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20章
アールスローン戦記Ⅱ 作戦開始
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ラミリツが振り返ろうとすると アースの声が聞こえる
「我が騎士よ」
ラミリツがハッとして思う
(ハブロス司令官!?)
アースが言う
「剣を収めよ」
衛兵Aが喜んで言う
「アーク様っ!」
ラミリツが思う
(アーク様?…ひょっとして ハブロス司令官が また?さっきみたいに アークの真似を?そっか!それなら 僕も!)
ラミリツが衛兵Aへ向いたまま一歩引いて言う
「はい 我がアーク様の ご命のままに」
ラミリツが衛兵Aから剣を離すと鞘へ収める 衛兵Aが喜んで言う
「有難う御座います アーク様!あ、あの…っ 本日お届けする 女たちの1人が1人残って居りましてっ!今直ぐ 上様へお伝えを致しますのでっ!」
ラミリツがハッとして視線を強める アースが言う
「その方…」
衛兵Aがハッとして言う
「は、はいっ!アーク様っ!」
アースが言う
「我が騎士より 伝られし言葉 覚えたるか?」
衛兵Aがハッとして ラミリツを見る ラミリツが衛兵Aを見る 衛兵Aがビクッとして視線を戻す アースが言う
「その方へと与えし勤め 果たす事と誓い この場を去るが良い」
衛兵Aがハッとしてラミリツとアースを交互に見てから跪いて言う
「は、はいっ!必ずお守り致しますっ!私は…っ ここでは何も見ませんでしたっ!娘が残されていた事もっ!…誰にも伝えませんっ!全ては アーク様と 騎士様からの ご命のままに!」
衛兵Aがラミリツを見てアースを見ると ホッと息を吐いてから言う
「…で、ではっ 失礼致しますっ!」
衛兵Aが足早にその場を逃げ出して行く ラミリツがそれを見納めると思う
(それじゃ もう1人もっ?)
ラミリツが衛兵Bへ向くと 衛兵Bが言う
「…アーク」
ラミリツが剣の柄に手を掛ける マリアがハッとして言う
「あ、あのっ 待って下さい ラミリツさんっ そちらの方は…っ」
ラミリツが反応してマリアを見る マリアが衛兵Bへ向いて言う
「スレインさん?アンナさんを… 助けたいのですよね?」
スレインが言う
「…君は アーク様にお仕えする 巫女だったのか?それが 何故?」
マリアが言う
「私は 私のウィザ… い、いえっ!?アーク様と離れてしまって… それで困っていた所を サリアさんと言う 先程の女性たちの中に居た方に 助けてもらって居たんです ですから 私は…」
ラミリツが思う
(マリアさんは マリアさんの… あのウィザードさま レイ・アーク・フォライサー殿と離れてしまって?それで…?ここに?僕らと同じ この国に?)
レイの声が聞こえる
「ごめんな?マリア?本当は すくに迎えに来たかったんだけどさ?ちょっと 遅くなっちゃったもんな?」
ラミリツが一瞬呆気に取られる マリアが微笑して言う
「いいえ?ウィザードさまは やっぱり迎えに来てくれましたから …こちらこそ 有難う御座いますっ」
ラミリツが反応して思う
(…何だ 彼も居たんだ 何時の間に?…あれ?ちょっと待ってよ?それなら… もしかして さっき あの兵士が言っていた アーク様って… …ひょっとして そっちだった?だとしたら 僕…?)
ラミリツが振り返ろうとする アースの声が聞こえる
「それで?そちらの兵士は?」
ラミリツがハッとして スレインへ向き直る マリアがハッとしてスレインへ向いて言う
「あ…っ …ですから スレインさん!?私たちと一緒に …アンナさんを助けに行きませんか!?」
ラミリツが衝撃を受けて言う
「えっ!?」
ラミリツが思う
(ちょ、ちょっと待ってよっ!?今の?”私たちと一緒に”って!?その 私”たち”って ひょっとして…?)
スレインが言う
「助け… られるのか?本当に?」
ラミリツが思う
(ちょ、ちょっと待ってよ?だって 今 僕らは…っ!?)
アースが言う
「マリア殿 貴女方がどの様な経緯を持って この場所を訪れたのかは知れないが 我々も貴女方も この国からすれば 他国の者 その我々が こちらの国の… 増して アークに関わる程の物事へ 干渉する事は 好ましい事では無いのだが?」
ラミリツが思う
(そうだよね?さっきも… そんな様な事を言われたばっかりだし?実際 そのさっきだって あの兵士を言い包めるのに大変だったんだ… その上 捕まった女性たちを 助け出すなんて そんな大きな事をしたら 気付かれちゃうよね?あの… アークや… 神に…っ)
ラミリツが表情を硬くする マリアが困って言う
「そ、それは… そうかもしれません …でもっ」
レイが言う
「マリアは 誰か助けたい奴が居るのか?そいつは さっきの あの馬車に乗って行った 奴なんだよな?」
マリアがレイへ向いて言う
「そうなんですっ ウィザードさまっ あの女性たちの中に居た サリアさんと言う方なんですが…っ」
レイが言う
「俺は その名前は分かんないけどさ?そいつは マリアと長く一緒に居たんだろ?マリアの魔力が少し移ってたから ちょっと気になってたんだよな?」
マリアがハッとして言う
「魔力が…?それでしたら ウィザードさま!?もしかして サリアさんが 今 何処に居るのかも 分かりますかっ!?」
レイが言う
「ああ!分かるぞ!」
マリアが表情を明るめて言う
「でしたらっ!?」
アースが言う
「彼の力を使い あの馬車の中から その女性を奪還して来ると言う作戦か?しかし 作戦は成功しようとも 貴女に続き そちらの女性まで居なくなれば 彼女らの連行業務に従事している者たちは その行方を捜す事になるだろう そうとなれば この国を離れる予定に在る マリア殿は兎も角 そちらの女性に逃れる術は無いのでは?」
マリアが反応してアースを見る アースが言う
「更に 一度は逃れ 再び捕まれば 相応の報いを受けるという可能性もある そして そちらは 下手をすれば 彼女自身のみに留まらず 彼女の家族や出身地 更に そちらの連行業務に従事した兵士たちへも及ぶ可能性がある 貴女はそう言った認識を持った上で そちらの作戦を行おうと言うのか?マリア殿?」
マリアが呆気に取られた後視線を落す レイが言う
「俺は マリアがやりたいって言うなら 別に構わないぞ?」
アースがレイを見て思う
(やはり 劣化の影響か?それとも?それが アークの… 人を越える者の考えか?レイ・アーク・フォライサー)
アースが手を握り締める ラミリツがスレインへの警戒を続けたまま沈黙していると視線の先に黒い羽根が舞い落ちて行く ラミリツが一瞬反応して思う
(黒い羽根… アークの?あれ?けど確か?マリアさんのウィザードさま レイ・アーク・フォライサー殿のアークの翼は… 薄い緑の光を纏った羽根だったと思うけど…?)
ラミリツが視線を向けようとすると スレインが言う
「…彼女たちの事は」
皆が反応してスレインを見る スレインが視線を上げて言う
「上様方は… それほど 調べたりとか 確認するとかって… そう言う事は しないと思う」
ラミリツがハッとしてスレインを見る アースが言う
「そちらの根拠は?」
スレインが言う
「それは… 以前にも 連れて行かれる女たちの中に… 好きな男から離れる事を理由に 連行を嫌がる女が居て …逃げ出したんだ」
皆が反応して ラミリツが言う
「その女性はっ!?その後はっ!?」
スレインが言う
「男と一緒に 門の外へ… 村の方へ 逃げたって …今でも ワンス村の村外れで 遊牧をして生きてるって 噂だ」
ラミリツが言う
「それって もしかしてっ!?」
ラミリツがアースへ向く アースが言う
「どうやら 我々が最初に接触した あの子供の… その両親である 可能性が高い様だな?」
スレインが言う
「他にも 理由は別にしても アーク様の下へ向かう事を恐れて 逃げ出して自ら命を絶った者も居る …でも 上様はそう言う報告をしても ただ連行者数の記述を減らすだけで 他には何もしない …だから」
スレインがマリアを見てから アースへ向いて言う
「もしっ 本当に やると言うのなら…っ 俺も!…いえっ 自分にも 手伝わせて下さい!…アンナを助けたいっ 連れ戻したい!お願いしますっ!アーク様っ!」
スレインがアースとレイを見て懇願する
【 ART 出入り口前 】
ウィルシュへ向っていた銃弾が減速し ウィルシュが巨大剣を一振りして払うと銃弾がもと来た方向へ弾かれる 隊員Nが焦って言う
「うぉおおーっ!また 来たぁあっ!」
隊員Vが言う
「回避 回避ーっ!」
ART1マシーナリーたちが回避すると 隊員Nが後方モニターに映っている弾丸の行く末にホッとして言う
「ふぅ… やれやれ 回避にも慣れて来たお陰か アレを食らわないで済むようになったのは 良かったけど…」
メインモニターに弾丸数ゼロの表示が点滅する 隊員Nが気付くと言う
「あぁ そりゃ 回避に慣れる位だ その弾き返される銃弾を撃っていた 俺らの銃弾残数が無くなるのも…」
ハイケルの声が聞こえる
『回避だ!ナクス隊員!』
隊員Nが反応して言う
「え?また?けど 俺は撃ってねぇし?それなら こっちには何も飛んで来な… いぃいいーっ!?」
隊員Nが視線を向けた先メインモニターにウィルシュが目の前で巨大剣を振り上げている映像が映っている 隊員Nが慌てて言う
「撃ってねぇのに すげぇのが飛んで来たぁあ!?こんな時こそ ショット ショットっ!?…とぉおおーっ!?」
M隊員Nが仰け反って言う
「弾切れぇえーっ!?」
Mハイケルが叫ぶ
「ナクス隊員!」
隊員Nがメインモニターに映るウィルシュの姿に怯え強く目を閉じて言う
「た、助けてくれっ!?アニキィイーっ!」
隊員Nの耳に衝撃音が響く 隊員Nが痛みに備えて瞑っていた目を疑問させて開くと驚いて言う
「あぁっ!?」
M隊員Nが自身の前に割って入っていた ART2マシーナリーを見て言う
「ART2マシーナリーっ!?」
隊員Nがモニターに映っているデータを見て言う
「ART2-02号機… シュ、シュナイゼル副隊長?」
モニターにシュナイゼルが映り視線を向けて言う
『ご無事ですか?ナクス隊員?』
隊員Nがハッとして慌てて言う
「お、おうよーっ!?あ… いや?有難う 助かったぜ!」
Mシュナイゼルが頷くと 抑えていたウィルシュの剣を弾く ウィルシュが反動を後転で受け流し着地をすると言う
「…チッ こいつ等も居たのか… 出て来ないねぇから あの司令官の野郎と一緒に居ねぇのかと… ならさっさと片方だけでも仕留めて置けば良かったな?」
周囲の出動装置が起動してART2マシーナリーたちが現れる Mハイケルが反応して言う
「ART2… 彼らも出した所で …対策は見付かったのか?グレイゼス?」
グレイゼスの声が聞こえる
『生憎と 対策は まったくサッパリ見付かっていない』
Mハイケルが一瞬呆気に取られる ART1マシーナリーたちが疑問して顔を見合わせる Mハイケルが言う
「…では 何故?」
【 ART 司令塔 】
ハイケルの声が聞こえる
『対策か もしくは原因が判明するまで 彼らは温存する作戦ではなかったのか?グレイゼス?』
グレイゼスが顔を下げて言う
「ああ その予定だったんだが…」
ハイケルが疑問して言う
『…では?そちらの予定は?』
グレイゼス顔を上げると表情を怒らせて言う
