バクがばくっとゆめ食った

えりー

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バクがばくっとゆめ食った

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たっくんは枕をなげたりふんだりすることがだいすきな男の子。
「たっくん、枕にそんなことしちゃだめじゃない!」とママはたっくんに言いました。
「だって、楽しいんだもん。」
たっくんは枕をなげながら言いました。
「枕にはばくさんが住んでいて怖い夢から守ってくれるのよ?」ママは優しくたっくんに言いました。
「えー、ばくさんなんていないよ。ぼく知らないもん。」
たっくんはママの言うことを聞きませんでした。
その夜のことです。たっくんはお化けに追いかけられる夢を見ました。
「わーん。たすけてー」
「こわいよー」「ママー」
たっくんはおばけたちから一生懸命にげました。
逃げているたっくんの目の前に誰かが立っていました。
「たすけてください。お化けに追いかけられてるの。」
その人は振り返りながら言いました。
「嫌だよ、だってたっくんはぼくにいじわるばかりするんだもん。」
たっくんはその人がばくさんであることに気が付きました。
ばくさんはたっくんから少しずつはなれていこうとしました。
たっくんはママが言っていたことを思い出しました。
「ママが言っていたばくさんって君のこと?」
「そうだよ。たっくんのママがだめって言ったのにぼくにずっといじわるしたじゃないか。ぼくはもう行くよ。さようなら。」
たっくんは必死になって泣きながら言いました。
「わーん、わーん!ごめんなさい。もういじわるしないから助けてください。」
ばくさんは泣いているたっくんのそばに来てくれました。
「ふー、やれやれ。」
そういうとばくさんは大きな口を開けてどんどんお化けたちをすいこんでいきました。」
たっくんはその姿を見たままたちつくしています。
ばくさんはおばけをすいこみ終わるとふくれたおなかを抱えてごろんとよこになりました。
ばくさんはそのまま動かなくなってしまいました。
たっくんはばくさんがおなかをこわしたのではないかと心配でたまりません。
「ばくさん、おなか大丈夫?苦しいの?痛い?」
たっくんは心配のあまりまた泣き出してしましました。
「泣かないでたっくん、ゴロゴロしていたらよくなるから大丈夫だよ。吸い込みすぎておなかがおもたいんだ。」
たっくんはほっとしました。
「うん、わかった。ぼく、ばくさんのお腹が良くなるまでそばにいるよ。」
しばらくするとばくさんは、元気になりました。
そしてたっくんとばくさんは仲良く遊びました。
たっくんは、ばくさんとあそんで幸せな気持ちになりました。
とても胸がぽかぽかしました。
おふとんでねむっているたっくんもニコニコ笑って眠っています。
朝起きてママに夢で見たことを話しました。
「本当にばくさんっているんだね。ぼく、昨日の夜助けてもらったよ。」
たっくんからそうきいたママはにっこり笑って言いました。
「そうよ、ばくさんはちゃんと守ってくれたでしょう?」
「うん」
「また今日の夜、会えるかな?」
たっくんはそれからまくらをとても大切にするようになりました。

ー・・・今夜、君の夢にもばくさんがやってくるかもしれません。こわい夢から守ってくれるために来てくれるのです。みんなはまくらを大切に使っていますか・・・ー



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