが苦笑して言う
「抜いてたって事もねぇけど…」
男子4が言う
「なんだよ最後まで諦めるなよなぁ?」
セイヤが苦笑して言う
「だったら俺にパスしないであのままゴール決めたら良かっただろ?てっきり…」
男子4が言う
「お前なら入れてくれるかも!?…って思ったんだよ」
セイヤが呆気に取られて言う
「え…?」
男子4が言う
「ま、良いや…」
男子4が走り去って行く セイヤが足を止め困りながら言う
「なんで俺なら …なんだ?」
女子3がやって来て言う
「セイヤ君!」
セイヤが振り向いて言う
「ん?何?」
女子3がセイヤの近くへ来て言う
「あ… その… お、惜しかったね?最後のシュート!」
セイヤが一瞬反応してから 視線を逸らして言う
「…ああ俺、別にサッカー得意とかってねぇんだけど…」
女子3が苦笑して言う
「あ、でも… なんか… 入るんじゃないかな?って思っちゃったセイヤ君ならって…」
セイヤが言う
「だから何で俺なの?」
女子3が一瞬驚いて言う
「え…?」
セイヤが言う
「あぁ… 悪ぃさっき同じ様な事言われたから… けど俺…」
女子3が呆気に取られて見つめる セイヤが気付き気を取り直して言う
「何でもねぇ …それよか急がねぇと間に合わなくねぇ?着替え?」
女子3が言う
「あ、そ、そうだね!?それじゃまた後で!」
女子3が走り去る セイヤが言う
「おう… …って何が?」
セイヤが女子3の後姿を見てから 首を傾げて言う
「…何か用でもあったのかな?」
セイヤが疑問しながら立ち去る