「『所詮 マスターの持つロストテクノロジー ナノマシーンの力だけで 司令塔主任になった 俺には ARTの指揮官は務まらない』ってぇえ?元政府警察GPTの優秀な副隊長さんが『何時までも分からない事を調べている位なら さっさと自分らを出せ』だなんて 言ってるって言うからなぁ!?俺も 流石に ちょっと 出してあげようかと思ってなぁ!?」
ハイケルが言う
『そうなのか?では… ”所詮 マスターの持つロストテクノロジー ナノマシーンの力だけで 司令塔主任になった” お前には ”何時までも分からない” としても ”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん” であるなら この状況を打開出来ると言う事か?グレイゼス?』
グレイゼスが怒って言う
「出来るモンならやってみろって言うんだよっ!?」
周囲の隊員たちが困り苦笑で言う
「ちゅ、中佐…」 「怖ぇえ…」 「いつも怒らない人が怒ると 怖いよな…?」
ハイケルが言う
『そうか 了解… では 我々は?ART1は そちらの”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”が指揮を取る ART2の支援を行えば良いのか?グレイゼス?』
グレイゼスが怒ってコンソールを叩いて言う
「だったら その ”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”に そっちの指示も仰いでくれるかねっ!?ハイケル君っ!」
ハイケルが言う
『そうか 了解 ”所詮 マスターの持つロストテクノロジー ナノマシーンの力だけで 司令塔主任になった” グレイゼス』
グレイゼスが衝撃を受ける 周囲の隊員たちが衝撃を受け 怯え苦笑して言う
「悪気は無いんだよな?あれ…?」 「たぶん…?」
【 ART 出入り口前 】
Mシュナイゼルの中 モニターに映るグレイゼスが言う
『と言う事ですからぁ?どうぞ ご自由に?部隊指揮を取ってくれるかなぁ?”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”?』
シュナイゼルが困り苦笑で言う
「あの…?一体何がどの様な解釈によって そちらのお話が成立しておられるのか どうか 順を追ってご説明を頂きたいのですが…?」
グレイゼスが言う
『…へぇ?順を追って?そんな ごゆっくりと?ご悠長なお話をしながら この状況を打開なさる事が出来なさるとは?流石は”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”』
シュナイゼルが困り苦笑で言う
「いえ?私は 決して その様なつもりは… 兼ねてより 私は元より 我々ART2は ART司令塔主任で在られる マスターグレイゼス中佐のご指示に従うものと 心して居るのですが?」
ウィルシュが一瞬疑問してから言う
「?まぁ 良い… あの司令官の野郎は居ねぇが これで やっと 前回と同じ状況だな?なら そのお前らを ぶっ倒して 以前の雪辱っ 晴らさせてもらうぜっ!」
ウィルシュが巨大剣を構える
【 ART 司令塔 】
グレイゼスが疑問して言う
「…うん?言い訳にしては妙だな?さっきの発言は… こっちの司令塔の隊員が確認しているんだ だったらその確認なら 訓練所の記録を確認すれば済む話で…?」
グレイゼスがコンソールを操作する オペ子Aが反応して視線を逸らして焦る グレイゼスのモニターの中で第二訓練所の映像が再生される
ART2隊員が言う
『副隊長っ!?我々は このまま待機で 良いのでしょうかっ!?』
ART2隊員が言う
『我々ART2も出動し 以前の様に ART1と共に戦った方が宜しいではっ!?』
シュナイゼルが一瞬考えてから言う
『そちらの判断は 現在 このARTを任されている マスターグレイゼス司令塔主任が 判断を下される …我々はARTの仲間としてっ 現在のARTの司令担当である 彼の命に従わなければならない!』
グレイゼスが呆気に取られて言う
「…あれ?」
オペ子Aが冷や汗を流しつつラストオーダーを握る オペ子Bが疑問して言う
「…何だろう?…あれ?」
【 ART 出入り口 】
ウィルシュが巨大剣をMシュナイゼルへ向ける Mシュナイゼルがプラズマセイバーを構えると シュナイゼルが横目にサブモニターを見てから言う
「…では 経過は如何にせよ 今は」
Mシュナイゼルが言う
「我らの悪は目前にあり!ART2!総員 ターゲット ウィルシュを撃破せよ!」
ART2マシーナリーたちが言う
「「了解!副隊長」」
Mハイケルが一瞬間を置いてから言う
「ART1 …も 同じだっ」
ART1マシーナリーたちが衝撃を受けた後言う
「「了解!少佐ぁー!」」 「…けど もう 弾切れ…」
【 ART 司令塔 】
グレイゼスがオペ子Aを見てから言う
「えーっと…?一体何がどう言う解釈で?彼らの… いや シュナイゼル副隊長の この台詞が?俺への悪態である さっきの台詞に変わったのかなぁ?ナリア君…?」
オペ子Aが困り苦笑で言う
「えーと… それは その…」
グレイゼスがオペ子Aの手にある黒い紙に気付いて言う
「うん?その封書は… …ハッ!? ひょっとして…?」
オペ子Aが苦笑して言う
「は、はい… 実は… もし マスターグレイゼス中佐が 戦略に困り オマケに ART2の出し惜しみをしているような事があった時には… と、ハブロス司令官から 預かっていました…」
グレイゼスが衝撃を受けて言う
「あぁあっ!あの人はぁあーっ!?」
オペ子Aが困り苦笑で言う
「ですので 任務とは言え 先ほどは 失言を 失礼しました!中佐っ」
グレイゼスが言う
「いや ナリア君は気にしなくて良いよ… それより あの アニキっ!…って いや?今は それより!」
グレイゼスがコンソールを操作する
【 ART 出入り口前 】
Mシュナイゼルがウィルシュと戦っている グレイゼスの声が聞こえる
『…と言う事だった訳で 本当に 申し訳ない…っ 全ては あの悪魔の司令官の悪策のせいであって…っ』
Mシュナイゼルがウィルシュと間合いを取ると シュナイゼルが苦笑して言う
「そうでしたか しかし 疑いは晴れました上に こうして 前線へ出る事も叶いましたので 今は…」
Mシュナイゼルがウィルシュへ斬りかかると ウィルシュが巨大剣で抑える グレイゼスが言う
『ああ!そうだな?今はそれよりもっ それこそ目下の悪を!』
シュナイゼルが言う
「はいっ!我らが悪魔様のお陰で こうして 我らの悪を迎え撃たれる場所への 参上の機会を得られました 格なる上はっ!」
グレイゼスが疑問して言う
『え?あれ?悪魔様って…?』
Mシュナイゼルがプラズマセイバーを掲げて言う
「我らART2は 今こそ 我らの悪を撃破せよ!ART2!特攻!」
ART2マシーナリーたちが言う
「「了解!副隊長ー!」」
ART2マシーナリーたちがウィルシュへ向かう グレイゼスが呆気に取られて言う
『え?えぇえっ!?あ、あの… シュナイゼル副隊長?しかも 特攻って…?あ、あらぁ~?』
Mハイケルが呆気に取られた状態から言う
「あ… ART1… も?」
グレイゼスがハッとして言う
『あぁっ いやいや!?ちょっと待て!?ART1は…』
Mハイケルが言う
「了解 ART1は ちょっと待て だ」
隊員Bが言う
「えー?」
【 神の国 】
スレインの家 室内
レイが言う
「ああ!分かるぞ!今は あっちの方だ!」
ラミリツがタブレットの地図を示して言う
「では 今 我々が居る建物が こちらの建物ですので マリアさんのウィザードさまの言葉で言う ”あっちの方 ”と言うと… この辺りでしょうか?」
ラミリツがタブレットの地図を示す マリアが言う
「そ、そうですね?この地図に在る これが サリアさんやアンナさんが乗せられた馬車が通った あの門でしょうから… そうなれば ウィザードさまの言う ”あっちの方”は… こっちの方で?」
ラミリツとマリアがレイを見る レイが言う
「え?あっちの方は こっちの方って?あっちは こっちなのか?マリア?」
レイが疑問する ラミリツとマリアが衝撃を受け ラミリツが言う
「あ… いえ… そうではなく?」
マリアが言う
「あ、あのっ ウィザードさまも?どうか こちらの地図を見て下さい?」
レイが言う
「え?けど 地図なんかじゃ 俺は魔力は感じないから 分からなくなっちゃうよ?だから… やっぱ あっちの方なんだよ?マリア?」
マリアが困り苦笑で言う
「そ、そうですか… でも その… そっちだと 今度は私たちが 分からなくなってしまうので…」
ラミリツが苦笑して言う
「えぇっと…?」
ラミリツが思う
(理由は良く分からないけど マリアさんのウィザードさま… このレイ・アーク・フォライサー殿なら 僕らが奪還すべき女性たちが居ると言う その場所が分かる だからその場所を 僕らにも分かるように 地図上で示してもらおう…って そんな 簡単な作戦の筈だったんだけど…?)
ラミリツが疑問して言う
「これって 難しい事?…」
ラミリツが思う
(実際に居る場所が分かるというのなら?後はその場所を この地図で見て 確認すれば良いだけなんじゃ…?)
ラミリツが言う
「…ないのかな?」
ラミリツが顔を向けると マリアが地図と他方を見比べ方向を確認しながら言う
「えぇっと… あっちは… こっちだから… えっと…?」
アンナの家 玄関前
スレインが言う
「何故ですっ!?つい先日までは 自分とアンナの事を 喜んで下さったではないですかっ!?それなのにっ!?」
アンナの母が言う
「アンナは アーク様の使いの者として 選ばれたのですから これ以上の事は無いでしょう?貴方も アーク様の使いとして選ばれた アンナとお付き合いをしていた男性として その事を誇りに思ってくれると 私も嬉しく想います そして これからも 上様のお役に立つお勤めに 励んで下さい」
アンナの母がドアを閉める スレインが慌てて言う
「お母様っ!」
ドアが閉まる スレインが呆気に取られてから視線を落す 物陰に隠れている隊員Cが困ってからアースを見て言う
「…えーっと?…どう します?司令官?」
アースが隊員Cを見て言う
「彼へ聞け マスターラキンゼス隊員 アンナ殿の奪還依頼者は スレイン殿だ」
隊員Cが衝撃を受けてから困って言う
「え!?いや… そりゃ そうですけど…?」
スレインが視線を落とした状態から手を握り 顔を上げると アースたちへ向く 隊員Cが衝撃を受ける
スレインの家 室内
ラミリツが2方向へ手を向けて言う
「では こちらと こちらでしたら?どちらの方が 当てはまりますか?」
レイが疑問して言う
「うーん そうだなぁ?どっちも ”あっち”だから同じだけどさ?どっちかって言ったら 最初の”こちら”って方が 近いんじゃないか?」
ラミリツがタブレットを持って言う
「と言う事はやはり… …この辺り …こっちは無しで…」
マリアが様子を伺う ラミリツがタブレットから顔を上げて言う
「一応 これで… 絞られては 来ましたが…」
ラミリツがタブレットを見せると マリアが頷いて言う
「そうですね?最初の頃に比べたら とても範囲は狭まったみたいです」
ラミリツがタブレットを見て首を傾げて思う
(うーん けどなぁ… 助け出す… 奪還するとなると その作戦を行う建物が 正確に分からないと言うのは… この範囲に近付いて 改めて確認としても 唯でさえ行動が制限される他国で 自分たちの姿さえ見せられないのに…?)
