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入浴中の事故
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真紀は何よりも入浴タイムが好きだ。
いつもついつい長湯して母に叱られる。
しかし、色々な入浴剤を日替わりで使うのは楽しみの一つでもある。
真紀は入浴中、すぐ眠たくなる。
真紀の母はその事も心配している。
母の口癖は”お風呂では寝ないでね”になったいた。
それでも真紀の長湯は直ることはなかった。
そんなある日、学校から帰ってきていつものように長湯をしていた。
すると急激に眠気に襲われた。
真紀は浴槽の中に沈んでいった。
急に息苦しさを覚え、慌てて立ち上がるとまるで大浴場のような場所にいた。
皆、裸でたくさんの女性たちがいた。
年齢は16歳~25歳位の女性たちだ。
そこに1人の男性がやって来た。
皆、ざわめき出した。
男は周りを見渡した。
「そこに立っているお前に今日の夜伽を命じる。こっちにきて体を洗え」
「は?」
真紀は持っていたタオルで体を隠して言った。
これはきっと夢だろう。
現実にこんな事があるはずがない。
そう思い強気な態度をとった。
「いい大人が体も一人で洗えないの?みっともない」
男は真紀の近くに来た。
「もう一度言ってみろ」
「体も1人で洗えないの?」
言えと言われたので真紀は言った。
すると男は真紀の顎に手をかけ言った。
「気に入った。これから毎晩夜伽はお前にする」
「離して!」
真紀は男の手を払いのけた。
周りの女たちは悔しそうに真紀を見ている。
真紀はどうせ夢だと思って周りの目も気にしなかった。
男は真紀から離れ、自分で体を洗い始めた。
どうやら負けず嫌いらしい。
慣れていないせいかまるで子供が体を洗っているようだった。
真紀はその光景をぼんやり眺めていたらまた急に眠気が襲ってきた。
(夢の中でも眠くなるのね・・・)
真紀はそのまま目を閉じ眠った。
気がつくと体は拭かれ、浴衣のようなものを着せられていた。
そして天蓋付きの豪華なベッドに横たわらされていた。
驚いて目を見開いているとさっきの男が覗き込んできた。
「・・・あれ?これって夢よね?」
(どうして覚めないの?)
「あ?夢ってなんだよ」
真紀は戸惑った。
隣にいる男は誰だろう?
頭が徐々に冷静になってきた。
真紀は隣にいる男に一部始終話してみた。
すると男は何か考え込んでいる風だった。
「あそこの湯殿が異世界へ通じているという伝説はある」
「異世界!?」
「ああ、お前は異世界から来たのか?」
「・・・たぶん」
真紀は曖昧に返事を返した。
(今の話が本当ならそういう事になる)
「余計に興味がわいた」
「え?」
「異世界人を抱ける機会なんてそうはない」
男の目が妖しく煌いている。
「抱くって・・・何をする気?」
「この状況でそれを聞くのか?」
真紀は察しはついているが見ず知らずの男に抱かれるのは嫌だ。
・・・というか誰だって嫌に決まっている。
「貴方は何者なの?」
「俺はこの国の王ウォンだ」
「王!?」
まさかの返答に戸惑った。
でも確かにあの浴場の状況から見るとこの人が王でも不思議ではない。
「そんなに驚く事か?」
「よ、夜伽なんて私出来ない!」
「ただ抱かせてくれればいい」
ウォンはそう言い横たわっている真紀に覆いかぶさってきた。
いつもついつい長湯して母に叱られる。
しかし、色々な入浴剤を日替わりで使うのは楽しみの一つでもある。
真紀は入浴中、すぐ眠たくなる。
真紀の母はその事も心配している。
母の口癖は”お風呂では寝ないでね”になったいた。
それでも真紀の長湯は直ることはなかった。
そんなある日、学校から帰ってきていつものように長湯をしていた。
すると急激に眠気に襲われた。
真紀は浴槽の中に沈んでいった。
急に息苦しさを覚え、慌てて立ち上がるとまるで大浴場のような場所にいた。
皆、裸でたくさんの女性たちがいた。
年齢は16歳~25歳位の女性たちだ。
そこに1人の男性がやって来た。
皆、ざわめき出した。
男は周りを見渡した。
「そこに立っているお前に今日の夜伽を命じる。こっちにきて体を洗え」
「は?」
真紀は持っていたタオルで体を隠して言った。
これはきっと夢だろう。
現実にこんな事があるはずがない。
そう思い強気な態度をとった。
「いい大人が体も一人で洗えないの?みっともない」
男は真紀の近くに来た。
「もう一度言ってみろ」
「体も1人で洗えないの?」
言えと言われたので真紀は言った。
すると男は真紀の顎に手をかけ言った。
「気に入った。これから毎晩夜伽はお前にする」
「離して!」
真紀は男の手を払いのけた。
周りの女たちは悔しそうに真紀を見ている。
真紀はどうせ夢だと思って周りの目も気にしなかった。
男は真紀から離れ、自分で体を洗い始めた。
どうやら負けず嫌いらしい。
慣れていないせいかまるで子供が体を洗っているようだった。
真紀はその光景をぼんやり眺めていたらまた急に眠気が襲ってきた。
(夢の中でも眠くなるのね・・・)
真紀はそのまま目を閉じ眠った。
気がつくと体は拭かれ、浴衣のようなものを着せられていた。
そして天蓋付きの豪華なベッドに横たわらされていた。
驚いて目を見開いているとさっきの男が覗き込んできた。
「・・・あれ?これって夢よね?」
(どうして覚めないの?)
「あ?夢ってなんだよ」
真紀は戸惑った。
隣にいる男は誰だろう?
頭が徐々に冷静になってきた。
真紀は隣にいる男に一部始終話してみた。
すると男は何か考え込んでいる風だった。
「あそこの湯殿が異世界へ通じているという伝説はある」
「異世界!?」
「ああ、お前は異世界から来たのか?」
「・・・たぶん」
真紀は曖昧に返事を返した。
(今の話が本当ならそういう事になる)
「余計に興味がわいた」
「え?」
「異世界人を抱ける機会なんてそうはない」
男の目が妖しく煌いている。
「抱くって・・・何をする気?」
「この状況でそれを聞くのか?」
真紀は察しはついているが見ず知らずの男に抱かれるのは嫌だ。
・・・というか誰だって嫌に決まっている。
「貴方は何者なの?」
「俺はこの国の王ウォンだ」
「王!?」
まさかの返答に戸惑った。
でも確かにあの浴場の状況から見るとこの人が王でも不思議ではない。
「そんなに驚く事か?」
「よ、夜伽なんて私出来ない!」
「ただ抱かせてくれればいい」
ウォンはそう言い横たわっている真紀に覆いかぶさってきた。
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