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虐めの犯人
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自分にとって危険なレオン。
レオンは本気で巴を抱くつもりでいるらしい。
しかし、巴は今日の事は嫌じゃなかった。
嫌悪感もなかった。
レオンをすんなり受け入れた。
レオンは優しく触れてくれた。
その事が何より嬉しかった。
あんなに人に優しく触れられたのは初めてだった。
今日もレオンにしがみついて眠りにつこうとしている巴。
レオンになら何をされてもいい。
ただ寝ているときに何かされるのは恥ずかしい。
せめて起きているときにお願いしたい。
そんな事を考えながら巴は眠りについた。
レオンはさっき充分巴に触れたのにまた触れたくなってきた。
しかし、急ぎすぎは良くない。
そう思い触れるのを我慢して大人しく今日も彼女の抱き枕になっている。
レオンは早く巴を抱きたくてうずうずしてしていた。
今日から慣らしていけば2週間後くらいには抱けるだろうか・・・。
(待ち長いな・・・)
それよりも明日も学校という所へ行くのだろうか。
レオンは巴を家に閉じ込めておきたい気持ちになった。
そしたら、傷つくこともない。
レオンは巴が何より大事な存在になっていた。
まだその事にレオンは気がついていない。
巴が深い眠りに落ちた後、レオンは学校に行った。
そして時間を巻き戻し、嫌がらせをしている人物を映像で確認した。
男だった。
この男1人で全ての嫌がらせをしているようだ。
周囲の人たちは何故止めないのだろう。
巴にこの話をしてみよう。
何か心あたりがあるかもしれない。
そしてこの男を呼び出し、レオンは懲らしめようと思った。
大事な巴に酷い事を繰り返した報いは受けてもらいたい。
レオンは巴が目を覚ましていないことを祈りながら家へ戻った。
巴はぐっすり眠っていた。
レオンはまた巴のベッドに入り巴を抱きしめ、目を閉じた。
翌朝、巴に聞いてみた。
レオンは嫌がらせをされているシーンを巴に見せた。
巴は顔を赤くした。
「あ、この人は・・・!」
「何で赤くなっているんだよ」
「この人、同じクラスの人で随分前に告白されて・・・」
「告白?」
「恋愛に興味なかったから振ったの」
「ふーん、じゃあ、今までの嫌がらせの動機はそれだろうな」
レオンは面白くない気分になった。
「しかし、好きだった子に何で意地悪するんだろうな」
「さぁ?私にもわかりません」
「今日放課後呼び出して話をつけるか」
「何する気ですか!?」
慌ててレオンに訊ねた。
「ちょっと脅かすだけだ。お前は来なくていいぞ」
「・・・」
(レオンの場合ちょっとがちょっとじゃないから心配だ)
「レオンって小さくなったりできますか?」
「ああ、出来るが・・・」
ポンっと魔法の様に小さくなった。
「この中に入って、今日は怖いから一緒に来てください」
「ああ、わかった」
そう言い鞄に入り一緒に学校へ行った。
巴を虐めていたのは同じクラスの男子井上大輔だった。
大輔は以前巴に告白したことがあり、振られたことを根に持っての犯行のようだった。
巴は教室に入るなり、大輔に声をかけた。
「井上君、いまちょっといいかな?」
「あ、ああ」
「ここでは話しにくいから校舎裏に来て」
そう言い、巴は鞄を持ったまま彼を呼び出した。
大輔は、巴に大人しく付いていった。
「単刀直入にいうね。もう嫌がらせしないで欲しいの」
「お、俺がやったって証拠でもあるのかよ」
「・・・そう言うだろうと思った。レオンお願い」
レオンは彼が虐めをしている最中の画像を見せた。
「な、なんだこれ。どうやって・・・」
「証拠はこれ」
「もう止めてほしいの」
「・・・わかったよ」
大輔はその場にへたり込んだ。
レオンが鞄から出てきて大きくなった。
「なっ、あんた誰だよ!!」
混乱した大輔はレオンに食って掛かった。
レオンは大輔の周りを炎で囲んだ。
「なんだよ。これ!?」
「レオン駄目!!」
「今度、巴に手を出したら生きながら燃やしてやるからな」
そう言い火を消し、巴と共にその場を後にした。
「レオン、やりすぎですよ!」