ラミリツが考えながら言う
「…大丈夫かなぁ?」
ドアの開く音が聞こえる ラミリツとマリアが顔を向ける
スレインの家 玄関
スレインがドアを開け顔を向けると 一瞬の後 アースと隊員Cがその中に現れる 隊員Cが表情を疲れさせて溜息を吐いて言う
「ふぃ~…」
スレインが入ってドアを閉めると アースが隊員Cへ向いて言う
「ふむ…?ナノマシーンの使用は やはり それなりに宿主へ負担を掛けるのか?距離的には大した距離では無かったが 戦闘員のマスターラキンゼス隊員を 疲労させる程とは?」
隊員Cが言う
「…いえ 俺としては この隠れながらの移動って言うのが 精神的に来るって言うか…ですね?体的には疲れてませんけど… 精神が疲れたって言いますか?」
スレインがアースたちを見てから通路を行く アースが言う
「ほう?”精神が疲れる”… つまりは 元となる精神力が足りていないと言う事だな?お前が 最低限のマスターである理由の程が 理解出来た」
アースがスレインに続いて通路を歩き出す 隊員Cが衝撃を受けて言う
「…なんかスンマセン」
隊員Cが続こうとすると アースが言う
「気にするな お陰で 私は そのお前を使いやすい」
隊員Cが衝撃を受け思わず立ち止まって言う
「って!?それってっ!?どういう意味ですかっ!?司令官っ!?」
隊員Cが思わず後ず去る アースが振り返って言う
「そちらも 気にするな それよりも お前も早くこちらへ来い 身体補佐能力のマスターが 遅れるなよ?」
隊員Cが息を吐いて言う
「はぁ… アールスローンに… 皆の所に帰りてぇよぉ~…」
隊員Cが顔を上げると アースが隊員Cへ催促の視線を向ける 隊員Cが衝撃を受け マスタースピードでアースの下へ向かう
スレインの家 室内
スレインに続きアースと隊員Cが入って来ると マリアが言う
「あ、お帰りなさい どうでしたかっ?アンナさんの ご両親は 喜んでくれましたか!?」
マリアの言葉にスレインが視線を逸らす マリアが疑問すると アースが言う
「彼女のご両親は… いや?正確には 話をしたのは母親のみであったが アンナ殿の奪還には反対の様子だ」
マリアが呆気に取られて言う
「え…?そんなっ!?どうしてっ!?」
ラミリツがアースを見る アースが言う
「驚く事は無い この国では アークは絶対の神 それが実在するとあれば その付き人となられる事は 名誉でもある」
マリアが一瞬呆気に取られてから視線を逸らす ラミリツが言う
「…けどさっ?それを ”本人が望んでいない”って言うのならっ!?それを助けようとする事は!?」
アースが言う
「そうだな 従って ”本人のそちらを” 知るであろう者へと 確認を取ったつもりなのだが?」
アースがスレインを見る スレインが皆の視線に反応すると 気を取り直して言う
「アンナは俺と一緒になる事を望んでくれていた… それは間違いないっ …だからっ!」
スレインがマリアへ向いて言う
「君がサリアって子を救出すると言うのなら アンナも一緒に救出する事が出来るだろう!?それで… 彼女の母親だって 彼女が本当に戻ってさえ来ればっ!きっと喜んでくれる!今は…っ きっと 彼女が連れて行かれた事を 受け入れる為に あんな風に言っているだけでっ!」
スレインがアースを見る アースが考えている ラミリツがスレインを見てから アースへ言う
「…それで?どうするの?ハブロス司令官?」
マリアがアースを見る アースが考えていた様子から切り上げて言う
「そちらは どうだ?」
ラミリツとマリアが反応して ラミリツが言う
「え?」
アースが言う
「現在 その彼女らが居ると言う建物の ”正確な位置”の程は 特定出来たのか?」
ラミリツが言う
「あぁ… それが…」
ラミリツがタブレットを渡しながら言う
「かなり 範囲は絞られて来たんだけど その建物の ”正確な位置”って言うのには ちょっと 遠いかな…?…ごめん」
アースがタブレットを受け取ると言う
「確かに これでは 建物の位置ではなく 範囲だな?」
マリアが言う
「あの…っ すみません ハブロス司令官さん ラミリツさんは 私のウィザードさまと 色々頑張ってくれたんですが…っ」
レイが言う
「マリアは謝る事無いぞ?俺にとっては あっちだけど その地図だと その あっちが分からないんだからさ?しょうがないだろ?」
マリアが困って言う
「は、はい… そうですね?それは そうなんですが…」
アースが言う
「貴方にとっては あっちだが この地図の上では分からない… そうか では レイ・アーク・フォライサー殿」
レイが言う
「何だ?アーク・メイヴン・ハブロス?」
マリアが衝撃を受ける アースが構わず言う
「確か貴方は 風の力を利用する アークであった筈だ」
レイが言う
「ああ!そうだぞ!それで お前は…!」
アースがレイの言葉を打ち消して言う
「そしてっ …風の力を利用するとは つまりは その場へ吹く風を 操作する事が出来ると言う事なのだろう?ならば そちらの力を用いて」
ラミリツが思う
(マリアさんのウィザードさまが 風の属性… それで ハブロス司令官は…って その続きを聞きたかったんだけど ハブロス司令官が人の話を遮って話を進める時は そっちの続きを聞く事は出来ないんだよね?でも ハブロス司令官が そこまでして遮るって事は… やっぱ?ハブロス司令官の属性って…)
アースが言う
「それなら こちらを 任意の場所へ… つまり その囚われている彼女らの場所まで 運んでくれと言う事は可能なのか?」
アースが鳩の羽根を一本見せる ラミリツが反応する レイが言う
「うん?何だ?そんな羽根1つ運ぶ位なら 簡単だぞ?俺はマリアのウィザードさまで 最強のウィザードだからな!マリアの魔力が移った あの女の居場所は分かるし そこへ そんな軽いものを届けろって事ならさ?直ぐに届けてやるよ?」
アースが言う
「そうか ならば…」
アースがタブレットを見る レイが言う
「でも 何で そんな鳩の羽根を一本 届けるんだ?」
アースが言う
「元より こちらの羽根を届ける事に意味は無い そして 重要なのは」
アースが鳩の羽を手放すと 鳩の羽根が浮き上がってレイの前に向かう アースが言う
「唯 目的の場所へ飛ばす と言うだけではなく ”確実に私の命じるルートを用いて” 届けてくれ」
レイが疑問して言う
「え?」
ラミリツとマリアが反応して言う
「あ!そう言う事!」 「なるほど!」
ラミリツとマリアが思わず顔を見合わせる アースがレイへ視線を向けて言う
「出来るだろう?マリア殿の 最強のウィザードであり 風の力を操る レイ・アーク・フォライサー殿?」
レイが反応してから困って言う
「え!?う… う~ん それは出来るけどさぁ… なんか 凄く面倒臭そうだし そうなると 俺 途中で…」
アースがマリアへ向いて言う
「マリア殿?」
マリアが反応して言う
「あ!はいっ!…ではっ ウィザードさま!?」
レイが言う
「うん?何だ?マリア?」
マリアが気合を入れて言う
「がんばって下さいね!私!応援していますから!」
ラミリツが衝撃を受けて思う
(それって ひょっとして…?)
ラミリツがレイを見ると レイが喜んで言う
「おお!?そうなのか!?良く分かんないけど マリアが応援してくれるって言うなら 頑張ってやるぞ!良し!それじゃ さっさと その”お前が命じるルート”とか言うのを 言ってみろよ!?アーク・メイヴン・ハブロス!?」
アースが口角を上げて言う
「結構 それでは…」
ラミリツが呆れて思う
(あぁ やっぱ 使われてる… マリアさんは勿論 神様である筈の レイ・アーク・フォライサー殿まで…?)
ラミリツが言う
「…流石」
隊員Cが呆れて言う
「悪魔の司令官…」
アースが言う
「では 早速だが 先ずはそちらを 我々が貴方方と合流した あの建物の場所まで飛ばしてくれ」
レイが言う
「ああ!マリアを見付けて 俺が壁をぶっ壊した建物だな!」
ラミリツが衝撃を受けて思う
(そうだったんだ?あの…)
ラミリツが言う
「彼が壊したんですね?あの建物の壁…」
マリアが衝撃を受け苦笑して言う
「は、はい… そうなんです?」
ラミリツが思う
(神様が 壁を…)
隊員Cが言う
「その直後には うちの司令官様も 門 ぶっ壊しましたけどね?」
マリアが衝撃を受けて言う
「え!?門を!?」
ラミリツが苦笑して言う
「そう言えば そうだったね…?マスターラキンゼス隊員」
レイが言う
「到着ー!あの鳩の羽根は 俺が壁をぶっ壊した建物に到着させてやったぞ?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「では続いて そちらから 馬車へ乗せられた彼女らが向った門へと向わせろ… 分かるか?」
レイが言う
「ああ!あの門だろ?俺が壁をぶっ壊した あの建物から見えたからな?分かるぞ!近いからすぐだ!…ほら 到着ー!」
アースが言う
「よし、では ここからが本題だが まずは 目の前にあるであろう そちらの門を飛び越えさせてくれ」
レイが言う
「門を越えさせれば良いんだな?よし!…ほら 飛び越えたぞ?」
アースが言う
「その先は 真っ直ぐに続く道が在るのだが… そちらは分かるか?」
レイが言う
「う~んと…?ああ!そうみたいだな?あの羽根の近くを通る風の奴に聞いたらさ?真っ直ぐに 道があるって?」
アースが言う
「ほう?その様な技もあるのか… では そちらの調子で その道を3キロほど 進ませてくれ …3キロの距離は分かるか?」
レイが疑問して言う
「え?3キロって…?えっと…?」
アースが言う
「この建物から 貴方が壁をぶっ壊した建物までの距離と 同じだ」
ラミリツとマリアが衝撃を受ける レイが閃いて言う
「ああ!それなら分かるぞ それじゃ その距離と同じ位 飛ばしてやれば良いんだな?それなら… これ位だ!…はい 到着ー!」
アースが言う
「では続いて そちらを左の道へ 今度は もう一度 同じ距離の… そちらの2倍の距離を飛ばしてくれ …分かるか?」
レイが言う
「ああ!それなら今度は さっきの倍の力で ぶっ飛ばしてやるぞー!」
アースが微笑して タブレットを操作する 地図上にラインが引かれる マリアとラミリツが顔を見合わせ ラミリツが微笑して思う
(この調子なら…)
ラミリツがマリアへ向いて言う
「どうやら あの羽根は無事に 目的地へと 到着しそうですね?」
マリアが微笑して言う
「はいっ 凄いですね?流石は アーク… いえっ アース・メイヴン・ハブロス指令官さんですね?」
ラミリツが微笑して言う
「はい」
マリアが微笑する
囚われの部屋
サリアが上部にある通風孔から見える空を見詰めながら言う
「クロム…」
サリアが俯き目に溜まった涙を拭う 床に涙が落ちると サリアが溜息を吐いて言う
「もう… 二度と会えないだなんて…」
サリアが表情を悲しめると 通風孔から光に包まれた羽根が舞い込み サリアの前に光を纏った鳩の羽根が落ちる サリアが呆気に取られると 鳩の羽根を手に取って言う
「…羽根?鳥の…?光を帯びてる… 暖かい… ずっと 外の太陽に照らされていたのね…?まるで…」
サリアの脳裏に 農作業に精を出し顔を上げて微笑むクロムの姿が思い出される サリアが表情を悲しめ羽根を胸に泣く 女性がやって来て言う
「どうしたの?大丈夫?」
サリアが顔を上げて言う
「私…っ 行きたくない…っ 村へ 帰りたい…っ」
女性が呆気に取られてから苦笑して言う
「貴女まで そんな事 言わないで?」
サリアがハッとして言う
「…そ、そうですね …ごめんなさい 皆さんも …辛いのに」
女性が言う
「アーク様にお仕え出来るなんて 素晴らしい事よ?貴方も 光栄に思わなければいけないわ そうでしょう?」
サリアが呆気に取られてから 視線を落し言う
「…はい そう… ですね…」
女性が微笑する サリアが手に持っていた鳩の羽根を見て 胸に当てると表情を悲しめる アンナが立ち去る
【 ART 出入り口前 】
Mシュナイゼルのセイバーをウィルシュが巨大剣で抑えると ウィルシュが笑んで言う
「甘いぜっ!そうやって 弱い攻撃を打ち込んで来る時はっ!」
ウィルシュが瞬時に後方へ飛び退く そこへART2マシーナリーたちが切り込んで来ると 空振りして ART2隊員が顔を上げて言う
「…クッ 読まれたかっ!?」
ウィルシュが笑んで言う
「へへっ でもって ついでに!」
ウィルシュが意識を周囲へ集中させると そこへ飛んで来ていた弾丸たちが失速する Mハイケルが悔やんで言う
「クッ…」
隊員Aが顔を上げて言う
「こっちも読まれたっ!?」
ウィルシュが笑んで巨大剣を一振りして言う
「ほーらよっ!お返しだーっ!」
巨大剣に弾かれた弾丸たちが周囲に飛来すると ART2マシーナリーたちがハッとして Mシュナイゼルが顔を向けて言う
「総員回避っ!」
ART2マシーナリーたちが急いで回避するが多くが被弾して悲鳴を上げる
「ぐあっ」 「う…っ」 「しまったっ…」
Mシュナイゼルが着地して見渡すと ART2マシーナリーの多くが被弾に膝を着いている シュナイゼルが表情をしかめて言う
「まさかここまでとは…っ 我らART2とART1 2部隊の連携技さえ 今の奴には通じない…っ …このままではっ!」
シュナイゼルが正面を向く
【 ART 司令塔 】
オペ子Aがモニターを見ながら表情を困らせて思う
(ART2を出動させても事態は変わらない?ハブロス司令官からは ART最高の機動部隊を2部隊投入さえすれば 事態は必ず好転するって…っ でも!?やっぱり 駄目なの!?私たちだけでは… ハブロス司令官の居ないARTは 守られないの!?)