パトカー内

少年Cが言う
「所でさ?本当にアイツ大丈夫かな…?」
少年Bが言う
「俺たちが手を貸さなくても吸血を止める事が出来たんだ きっと大丈夫だろう?」
少女Aが言う
「苦しくなったら私に言ってって伝えておいたから大丈夫!」
ユウヤが運転しながら言う
「そうだね?そうやって時にはヴァンパイアの仲間で協力するのもきっと良いんだろうな?俺の知っているヴァンパイアたちも そうしているみたいだし」
少女Aが言う
「あの天才科学者さん?」
ユウヤが苦笑して言う
「うん」
少年Cが言う
「ああ… あのおっかねぇ… センパイヴァンパイアか…」
少年Bが苦笑する
「はは…」
ユウヤが疑問して言う
「え?”おっかない”?」
ユウヤが思う
(天才科学者って言っているんだし そのヴァンパイアってヴィンの事だよな?…それなのに ”おっかない”?)
少年Cが言う
「ああ… 人間のユウヤサンが俺らの所へ単身来られたって言うのも今なら分かるよな?…なにしろあんなおっかねぇヴァンパイアの相方なんだもんなぁ?…こう言うの何っつったっけ?えっと… ヴァンパイアに …棍棒?」
皆が噴き出して笑う 少年Cが衝撃を受けて言う
「う…っ」
ユウヤが苦笑して言う
「”鬼に金棒”って言いたいのかな?」
少年Bが笑いながら言う
「ヴァンパイアに棍棒…っ」
少女Aが笑いながら言う
「大体それって あんま意味無くない?」
少年Cが怒って言う
「うっせっ!大体合ってれば良いんだよっ!?」
ユウヤが苦笑しながら言う
「確かに言いたい事は分かったけど」
少年Cが怒って顔を逸らして言う
「もう良いっ!」
ユウヤが笑いを抑えて言う
「ごめんごめん それより君たちが言ってる天才科学者のヴァンパイアって ヴィーンリッヒって名前のヴァンパイアで間違いないよね?」
少女Aが言う
「そうそう ヴィーンリッヒさん!」
少年Cが言う
「まるでどっかの貴族みてぇな名前だよな?長げぇし?」
少年Bが言う
「まるでじゃなくて実際にそうなんじゃないか?何百年も昔に生きていた人間で科学とか そう言う事をやっていたのって金持ちの人間しか居ないだろう?」
ユウヤが反応して言う
「あ… そっか?言われてみれば…」
ユウヤが思う
(確かに俺もそんな事を昔学校の歴史の授業で習ったような…?)
ユウヤが苦笑して言う
「流石、現役高校生だね?俺はすっかり忘れてたけどそうなのかもしれないな?ヴィンは800歳を越えるヴァンパイアだし名前も… 改めて考えれば貴族みたいな名前だ」
少年Bが言う
「今でも長い名前や昔は使われていたって言うファミリーネームを使う事も余り良いとは言われないのは過去に貴族が庶民へ使わせなかったその名残だって習ったよな?」
少年Cが言う
「全然覚えてねぇ…」
少女Aが言う
「最後にやった歴史のテストに出題されてたジャン!?」
少年Cが言う
「そうだっけ?」
ユウヤが言う
「それならもしかしたらヴィンが住んでいるユルス街の城も住み着いたというより元から住んでいたと言うのが正しいんだろうな…」
少女Aが呆気に取られて言う
「お城に住んでるんだ…?」
少年Cが言う
「じゃぁ貴族じゃねぇか?」
少年Bが言う
「城に住まなくったって貴族は居たよ 俺たちが使ってたアジトだってその貴族さんたちが 使ってたものだろ?」
少年Cが言う
「あぁ そうだったのか… え?じゃぁ俺らも貴族!?」
皆が衝撃を受ける 少女Aが呆れて言う
「馬鹿 …もうアンタ黙ってて良いよ」
少年Cが衝撃を受けて言う
「え…?ちげぇの?」
少年Bが言う
「本物の貴族って言うのは住む場所は兎も角として やっぱりあのヴィーンリッヒさんみたいな人を言うんだよ」
ユウヤが言う
「そうかもな?それで… そのヴィンがおっかなかったって?」
少年Cが言う
「ああ… マジぱねぇよ… あのヴァンパイア…」
ユウヤが呆気に取られて言う
「そ、そう?そう… かな?」
ユウヤが思う
(俺の思うヴィンのイメージと言えば…)
ユウヤの脳裏に ヴィンがユウヤやセイヤへ絡む様子と ヴィンが獲物獲得にうれし泣きする姿が思い出され ユウヤが苦笑して思う
(普通と違う …と言う事を怖いと言ってしまえばヴィンは普通じゃないからそれに当てはまるのかもしれないけど…?けど むしろ… 何と言うか…?)
少年Bが言う
「まぁ元々俺たちはユウヤサンと親しくしていて その俺たちの仲間のリョウタはユウヤサンの血を吸血したって事もあったから …ヴィーンリッヒさんにとっては気に入らない相手だっていうのも分かるんだけどな?」
ユウヤが言う
「あ、う、うん… それは何となく分かるけど」
少年Cが言う
「あの初めて会った時だって怒ってたもんな”何時まで私の獲物に食らい付いているつもりだっ”…ってさ?」
少年Cの脳裏に ヴィンが怒りの形相でリョウタを殴り飛ばし ユウヤを抱き抱えている姿が思い出される 少年Cが恐れに身を震わせる ユウヤの脳裏で ヴィンが済ました表情で静かに同じ台詞を言っている姿が想像され ユウヤが苦笑して言う
「ああ、それも… 想像出来るかな?何時もの彼の様子で…」
少年Cが言う
「いつものって…?いつもあんな感じなのか?マジぱねぇな…?」
ユウヤが疑問する 少女Aが言う
「え?いつもそうなのかな?最初の時はそうだったけど2回目の昨日の夜の時は… 何て言うか?紳士様って感じだったよ?」
少年Bが言う
「うん、そうだった いかにも貴族って雰囲気で… いや貴族というかやっぱり科学者って言うのかな?」
ユウヤが言う
「やっぱり科学者?」
ユウヤが思う
(ならやっぱり…)
ユウヤの脳裏に ユウヤへ絡みつくヴィンが想像され苦笑する 少年Cが言う
「ただの気取り屋じゃねぇ?」
ユウヤが思う
(ただの気取り屋…?…まぁ それも)
ユウヤが普段のヴィンを想像する 少年少女たちが苦笑する ユウヤが反応して思う
(それじゃさっきの”おっかない”は… …アッチかな?)
ユウヤの脳裏で ヴィンがリックへ泣きついている様子が思い出され ユウヤが疑問して首をかしげてから 気付いて思う
(アレが怖い…?いやそれよりも今は)
ユウヤが言う
「あの… それじゃ…さ?結論として昨日の夜に?ひょっとしてヴィンが?君たちのアジトへ行ったの?」
少年Bが言う
「ああ、そうなんだよそれで…」

