猫にまつわる三択人生の末路

追いかけろ

質問６－D

　しっかり肩を高村光太郎に掴まれて、外に連れ出されて、車で連行される。

「あの猫はなあ、某国の大臣の猫なんだよ！！」

　イライラしながら、高村は説明してくれる。

　とんでもなくバステトを溺愛している某国大臣。娘と一緒に可愛がっていた。

　ある日、娘の友達として現れたのは、先ほどの樋口一葉。
　娘の友達だと油断させておいて、バステトを連れて逃げてしまったのだという。

　もちろん、それで大臣が諦めることはない。
　大臣は、SPをしている高村光太郎に、猫を探し出すように頼んだ。

　……そうなんだ。そんなに悪い娘に見えなかったんだけれどもな。何か事情があるんじゃないかな？


「金銭目的だとか？　もう、いくらか要求はあったんですか？」

「いや、まだ無い。だが、時間の問題だろう。」

　そうなんだ……。

　じゃあ、やっぱりあの娘は、悪い子なんだ。
　バステト、大丈夫かな？

「バステトが、あまり抵抗していなかったようなんだけれども」

「不思議だよな？　悪い奴にせっかく逃げ出したのに捕まったなら、猫だって逃げ出しそうな物なのに。やっぱ、金持ちの猫って警戒心うすいのかね？」

「猫を探すと言っても、どう探せばいいのか分からない。散々探し回って、藁にもすがる思いで、霊感占い師にまで話を聞きに行ったのに、このざまだっ！！」

　高村は、かなりイラついている。
　それは、そうか。ついに捕らえられるはずだったバステトを、樋口に取り戻されてしまったのだから。


「さて、どうしようか。周辺を探したけれども、見つからない。」

〇質問７　どうするように提案しますか？

　A、えっと、猫のことなら、猫専門の探偵とかいるんじゃないですか？　→質問７－Aへ
　B、警察へ、警察にもう連絡した方が良いですよ。　→質問７－Bへ
　C、そんな霊験あらたかなら、その霊感占い師のジャアニー・桜タウン先生を訪ねよう！　→質問７－Cへ