禁断の果実

えりー

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由奈

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由奈はその日家に帰りたくなかった。
冬弥からバイトも禁止されていた為、手持ちのお金しか持っていなかった。
手持ちのお金で行けるところはネットカフェくらい。
しかし、門限が決まっていてそれより遅れると冬弥の機嫌が悪くなるかもしれない。
親しい友人もいないので友人の家に泊まることもできない。
由奈は結局あの家に帰るしかなかった。
帰宅するとまだ冬弥は帰ってきていなかった。
由奈はいつも通り夕飯を作り、今日は1人で食べ、早めに入浴をすませベッドへ入った。
暫くすると冬弥が帰ってきた。
由奈は玄関の閉じる音にビクついた。
しかし、すぐに由奈の部屋に冬弥は来ることはなかった。
冬弥は帰って来て由奈の作った食事を食べ、入浴しているようだった。
由奈は今日は何も起こらない。
そう信じていた。
しかし、その期待はあっさりと裏切られた。
2階に上がってくる足音がする。
由奈の部屋の前に冬弥の気配を感じた。
「由奈?具合でも悪いのか?」
そう言いながら冬弥は由奈の部屋へ入ってきた。
「・・・大丈夫、何でもないから放っておいて」
そう言うと冬弥は布団を剥ぎ取り、由奈のパジャマに手をかけてきた。
「や、やめて。冬弥さん」
「昨日は痛かったかもしれないが多分今日は大丈夫だと思う」
そう言いながら由奈のキャミソールを脱がしていく。
そしてパジャマのズボンも脱がされてた。
「本当に父親としか見れないの!」
「へぇ、父親にこんな事されて感じるんだ。由奈は」
冬弥は昨夜の事を言っているらしい。
「昨夜は何回イった?」
「~っ」
由奈は何も言えなくなった。
ショーツ越しに秘部を触られた。
するともう湿り気を帯びてきていた。
冬弥は由奈からショーツも脱がし、裸にしベッドの上で組み敷いた。
「こんなにここを濡らしているんだ。期待しているんじゃないのか?」
そう言い、由奈の花弁を押し開き指で擦りあげてきた。
「あ、あん、あぅっ」
「ほら、ちゃんと感じているじゃないか」
冬弥はそう言い嗤った。
わずかに出ている蜜を快楽の芽に擦りつけながら冬弥は言った。
「由奈はここが一番好きみたいだな」
「!」
そう言いつつ指を蜜口に差し込みほぐし始めた。
ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
「やぁぁぁぁ!」
由奈は呆気なく達した。
蜜口からドッと蜜が溢れ出てきた。
冬弥は由奈の胸に口で愛撫をしながら言う。
「ああ、俺の可愛い由奈」
「・・・私は冬弥さんのものじゃないわ!」
「いいや、お前は8年前のあの日からずっと俺のものだ」
その言葉を聞き、由奈はぞっとした。
やっぱりあの日から自分の事を女として見ていたのかと思うと嫌悪感が湧いてくる。
冬弥は蜜口から指を抜き自身のものをあてがい一気に貫いた。
「あぁあぁああああ!!」
いきなり与えられた快感に由奈は眩暈を覚えた。
冬弥は腰を激しく振り続けてくる。
腰を振る合間に由奈に愛の言葉を囁いてくる。
「由奈、愛してる」
「ずっとお前が欲しかった」
「これからもこうやって一緒に生きていこう」
その言葉は由奈にとってまるで呪いのような言葉だった。
「昨日もしたからだいぶ中が柔らかくなってきたな」
「いやぁぁぁぁ!!」
もう聞きたくない由奈は悲鳴を上げた。
「どうした痛くないだろう?」
「痛い方が良い!感じたくない!!」
「変な由奈だな。気持ちいい方が良いに決まっているじゃないか」
「や、何か来る、やぁぁあぁぁ!!」
そう言い由奈はまた達した。
「そうやって素直に感じればいいのに・・・」
薄れゆく意識の中でそっと冬弥は由奈に囁いた。
由奈はあまりの快楽に耐えきれず意識を失った。
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