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3話 副社長
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今日から東京本社での勤務。配属先は営業部だった。
拠点のプレハブのような事務所とは違う、最先端のオフィス。
フリーアドレスで、広々とした空間が広がる。
営業第一部長からみんなの前で紹介され、拍手で迎えられる。
やっぱり、美人だと、男性からは好意的に迎えられるのね。
男性の目線は私に注がれている。
その後、その部長から業務内容を説明するからと会議室に呼ばれたの。
各会議室は1つの色に統一されていて、私が呼ばれたのはオレンジ色で彩られている。
会議室で待っていると、仕事に追われているのか部長が走って入ってくる。
お辞儀をして笑顔で部長の顔を見る。
それに対して、なぜか部長はよそよそしくしている。
メモを読むように言いたいことを伝えて、すぐに会議室から出ていった。
私とはあまり接点を持たないようにしないといけないとでも言うように。
「宮下さんには、営業責任者の河野副社長のもとで営業要員としてのトレーニングを積んでもらう。全て副社長の指示で動くので、我々と接する機会は少ないと思うが、頑張ってくれ。では、これから挨拶に行ってもらいたい。副社長の部屋はあそこだ。」
「はい。」
副社長は私を容姿で引き抜いたらしい。
この部長は、副社長の指示で地方拠点から私を呼びつけただけの様子。
副社長の部屋に向かい、前に座ってる秘書に了解を得て、挨拶に入った。
「失礼します。今日から、副社長のもとで働かせていただく宮下です。よろしくお願いします。」
「おー、来たか。営業経験はないと聞いているから、しばらくは、私と一緒に行動してくれ。今日は、17時に滝本電機に行って社長にご挨拶した後、会食をするから、一緒に出てくれ。16時40分に車を秘書が用意しているから、一緒に行くぞ。それまでは、滝本電機とのこれまでの取引をまとめた資料を用意したから、読んでおいてくれ。会食は、六本木にある5つ星のABAホテルに入っている、ミシュラン3つ星のフレンチ。だから、どんな話題が合うかも考えておくように。先方の社長を喜ばすことが、君の今日の仕事だ。じゃあ、夕方に。」
「かしこまりました。」
滝本電機は当社の財務システムを導入していて、年間取引額は20億円を超える。
社長の趣味は登山とのこと。これなら会話に入り込めると思う。
でも、副社長って、どんな人なのかしら。
絶大なオーラがあるけど、意見を言わせない威圧感もある。
秘書に聞いてみることにした。
秘書は、小柄で、上品が漂う。
仕事もてきぱきとしていて、きっとできる人なのだろう。
ただ、笑顔はなく、楽しそうではなかった。
秘書の対応も思っていたのとは違い、そっけない。
男性のときは、女性は誰もが笑顔で対応してくれていたから違和感を感じた。
副社長秘書として、私にマウントをとろうとしているのかしら。
スタイルがいい私に、女性として敵意を持ったのかもしれない。
「当社の天皇と呼ばれている人よ。社長はメインバンクからの天下りで、週に3日はゴルフ、1日は会社きて1週間分の新聞とかビジネス雑誌とか読んでいる。あと1日はリモートとか言っているけど、何やっているかわからない。結局、当社の事業には関心がないから、当社の事業は全て副社長に一任って感じ。」
社長の秘書でないからか、社長の評価は辛辣なものだった。
副社長については、私から目を外して話し始める。
どうしたのかしら。秘書なのに、副社長に怯えているみたい。
「副社長は、ご機嫌な時はいいけど、気に入らない社員はすぐにクビにしたり、顧客案件をストップしたりするから、誰も逆らえなくて、みんな言いなりって感じ。宮下さんも気をつけた方がいいわ。まあ、あなたはアイドルなみに可愛いし、スタイルもいいから、副社長はお気に入りのご様子だけど。」
目を外していた秘書は、私に心配そうな顔を向ける。
なにか、情緒が普通ではなく、違和感を感じるのは何故なのかしら。
何かを訴えているようでもあり、助けて欲しいようでもある。
「教えてくれて、ありがとう。でも、何を気をつけたらいいの?」
「まず、反論とかしないことね。そして、副社長には常に、敬意を行動で示して。社内ミーティングの時なんかは、副社長が来るまでは、みんなを立たせて、副社長が座った後に、全員が敬礼して座るというしきたりを、参加する社員に言わないと。言わなくても、みんな、そうすると思うけど、たまに新入社員とか知らずにいると、後で、あいつはクビにしろと指示が出て、いつの間にかいなくなってるって感じ。あと、副社長以外の役員とかとは、仲良くしない方がいいと思う。」
