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レオンの告白

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レオンは真剣に巴の事を好きになっていた。
そろそろ我慢の限界だ。
昨夜から少しずつ自分を受け入れさせる準備を始めた。
しかし、もう巴を抱いてしまいたい欲求が強まっている。
いっそ今晩にでも抱いてしまうか?とも考えるがあの狭さを考えるとまだ男を受け入れる準備に時間がかかりそうだ。
今晩もまた受け入れさせるための準備をするつもりでいる。
巴に告白してみようかと思っている。
「好きになった」と言ったらどんな顔をするだろうか。
想像するだけでワクワクしてくる。
巴は受け入れてくれるだろうか。
昨夜のああいう行為を受け入れてくれたのだからきっと受け入れてくれるだろう。

学校でのいじめ問題が解決してこれで平和に学校生活が送れるだろう。
これから友人も増えるだろう。
現に、今日話かけてくれた子も何人かいた。
虐めに巻き込まれるのが怖くて遠巻きに見ていたそうだ。
それを謝りに来てくれた。
巴は笑って許した。
「気にしないで」と言っていた。
虐めていた奴は魂を抜かれたようになっていた。
(それはあれだけ脅せばそうなるか)
巴はやりすぎだと怒ったがあれだけで済んでありがたく思ってもらいたい。

巴は優しすぎる。
もう少し怒ってもいいだろうに簡単に許してしまった。
あんなに優しいと傷つくことも多いだろう。
そう思うと守ってあげたくなった。
好きになったきっかけも庇護欲を掻き立てられたからだ。
(巴は私の事をどう思っているのだろうか?)
特に何も思っていないと言われたらショックで立ち直れないだろう。
せめて、男として意識してもらいたい。
そう思った。
入浴をすませ、いつものように巴の部屋へ向かった。
ドアに鍵がかかっていた。
「巴、何の真似だ」
冷たい声音でそう問うと、こう返ってきた。
「また、昨日みたいなことするの?」
「ああ、少しずつ慣れてもらわねば困るからな」
「今日は・・・嫌」
(嫌!?私を拒絶する気か?)
気付いた時には鍵を壊し、部屋の中に入っていた。
巴をベッドに組み敷いて首筋にキスをした。
「んぅ・・・」
「嫌がっている割には感じてるじゃないか。で?何が嫌なんだ?」
「は、恥ずかしい」
どうやら巴は今頃恥ずかしくなってきたらしい。
「どうしてレオンは私にこんなことするの!?」
「巴が好きだからだ」
「私は・・・私もレオンの事好きだけど・・・」
「それなら何の問題もないじゃないか」
「確かに問題はないけど裸見られたり色々触られるの恥ずかしい」
「何を今更。昨日全て見ているから隠しても無駄だ」
巴は黙った。
巴はジタバタと暴れた。
もちろん力で敵う相手ではないことは分かっている。
しかし、何の抵抗もしないのもどうかと思った。
「巴、私はなるべく優しくしたい。暴れるのをやめてくれないか」
その声は低く冷たいものだった。
「・・・っ」
巴は大人しくなった。
巴が大人しくなったうちに一気に服と下着を脱がせた。
レオンは巴に深いキスを何度もした。
巴の唇は痺れてしまった。
口腔内を犯されることの気持ち良さを知ってしまうともう抵抗する気もなくなった。
レオンは巴を仰向けにし胸を揉み、吸い始めた。
「ん!やぁん」
「も、やめて」
レオンの赤い髪を掴んでそう懇願したが無駄だった。
巴は下腹部に違和感を覚えた。
「レオン、体がおかしくなっちゃう・・・!」
「それでいい」
そう言うと秘部へ手を伸ばし濡れているか確認した。
わずかに蜜が出てきているがまだまだ足りない。
「ひっ!」
いきなりレオンは巴の両膝裏を持ち上げ、大きく左右に開いた。
丸見えになっていると知った巴は足をばたつかせて暴れた。
「やぁ、見ないでぇ!」
「今更だと言っているだろう。昨日も見た」
蜜口に舌を這わせ蜜を塗り込み始めた。
「あ・・・ん。やぁぁぁ・・・」
快楽の芽を見つけそこにも愛撫を施していく。
「や、そこ。触っちゃ嫌ぁぁぁ!!」
巴は達した。
荒い息を繰り返している。
レオンは快楽の芽を弄りながら、蜜壺へ指を入れかき混ぜ始めた。
昨日は1本で、一杯一杯だったのに今日は軽々2本入った。
やはり少しずつ慣らしたのが良かったのだろう。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が響く。
「あん、やぁ、もお、やだぁ」
「レオ・・・ン。やめてぇ」
「まだだ」
「もしかしたら今日は最後まで出来るかもしれないぞ?」
「やだぁ!!怖い」
レオンは指を3本に増やした。
少しきついが3本入った。
その3本をバラバラに蜜壺の中で動かすと巴が悶え始めた。
「あ、あぁ」
「やぅ・・・っ」
気持ちいいのか喘ぎ始めた。
レオンは指をゆっくり抜き、自身のものをあてがった。
「入れるぞ」
「や、やだぁ!」
「力を抜いておけ」
そう言いゆっくり入れ始めた。
「ひぁ!痛いぃ!!」
「嫌、抜いてぇ!!」
「悪いがもう止めてやれない」
「ひぃ!!」
巴の体の中で何かが破れた感覚があった。
しかし、それを気に留める余裕はレオンにはなかった。
「巴の中は熱いな」
「ひぁ!動かないでぇ!中が擦れて痛いの」
レオンは腰をゆっくり動かし始めた。
巴はあまりの痛さで泣きじゃくっている。
レオンは少しでも痛さがまぎれるように快楽の芽も弄りながら腰を動かした。
巴の中は狭く、熱くて心地よかった。
巴は少しずつ痛みが薄れてきたのを感じた。
代わりに快楽が生まれてきた。
「あん、あぅ。やぁ・・・!」
レオンはその甘い声を聞きより一層激しく腰を動かしていく。
蜜壁が蠢きだし、何かを搾り取ろうとするような動きを見せ始めた。
ぎゅうぎゅうと締め付けられ、レオンは達した。
白濁したものを全て蜜壺に流し込んだ。
「やぁぁぁぁぁ!熱い」
こうして2人の交わりは終わった。
しかし、巴は一言もしゃべらなくなった。
「何が気に入らなかったんだ?」
「そんなに痛かったのか?」
巴はようやく口を開いた。
「嫌だって言ったのに・・・痛いって・・・」
「痛いのは初めての時だけだ。明日は痛くないはずだ」
「・・・本当?」
「・・・たぶんな」
巴は思った。
信用できないと。
嫌だと言ったのに。
強引に交わってきた。
そしてかなり痛かったのに途中でやめてくれなかった。
それなのに本気で怒ることが出来ない。
これがきっと惚れた弱みなのだと幼いながらも巴は思った。
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