オペ子Aがコンソールに置いたラストオーダーを見る グレイゼスの声が聞こえる
「…そうか そう言う事かっ!?」
オペ子Aがハッとしてグレイゼスへ振り返ると グレイゼスがラストオーダーへ向けていた視線を戻し コンソールを操作しながら言う
「奴は ART1の攻撃へ対してのみ 例の力を使っているっ そして ART2の攻撃の防御へは使わないと言う事は あの力は 奴自身が放っている力では無い …のかもしれないっ!」
ラキンゼスがが呆気に取られて言う
「奴自身が放っている力じゃない… って?それじゃぁ?」
グレイゼスが言う
「現状のART1の銃弾を鈍化させる その影響は目に見えて在ると言うのに それが 敵からの”出力”では無いとなればっ まずはその力の発生源をっ!ART1の… 誰でも良いっ!誰かが銃を放ったら 奴の周囲の情報を計測してくれっ」
オペ子Aが言う
「了解 中佐っ!」
オペ子Aがコンソールの操作をして言う
「計測端末 追加発射!周囲モニタニング 最大出力にて 解析項目名 複数に付き省略ですっ!」
グレイゼスが笑んで言う
「よしっ 期待してるぜ!ナリア隊員!」
オペ子Aが気合を入れて言う
「はいっ!解析項目全160項目!見逃しませんっ!」
ラキンゼスが言う
「ART1-04号機!フレッド隊員が ターゲットロックオン!」
【 ART 出入り口前 】
ウィルシュとART2マシーナリーたちが戦っている ART1マシーナリーたちが躊躇していて 隊員Nが言う
「下手に撃つと 野郎と良い感じで戦ってる ART2の連中の邪魔になっちまう…っどうする!?ヴェイちゃん隊員!?」
サブモニターに映っている隊員Vが言う
『配給弾倉を充填したは良いけど やっぱ 俺らの出番は無しかよっ?』
M隊員Fが小銃を構えていて 隊員Fが狙いを定めながら言う
「一発…っ この状態で確実に 一発さえキメられれば…っ!?」
隊員Fが視線を強める Mハイケルが気付き言う
「よせ フレッド隊員 現状では…っ」
グレイゼスの声が聞こえる
『いや 構わない フレッド隊員!』
Mハイケルが呆気に取られて言う
「…良いのか?」
グレイゼスが言う
『万が一 弾かれた際は その反発軌道上の隊員へ 回避の指示を出す!フレッド隊員は 構わずに撃ってくれ その一発で 事態改善の糸口を 俺たちで必ず見付け出して見せる!』
隊員Fが言う
「…そうと言う事なら 分かりましたっ 司令塔の皆さんの魂も乗せて 最高の一発を放ちます!」
M隊員Fが小銃を捨てると その手を向けた先 地下から射出されたPM700を取って構える ラキンゼスの声が聞こえる
『ART1-04号機!PM700セット!充填出力上昇!』
Mハイケルが呆気に取られて言う
「PM700を…?超高温プラズマの現アールスローンに置かれる 最高出力を誇るその銃を放つつもりか?それを弾かれた日には…っ」
オペ子Bの声が聞こえる
『ART本部 防衛システム出力最大へ!これで 万が一のPM700の反射弾光による衝撃にも 耐えられます!』
グレイゼスが言う
『その代わり 本当に反射弾光を受けた際には ART本部を覆う防衛バリアが全て解除されてしまう 従って フレッド隊員を除く ART1は ART本部の防衛体制へ移行しろ』
Mハイケルが言う
「ART1 了解 …総員 司令塔の指示の通りだ フレッド隊員を除くART1は ART本部防衛体制にて 構えろ」
ART1隊員たちが言う
『『了解!少佐ぁーっ!』』
ART1マシーナリーたちが移動する ウィルシュがMシュナイゼルとART2マシーナリーたちの攻撃を受け流し構え直すと言う
「中々面白かったが… お前?あの時の一番強い剣士じゃないなっ!?アイツは居ないのか!?…まさか アイツも?」
Mシュナイゼルが言う
「我らART2の隊長 ラミリツ・エーメレス・攻長隊長であるなら 現在は… ハブロス司令官に同行し 出張中である!」
ウィルシュが衝撃を受けてから舌打ちをして言う
「チィッ… やっぱりか ツイてねぇ 折角突き止めたってぇのに これじゃ もぬけの殻も同然だぜ!?だったら さっさと 終わらせてやる!」
ウィルシュが巨大剣を掲げると 巨大剣が炎を纏う シュナイゼルがハッとして言う
「マズイな…っ あの攻撃を抑えるには…っ」
Mシュナイゼルが一瞬後ず去る 隊員Fが反応して思う
(今だっ!)
隊員Fが言うと同時に引き金を引く
「ショットッ!」
ラキンゼスの声が聞こえる
『PM700 発射!』
グレイゼスの声が聞こえる
『ART2総員回避っ!』
ART2マシーナリーたちが瞬時にウィルシュから離れる ウィルシュが技を繰り出そうと笑んでいた状態からハッとして顔を向けると プラズマが迫って来る ウィルシュが一瞬目を見開くが 気を取り直して意識を高めると ウィルシュの前でプラズマが失速する Mハイケルが言う
「駄目か…っ!?」
隊員Fが言う
「くそぉ…っ」
【 ART 司令塔 】
オペ子Aの前のモニターに大量のデータが流れている オペ子Aがその中でハッとして言う
「っ!見付けたっ!有りましたっ!空間データに 弾丸失速時のバグを発見っ!解析急ぎますっ!」
グレイゼスがコンソールを操作していて言う
「PM700 反射弾光軌道を算出!回避だ――」
【 ART 出入り口前 】
ART1マシーナリーたちが立ち塞がっている中グレイゼスの声が聞こえる
『――ヴェイル隊員っ!』
M隊員Vが衝撃を受けて言う
「俺ぇえーっ!?」
M隊員Vが回避しようとして転倒すると その上をプラズマが過ぎて ART本部のバリアに着弾して激しい轟音が響く
【 ART 司令塔 】
バリア着弾の轟音が響いている オペ子Bが思わず悲鳴を上げる
「キャァアッ!」
オペ男Aとオペ男Bがそれぞれ無意識に防御体制を取って悲鳴を上げる
「うぅ…」 「ぐぅ…っ」
グレイゼスが言う
「防衛システムの損傷を算出っ!」
ラキンゼスがモニターを見て言う
「了解 中佐!衝撃による バリアの消失を確認!防衛システムは無事だが…っ バリアの再構築には 冷却システムが限界っ!防衛バリア再構築… 不能っ!」
オペ子Aが構わず作業を続けている オペ子Bが気付くと驚く
【 ART 出入り口前 】
ウィルシュが軽く息を吐いて言う
「…ふぅ ビビッたぜ まさか あれほど強い力を持った銃があるなんて …直撃受けてたら 跡形も無く消し飛んでたな?…うん?」
ウィルシュがART本部のバリアが無くなった事に気付く ペリーテが疑問して言う
「ピュポ~?」
隊員Fがハッとして言う
「そんなっ 無駄に 自分たちの防衛をっ!?俺のせいで ART本部を危険に晒す事になるなんてっ!?」
隊員Fが自責の念に悔やんで俯く Mハイケルが言う
「問題ない フレッド隊員」
隊員Fがハッとして顔を上げると言う
「しかし…っ 少佐っ!?」
Mハイケルが言う
「お前の魂は ART司令塔の彼らの力となった 後は… その彼らが 我々へ力を与える その時までを …我々が 抑えるっ!」
MハイケルとART1マシーナリーたちが ART本部前で武器を構える 隊員Fが呆気に取られて言う
「少佐…っ 皆…っ」
サブモニターに隊員Aが映って言う
『落ち込んでる暇は無いぞ?フレッド隊員っ!』
続いて 隊員Bが映って言う
『そうだよっ フッちゃん!』
続いて 隊員Nが映って言う
『最高のソウルだったぜ!フッちゃん隊員!』
隊員Fが呆気に取られた状態から微笑して言う
「皆…」
サブモニターに隊員Iが映って言う
『流石 俺の 兄貴!決まってたぜ!フレッド隊員?』
隊員Fが苦笑して言う
「有難う 皆のお陰で… 失敗からも 立ち直れそうだ」
オペ子Aの声が聞こえる
『失敗じゃ有りませんよ!フレッド隊員!』
隊員Fが呆気に取られて言う
「…え?」
サブモニターにオペ子Aが映って言う
『最高の1発でした!今までとは異なる 高出力だったお陰で 微量の空間データのバグがハッキリと検出されました!作戦は大成功…!いえっ 最高の結果です!』
隊員Fが呆気に取られて言う
「そうだったんだ?その… あの時は つい …ノリで?思わずPM700を 使ってしまったのだけど…?」
オペ子Aが言う
『最高のノリでしたっ!』
隊員Fが衝撃を受けてから苦笑して言う
「そ、そう?なら 良かった…」
グレイゼスが言う
『とは言え 喜んでばかりも居られないっ』
隊員Fがハッとする Mハイケルが言う
「どうした?グレイゼス?」
【 ART 司令塔 】
グレイゼスがメインモニターに映るプログラムを見詰めながら言う
「ターゲットの技の正体が掴めた となれば そいつを無効化するシステムも構築出来る予定だが そちらが 完成するまでの間は …凡そ 25分!」
【 ART 出入り口前 】
ペリーテが言う
「ピポピポポッ ポポー!」
ウィルシュがART本部へ向けて巨大剣を構える グレイゼスが言う
『それまでの間を 持ち堪えられるか!?ハイケル!』
ウィルシュが言う
「…どうやら こっちの力に気付いたらしいな?そうとなれば 今度はリジル様に頂いた 俺の力で 全部ぶっ潰してやるっ!」
Mハイケルが言う
「心配するな グレイゼス 我々ART1及びART2は… ARTの最高の機動部隊だ 防衛は 可能だ!」
ART1マシーナリーたちの前に ART2マシーナリーたちが集結して Mシュナイゼルが言う
「そちらの時間は 我々で防ぎますっ!」
ウィルシュが巨大剣を振るって言う
「食らえぇえーっ!」
ウィルシュの巨大剣から炎が放たれる Mハイケルが言う
「回避は出来ないっ」
Mシュナイゼルが言う
「了解っ!ART2 クロスエンペラルガード 出力最大!」
ART2マシーナリーたちが言う
「「了解!副隊長っ!」」
ART2マシーナリーたちが プラズマセイバーを重ね プラズマ出力による盾を作る ウィルシュの放った炎が抑えられる Mハイケルが言う
「よしっ ART2は盾と攻撃を そして ART1は 銃撃により ターゲットの 攻撃タイミングを奪う!」
ART1マシーナリーたちが言う
「「了解 少佐ぁー!」」
隊員Aが言う
「これで その25分を…っ!?」
隊員Eが言う
「抑え 切れるのか!?俺たちで!?」
M隊員Bがサブマシンガンを構える 隊員Bが表情を強める
【 神の国 】
スレインがドアを開けると ラミリツが周囲を警戒しながら外へ出て 隊員Cが続き レイとマリアが出て来る アースが最後に出て来て反応すると 顔を他方へ向ける マリアがアースの様子に疑問して言う
「ハブロス司令官さん…?」
ラミリツが皆の様子にアースを見て言う
「どうかした?ハブロス司令官?」
アースが言う
「…いや 問題ない 我々は 我々の作戦を続行する」
ラミリツが気を引き締めて言う
「うん!」
マリアが微笑して言う
「はい!」
レイが一瞬微笑すると 明るく言う
「よーし それじゃ 風の魔力を集めてやるぞー?」
レイが魔力を収集すると 周囲に風が舞い上がる アースが思う
(…問題ない 彼らであれば きっと… …いやっ 必ず!)
アースが視線を強めると スレインを除く皆が風に消える スレインが呆気に取られた後 沈黙してから家へ戻りドアが閉められる
続く
「我が騎士よ」
ラミリツがハッとして思う
(ハブロス司令官!?)
