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ヒバリと悟
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ヒバリに告白されてしまった・・・。
正直言うと困る。
何故ならうちの事務所は恋愛してはいけない決まりがあるからだ。
ヒバリの事をどう思っているかと言うと、とても愛おしく思っている。
それが本音だ。
しかし、自分がマネージャーで相手は今から売り出すアイドル候補。
とても恋愛できる状態ではない。
明日、どんな顔して会えばいいのか・・・。
そう思うと気が重くなってきた。
ここで、一番大切なのは何だろう。
自分の気持ちを優先するべきか。
世間体を気にしてマネージャーを降りるか。
否、マネージャーは降りたくない。
それなら、答えは1つだ。
ヒバリには申し訳ないが、気持ちを抑えてもらうよう頼んでみよう。
でももし俺が、同じ立場ならきっと辛い。
「あ~・・・一体どうしたらいいんだ」
(俺は、マネージャーだし、ヒバリはアイドル・・・)
俺はもう考えるのをやめてその日は寝ることにした。
翌日、事務所へ向かう途中ヒバリ達とばったり会った。
今日の待ち合わせは、事務所だった。
「マネージャー!おはよー!」
「・・・おはようございます・・・」
「-・・・おはようございます・・・」
今日も元気なネイル。
少しずつ、俺に笑顔を向けてくれるようになったライラック。
そして気まずそうにしているヒバリ。
ヒバリは頬を少し赤く染めていた。
俺はヒバリから目をそらし、事務所内にあるボイストレーニング場へやってきた。
ヒバリはもの言いたげに俺を見つめている。
あえてその視線からまた目を逸らしてしまった。
ヒバリは傷ついたような表情を見せ俯いた。
そしてヒバリは言った。
「すみません、今日は気分がすぐれないのでマンションへ戻ります」
そう言い残し、ヒバリはトレーニング場から出ていった。
悟は無意識にヒバリを追った。
「ヒバリ!!待って!」
ヒバリは悟が追ってきたことに驚いていた。
悟も自分がヒバリを追ったことに驚いた。
ヒバリは泣き出した。
ここは道の真ん中だ。
こんな場所で泣かれては困ると思い、悟は人気のない公園へ移動した。
ヒバリはただでさえ人目を惹く。
「良かったです。嫌われたのかと思いました」
「俺がヒバリを嫌うはずない!」
悟ははっきり言った。
「どうして、そう言いきれるんですか?」
「俺はー・・・」
「・・・」
「俺もヒバリが好きだからだ」
いつから好きだったか言うと多分初めて会った時から惹かれていた。
それがいつしか恋心に変わり、今では愛しい存在になっていた。
その感情をずっと隠してきた悟だった。
「それ・・・本当ですか?」
「ああ、俺はヒバリが好きだ。」
そう言い強く抱きしめた。
「でも特別扱いすることはできないんだ」
「え?どうしてですか?」
意外そうに聞き返された。
「知らないと思うけどうちの事務所恋愛をしてはいけないんだ」
「・・・そうだったんですか」
それを聞きヒバリはぐっと両手に力をこめ、悟の腕の中から出ると悟と距離を取った。
「私には距離感が掴めません。やっぱり好きな人と一緒にいたいと願ってしまいます」
「・・・すまない。こんな俺だけど必ず元の世界へ帰してやるから待っていてくれ」
ヒバリはポケットに手を入れ小瓶を握り締めた。
小瓶からチャポンという音が聞こえた。
また感情のエネルギーが溜まったようだった。
ヒバリはその事を誰にも言っていない。
ヒバリの今の望みは悟の傍にいる事だ。
「私、もとの世界には帰りません・・・」
「ん?何か言ったかい?」
「いいえ!何でもありません」
「さぁ、とりあえず今日はマンションでゆっくり休んで明日からまた頑張ってくれよ?」
悟がそう言うとヒバリは頷いた。
正直言うと困る。
何故ならうちの事務所は恋愛してはいけない決まりがあるからだ。
ヒバリの事をどう思っているかと言うと、とても愛おしく思っている。
それが本音だ。
しかし、自分がマネージャーで相手は今から売り出すアイドル候補。
とても恋愛できる状態ではない。
明日、どんな顔して会えばいいのか・・・。
そう思うと気が重くなってきた。
ここで、一番大切なのは何だろう。
自分の気持ちを優先するべきか。
世間体を気にしてマネージャーを降りるか。
否、マネージャーは降りたくない。
それなら、答えは1つだ。
ヒバリには申し訳ないが、気持ちを抑えてもらうよう頼んでみよう。
でももし俺が、同じ立場ならきっと辛い。
「あ~・・・一体どうしたらいいんだ」
(俺は、マネージャーだし、ヒバリはアイドル・・・)
俺はもう考えるのをやめてその日は寝ることにした。
翌日、事務所へ向かう途中ヒバリ達とばったり会った。
今日の待ち合わせは、事務所だった。
「マネージャー!おはよー!」
「・・・おはようございます・・・」
「-・・・おはようございます・・・」
今日も元気なネイル。
少しずつ、俺に笑顔を向けてくれるようになったライラック。
そして気まずそうにしているヒバリ。
ヒバリは頬を少し赤く染めていた。
俺はヒバリから目をそらし、事務所内にあるボイストレーニング場へやってきた。
ヒバリはもの言いたげに俺を見つめている。
あえてその視線からまた目を逸らしてしまった。
ヒバリは傷ついたような表情を見せ俯いた。
そしてヒバリは言った。
「すみません、今日は気分がすぐれないのでマンションへ戻ります」
そう言い残し、ヒバリはトレーニング場から出ていった。
悟は無意識にヒバリを追った。
「ヒバリ!!待って!」
ヒバリは悟が追ってきたことに驚いていた。
悟も自分がヒバリを追ったことに驚いた。
ヒバリは泣き出した。
ここは道の真ん中だ。
こんな場所で泣かれては困ると思い、悟は人気のない公園へ移動した。
ヒバリはただでさえ人目を惹く。
「良かったです。嫌われたのかと思いました」
「俺がヒバリを嫌うはずない!」
悟ははっきり言った。
「どうして、そう言いきれるんですか?」
「俺はー・・・」
「・・・」
「俺もヒバリが好きだからだ」
いつから好きだったか言うと多分初めて会った時から惹かれていた。
それがいつしか恋心に変わり、今では愛しい存在になっていた。
その感情をずっと隠してきた悟だった。
「それ・・・本当ですか?」
「ああ、俺はヒバリが好きだ。」
そう言い強く抱きしめた。
「でも特別扱いすることはできないんだ」
「え?どうしてですか?」
意外そうに聞き返された。
「知らないと思うけどうちの事務所恋愛をしてはいけないんだ」
「・・・そうだったんですか」
それを聞きヒバリはぐっと両手に力をこめ、悟の腕の中から出ると悟と距離を取った。
「私には距離感が掴めません。やっぱり好きな人と一緒にいたいと願ってしまいます」
「・・・すまない。こんな俺だけど必ず元の世界へ帰してやるから待っていてくれ」
ヒバリはポケットに手を入れ小瓶を握り締めた。
小瓶からチャポンという音が聞こえた。
また感情のエネルギーが溜まったようだった。
ヒバリはその事を誰にも言っていない。
ヒバリの今の望みは悟の傍にいる事だ。
「私、もとの世界には帰りません・・・」
「ん?何か言ったかい?」
「いいえ!何でもありません」
「さぁ、とりあえず今日はマンションでゆっくり休んで明日からまた頑張ってくれよ?」
悟がそう言うとヒバリは頷いた。
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