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大国ナックスの王ルーク
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ナックスまでの距離は約1日。
特に賊が出るという噂は耳にしていなかったので、共は最小限に抑えた。
あまり、評判のいい輿入れではなかったからでもある。
姫が大国に売られるという噂が国中に広がってしまった。
何故そんな噂になったのはブランシュにも分からないが・・・。
とにかくブランシュは大国ナックスへ向かい始めた。
途中泉がありブランシュは馬車を飛び降り、泉へ向かった。
ドレスが濡れるのも構わず泉にブランシュは足をつけた。
先客がいたようで向こう岸に男性の姿が見えた。
上半身は裸で、下にはズボンを穿いている。
髪の色は緋色、瞳の色は茶色。長い緋色の髪を紐で縛っていた。
向こうもこちらに気付き向こう岸から泳いできた。
「淑女の振る舞いじゃないな」
「・・・そんなの私の勝手でしょう?」
ブランシュは男の物言いにムッとした。
「悪気があったわけじゃねぇ。あまりにもあんたが綺麗だったから泉の妖精かと思ってこっちに来てみただけだ。気に障ったなら謝る。悪かった」
ブランシュは男の発言に驚いた。
「綺麗?私が?」
「何だ自覚がないのか?」
その時だった向こう岸からこの男の仲間と思われる人物が男を呼んだ。
声はよく聞き取れなかった。
「もう行かなければいけない」
「あっ・・・」
男はブランシュが声をかける前に向こう岸まであっという間に泳いで行った。
そして泉から上がると振り返りブランシュに手を振った。
ブランシュも控えめに手を振った。
この時ブランシュは気付いてなかった。
気付けるはずなかった。
共も連れず1人で泉に入り禊をしていた男がルーク王であることに。
ブランシュ一行は無事にナックスまでたどり着くことが出来た。
ナックスに着くと使者が出迎えてくれた。
ここから先はブランシュ1人で行かなくてはいけないらしくルミール国の馬車を降ろされ、豪華なナックス国の馬車に乗せられた。
ブランシュは少し心細くなってきた。
今までこんなに不安になったことはなかった。
この時実感したことは両親への思いだった。
ずっと自分は両親や国民に守られていたのだと。
そう思うとブランシュの瞳に涙が浮かんだ。
もう戻れないかもしれないルミール国。
(でも、ルーク王が本当の私を知ったら即、国に帰されるかもしれないな)
ブランシュはそう思った。
もう、乗馬も木登りも釣りもできないのだろう。
他の淑女のように振舞わなければならないと思うと気が重くなった。
しかし、ブランシュは後に引けない。
皆の為にも、自分の為にも頑張らなければならない。
幸い大国ナックスには後宮はないらしい。
他に妃もいない。
ルーク王は何故自分を正妃として迎えようとしているのだろう。
ブランシュは他に妃や正妃が居たらいじめの対象になっただろう。
それほど田舎の小国なのだ。
ブランシュは頭を横に振り余計な事を考えることを止めた。
(とにかく自分のなすべきことをする!)
ブランシュは胸を張り、前をまっすぐ見据えた。
特に賊が出るという噂は耳にしていなかったので、共は最小限に抑えた。
あまり、評判のいい輿入れではなかったからでもある。
姫が大国に売られるという噂が国中に広がってしまった。
何故そんな噂になったのはブランシュにも分からないが・・・。
とにかくブランシュは大国ナックスへ向かい始めた。
途中泉がありブランシュは馬車を飛び降り、泉へ向かった。
ドレスが濡れるのも構わず泉にブランシュは足をつけた。
先客がいたようで向こう岸に男性の姿が見えた。
上半身は裸で、下にはズボンを穿いている。
髪の色は緋色、瞳の色は茶色。長い緋色の髪を紐で縛っていた。
向こうもこちらに気付き向こう岸から泳いできた。
「淑女の振る舞いじゃないな」
「・・・そんなの私の勝手でしょう?」
ブランシュは男の物言いにムッとした。
「悪気があったわけじゃねぇ。あまりにもあんたが綺麗だったから泉の妖精かと思ってこっちに来てみただけだ。気に障ったなら謝る。悪かった」
ブランシュは男の発言に驚いた。
「綺麗?私が?」
「何だ自覚がないのか?」
その時だった向こう岸からこの男の仲間と思われる人物が男を呼んだ。
声はよく聞き取れなかった。
「もう行かなければいけない」
「あっ・・・」
男はブランシュが声をかける前に向こう岸まであっという間に泳いで行った。
そして泉から上がると振り返りブランシュに手を振った。
ブランシュも控えめに手を振った。
この時ブランシュは気付いてなかった。
気付けるはずなかった。
共も連れず1人で泉に入り禊をしていた男がルーク王であることに。
ブランシュ一行は無事にナックスまでたどり着くことが出来た。
ナックスに着くと使者が出迎えてくれた。
ここから先はブランシュ1人で行かなくてはいけないらしくルミール国の馬車を降ろされ、豪華なナックス国の馬車に乗せられた。
ブランシュは少し心細くなってきた。
今までこんなに不安になったことはなかった。
この時実感したことは両親への思いだった。
ずっと自分は両親や国民に守られていたのだと。
そう思うとブランシュの瞳に涙が浮かんだ。
もう戻れないかもしれないルミール国。
(でも、ルーク王が本当の私を知ったら即、国に帰されるかもしれないな)
ブランシュはそう思った。
もう、乗馬も木登りも釣りもできないのだろう。
他の淑女のように振舞わなければならないと思うと気が重くなった。
しかし、ブランシュは後に引けない。
皆の為にも、自分の為にも頑張らなければならない。
幸い大国ナックスには後宮はないらしい。
他に妃もいない。
ルーク王は何故自分を正妃として迎えようとしているのだろう。
ブランシュは他に妃や正妃が居たらいじめの対象になっただろう。
それほど田舎の小国なのだ。
ブランシュは頭を横に振り余計な事を考えることを止めた。
(とにかく自分のなすべきことをする!)
ブランシュは胸を張り、前をまっすぐ見据えた。
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