猫にまつわる三択人生の末路

追いかけろ

質問６－A

　そんなにバステトに必死なんだ。
　じゃあ、樋口の味方をしようか。

「やっぱり、樋口さんの味方をするよ」

「あら、ありがとう！」

「は？　なんでそうなるんだよ！！　お前！！」

　バステトを持ったまま慌てる高村光太郎。
　だけれども、二人掛りで攻撃されて、いつまでも守り切れるものではない。
　ついに、高村は陥落して、バステトは、樋口一葉の手に渡った。

「ありがとう！！　これは、硝子代とお礼よ！！」

　ポンと渡されたのは、五万円。気前いいなあ。

　わあ、嬉しい。

　これは、樋口に味方して良かったのではないか？

　バステトを手にした樋口は、そそくさと玄関から逃げて行った。

「お前なあ。なんてことをしてくれたんだ」

　部屋に残されたのは、怒りに震える高村光太郎。

　え、めちゃくちゃ怖いんだけれども。
　大丈夫なのだろうか？？

　てか、高村の言い方だと、樋口はやっぱり悪者？
　それとも、高村が悪い奴で、樋口を悪く言っているだけ？？

「お前、きっちり責任取れよ」

高村に言われて、俺は高村に連行されていった。　→質問６－Dへ