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毎日の通学
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美乃梨は学校に行くために満員電車に乗り込み揺られていた。
電車に乗って暫くするとお尻のあたりに違和感を覚えた。
美乃梨が振り返ると案の定痴漢にあっている最中だった。
(もう!またなの!?)
美乃梨はほぼ毎日痴漢の被害にあっていた。
美乃梨が反撃しようとした時痴漢の手を捻り上げた男性がいた。
いつも美乃梨が被害を受けるとこうやってこの男性は現れる。
しかし、お礼をしようにも名前も知らない。
艶やかな黒髪、少し青みがかった瞳。長身の男性。
美乃梨の知っていることはこの位の事だった。
電車は駅に停まり男性が駅員に痴漢を引き渡すのを見ていた美乃梨だったが今日こそ名前を聞こうと近づくと男性は美乃梨の方を見て美しい笑みを浮かべた。
美乃梨はその笑みに見惚れ、一歩も動けなくなった。
気が付いた時には男性の姿は何処にもなく1人駅のホームに立ち尽くしていた。
(今日も話せなかった・・・)
美乃梨はがっかりしながら学校へ向かった。
美乃梨の悩みは異性から狙われること。
何故か幼い頃から異性を惹きつけてしまい何度もあの男性に助けられてきた。
あの男性は不思議なことに美乃梨が成長しているのにもかかわらず向こうは全然歳をとっていないように感じられた。
(いや、間違いなく歳をとっていない・・・、どうして)
(それよりも何故私のピンチに駆け付けてくれるのか・・・)
「ん~!考えても分からないことだらけだわ」
中学校は共学で何度も教師にも男子生徒にも襲われかけた。
今はそんな事がないように女子高に通っている。
女子高は安全な場所だった。
男性教師さえ気を付ければいいだけだ。
学校は箱庭のような場所。
細心の注意が必要だがたまに気が緩むこともある。
(どうして、私が狙われるのかな・・・)
明日は16歳の誕生日。
両親と一緒に食事に行くことになっている。
毎年誕生日には皆で外食する。
美乃梨はそれが嬉しくて楽しみだった。
しかし、今年はそれが叶わないことをまだ美乃梨は知らなかった。
電車に乗って暫くするとお尻のあたりに違和感を覚えた。
美乃梨が振り返ると案の定痴漢にあっている最中だった。
(もう!またなの!?)
美乃梨はほぼ毎日痴漢の被害にあっていた。
美乃梨が反撃しようとした時痴漢の手を捻り上げた男性がいた。
いつも美乃梨が被害を受けるとこうやってこの男性は現れる。
しかし、お礼をしようにも名前も知らない。
艶やかな黒髪、少し青みがかった瞳。長身の男性。
美乃梨の知っていることはこの位の事だった。
電車は駅に停まり男性が駅員に痴漢を引き渡すのを見ていた美乃梨だったが今日こそ名前を聞こうと近づくと男性は美乃梨の方を見て美しい笑みを浮かべた。
美乃梨はその笑みに見惚れ、一歩も動けなくなった。
気が付いた時には男性の姿は何処にもなく1人駅のホームに立ち尽くしていた。
(今日も話せなかった・・・)
美乃梨はがっかりしながら学校へ向かった。
美乃梨の悩みは異性から狙われること。
何故か幼い頃から異性を惹きつけてしまい何度もあの男性に助けられてきた。
あの男性は不思議なことに美乃梨が成長しているのにもかかわらず向こうは全然歳をとっていないように感じられた。
(いや、間違いなく歳をとっていない・・・、どうして)
(それよりも何故私のピンチに駆け付けてくれるのか・・・)
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