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出産
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いよいよいつ産まれてもおかしくない時期がやって来た。
ルークはブランシュの事が気になりちょこちょこ様子を見に来る。
「・・・ルーク様。まだ陣痛も始まっていませんからそんなに様子を見に来なくても大丈夫ですよ」
「だが、もういつ陣痛が始まってもおかしくないのだろう!?」
「そうですけど・・・ルーク様まさかお産に立ち会う気ですか!?」
ブランシュが驚きながらそう言うとルークは頷いた。
「ルーク様はお仕事へ行っていてください!」
「何故立ち会いを拒む?」
ブランシュは言った。
「長い人では12時間以上かかるそうですよ?」
「ブランシュもそうとは限らないだろう?」
「・・・はい」
ルークは意外そうに言った。
「もしかして立ち会われたくないのか?」
「いえ、そんな事はありませんがご迷惑をおかけしたくないので・・・」
「では良いではないか」
ブランシュは溜息を付いた。
子の事が気になるのは分かるが仕事をきちんとこなして欲しい。
それがブランシュの望みでもある。
しかしなかなかルークには伝わらない。
ルークは本当に立ち会う気らしい。
ブランシュは折れた。
その日の夕方から陣痛が始まった。
今までに感じたことのない痛みがお腹に走っている。
「すみませんアイ女医を呼んでくれませんか!?」
近くにいたメイドに頼んでお医者様を呼んでもらった。
メイドは女医を呼ぶために走り出した。
ブランシュは自力でベッドまで行き、横になった。
アイ女医はすぐに駆け付けてくれた。
「ブランシュ様、大丈夫ですか」
「はい。急に激しい痛みが襲ってきました」
「大丈夫です、まだ産まれませんよ。陣痛には”前駆陣痛”と”本陣痛”の2種類あります。今は出産の準備をしている陣痛と思っていただいていいです。本陣痛が分娩の合図になります」
「そうなんですね」
「でも今でもこんなに痛いのに、本陣痛ってもっと痛いんでしょうね」
ブランシュは急に不安になった。
「ブランシュ!大丈夫か!!?」
一足遅れてルークが部屋に入ってきた。
「子はまだか!?」
「ルーク様・・・まだ産まれませんよ」
「だが、陣痛が始まったと聞いたが?」
アイ女医はルークを無視してブランシュに語り掛けた。
「不規則だった痛みがだんだん規則正しくなってきたら本陣痛です」
「はい」
ルークはサイドテーブルの近くに椅子を持ってきてブランシュの手を握った。
アイ女医は言葉を続ける。
「今はまだ、痛みはあるもののまだ余裕がある時期なので、自由に過ごしましょう?眠ったり食事をとったりして体力をつけておいてくのが大切です。なかなか陣痛が強くならない場合や間隔が縮まらない場合は、階段をゆっくり上り下りすると効果的ですよ」
「はい」
ブランシュは起き上がり、メイドに食事の用意を頼んだ。
「ブランシュ、食欲はあるのか?」
「はい、食べられるうちに食べておかないと!」
「その通りです。食事の準備が出来るまでに一度子宮口の確認だけさせてください」
そう言いブランシュを仰向けにし、足を広げさせた。
「はい、宜しいですよ。まだまだです」
検査が終わる頃ちょうど、メイドがサンドイッチを持ってきてくれた。
ブランシュは痛みに耐えながら食事をとった。
「ルーク様はお仕事に戻っていてください。本陣痛が来たら呼びますから」
「馬鹿を言うなこんな状態のお前を放って行けるか!」
「ルーク様、お願いですからお仕事に行ってください」
そのやり取りを見ていたアイ女医が言った。
「ルーク王、お産は女性のものです。まだまだ時間がかかると思いますので公務へ戻ってください」
ルークはアイ女医に言われてようやく仕事に戻る気になった。
「そこのお前!」
「は、はい」
ルークはいきなりメイドに話かけた。
「何かあったら必ず知らせてくれ!!いいな!?」
「はい!!」
指名されたメイドは泣きそうになっていた。
「では、俺は仕事へ戻る」
そう言い残しルークはやっと去って行った。
暫くすると腰が痛くなってきた。
陣痛も規則正しくなってきたような気がする。
しかし、頑張れそうだ。
それからどれくらいの時間が経っただろう。
痛みは非常に強く、いきみたくなってきた。
「まだいきんではいけませんよ!!」
「は・・・い・・・」
「私が良いというまで我慢していてください」
「はい、いきんでください」
「目はしっかり開けてください。あごを引き、顔はおヘソをみて上体を起こす感じです。 足はしっかり外側に開いてください。体をよじらず、背中をそらさないで」
ベッドの上に座りブランシュは出産を迎えていた。
そこにメイドに連れられ、ルークがやって来た。
「こんなに苦しんで・・・可哀そうに。子はまだか!?」
アイ女医にそう言うとアイ女医はこう言った。
「もうすぐ産まれます!!もう御子の頭が出てきています」
「はっはっはぁ・・・」
「ブランシュ様いきむのをやめてください」
そうするとするりと御子が姿を現した。
ブランシュは今までの痛みが嘘のように一気に引いていくのを感じた。
ブランシュとルークの子は無事に産まれることが出来たのだ。
「ルーク様・・・私、ちゃんと産めました!」
「ああ、よくやった」
陣痛から時間は12時間は経っていた。
さすがにブランシュは疲れている様子だった。
しかし、我が子を腕に抱いた瞬間疲れは一気に飛んだ。