アースが言う
「剣を収めよ」
衛兵Aが喜んで言う
「アーク様っ!」
ラミリツが思う
(アーク様?…ひょっとして ハブロス司令官が また?さっきみたいに アークの真似を?そっか!それなら 僕も!)
ラミリツが衛兵Aへ向いたまま一歩引いて言う
「はい 我がアーク様の ご命のままに」
ラミリツが衛兵Aから剣を離すと鞘へ収める 衛兵Aが喜んで言う
「有難う御座います アーク様!あ、あの…っ 本日お届けする 女たちの1人が1人残って居りましてっ!今直ぐ 上様へお伝えを致しますのでっ!」
ラミリツがハッとして視線を強める アースが言う
「その方…」
衛兵Aがハッとして言う
「は、はいっ!アーク様っ!」
アースが言う
「我が騎士より 伝られし言葉 覚えたるか?」
衛兵Aがハッとして ラミリツを見る ラミリツが衛兵Aを見る 衛兵Aがビクッとして視線を戻す アースが言う
「その方へと与えし勤め 果たす事と誓い この場を去るが良い」
衛兵Aがハッとしてラミリツとアースを交互に見てから跪いて言う
「は、はいっ!必ずお守り致しますっ!私は…っ ここでは何も見ませんでしたっ!娘が残されていた事もっ!…誰にも伝えませんっ!全ては アーク様と 騎士様からの ご命のままに!」
衛兵Aがラミリツを見てアースを見ると ホッと息を吐いてから言う
「…で、ではっ 失礼致しますっ!」
衛兵Aが足早にその場を逃げ出して行く ラミリツがそれを見納めると思う
(それじゃ もう1人もっ?)
ラミリツが衛兵Bへ向くと 衛兵Bが言う
「…アーク」
ラミリツが剣の柄に手を掛ける マリアがハッとして言う
「あ、あのっ 待って下さい ラミリツさんっ そちらの方は…っ」
ラミリツが反応してマリアを見る マリアが衛兵Bへ向いて言う
「スレインさん?アンナさんを… 助けたいのですよね?」
スレインが言う
「…君は アーク様にお仕えする 巫女だったのか?それが 何故?」
マリアが言う
「私は 私のウィザ… い、いえっ!?アーク様と離れてしまって… それで困っていた所を サリアさんと言う 先程の女性たちの中に居た方に 助けてもらって居たんです ですから 私は…」
ラミリツが思う
(マリアさんは マリアさんの… あのウィザードさま レイ・アーク・フォライサー殿と離れてしまって?それで…?ここに?僕らと同じ この国に?)
レイの声が聞こえる
「ごめんな?マリア?本当は すくに迎えに来たかったんだけどさ?ちょっと 遅くなっちゃったもんな?」
ラミリツが一瞬呆気に取られる マリアが微笑して言う
「いいえ?ウィザードさまは やっぱり迎えに来てくれましたから …こちらこそ 有難う御座いますっ」
ラミリツが反応して思う
(…何だ 彼も居たんだ 何時の間に?…あれ?ちょっと待ってよ?それなら… もしかして さっき あの兵士が言っていた アーク様って… …ひょっとして そっちだった?だとしたら 僕…?)
ラミリツが振り返ろうとする アースの声が聞こえる
「それで?そちらの兵士は?」
ラミリツがハッとして スレインへ向き直る マリアがハッとしてスレインへ向いて言う
「あ…っ …ですから スレインさん!?私たちと一緒に …アンナさんを助けに行きませんか!?」
ラミリツが衝撃を受けて言う
「えっ!?」
ラミリツが思う
(ちょ、ちょっと待ってよっ!?今の?”私たちと一緒に”って!?その 私”たち”って ひょっとして…?)
スレインが言う
「助け… られるのか?本当に?」
ラミリツが思う
(ちょ、ちょっと待ってよ?だって 今 僕らは…っ!?)
アースが言う
「マリア殿 貴女方がどの様な経緯を持って この場所を訪れたのかは知れないが 我々も貴女方も この国からすれば 他国の者 その我々が こちらの国の… 増して アークに関わる程の物事へ 干渉する事は 好ましい事では無いのだが?」
ラミリツが思う
(そうだよね?さっきも… そんな様な事を言われたばっかりだし?実際 そのさっきだって あの兵士を言い包めるのに大変だったんだ… その上 捕まった女性たちを 助け出すなんて そんな大きな事をしたら 気付かれちゃうよね?あの… アークや… 神に…っ)
ラミリツが表情を硬くする マリアが困って言う
「そ、それは… そうかもしれません …でもっ」
レイが言う
「マリアは 誰か助けたい奴が居るのか?そいつは さっきの あの馬車に乗って行った 奴なんだよな?」
マリアがレイへ向いて言う
「そうなんですっ ウィザードさまっ あの女性たちの中に居た サリアさんと言う方なんですが…っ」
レイが言う
「俺は その名前は分かんないけどさ?そいつは マリアと長く一緒に居たんだろ?マリアの魔力が少し移ってたから ちょっと気になってたんだよな?」
マリアがハッとして言う
「魔力が…?それでしたら ウィザードさま!?もしかして サリアさんが 今 何処に居るのかも 分かりますかっ!?」
レイが言う
「ああ!分かるぞ!」
マリアが表情を明るめて言う
「でしたらっ!?」
アースが言う
「彼の力を使い あの馬車の中から その女性を奪還して来ると言う作戦か?しかし 作戦は成功しようとも 貴女に続き そちらの女性まで居なくなれば 彼女らの連行業務に従事している者たちは その行方を捜す事になるだろう そうとなれば この国を離れる予定に在る マリア殿は兎も角 そちらの女性に逃れる術は無いのでは?」
マリアが反応してアースを見る アースが言う
「更に 一度は逃れ 再び捕まれば 相応の報いを受けるという可能性もある そして そちらは 下手をすれば 彼女自身のみに留まらず 彼女の家族や出身地 更に そちらの連行業務に従事した兵士たちへも及ぶ可能性がある 貴女はそう言った認識を持った上で そちらの作戦を行おうと言うのか?マリア殿?」
マリアが呆気に取られた後視線を落す レイが言う
「俺は マリアがやりたいって言うなら 別に構わないぞ?」
アースがレイを見て思う
(やはり 劣化の影響か?それとも?それが アークの… 人を越える者の考えか?レイ・アーク・フォライサー)
アースが手を握り締める ラミリツがスレインへの警戒を続けたまま沈黙していると視線の先に黒い羽根が舞い落ちて行く ラミリツが一瞬反応して思う
(黒い羽根… アークの?あれ?けど確か?マリアさんのウィザードさま レイ・アーク・フォライサー殿のアークの翼は… 薄い緑の光を纏った羽根だったと思うけど…?)
ラミリツが視線を向けようとすると スレインが言う
「…彼女たちの事は」
皆が反応してスレインを見る スレインが視線を上げて言う
「上様方は… それほど 調べたりとか 確認するとかって… そう言う事は しないと思う」
ラミリツがハッとしてスレインを見る アースが言う
「そちらの根拠は?」
スレインが言う
「それは… 以前にも 連れて行かれる女たちの中に… 好きな男から離れる事を理由に 連行を嫌がる女が居て …逃げ出したんだ」
皆が反応して ラミリツが言う
「その女性はっ!?その後はっ!?」
スレインが言う
「男と一緒に 門の外へ… 村の方へ 逃げたって …今でも ワンス村の村外れで 遊牧をして生きてるって 噂だ」
ラミリツが言う
「それって もしかしてっ!?」
ラミリツがアースへ向く アースが言う
「どうやら 我々が最初に接触した あの子供の… その両親である 可能性が高い様だな?」
スレインが言う
「他にも 理由は別にしても アーク様の下へ向かう事を恐れて 逃げ出して自ら命を絶った者も居る …でも 上様はそう言う報告をしても ただ連行者数の記述を減らすだけで 他には何もしない …だから」
スレインがマリアを見てから アースへ向いて言う
「もしっ 本当に やると言うのなら…っ 俺も!…いえっ 自分にも 手伝わせて下さい!…アンナを助けたいっ 連れ戻したい!お願いしますっ!アーク様っ!」
スレインがアースとレイを見て懇願する
【 ART 出入り口前 】
ウィルシュへ向っていた銃弾が減速し ウィルシュが巨大剣を一振りして払うと銃弾がもと来た方向へ弾かれる 隊員Nが焦って言う
「うぉおおーっ!また 来たぁあっ!」
隊員Vが言う
「回避 回避ーっ!」
ART1マシーナリーたちが回避すると 隊員Nが後方モニターに映っている弾丸の行く末にホッとして言う
「ふぅ… やれやれ 回避にも慣れて来たお陰か アレを食らわないで済むようになったのは 良かったけど…」
メインモニターに弾丸数ゼロの表示が点滅する 隊員Nが気付くと言う
「あぁ そりゃ 回避に慣れる位だ その弾き返される銃弾を撃っていた 俺らの銃弾残数が無くなるのも…」
ハイケルの声が聞こえる
『回避だ!ナクス隊員!』
隊員Nが反応して言う
「え?また?けど 俺は撃ってねぇし?それなら こっちには何も飛んで来な… いぃいいーっ!?」
隊員Nが視線を向けた先メインモニターにウィルシュが目の前で巨大剣を振り上げている映像が映っている 隊員Nが慌てて言う
「撃ってねぇのに すげぇのが飛んで来たぁあ!?こんな時こそ ショット ショットっ!?…とぉおおーっ!?」
M隊員Nが仰け反って言う
「弾切れぇえーっ!?」
Mハイケルが叫ぶ
「ナクス隊員!」
隊員Nがメインモニターに映るウィルシュの姿に怯え強く目を閉じて言う
「た、助けてくれっ!?アニキィイーっ!」
隊員Nの耳に衝撃音が響く 隊員Nが痛みに備えて瞑っていた目を疑問させて開くと驚いて言う
「あぁっ!?」
M隊員Nが自身の前に割って入っていた ART2マシーナリーを見て言う
「ART2マシーナリーっ!?」
隊員Nがモニターに映っているデータを見て言う
「ART2-02号機… シュ、シュナイゼル副隊長?」
モニターにシュナイゼルが映り視線を向けて言う
『ご無事ですか?ナクス隊員?』
隊員Nがハッとして慌てて言う
「お、おうよーっ!?あ… いや?有難う 助かったぜ!」
Mシュナイゼルが頷くと 抑えていたウィルシュの剣を弾く ウィルシュが反動を後転で受け流し着地をすると言う
「…チッ こいつ等も居たのか… 出て来ないねぇから あの司令官の野郎と一緒に居ねぇのかと… ならさっさと片方だけでも仕留めて置けば良かったな?」
周囲の出動装置が起動してART2マシーナリーたちが現れる Mハイケルが反応して言う
「ART2… 彼らも出した所で …対策は見付かったのか?グレイゼス?」
グレイゼスの声が聞こえる
『生憎と 対策は まったくサッパリ見付かっていない』
Mハイケルが一瞬呆気に取られる ART1マシーナリーたちが疑問して顔を見合わせる Mハイケルが言う
「…では 何故?」
【 ART 司令塔 】
ハイケルの声が聞こえる
『対策か もしくは原因が判明するまで 彼らは温存する作戦ではなかったのか?グレイゼス?』
グレイゼスが顔を下げて言う
「ああ その予定だったんだが…」
ハイケルが疑問して言う
『…では?そちらの予定は?』
グレイゼス顔を上げると表情を怒らせて言う
「『所詮 マスターの持つロストテクノロジー ナノマシーンの力だけで 司令塔主任になった 俺には ARTの指揮官は務まらない』ってぇえ?元政府警察GPTの優秀な副隊長さんが『何時までも分からない事を調べている位なら さっさと自分らを出せ』だなんて 言ってるって言うからなぁ!?俺も 流石に ちょっと 出してあげようかと思ってなぁ!?」