回想

リョウタがアジトのドアを開けて言う
『ユウヤさん…?こんな時間に… ア、アンタは この間の…っ!』
ヴィンが言う
『夜分遅くに失敬 しかし、生まれて間もない幼きヴァンパイア諸君へ先輩ヴァンパイアとして 少々レクチャーを行いたくてね?』
リョウタが呆気に取られて言う
『レ、レクチャーって?…一体何を?』
ヴィンが言う
『私の考察が正しければ明日にでも諸君に必要とされる技法となるだろう よって時刻は不躾ではあるが早急に諸君へ伝えるべきであると考慮しこちらへ参じさせてもらった』
リョウタが呆気に取られたまま言う
『は、はぁ…?』
ヴィンが言う
『とは言え私も忙しい身の上 如何に私の獲物であるユウヤの為であろうとも諸君と関わる事は私にとって気分の良いものではない 従って…』
ヴィンがリョウタの横を押し入って言う
『了承を得られないままだが失敬させてもらう』
リョウタが驚いて言う
『あっ!えっと… それはつまりユウヤさんからの何か用って事なのか?ちょ、ちょっと…!?』
ヴィンが無視して入って行く リョウタが困りつつドアを閉めて室内へ向かう

回想終了

少女Aが言う
「それで皆の前に来たヴィーンリッヒさんが教えてくれたんだー!吸血する時には獲物の傷へ唾液を含ませて幻覚作用を与えるようにしなさいって!」
少年Bが言う
「それを行わないと人間たちがヴァンパイアに襲われる事を本当に恐れるようになって今以上に本格的なヴァンパイア退治が行われる可能性があるし そもそものヴァンパイアの印象が悪くなると人間との共存が不可能になるってさ?」
ユウヤが言う
「そっか… そうだよな?人間とヴァンパイアが共存するのなら人間は必然的にヴァンパイアへの吸血を容認する必要があるのだから… 人間への負担を和らげるその処置は大切な事だね?」
少女Aが言う
「うんっ 私もそう思う!必要な事!」
少年Bが思い出して言う
「そうは言っても、アイツ… 初めてだった上に怪我を負っていたから吸血衝動を抑えるのも 難しかっただろうに… 上手くやれてたみたいだったな?」
ユウヤが言う
「うん、あの感じは成功している様子だったよ」
少女Aが少年Cの肩を叩いて言う
「アンタも頑張ってね!お父さんの血を上手に吸うように!」
少年Cがゾッとして言う
「や、やめろよっ 俺は親父の血を吸うつもりはねぇよっ 想像しただけで全身鳥肌が立っちまうっ」
少年Cが身を震わせる 少女Aが言う
「え?それじゃどうするつもり?あっ もしかして!さっき言ってた弟とか妹さんの!?」
少年Bが言う
「ヴィーンリッヒさんが言ってただろ?18歳未満の人間の血は駄目だって」
少年Cが言う
「な、なら… 俺ん家には18歳以上の姉ちゃんも居るし… 一応、兄貴も居るし…」
少女Aが言う
「なんだ つまんないのー」
少年Cが怒って言う
「って なんだよっ!?何期待してたんだよっ お前っ!?」
少女Aが含み笑いをする ユウヤが苦笑した後言う
「そっか… やっぱり凄いなヴィンは… 俺が今日皆を親御さんの所へ戻すだろうって そんな 俺自身が思っても考えても居なかった事まで”考察”していたなんて…」
ユウヤが思う
(それが天才科学者の…?)
少女Aが言う
「ホントに今日って所まで分かってたのかな?それよりもどっちかって言ったらヴァンパイアとしての行動をちゃんとしなさいって言ってた感じもするけど?」
少年Bが言う
「そうかもな?吸血の仕方は早く聞いて置くに越した事は無かっただろうし… それに」
ユウヤが言う
「それに?」