子供は男の子だった。
ルークは後継ぎを手に入れることができた。
2人は、嬉しくて涙を流した。
ルークはブランシュの事が気になりちょこちょこ様子を見に来る。
「・・・ルーク様。まだ陣痛も始まっていませんからそんなに様子を見に来なくても大丈夫ですよ」
「だが、もういつ陣痛が始まってもおかしくないのだろう!?」
「そうですけど・・・ルーク様まさかお産に立ち会う気ですか!?」
ブランシュが驚きながらそう言うとルークは頷いた。
「ルーク様はお仕事へ行っていてください!」
「何故立ち会いを拒む?」
ブランシュは言った。
「長い人では12時間以上かかるそうですよ?」
「ブランシュもそうとは限らないだろう?」
「・・・はい」
ルークは意外そうに言った。
「もしかして立ち会われたくないのか?」
「いえ、そんな事はありませんがご迷惑をおかけしたくないので・・・」
「では良いではないか」
ブランシュは溜息を付いた。
子の事が気になるのは分かるが仕事をきちんとこなして欲しい。
それがブランシュの望みでもある。
しかしなかなかルークには伝わらない。
ルークは本当に立ち会う気らしい。
ブランシュは折れた。
その日の夕方から陣痛が始まった。
今までに感じたことのない痛みがお腹に走っている。
「すみませんアイ女医を呼んでくれませんか!?」
近くにいたメイドに頼んでお医者様を呼んでもらった。
メイドは女医を呼ぶために走り出した。
ブランシュは自力でベッドまで行き、横になった。
アイ女医はすぐに駆け付けてくれた。
「ブランシュ様、大丈夫ですか」
「はい。急に激しい痛みが襲ってきました」
「大丈夫です、まだ産まれませんよ。陣痛には”前駆陣痛”と”本陣痛”の2種類あります。今は出産の準備をしている陣痛と思っていただいていいです。本陣痛が分娩の合図になります」
「そうなんですね」
「でも今でもこんなに痛いのに、本陣痛ってもっと痛いんでしょうね」
ブランシュは急に不安になった。
「ブランシュ!大丈夫か!!?」
一足遅れてルークが部屋に入ってきた。
「子はまだか!?」
「ルーク様・・・まだ産まれませんよ」
「だが、陣痛が始まったと聞いたが?」
アイ女医はルークを無視してブランシュに語り掛けた。
「不規則だった痛みがだんだん規則正しくなってきたら本陣痛です」
「はい」
ルークはサイドテーブルの近くに椅子を持ってきてブランシュの手を握った。
アイ女医は言葉を続ける。
「今はまだ、痛みはあるもののまだ余裕がある時期なので、自由に過ごしましょう?眠ったり食事をとったりして体力をつけておいてくのが大切です。なかなか陣痛が強くならない場合や間隔が縮まらない場合は、階段をゆっくり上り下りすると効果的ですよ」
「はい」
ブランシュは起き上がり、メイドに食事の用意を頼んだ。
「ブランシュ、食欲はあるのか?」
「はい、食べられるうちに食べておかないと!」
「その通りです。食事の準備が出来るまでに一度子宮口の確認だけさせてください」
そう言いブランシュを仰向けにし、足を広げさせた。
「はい、宜しいですよ。まだまだです」
検査が終わる頃ちょうど、メイドがサンドイッチを持ってきてくれた。
ブランシュは痛みに耐えながら食事をとった。
「ルーク様はお仕事に戻っていてください。本陣痛が来たら呼びますから」
「馬鹿を言うなこんな状態のお前を放って行けるか!」
「ルーク様、お願いですからお仕事に行ってください」
そのやり取りを見ていたアイ女医が言った。
「ルーク王、お産は女性のものです。まだまだ時間がかかると思いますので公務へ戻ってください」
ルークはアイ女医に言われてようやく仕事に戻る気になった。
「そこのお前!」
「は、はい」
ルークはいきなりメイドに話かけた。
「何かあったら必ず知らせてくれ!!いいな!?」
「はい!!」
指名されたメイドは泣きそうになっていた。
「では、俺は仕事へ戻る」
そう言い残しルークはやっと去って行った。
暫くすると腰が痛くなってきた。
陣痛も規則正しくなってきたような気がする。
しかし、頑張れそうだ。
それからどれくらいの時間が経っただろう。
痛みは非常に強く、いきみたくなってきた。
「まだいきんではいけませんよ!!」
「は・・・い・・・」
「私が良いというまで我慢していてください」
「はい、いきんでください」
「目はしっかり開けてください。あごを引き、顔はおヘソをみて上体を起こす感じです。 足はしっかり外側に開いてください。体をよじらず、背中をそらさないで」
ベッドの上に座りブランシュは出産を迎えていた。
そこにメイドに連れられ、ルークがやって来た。
「こんなに苦しんで・・・可哀そうに。子はまだか!?」
アイ女医にそう言うとアイ女医はこう言った。
「もうすぐ産まれます!!もう御子の頭が出てきています」
「はっはっはぁ・・・」
「ブランシュ様いきむのをやめてください」
そうするとするりと御子が姿を現した。
ブランシュは今までの痛みが嘘のように一気に引いていくのを感じた。
ブランシュとルークの子は無事に産まれることが出来たのだ。
「ルーク様・・・私、ちゃんと産めました!」
「ああ、よくやった」
陣痛から時間は12時間は経っていた。
さすがにブランシュは疲れている様子だった。
しかし、我が子を腕に抱いた瞬間疲れは一気に飛んだ。
子供は男の子だった。
ルークは後継ぎを手に入れることができた。
2人は、嬉しくて涙を流した。
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