ハイケルが言う
『そうなのか?では… ”所詮 マスターの持つロストテクノロジー ナノマシーンの力だけで 司令塔主任になった” お前には ”何時までも分からない” としても ”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん” であるなら この状況を打開出来ると言う事か?グレイゼス?』
グレイゼスが怒って言う
「出来るモンならやってみろって言うんだよっ!?」
周囲の隊員たちが困り苦笑で言う
「ちゅ、中佐…」 「怖ぇえ…」 「いつも怒らない人が怒ると 怖いよな…?」
ハイケルが言う
『そうか 了解… では 我々は?ART1は そちらの”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”が指揮を取る ART2の支援を行えば良いのか?グレイゼス?』
グレイゼスが怒ってコンソールを叩いて言う
「だったら その ”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”に そっちの指示も仰いでくれるかねっ!?ハイケル君っ!」
ハイケルが言う
『そうか 了解 ”所詮 マスターの持つロストテクノロジー ナノマシーンの力だけで 司令塔主任になった” グレイゼス』
グレイゼスが衝撃を受ける 周囲の隊員たちが衝撃を受け 怯え苦笑して言う
「悪気は無いんだよな?あれ…?」 「たぶん…?」
【 ART 出入り口前 】
Mシュナイゼルの中 モニターに映るグレイゼスが言う
『と言う事ですからぁ?どうぞ ご自由に?部隊指揮を取ってくれるかなぁ?”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”?』
シュナイゼルが困り苦笑で言う
「あの…?一体何がどの様な解釈によって そちらのお話が成立しておられるのか どうか 順を追ってご説明を頂きたいのですが…?」
グレイゼスが言う
『…へぇ?順を追って?そんな ごゆっくりと?ご悠長なお話をしながら この状況を打開なさる事が出来なさるとは?流石は”元政府警察GPTの優秀な副隊長さん”』
シュナイゼルが困り苦笑で言う
「いえ?私は 決して その様なつもりは… 兼ねてより 私は元より 我々ART2は ART司令塔主任で在られる マスターグレイゼス中佐のご指示に従うものと 心して居るのですが?」
ウィルシュが一瞬疑問してから言う
「?まぁ 良い… あの司令官の野郎は居ねぇが これで やっと 前回と同じ状況だな?なら そのお前らを ぶっ倒して 以前の雪辱っ 晴らさせてもらうぜっ!」
ウィルシュが巨大剣を構える
【 ART 司令塔 】
グレイゼスが疑問して言う
「…うん?言い訳にしては妙だな?さっきの発言は… こっちの司令塔の隊員が確認しているんだ だったらその確認なら 訓練所の記録を確認すれば済む話で…?」
グレイゼスがコンソールを操作する オペ子Aが反応して視線を逸らして焦る グレイゼスのモニターの中で第二訓練所の映像が再生される
ART2隊員が言う
『副隊長っ!?我々は このまま待機で 良いのでしょうかっ!?』
ART2隊員が言う
『我々ART2も出動し 以前の様に ART1と共に戦った方が宜しいではっ!?』
シュナイゼルが一瞬考えてから言う
『そちらの判断は 現在 このARTを任されている マスターグレイゼス司令塔主任が 判断を下される …我々はARTの仲間としてっ 現在のARTの司令担当である 彼の命に従わなければならない!』
グレイゼスが呆気に取られて言う
「…あれ?」
オペ子Aが冷や汗を流しつつラストオーダーを握る オペ子Bが疑問して言う
「…何だろう?…あれ?」
【 ART 出入り口 】
ウィルシュが巨大剣をMシュナイゼルへ向ける Mシュナイゼルがプラズマセイバーを構えると シュナイゼルが横目にサブモニターを見てから言う
「…では 経過は如何にせよ 今は」
Mシュナイゼルが言う
「我らの悪は目前にあり!ART2!総員 ターゲット ウィルシュを撃破せよ!」
ART2マシーナリーたちが言う
「「了解!副隊長」」
Mハイケルが一瞬間を置いてから言う
「ART1 …も 同じだっ」
ART1マシーナリーたちが衝撃を受けた後言う
「「了解!少佐ぁー!」」 「…けど もう 弾切れ…」
【 ART 司令塔 】
グレイゼスがオペ子Aを見てから言う
「えーっと…?一体何がどう言う解釈で?彼らの… いや シュナイゼル副隊長の この台詞が?俺への悪態である さっきの台詞に変わったのかなぁ?ナリア君…?」
オペ子Aが困り苦笑で言う
「えーと… それは その…」
グレイゼスがオペ子Aの手にある黒い紙に気付いて言う
「うん?その封書は… …ハッ!? ひょっとして…?」
オペ子Aが苦笑して言う
「は、はい… 実は… もし マスターグレイゼス中佐が 戦略に困り オマケに ART2の出し惜しみをしているような事があった時には… と、ハブロス司令官から 預かっていました…」
グレイゼスが衝撃を受けて言う
「あぁあっ!あの人はぁあーっ!?」
オペ子Aが困り苦笑で言う
「ですので 任務とは言え 先ほどは 失言を 失礼しました!中佐っ」
グレイゼスが言う
「いや ナリア君は気にしなくて良いよ… それより あの アニキっ!…って いや?今は それより!」
グレイゼスがコンソールを操作する
【 ART 出入り口前 】
Mシュナイゼルがウィルシュと戦っている グレイゼスの声が聞こえる
『…と言う事だった訳で 本当に 申し訳ない…っ 全ては あの悪魔の司令官の悪策のせいであって…っ』
Mシュナイゼルがウィルシュと間合いを取ると シュナイゼルが苦笑して言う
「そうでしたか しかし 疑いは晴れました上に こうして 前線へ出る事も叶いましたので 今は…」
Mシュナイゼルがウィルシュへ斬りかかると ウィルシュが巨大剣で抑える グレイゼスが言う
『ああ!そうだな?今はそれよりもっ それこそ目下の悪を!』
シュナイゼルが言う
「はいっ!我らが悪魔様のお陰で こうして 我らの悪を迎え撃たれる場所への 参上の機会を得られました 格なる上はっ!」
グレイゼスが疑問して言う
『え?あれ?悪魔様って…?』
Mシュナイゼルがプラズマセイバーを掲げて言う
「我らART2は 今こそ 我らの悪を撃破せよ!ART2!特攻!」
ART2マシーナリーたちが言う
「「了解!副隊長ー!」」
ART2マシーナリーたちがウィルシュへ向かう グレイゼスが呆気に取られて言う
『え?えぇえっ!?あ、あの… シュナイゼル副隊長?しかも 特攻って…?あ、あらぁ~?』
Mハイケルが呆気に取られた状態から言う
「あ… ART1… も?」
グレイゼスがハッとして言う
『あぁっ いやいや!?ちょっと待て!?ART1は…』
Mハイケルが言う
「了解 ART1は ちょっと待て だ」
隊員Bが言う
「えー?」
【 神の国 】
スレインの家 室内
レイが言う
「ああ!分かるぞ!今は あっちの方だ!」
ラミリツがタブレットの地図を示して言う
「では 今 我々が居る建物が こちらの建物ですので マリアさんのウィザードさまの言葉で言う ”あっちの方 ”と言うと… この辺りでしょうか?」
ラミリツがタブレットの地図を示す マリアが言う
「そ、そうですね?この地図に在る これが サリアさんやアンナさんが乗せられた馬車が通った あの門でしょうから… そうなれば ウィザードさまの言う ”あっちの方”は… こっちの方で?」
ラミリツとマリアがレイを見る レイが言う
「え?あっちの方は こっちの方って?あっちは こっちなのか?マリア?」
レイが疑問する ラミリツとマリアが衝撃を受け ラミリツが言う
「あ… いえ… そうではなく?」
マリアが言う
「あ、あのっ ウィザードさまも?どうか こちらの地図を見て下さい?」
レイが言う
「え?けど 地図なんかじゃ 俺は魔力は感じないから 分からなくなっちゃうよ?だから… やっぱ あっちの方なんだよ?マリア?」
マリアが困り苦笑で言う
「そ、そうですか… でも その… そっちだと 今度は私たちが 分からなくなってしまうので…」
ラミリツが苦笑して言う
「えぇっと…?」
ラミリツが思う
(理由は良く分からないけど マリアさんのウィザードさま… このレイ・アーク・フォライサー殿なら 僕らが奪還すべき女性たちが居ると言う その場所が分かる だからその場所を 僕らにも分かるように 地図上で示してもらおう…って そんな 簡単な作戦の筈だったんだけど…?)
ラミリツが疑問して言う
「これって 難しい事?…」
ラミリツが思う
(実際に居る場所が分かるというのなら?後はその場所を この地図で見て 確認すれば良いだけなんじゃ…?)
ラミリツが言う
「…ないのかな?」
ラミリツが顔を向けると マリアが地図と他方を見比べ方向を確認しながら言う
「えぇっと… あっちは… こっちだから… えっと…?」
アンナの家 玄関前
スレインが言う
「何故ですっ!?つい先日までは 自分とアンナの事を 喜んで下さったではないですかっ!?それなのにっ!?」
アンナの母が言う
「アンナは アーク様の使いの者として 選ばれたのですから これ以上の事は無いでしょう?貴方も アーク様の使いとして選ばれた アンナとお付き合いをしていた男性として その事を誇りに思ってくれると 私も嬉しく想います そして これからも 上様のお役に立つお勤めに 励んで下さい」
アンナの母がドアを閉める スレインが慌てて言う
「お母様っ!」
ドアが閉まる スレインが呆気に取られてから視線を落す 物陰に隠れている隊員Cが困ってからアースを見て言う
「…えーっと?…どう します?司令官?」
アースが隊員Cを見て言う
「彼へ聞け マスターラキンゼス隊員 アンナ殿の奪還依頼者は スレイン殿だ」
隊員Cが衝撃を受けてから困って言う
「え!?いや… そりゃ そうですけど…?」
スレインが視線を落とした状態から手を握り 顔を上げると アースたちへ向く 隊員Cが衝撃を受ける
スレインの家 室内
ラミリツが2方向へ手を向けて言う
「では こちらと こちらでしたら?どちらの方が 当てはまりますか?」
レイが疑問して言う
「うーん そうだなぁ?どっちも ”あっち”だから同じだけどさ?どっちかって言ったら 最初の”こちら”って方が 近いんじゃないか?」
ラミリツがタブレットを持って言う
「と言う事はやはり… …この辺り …こっちは無しで…」
マリアが様子を伺う ラミリツがタブレットから顔を上げて言う
「一応 これで… 絞られては 来ましたが…」
ラミリツがタブレットを見せると マリアが頷いて言う
「そうですね?最初の頃に比べたら とても範囲は狭まったみたいです」
ラミリツがタブレットを見て首を傾げて思う
(うーん けどなぁ… 助け出す… 奪還するとなると その作戦を行う建物が 正確に分からないと言うのは… この範囲に近付いて 改めて確認としても 唯でさえ行動が制限される他国で 自分たちの姿さえ見せられないのに…?)
