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グレン王との遭遇
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マリアは生まれつき白髪で赤い瞳をしていた。
街の人達も最初はマリアを気味悪がったがマリアの人柄を見て優しく接してくれるようになった。
今日もマリアは長い白髪をなびかせながら町へ野菜を売りに行った。
病弱な母と強靭な肉体を持つ父を両親に持つマリアは少しでも母の代わりに家の事を手伝いたかった。
母の病状は日に日に悪くなる一方だった。
父とマリアは少しでも高価な薬と腕のいい医者に母を見せたくて今日も汗を流して働いていた。
「マリア、力仕事は父さんがするからお前はもっと楽な仕事に就いて良いんだぞ?」
これが父の口癖だった。
だが、楽な仕事なんて給料は安い。
女のマリアが野菜を全て売り切って帰ってくるのはマリアの外見が人目を引くからでもあった。
それをマリアは武器にしていた。
たまにからかわれることもあるし奇異な目で見られることもあるがマリアはめげなかった。
そんなある日、いつものように野菜を売っていると後ろから羽交い絞めにされ、馬車に放り込まれた。
(何!?誘拐!?)
黒ずくめの男が1人目の前に座ってマリアを観察していた。
「あなた誰!?」
「俺に物おじせずに話かけてくるとはますます気に入った」
「そんなこと聞いてない!今すぐ馬車から降ろして!」
パニックで思わず怒鳴ってっしまった。
誰だっていきなり誘拐されればパニックに陥る。
「嫌だ。城に連れ帰る」
「は?城!?」
(何を言っているんだろうこの男は)
「開門!!」
外でその声を聞いた時、男が言っていたことが本当なのだとわかった。
「ああ、質問に答えていなかったな」
そう言って男はフードを取った。
男は・・・信じられないことにこの国の王だった・・・。
「俺はこの国の王。グレンだ」
「何で・・・!?」
マリアのパニックは続く。
そうしているうちに馬車が停まりマリアは馬車から飛び降り逃げ出そうとした。
しかし門はすぐに閉まってしまった。
「そう簡単に逃がしてたまるか。ようやく手に入れたのに」
「何を言っているの!?」
グレンの手が伸びてきて呆気なく抱え上げられてしまった。
恐怖しかない。
(グレン王って確か珍しいもの好きで有名な・・・)
そこで何故自分が王の城へ連れて来られたのか分かった。
「私が珍しいからですか?」
「物わかりのいい女は好きだ」
そう言いずかずか城へ入って行き、謁見の間に連れて来られた。
マリアはゆっくり床に降ろされ、腰が抜けた。
自分の外見のせいでこの事態がまねかれている事に衝撃を受けた。
「さて、お前をどうしようか・・・」
グレン王は暫く考えた後こう言った。
「とりあえず後宮へ入れるとしよう」
「こうきゅう・・・?」
(後宮!?王のハーレムの事!?)
「冗談じゃない!!私は忙しいの!こんなところで遊んでる暇は無いの!」
「はっ、俺にそんな口を利くところも気に入った!!」
「だからー・・・」
(早く今日の売上金で薬を買わないと・・・)
「お前が大人しく後宮に入るならお前の母親を助けてやる」
マリアは自分の身辺が調べられていることに驚いた。
「・・・王様は何でもお見通しってわけね」
「マリアの事なら大体の事は知っている」
「!」
「家の事情もな」
「プライバシーの侵害です」
そう言い虚勢を張った。
すると王は愉快そうに笑った。
「さて、どうする?」
(狡い!こんな脅し・・・)
「後宮に入ればいいんでしょう!?」
そう言いマリアはグレン王を睨んだ。
「その代り必ず母を助けて!」
「良い医師に診せ、高価な薬を与えると約束する」
こうしてマリアの後宮入りが決まった。
街の人達も最初はマリアを気味悪がったがマリアの人柄を見て優しく接してくれるようになった。
今日もマリアは長い白髪をなびかせながら町へ野菜を売りに行った。
病弱な母と強靭な肉体を持つ父を両親に持つマリアは少しでも母の代わりに家の事を手伝いたかった。
母の病状は日に日に悪くなる一方だった。
父とマリアは少しでも高価な薬と腕のいい医者に母を見せたくて今日も汗を流して働いていた。
「マリア、力仕事は父さんがするからお前はもっと楽な仕事に就いて良いんだぞ?」
これが父の口癖だった。
だが、楽な仕事なんて給料は安い。
女のマリアが野菜を全て売り切って帰ってくるのはマリアの外見が人目を引くからでもあった。
それをマリアは武器にしていた。
たまにからかわれることもあるし奇異な目で見られることもあるがマリアはめげなかった。
そんなある日、いつものように野菜を売っていると後ろから羽交い絞めにされ、馬車に放り込まれた。
(何!?誘拐!?)
黒ずくめの男が1人目の前に座ってマリアを観察していた。
「あなた誰!?」
「俺に物おじせずに話かけてくるとはますます気に入った」
「そんなこと聞いてない!今すぐ馬車から降ろして!」
パニックで思わず怒鳴ってっしまった。
誰だっていきなり誘拐されればパニックに陥る。
「嫌だ。城に連れ帰る」
「は?城!?」
(何を言っているんだろうこの男は)
「開門!!」
外でその声を聞いた時、男が言っていたことが本当なのだとわかった。
「ああ、質問に答えていなかったな」
そう言って男はフードを取った。
男は・・・信じられないことにこの国の王だった・・・。
「俺はこの国の王。グレンだ」
「何で・・・!?」
マリアのパニックは続く。
そうしているうちに馬車が停まりマリアは馬車から飛び降り逃げ出そうとした。
しかし門はすぐに閉まってしまった。
「そう簡単に逃がしてたまるか。ようやく手に入れたのに」
「何を言っているの!?」
グレンの手が伸びてきて呆気なく抱え上げられてしまった。
恐怖しかない。
(グレン王って確か珍しいもの好きで有名な・・・)
そこで何故自分が王の城へ連れて来られたのか分かった。
「私が珍しいからですか?」
「物わかりのいい女は好きだ」
そう言いずかずか城へ入って行き、謁見の間に連れて来られた。
マリアはゆっくり床に降ろされ、腰が抜けた。
自分の外見のせいでこの事態がまねかれている事に衝撃を受けた。
「さて、お前をどうしようか・・・」
グレン王は暫く考えた後こう言った。
「とりあえず後宮へ入れるとしよう」
「こうきゅう・・・?」
(後宮!?王のハーレムの事!?)
「冗談じゃない!!私は忙しいの!こんなところで遊んでる暇は無いの!」
「はっ、俺にそんな口を利くところも気に入った!!」
「だからー・・・」
(早く今日の売上金で薬を買わないと・・・)
「お前が大人しく後宮に入るならお前の母親を助けてやる」
マリアは自分の身辺が調べられていることに驚いた。
「・・・王様は何でもお見通しってわけね」
「マリアの事なら大体の事は知っている」
「!」
「家の事情もな」
「プライバシーの侵害です」
そう言い虚勢を張った。
すると王は愉快そうに笑った。
「さて、どうする?」
(狡い!こんな脅し・・・)
「後宮に入ればいいんでしょう!?」
そう言いマリアはグレン王を睨んだ。
「その代り必ず母を助けて!」
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