「ああいう輩はあのくらいしておいてちょうどいいんだよ」
そう言うとまた小さくなり鞄に入っていった。
レオンは本気で巴を抱くつもりでいるらしい。
しかし、巴は今日の事は嫌じゃなかった。
嫌悪感もなかった。
レオンをすんなり受け入れた。
レオンは優しく触れてくれた。
その事が何より嬉しかった。
あんなに人に優しく触れられたのは初めてだった。
今日もレオンにしがみついて眠りにつこうとしている巴。
レオンになら何をされてもいい。
ただ寝ているときに何かされるのは恥ずかしい。
せめて起きているときにお願いしたい。
そんな事を考えながら巴は眠りについた。
レオンはさっき充分巴に触れたのにまた触れたくなってきた。
しかし、急ぎすぎは良くない。
そう思い触れるのを我慢して大人しく今日も彼女の抱き枕になっている。
レオンは早く巴を抱きたくてうずうずしてしていた。
今日から慣らしていけば2週間後くらいには抱けるだろうか・・・。
(待ち長いな・・・)
それよりも明日も学校という所へ行くのだろうか。
レオンは巴を家に閉じ込めておきたい気持ちになった。
そしたら、傷つくこともない。
レオンは巴が何より大事な存在になっていた。
まだその事にレオンは気がついていない。
巴が深い眠りに落ちた後、レオンは学校に行った。
そして時間を巻き戻し、嫌がらせをしている人物を映像で確認した。
男だった。
この男1人で全ての嫌がらせをしているようだ。
周囲の人たちは何故止めないのだろう。
巴にこの話をしてみよう。
何か心あたりがあるかもしれない。
そしてこの男を呼び出し、レオンは懲らしめようと思った。
大事な巴に酷い事を繰り返した報いは受けてもらいたい。
レオンは巴が目を覚ましていないことを祈りながら家へ戻った。
巴はぐっすり眠っていた。
レオンはまた巴のベッドに入り巴を抱きしめ、目を閉じた。
翌朝、巴に聞いてみた。
レオンは嫌がらせをされているシーンを巴に見せた。
巴は顔を赤くした。
「あ、この人は・・・!」
「何で赤くなっているんだよ」
「この人、同じクラスの人で随分前に告白されて・・・」
「告白?」
「恋愛に興味なかったから振ったの」
「ふーん、じゃあ、今までの嫌がらせの動機はそれだろうな」
レオンは面白くない気分になった。
「しかし、好きだった子に何で意地悪するんだろうな」
「さぁ?私にもわかりません」
「今日放課後呼び出して話をつけるか」
「何する気ですか!?」
慌ててレオンに訊ねた。
「ちょっと脅かすだけだ。お前は来なくていいぞ」
「・・・」
(レオンの場合ちょっとがちょっとじゃないから心配だ)
「レオンって小さくなったりできますか?」
「ああ、出来るが・・・」
ポンっと魔法の様に小さくなった。
「この中に入って、今日は怖いから一緒に来てください」
「ああ、わかった」
そう言い鞄に入り一緒に学校へ行った。
巴を虐めていたのは同じクラスの男子井上大輔だった。
大輔は以前巴に告白したことがあり、振られたことを根に持っての犯行のようだった。
巴は教室に入るなり、大輔に声をかけた。
「井上君、いまちょっといいかな?」
「あ、ああ」
「ここでは話しにくいから校舎裏に来て」
そう言い、巴は鞄を持ったまま彼を呼び出した。
大輔は、巴に大人しく付いていった。
「単刀直入にいうね。もう嫌がらせしないで欲しいの」
「お、俺がやったって証拠でもあるのかよ」
「・・・そう言うだろうと思った。レオンお願い」
レオンは彼が虐めをしている最中の画像を見せた。
「な、なんだこれ。どうやって・・・」
「証拠はこれ」
「もう止めてほしいの」
「・・・わかったよ」
大輔はその場にへたり込んだ。
レオンが鞄から出てきて大きくなった。
「なっ、あんた誰だよ!!」
混乱した大輔はレオンに食って掛かった。
レオンは大輔の周りを炎で囲んだ。
「なんだよ。これ!?」
「レオン駄目!!」
「今度、巴に手を出したら生きながら燃やしてやるからな」
そう言い火を消し、巴と共にその場を後にした。
「レオン、やりすぎですよ!」
「ああいう輩はあのくらいしておいてちょうどいいんだよ」
そう言うとまた小さくなり鞄に入っていった。
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