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入学式編

5 寮生活

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私たちはまず自己紹介をした。

「私は、ハクシャラード・ニアよ。よろしくね」

「私はグランテスマト・ソフィよろしく」

「私は…ナッセマルク・エッセル」

自己紹介が終わり私たちは顔を見合わせた。

「エッセル…可愛いわねあなた」と私が言うとエッセルは少し照れた顔をした。

「ソフィさん…も可愛い…ですよ?」と途切れ途切れ言うエッセル。

私は思う。エッセルってもしかしてコミュ症なのかと。前世の私と同じ感じかと。

「あなたもしかして、人と話すの苦手?」

エッセルに私は聞く。エッセルはモジモジしながら言う。

「はい…子供の頃から一人でしたから…孤児院で育てられて最近里親が見つかったのです」

私は聞いて驚いた。最近まで孤児院にいてここまで喋れるのはすごいと思う。

「これからよろしくね!」と私が終わりにしようと言うとニアは言う。

「あの、ベットとかどこで寝ます?」

私は聞かれて瞬間ベットの方を見た。
2段ベットと一人専用。

これは…迷う。

私が迷っているとエッセイが言う。

「私は一人でいいですか?」と言い出す。私は言う。

「私はいいけど、ニアはどう?」

そう聞くとニアは迷った動作をしたが言う。

「いいですよ」と笑顔で言う。

ニアの耳元で言う。

「上と下どちらがいい?」と聞くとニアは言う。

「下でいいです」と即答された。

私たちは、その後もお話を楽しんだ。すると、ドア越しから聞こえてくる声。

「何してんだよ!」

「ここ人の部屋のだぞ」

ヘラヘラした声が聞こえてくる。私は苛立ちドアを開ける。すると、二人の男子がいた。

「「あっ…」」と二人同時に声が漏れている。

私は心を鬼にして言う。

「何か御用ですか?」と言うと男子たちは言う。

「いやーここに来てみたくて…」

適当な理由を言っている。私は呆れた。ため息をついて言う。

「さっさと帰ってくれる?」

そう言うと男子は言う。

「あなた綺麗だね」

次にとってきた行動は褒め倒す事かぁ。私は言ってくることを流して言う。

「ここにいると先生呼びますよ」

そう言うと男子たちは恐れたのか颯爽に帰って行った。
後ろではニアとエッセルが覗いていた。

「大丈夫だった?」

そう聞くと二人は頷いた。
時間は早かった。もう夜ご飯の時間だった。私たちは食堂に向かう。

食堂は階級ごとの時間が決まっている。だから私たちと同じ歳の子しかいない。だから安心して食べられる。

私たちは自分の分をとり三人で座った。すると、近くにさっきの男子がいた。
私は警戒しながら食べた。

「美味しいわね」そう言うとニアは言う。

「思った以上にね」

着々と食べ終わると、男子たちが動き出した。
そして次の瞬間。

「あっごめーん」が聞こえた瞬間。私は頭から水を浴びていた。

私は心の中から湧き出る怒りを抑えて冷静を装う。

「ソフィ大丈夫?」とニアが心配してくる。

周りに座っていた生徒たちも私に注目する。

「ごめんね、手違いでバランス崩しちゃってこぼれちゃった」と言う男子。

「大丈夫ですよ、次からはこぼさないように頑張ってください」

そう言うと男子たちは耳元で何かを言って去っていった。

「あの…大丈夫なのですか?」とエッセルが心配してくれる。優しい友達だなと思った。

「大丈夫よ」そう言いながら服の水気をとる。

周りでは、私のことについてヒソヒソ話している。
私はヒソヒソ話をされるのが嫌いだ。

私たちは部屋に戻った。

「災難でしたね」とニアが心配してくれる。

「そうだわね」と返す。

エッセルが言う。

「あの男子たち企んでますよね」とエッセルが言う。

「また、あいつらやってきそうだから警戒しましょ」と私はいい二人は頷いた。

私は濡れている服を脱いだ。すると、エッセルが驚いている。

「どうかしたのエッセル?」そう聞くとエッセルは答える。

「ソフィさん、でかいんですね」と言うのでエッセルの視線の先を見ると私の胸だった。

そうゆうことかと思った。

「まぁね」と言い誇りを持った。

ニアは顔を隠していた。

私の学校生活はまだ始まったばかりだ。
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