ラミリツが考えながら言う
「…大丈夫かなぁ?」
ドアの開く音が聞こえる ラミリツとマリアが顔を向ける
スレインの家 玄関
スレインがドアを開け顔を向けると 一瞬の後 アースと隊員Cがその中に現れる 隊員Cが表情を疲れさせて溜息を吐いて言う
「ふぃ~…」
スレインが入ってドアを閉めると アースが隊員Cへ向いて言う
「ふむ…?ナノマシーンの使用は やはり それなりに宿主へ負担を掛けるのか?距離的には大した距離では無かったが 戦闘員のマスターラキンゼス隊員を 疲労させる程とは?」
隊員Cが言う
「…いえ 俺としては この隠れながらの移動って言うのが 精神的に来るって言うか…ですね?体的には疲れてませんけど… 精神が疲れたって言いますか?」
スレインがアースたちを見てから通路を行く アースが言う
「ほう?”精神が疲れる”… つまりは 元となる精神力が足りていないと言う事だな?お前が 最低限のマスターである理由の程が 理解出来た」
アースがスレインに続いて通路を歩き出す 隊員Cが衝撃を受けて言う
「…なんかスンマセン」
隊員Cが続こうとすると アースが言う
「気にするな お陰で 私は そのお前を使いやすい」
隊員Cが衝撃を受け思わず立ち止まって言う
「って!?それってっ!?どういう意味ですかっ!?司令官っ!?」
隊員Cが思わず後ず去る アースが振り返って言う
「そちらも 気にするな それよりも お前も早くこちらへ来い 身体補佐能力のマスターが 遅れるなよ?」
隊員Cが息を吐いて言う
「はぁ… アールスローンに… 皆の所に帰りてぇよぉ~…」
隊員Cが顔を上げると アースが隊員Cへ催促の視線を向ける 隊員Cが衝撃を受け マスタースピードでアースの下へ向かう
スレインの家 室内
スレインに続きアースと隊員Cが入って来ると マリアが言う
「あ、お帰りなさい どうでしたかっ?アンナさんの ご両親は 喜んでくれましたか!?」
マリアの言葉にスレインが視線を逸らす マリアが疑問すると アースが言う
「彼女のご両親は… いや?正確には 話をしたのは母親のみであったが アンナ殿の奪還には反対の様子だ」
マリアが呆気に取られて言う
「え…?そんなっ!?どうしてっ!?」
ラミリツがアースを見る アースが言う
「驚く事は無い この国では アークは絶対の神 それが実在するとあれば その付き人となられる事は 名誉でもある」
マリアが一瞬呆気に取られてから視線を逸らす ラミリツが言う
「…けどさっ?それを ”本人が望んでいない”って言うのならっ!?それを助けようとする事は!?」
アースが言う
「そうだな 従って ”本人のそちらを” 知るであろう者へと 確認を取ったつもりなのだが?」
アースがスレインを見る スレインが皆の視線に反応すると 気を取り直して言う
「アンナは俺と一緒になる事を望んでくれていた… それは間違いないっ …だからっ!」
スレインがマリアへ向いて言う
「君がサリアって子を救出すると言うのなら アンナも一緒に救出する事が出来るだろう!?それで… 彼女の母親だって 彼女が本当に戻ってさえ来ればっ!きっと喜んでくれる!今は…っ きっと 彼女が連れて行かれた事を 受け入れる為に あんな風に言っているだけでっ!」
スレインがアースを見る アースが考えている ラミリツがスレインを見てから アースへ言う
「…それで?どうするの?ハブロス司令官?」
マリアがアースを見る アースが考えていた様子から切り上げて言う
「そちらは どうだ?」
ラミリツとマリアが反応して ラミリツが言う
「え?」
アースが言う
「現在 その彼女らが居ると言う建物の ”正確な位置”の程は 特定出来たのか?」
ラミリツが言う
「あぁ… それが…」
ラミリツがタブレットを渡しながら言う
「かなり 範囲は絞られて来たんだけど その建物の ”正確な位置”って言うのには ちょっと 遠いかな…?…ごめん」
アースがタブレットを受け取ると言う
「確かに これでは 建物の位置ではなく 範囲だな?」
マリアが言う
「あの…っ すみません ハブロス司令官さん ラミリツさんは 私のウィザードさまと 色々頑張ってくれたんですが…っ」
レイが言う
「マリアは謝る事無いぞ?俺にとっては あっちだけど その地図だと その あっちが分からないんだからさ?しょうがないだろ?」
マリアが困って言う
「は、はい… そうですね?それは そうなんですが…」
アースが言う
「貴方にとっては あっちだが この地図の上では分からない… そうか では レイ・アーク・フォライサー殿」
レイが言う
「何だ?アーク・メイヴン・ハブロス?」
マリアが衝撃を受ける アースが構わず言う
「確か貴方は 風の力を利用する アークであった筈だ」
レイが言う
「ああ!そうだぞ!それで お前は…!」
アースがレイの言葉を打ち消して言う
「そしてっ …風の力を利用するとは つまりは その場へ吹く風を 操作する事が出来ると言う事なのだろう?ならば そちらの力を用いて」
ラミリツが思う
(マリアさんのウィザードさまが 風の属性… それで ハブロス司令官は…って その続きを聞きたかったんだけど ハブロス司令官が人の話を遮って話を進める時は そっちの続きを聞く事は出来ないんだよね?でも ハブロス司令官が そこまでして遮るって事は… やっぱ?ハブロス司令官の属性って…)
アースが言う
「それなら こちらを 任意の場所へ… つまり その囚われている彼女らの場所まで 運んでくれと言う事は可能なのか?」
アースが鳩の羽根を一本見せる ラミリツが反応する レイが言う
「うん?何だ?そんな羽根1つ運ぶ位なら 簡単だぞ?俺はマリアのウィザードさまで 最強のウィザードだからな!マリアの魔力が移った あの女の居場所は分かるし そこへ そんな軽いものを届けろって事ならさ?直ぐに届けてやるよ?」
アースが言う
「そうか ならば…」
アースがタブレットを見る レイが言う
「でも 何で そんな鳩の羽根を一本 届けるんだ?」
アースが言う
「元より こちらの羽根を届ける事に意味は無い そして 重要なのは」
アースが鳩の羽を手放すと 鳩の羽根が浮き上がってレイの前に向かう アースが言う
「唯 目的の場所へ飛ばす と言うだけではなく ”確実に私の命じるルートを用いて” 届けてくれ」
レイが疑問して言う
「え?」
ラミリツとマリアが反応して言う
「あ!そう言う事!」 「なるほど!」
ラミリツとマリアが思わず顔を見合わせる アースがレイへ視線を向けて言う
「出来るだろう?マリア殿の 最強のウィザードであり 風の力を操る レイ・アーク・フォライサー殿?」
レイが反応してから困って言う
「え!?う… う~ん それは出来るけどさぁ… なんか 凄く面倒臭そうだし そうなると 俺 途中で…」
アースがマリアへ向いて言う
「マリア殿?」
マリアが反応して言う
「あ!はいっ!…ではっ ウィザードさま!?」
レイが言う
「うん?何だ?マリア?」
マリアが気合を入れて言う
「がんばって下さいね!私!応援していますから!」
ラミリツが衝撃を受けて思う
(それって ひょっとして…?)
ラミリツがレイを見ると レイが喜んで言う
「おお!?そうなのか!?良く分かんないけど マリアが応援してくれるって言うなら 頑張ってやるぞ!良し!それじゃ さっさと その”お前が命じるルート”とか言うのを 言ってみろよ!?アーク・メイヴン・ハブロス!?」
アースが口角を上げて言う
「結構 それでは…」
ラミリツが呆れて思う
(あぁ やっぱ 使われてる… マリアさんは勿論 神様である筈の レイ・アーク・フォライサー殿まで…?)
ラミリツが言う
「…流石」
隊員Cが呆れて言う
「悪魔の司令官…」
アースが言う
「では 早速だが 先ずはそちらを 我々が貴方方と合流した あの建物の場所まで飛ばしてくれ」
レイが言う
「ああ!マリアを見付けて 俺が壁をぶっ壊した建物だな!」
ラミリツが衝撃を受けて思う
(そうだったんだ?あの…)
ラミリツが言う
「彼が壊したんですね?あの建物の壁…」
マリアが衝撃を受け苦笑して言う
「は、はい… そうなんです?」
ラミリツが思う
(神様が 壁を…)
隊員Cが言う
「その直後には うちの司令官様も 門 ぶっ壊しましたけどね?」
マリアが衝撃を受けて言う
「え!?門を!?」
ラミリツが苦笑して言う
「そう言えば そうだったね…?マスターラキンゼス隊員」
レイが言う
「到着ー!あの鳩の羽根は 俺が壁をぶっ壊した建物に到着させてやったぞ?アーク・メイヴン・ハブロス!」
アースが言う
「では続いて そちらから 馬車へ乗せられた彼女らが向った門へと向わせろ… 分かるか?」
レイが言う
「ああ!あの門だろ?俺が壁をぶっ壊した あの建物から見えたからな?分かるぞ!近いからすぐだ!…ほら 到着ー!」
アースが言う
「よし、では ここからが本題だが まずは 目の前にあるであろう そちらの門を飛び越えさせてくれ」
レイが言う
「門を越えさせれば良いんだな?よし!…ほら 飛び越えたぞ?」
アースが言う
「その先は 真っ直ぐに続く道が在るのだが… そちらは分かるか?」
レイが言う
「う~んと…?ああ!そうみたいだな?あの羽根の近くを通る風の奴に聞いたらさ?真っ直ぐに 道があるって?」
アースが言う
「ほう?その様な技もあるのか… では そちらの調子で その道を3キロほど 進ませてくれ …3キロの距離は分かるか?」
レイが疑問して言う
「え?3キロって…?えっと…?」
アースが言う
「この建物から 貴方が壁をぶっ壊した建物までの距離と 同じだ」
ラミリツとマリアが衝撃を受ける レイが閃いて言う
「ああ!それなら分かるぞ それじゃ その距離と同じ位 飛ばしてやれば良いんだな?それなら… これ位だ!…はい 到着ー!」
アースが言う
「では続いて そちらを左の道へ 今度は もう一度 同じ距離の… そちらの2倍の距離を飛ばしてくれ …分かるか?」
レイが言う
「ああ!それなら今度は さっきの倍の力で ぶっ飛ばしてやるぞー!」
アースが微笑して タブレットを操作する 地図上にラインが引かれる マリアとラミリツが顔を見合わせ ラミリツが微笑して思う
(この調子なら…)
ラミリツがマリアへ向いて言う
「どうやら あの羽根は無事に 目的地へと 到着しそうですね?」
マリアが微笑して言う
「はいっ 凄いですね?流石は アーク… いえっ アース・メイヴン・ハブロス指令官さんですね?」
ラミリツが微笑して言う
「はい」
マリアが微笑する
囚われの部屋
サリアが上部にある通風孔から見える空を見詰めながら言う
「クロム…」
サリアが俯き目に溜まった涙を拭う 床に涙が落ちると サリアが溜息を吐いて言う
「もう… 二度と会えないだなんて…」
サリアが表情を悲しめると 通風孔から光に包まれた羽根が舞い込み サリアの前に光を纏った鳩の羽根が落ちる サリアが呆気に取られると 鳩の羽根を手に取って言う
「…羽根?鳥の…?光を帯びてる… 暖かい… ずっと 外の太陽に照らされていたのね…?まるで…」
サリアの脳裏に 農作業に精を出し顔を上げて微笑むクロムの姿が思い出される サリアが表情を悲しめ羽根を胸に泣く 女性がやって来て言う
「どうしたの?大丈夫?」
サリアが顔を上げて言う
「私…っ 行きたくない…っ 村へ 帰りたい…っ」
女性が呆気に取られてから苦笑して言う
「貴女まで そんな事 言わないで?」
サリアがハッとして言う
「…そ、そうですね …ごめんなさい 皆さんも …辛いのに」
女性が言う
「アーク様にお仕え出来るなんて 素晴らしい事よ?貴方も 光栄に思わなければいけないわ そうでしょう?」
サリアが呆気に取られてから 視線を落し言う
「…はい そう… ですね…」
女性が微笑する サリアが手に持っていた鳩の羽根を見て 胸に当てると表情を悲しめる アンナが立ち去る
【 ART 出入り口前 】
Mシュナイゼルのセイバーをウィルシュが巨大剣で抑えると ウィルシュが笑んで言う
「甘いぜっ!そうやって 弱い攻撃を打ち込んで来る時はっ!」
ウィルシュが瞬時に後方へ飛び退く そこへART2マシーナリーたちが切り込んで来ると 空振りして ART2隊員が顔を上げて言う
「…クッ 読まれたかっ!?」
ウィルシュが笑んで言う
「へへっ でもって ついでに!」
ウィルシュが意識を周囲へ集中させると そこへ飛んで来ていた弾丸たちが失速する Mハイケルが悔やんで言う
「クッ…」
隊員Aが顔を上げて言う
「こっちも読まれたっ!?」
ウィルシュが笑んで巨大剣を一振りして言う
「ほーらよっ!お返しだーっ!」
巨大剣に弾かれた弾丸たちが周囲に飛来すると ART2マシーナリーたちがハッとして Mシュナイゼルが顔を向けて言う
「総員回避っ!」
ART2マシーナリーたちが急いで回避するが多くが被弾して悲鳴を上げる
「ぐあっ」 「う…っ」 「しまったっ…」
Mシュナイゼルが着地して見渡すと ART2マシーナリーの多くが被弾に膝を着いている シュナイゼルが表情をしかめて言う
「まさかここまでとは…っ 我らART2とART1 2部隊の連携技さえ 今の奴には通じない…っ …このままではっ!」
シュナイゼルが正面を向く
【 ART 司令塔 】
オペ子Aがモニターを見ながら表情を困らせて思う
(ART2を出動させても事態は変わらない?ハブロス司令官からは ART最高の機動部隊を2部隊投入さえすれば 事態は必ず好転するって…っ でも!?やっぱり 駄目なの!?私たちだけでは… ハブロス司令官の居ないARTは 守られないの!?)