回想

ヴィンが言う
『…と、これくらいの基本はヴァンパイアとして生きる以上はしっかりとその頭へ入れ意識へ常駐させて置くように』
リョウタが言う
『分かった どれも重要な事だ人間と一緒に生きる為の吸血の仕方と吸っても良い人間の年齢… それに執着はその年齢のタブーを犯してしまいそうになるからしっかり自重するように』
少女Aが 少年Cへ言う
『分かったー?』
少年Cが怒って言う
『っるせーよっ!一緒に聞いてたんだから分かるってっ!?』
ヴィンが言う
『…と、そうそう私とした事が 諸君へと伝えるべき事で“最も”っ 重要な事を言い忘れていたとは…』
皆が反応して 少年Cが言う
『最もっ …重要な事?』
少女Bが言う
『今まで聞いた事以上に重要って事?』
ヴィンが言う
『そう諸君には特にっ 必要かつ重要な事したがって良く覚えておき給え今後は… 二度とっ 私の獲物に触れるなっ』
ヴィンが見下ろす 皆がヴィンの気迫に驚き怯える ヴィンが言う
『ヴァンパイアが他のヴァンパイアの獲物へ牙を立てる事 それは即ちその獲物を奪うと言う事 …絶対に許されない …ユウヤはこのヴィーンリッヒの獲物だ』
ヴィンがリョウタを睨み付け その瞳が赤く染まる リョウタが驚き腰を抜かして怯える ヴィンが言う
『理解したか?』
リョウタが震える唇で言う
『…っ …は…っ は…い…っ』
皆が言葉を失っている

回想終了

少年Bと少年Cと少女Aが一斉に身を震わせる ユウヤが疑問する 少年Cが怯えて言う
「い、今思い出してもこ、こえぇ~…っ!」
少女Aが苦笑して言う
「ほ、本当に…」
少年Bが苦笑して言う
「俺たちがあれだけ怖かったんだから …リョウタは良く返事が出来たよ」
少女Aと少年Cが強く頷いて肯定して言う
「「うんっ うんっ!」」
ユウヤが呆気に取られてから 運転へ意識を戻しつつ疑問して思う
(まただ…?あのヴィンが怖いだなんて…?)
ユウヤの脳裏に 普段のヴィンと 泣き虫なヴィンが思い出され ユウヤが苦笑して言う
「やっぱり俺には全然想像出来ないよ?ヴィンが怖いだなんて…?」
少年Bと少年Cと少女Aが驚いて言う
「え?」 「まじかよ…?」 「す、凄い… つまり、ユウヤさんはあれが怖くないって事…?」
少年Cが言う
「大人になると怖いものがなくなるって言うけどさ…?」
少年Bが言う
「いや、大人だってアレは怖い筈… やっぱりユウヤさんだから」
少女Aが言う
「アレが怖く無いって言うんだもん やっぱり凄いんだよユウヤお巡りさんは!」
少年少女たちが頷き合う
「「「うんっ うんっ!」」」
ユウヤが3人を見てから 再び正面を向いて首を傾げて思う
(やっぱり分からないな?)
ユウヤが苦笑してから気付いて言う
「あ、もうすぐ到着だよ?」
少年たちが反応し 少年Cが表情を強張らせる 少年Bが苦笑し 少女Aが微笑する


続く
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