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ポンコツロボットと坊や
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ロボットは悲しんでいた。
故障してご主人に用なしとみなされて、来月には捨てられることになっているのだ。
そのため、大好きな坊やとわかれなければならない。
今のうちに坊やとしっかり遊んでおこうと、今日も坊やの好きな歌を歌ったり絵をかいたりして喜ばせていた。
ロボットは坊やの喜ぶ顔を見るのが大好きだった。
「お母さんがロボットを捨てるなんていうけど、ボクはいやだよ。」
坊やが目に涙を浮かべながらたどたどしく言った。
「大丈夫だよ、坊や。お母さんが最新ロボットを買って来てくれるから、一緒に遊んでもらえるよ。」そう言ってロボットは坊やの頭をやさしくなでた。
「ただいまー」
お母さんが買い物から帰ってきた。
ガシーン、ガシーン。
お母さんの後ろからたくましい機械音が聞こえた。
「坊や、あなたのために最新ロボットを買ってきてあげたわよ」
お母さんは嬉しそうに言った。
「はじめまして、坊ちゃん。私があなたの新しいロボットです。ピー。」
「坊や、さっそく最新ロボットに遊んでもらいなさい。」
「では、坊ちゃん、私と遊びましょう。私はサッカーでもバスケでもピアノでも完璧にこなしますよ。ピー。」
いうやいなや、最新ロボットはズオオと坊やに近寄ってきた。
「嫌だよ、ボクはこっちのロボットとお歌を歌ったり、絵をかいたりしたんんだ。」
坊やはおびえながら答え、ロボットの後ろにかくれた。
「その旧式のロボットでも簡単な歌や絵を教えることはできますが、非常に非効率です。なんせ私は古今東西、無数の歌を歌いあげ、絵はゴシックから現代アートまで精通しています。ガガガガ!」
最新ロボットはけたたましい機械音をたて目を真っ赤に光らせながら坊やの顔をズイッと覗き込んだ。
「うわー!」
坊やは恐ろしさのあまり自分の部屋に駆け込んでしまった。
「坊や、どうしたの?せっかく最新ロボットがあなたと遊んでくれるといっているのに。」
お母さんはあわてて坊やを部屋から連れ出そうとした。
「奥様、待ってください。私が坊やと話してみます。」
そういうとロボットは坊やの部屋に入っていった。
「坊や、向こうに戻って最新ロボットと遊ばないと、お母さんが心配するよ。」
ロボットはやさしく坊やに語りかけた。
「いやだよ、あんな怖いロボットとなんか仲良くなれないよ。お母さんが君を捨てるならボクも君についていくよ。」
坊やは泣きべそをかいて答えた。
「坊やはまだ小さいからお母さんが必要だよ。それに坊やがいなくなったら、きっとお母さんは悲しむよ。」
「もう二度と君と会えないの?」
「大丈夫。僕は、たくさんの仲間のロボットのデータを元に未来を予測できるのさ。将来、坊やは立派な大人になってきっと僕に会いに来てくれるよ。」
「大人になるまで君に会えないなんていやだよ。」
「大丈夫。僕は夢の中で毎日坊やに会いに行くよ。」
「ロボットは夢を見るの?」
「もちろんさ。夢の中で僕が来るのを待っていてね。」
ロボットは坊やの賢そうな目を見つめながら答えた。
故障してご主人に用なしとみなされて、来月には捨てられることになっているのだ。
そのため、大好きな坊やとわかれなければならない。
今のうちに坊やとしっかり遊んでおこうと、今日も坊やの好きな歌を歌ったり絵をかいたりして喜ばせていた。
ロボットは坊やの喜ぶ顔を見るのが大好きだった。
「お母さんがロボットを捨てるなんていうけど、ボクはいやだよ。」
坊やが目に涙を浮かべながらたどたどしく言った。
「大丈夫だよ、坊や。お母さんが最新ロボットを買って来てくれるから、一緒に遊んでもらえるよ。」そう言ってロボットは坊やの頭をやさしくなでた。
「ただいまー」
お母さんが買い物から帰ってきた。
ガシーン、ガシーン。
お母さんの後ろからたくましい機械音が聞こえた。
「坊や、あなたのために最新ロボットを買ってきてあげたわよ」
お母さんは嬉しそうに言った。
「はじめまして、坊ちゃん。私があなたの新しいロボットです。ピー。」
「坊や、さっそく最新ロボットに遊んでもらいなさい。」
「では、坊ちゃん、私と遊びましょう。私はサッカーでもバスケでもピアノでも完璧にこなしますよ。ピー。」
いうやいなや、最新ロボットはズオオと坊やに近寄ってきた。
「嫌だよ、ボクはこっちのロボットとお歌を歌ったり、絵をかいたりしたんんだ。」
坊やはおびえながら答え、ロボットの後ろにかくれた。
「その旧式のロボットでも簡単な歌や絵を教えることはできますが、非常に非効率です。なんせ私は古今東西、無数の歌を歌いあげ、絵はゴシックから現代アートまで精通しています。ガガガガ!」
最新ロボットはけたたましい機械音をたて目を真っ赤に光らせながら坊やの顔をズイッと覗き込んだ。
「うわー!」
坊やは恐ろしさのあまり自分の部屋に駆け込んでしまった。
「坊や、どうしたの?せっかく最新ロボットがあなたと遊んでくれるといっているのに。」
お母さんはあわてて坊やを部屋から連れ出そうとした。
「奥様、待ってください。私が坊やと話してみます。」
そういうとロボットは坊やの部屋に入っていった。
「坊や、向こうに戻って最新ロボットと遊ばないと、お母さんが心配するよ。」
ロボットはやさしく坊やに語りかけた。
「いやだよ、あんな怖いロボットとなんか仲良くなれないよ。お母さんが君を捨てるならボクも君についていくよ。」
坊やは泣きべそをかいて答えた。
「坊やはまだ小さいからお母さんが必要だよ。それに坊やがいなくなったら、きっとお母さんは悲しむよ。」
「もう二度と君と会えないの?」
「大丈夫。僕は、たくさんの仲間のロボットのデータを元に未来を予測できるのさ。将来、坊やは立派な大人になってきっと僕に会いに来てくれるよ。」
「大人になるまで君に会えないなんていやだよ。」
「大丈夫。僕は夢の中で毎日坊やに会いに行くよ。」
「ロボットは夢を見るの?」
「もちろんさ。夢の中で僕が来るのを待っていてね。」
ロボットは坊やの賢そうな目を見つめながら答えた。
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