オペ子Aがコンソールに置いたラストオーダーを見る グレイゼスの声が聞こえる
「…そうか そう言う事かっ!?」
オペ子Aがハッとしてグレイゼスへ振り返ると グレイゼスがラストオーダーへ向けていた視線を戻し コンソールを操作しながら言う
「奴は ART1の攻撃へ対してのみ 例の力を使っているっ そして ART2の攻撃の防御へは使わないと言う事は あの力は 奴自身が放っている力では無い …のかもしれないっ!」
ラキンゼスがが呆気に取られて言う
「奴自身が放っている力じゃない… って?それじゃぁ?」
グレイゼスが言う
「現状のART1の銃弾を鈍化させる その影響は目に見えて在ると言うのに それが 敵からの”出力”では無いとなればっ まずはその力の発生源をっ!ART1の… 誰でも良いっ!誰かが銃を放ったら 奴の周囲の情報を計測してくれっ」
オペ子Aが言う
「了解 中佐っ!」
オペ子Aがコンソールの操作をして言う
「計測端末 追加発射!周囲モニタニング 最大出力にて 解析項目名 複数に付き省略ですっ!」
グレイゼスが笑んで言う
「よしっ 期待してるぜ!ナリア隊員!」
オペ子Aが気合を入れて言う
「はいっ!解析項目全160項目!見逃しませんっ!」
ラキンゼスが言う
「ART1-04号機!フレッド隊員が ターゲットロックオン!」
【 ART 出入り口前 】
ウィルシュとART2マシーナリーたちが戦っている ART1マシーナリーたちが躊躇していて 隊員Nが言う
「下手に撃つと 野郎と良い感じで戦ってる ART2の連中の邪魔になっちまう…っどうする!?ヴェイちゃん隊員!?」
サブモニターに映っている隊員Vが言う
『配給弾倉を充填したは良いけど やっぱ 俺らの出番は無しかよっ?』
M隊員Fが小銃を構えていて 隊員Fが狙いを定めながら言う
「一発…っ この状態で確実に 一発さえキメられれば…っ!?」
隊員Fが視線を強める Mハイケルが気付き言う
「よせ フレッド隊員 現状では…っ」
グレイゼスの声が聞こえる
『いや 構わない フレッド隊員!』
Mハイケルが呆気に取られて言う
「…良いのか?」
グレイゼスが言う
『万が一 弾かれた際は その反発軌道上の隊員へ 回避の指示を出す!フレッド隊員は 構わずに撃ってくれ その一発で 事態改善の糸口を 俺たちで必ず見付け出して見せる!』
隊員Fが言う
「…そうと言う事なら 分かりましたっ 司令塔の皆さんの魂も乗せて 最高の一発を放ちます!」
M隊員Fが小銃を捨てると その手を向けた先 地下から射出されたPM700を取って構える ラキンゼスの声が聞こえる
『ART1-04号機!PM700セット!充填出力上昇!』
Mハイケルが呆気に取られて言う
「PM700を…?超高温プラズマの現アールスローンに置かれる 最高出力を誇るその銃を放つつもりか?それを弾かれた日には…っ」
オペ子Bの声が聞こえる
『ART本部 防衛システム出力最大へ!これで 万が一のPM700の反射弾光による衝撃にも 耐えられます!』
グレイゼスが言う
『その代わり 本当に反射弾光を受けた際には ART本部を覆う防衛バリアが全て解除されてしまう 従って フレッド隊員を除く ART1は ART本部の防衛体制へ移行しろ』
Mハイケルが言う
「ART1 了解 …総員 司令塔の指示の通りだ フレッド隊員を除くART1は ART本部防衛体制にて 構えろ」
ART1隊員たちが言う
『『了解!少佐ぁーっ!』』
ART1マシーナリーたちが移動する ウィルシュがMシュナイゼルとART2マシーナリーたちの攻撃を受け流し構え直すと言う
「中々面白かったが… お前?あの時の一番強い剣士じゃないなっ!?アイツは居ないのか!?…まさか アイツも?」
Mシュナイゼルが言う
「我らART2の隊長 ラミリツ・エーメレス・攻長隊長であるなら 現在は… ハブロス司令官に同行し 出張中である!」
ウィルシュが衝撃を受けてから舌打ちをして言う
「チィッ… やっぱりか ツイてねぇ 折角突き止めたってぇのに これじゃ もぬけの殻も同然だぜ!?だったら さっさと 終わらせてやる!」
ウィルシュが巨大剣を掲げると 巨大剣が炎を纏う シュナイゼルがハッとして言う
「マズイな…っ あの攻撃を抑えるには…っ」
Mシュナイゼルが一瞬後ず去る 隊員Fが反応して思う
(今だっ!)
隊員Fが言うと同時に引き金を引く
「ショットッ!」
ラキンゼスの声が聞こえる
『PM700 発射!』
グレイゼスの声が聞こえる
『ART2総員回避っ!』
ART2マシーナリーたちが瞬時にウィルシュから離れる ウィルシュが技を繰り出そうと笑んでいた状態からハッとして顔を向けると プラズマが迫って来る ウィルシュが一瞬目を見開くが 気を取り直して意識を高めると ウィルシュの前でプラズマが失速する Mハイケルが言う
「駄目か…っ!?」
隊員Fが言う
「くそぉ…っ」
【 ART 司令塔 】
オペ子Aの前のモニターに大量のデータが流れている オペ子Aがその中でハッとして言う
「っ!見付けたっ!有りましたっ!空間データに 弾丸失速時のバグを発見っ!解析急ぎますっ!」
グレイゼスがコンソールを操作していて言う
「PM700 反射弾光軌道を算出!回避だ――」
【 ART 出入り口前 】
ART1マシーナリーたちが立ち塞がっている中グレイゼスの声が聞こえる
『――ヴェイル隊員っ!』
M隊員Vが衝撃を受けて言う
「俺ぇえーっ!?」
M隊員Vが回避しようとして転倒すると その上をプラズマが過ぎて ART本部のバリアに着弾して激しい轟音が響く
【 ART 司令塔 】
バリア着弾の轟音が響いている オペ子Bが思わず悲鳴を上げる
「キャァアッ!」
オペ男Aとオペ男Bがそれぞれ無意識に防御体制を取って悲鳴を上げる
「うぅ…」 「ぐぅ…っ」
グレイゼスが言う
「防衛システムの損傷を算出っ!」
ラキンゼスがモニターを見て言う
「了解 中佐!衝撃による バリアの消失を確認!防衛システムは無事だが…っ バリアの再構築には 冷却システムが限界っ!防衛バリア再構築… 不能っ!」
オペ子Aが構わず作業を続けている オペ子Bが気付くと驚く
【 ART 出入り口前 】
ウィルシュが軽く息を吐いて言う
「…ふぅ ビビッたぜ まさか あれほど強い力を持った銃があるなんて …直撃受けてたら 跡形も無く消し飛んでたな?…うん?」
ウィルシュがART本部のバリアが無くなった事に気付く ペリーテが疑問して言う
「ピュポ~?」
隊員Fがハッとして言う
「そんなっ 無駄に 自分たちの防衛をっ!?俺のせいで ART本部を危険に晒す事になるなんてっ!?」
隊員Fが自責の念に悔やんで俯く Mハイケルが言う
「問題ない フレッド隊員」
隊員Fがハッとして顔を上げると言う
「しかし…っ 少佐っ!?」
Mハイケルが言う
「お前の魂は ART司令塔の彼らの力となった 後は… その彼らが 我々へ力を与える その時までを …我々が 抑えるっ!」
MハイケルとART1マシーナリーたちが ART本部前で武器を構える 隊員Fが呆気に取られて言う
「少佐…っ 皆…っ」
サブモニターに隊員Aが映って言う
『落ち込んでる暇は無いぞ?フレッド隊員っ!』
続いて 隊員Bが映って言う
『そうだよっ フッちゃん!』
続いて 隊員Nが映って言う
『最高のソウルだったぜ!フッちゃん隊員!』
隊員Fが呆気に取られた状態から微笑して言う
「皆…」
サブモニターに隊員Iが映って言う
『流石 俺の 兄貴!決まってたぜ!フレッド隊員?』
隊員Fが苦笑して言う
「有難う 皆のお陰で… 失敗からも 立ち直れそうだ」
オペ子Aの声が聞こえる
『失敗じゃ有りませんよ!フレッド隊員!』
隊員Fが呆気に取られて言う
「…え?」
サブモニターにオペ子Aが映って言う
『最高の1発でした!今までとは異なる 高出力だったお陰で 微量の空間データのバグがハッキリと検出されました!作戦は大成功…!いえっ 最高の結果です!』
隊員Fが呆気に取られて言う
「そうだったんだ?その… あの時は つい …ノリで?思わずPM700を 使ってしまったのだけど…?」
オペ子Aが言う
『最高のノリでしたっ!』
隊員Fが衝撃を受けてから苦笑して言う
「そ、そう?なら 良かった…」
グレイゼスが言う
『とは言え 喜んでばかりも居られないっ』
隊員Fがハッとする Mハイケルが言う
「どうした?グレイゼス?」
【 ART 司令塔 】
グレイゼスがメインモニターに映るプログラムを見詰めながら言う
「ターゲットの技の正体が掴めた となれば そいつを無効化するシステムも構築出来る予定だが そちらが 完成するまでの間は …凡そ 25分!」
【 ART 出入り口前 】
ペリーテが言う
「ピポピポポッ ポポー!」
ウィルシュがART本部へ向けて巨大剣を構える グレイゼスが言う
『それまでの間を 持ち堪えられるか!?ハイケル!』
ウィルシュが言う
「…どうやら こっちの力に気付いたらしいな?そうとなれば 今度はリジル様に頂いた 俺の力で 全部ぶっ潰してやるっ!」
Mハイケルが言う
「心配するな グレイゼス 我々ART1及びART2は… ARTの最高の機動部隊だ 防衛は 可能だ!」
ART1マシーナリーたちの前に ART2マシーナリーたちが集結して Mシュナイゼルが言う
「そちらの時間は 我々で防ぎますっ!」
ウィルシュが巨大剣を振るって言う
「食らえぇえーっ!」
ウィルシュの巨大剣から炎が放たれる Mハイケルが言う
「回避は出来ないっ」
Mシュナイゼルが言う
「了解っ!ART2 クロスエンペラルガード 出力最大!」
ART2マシーナリーたちが言う
「「了解!副隊長っ!」」
ART2マシーナリーたちが プラズマセイバーを重ね プラズマ出力による盾を作る ウィルシュの放った炎が抑えられる Mハイケルが言う
「よしっ ART2は盾と攻撃を そして ART1は 銃撃により ターゲットの 攻撃タイミングを奪う!」
ART1マシーナリーたちが言う
「「了解 少佐ぁー!」」
隊員Aが言う
「これで その25分を…っ!?」
隊員Eが言う
「抑え 切れるのか!?俺たちで!?」
M隊員Bがサブマシンガンを構える 隊員Bが表情を強める
【 神の国 】
スレインがドアを開けると ラミリツが周囲を警戒しながら外へ出て 隊員Cが続き レイとマリアが出て来る アースが最後に出て来て反応すると 顔を他方へ向ける マリアがアースの様子に疑問して言う
「ハブロス司令官さん…?」
ラミリツが皆の様子にアースを見て言う
「どうかした?ハブロス司令官?」
アースが言う
「…いや 問題ない 我々は 我々の作戦を続行する」
ラミリツが気を引き締めて言う
「うん!」
マリアが微笑して言う
「はい!」
レイが一瞬微笑すると 明るく言う
「よーし それじゃ 風の魔力を集めてやるぞー?」
レイが魔力を収集すると 周囲に風が舞い上がる アースが思う
(…問題ない 彼らであれば きっと… …いやっ 必ず!)
アースが視線を強めると スレインを除く皆が風に消える スレインが呆気に取られた後 沈黙してから家へ戻りドアが閉められる
続く
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