「よく、わかった。気をつけるわ。これからも、よろしくね。」
この秘書は、しっかりとアドバイスしてくれて、親切な人だったのだと思う。
違和感は残るけど、マウントなんてひどいことを思った自分が恥ずかしい。
女性への女性の対応について、私が知らないだけなんだと思う。
夕方に、副社長と滝本電機に向かう。
車窓からは、東京の街並みの映像が流れていく。
やはり東京はいい。一流の企業が入るビルは高々とそびえる。
街を歩く人たちは、みんな服装がパリッとし、将来に夢をもって進んでいる。
そんなことを考えていると、滝本電機の本社ビルに到着した。
滝本電機の社長は、会食でもご機嫌で、ずっと私に自慢話しをしていた。
社長が私の谷間ばかりを見ているのは、よくわかった。
そんな社長を見て、副社長は狙い通りという顔で機嫌がいい。
お見送りをしてから、副社長は飲み直すぞと、私をホテルの上層階に連れていった。
夜11時は過ぎていたけど安易に了解してしまった。
男性の時に上司に連れて行かれる気分で。
32階でエレベーターのドアが開くと、目の前には上品なバーが広がる。
上品な大理石のカウンターの奥で、渋い男性がシェイカーを振る。
室内は暗いけど、スタンドチェアの前をスポットライトが照らす。
自然と、副社長と私だけの世界が作り出されていた。
会食でもワインを飲み、バーでもカクテルを2杯も飲んだのでだいぶ酔っていたの。
副社長と何を話したのか、あまり記憶していない。
1時も過ぎたので、そろそろ帰りますと伝えた。
そうすると、もう遅くて危ないから部屋をとっていると副社長は笑って言う。
ごく自然に、その部屋に連れて行かれてしまった。
部屋のドアが閉められた途端、急に抱きつかれたの。
何が起こったか分からなかったけど、男性の力は思ったより強い。
全く抵抗できない状況に怖くなってしまい、動けずにいた。
そのままベットに押し倒され、服も脱がされても抵抗できなかった。
「痛い。痛い。入れるのはちょっと。」
「なんだ、この年で処女なのか。燃えるな。まあ、最初だけだから我慢しろ。足を閉じるなよ。」
「こんなことはだめです。え、え、ちょっと。」
「我慢しろって言ったろ。」
副社長はその後、中出しをして満足した様子だった。
シャワーを浴びてくるといって、今は浴室に入っている。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
まだ下半身がひりひりするのを我慢してベットに横になり、天井を見つめていた。
そこに、シャワーを浴びてパンツだけの副社長が現れる。
中年だからか、お腹がはち切れそうに大きく、胸も足も毛に覆われている。
みるだけで精力に溢れている姿だった。
さっきの暴力へのお詫びの姿はなかった。
副社長の権力を使い、このようなことはしばしばあるのかもしれない。
むしろ、犯罪と言われないように去勢を張っているのかもしれない。
でも、私には、副社長に逆らう勇気はない。
「お風呂入ったから、お前も入れ。ベットはダブルだから、お前は、お風呂から上がったれ、遠慮なく俺の横で寝てろ。明日の朝食はルームサービスでオーダーしているから、一緒に食べるぞ。6時に起こしてくれ。」
「わかりました。」
「宮下は、女優並みにルックスとスタイルがいいから、お客様は喜ぶ。これからも、いつも、俺の横にいて、ニコニコしてればいい。その分、給料も上げてやるから。」
言っていたとおり、それからも副社長に常に同行し、ニコニコしていた。
それだけなのに、ボーナスは最高レベルの評価で、年2回とも200万円以上が出ていた。
そして、26歳の時には、同期トップでマネージャーに昇格することになる。
拠点のプレハブのような事務所とは違う、最先端のオフィス。
フリーアドレスで、広々とした空間が広がる。
営業第一部長からみんなの前で紹介され、拍手で迎えられる。
やっぱり、美人だと、男性からは好意的に迎えられるのね。
男性の目線は私に注がれている。
その後、その部長から業務内容を説明するからと会議室に呼ばれたの。
各会議室は1つの色に統一されていて、私が呼ばれたのはオレンジ色で彩られている。
会議室で待っていると、仕事に追われているのか部長が走って入ってくる。
お辞儀をして笑顔で部長の顔を見る。
それに対して、なぜか部長はよそよそしくしている。
メモを読むように言いたいことを伝えて、すぐに会議室から出ていった。
私とはあまり接点を持たないようにしないといけないとでも言うように。
「宮下さんには、営業責任者の河野副社長のもとで営業要員としてのトレーニングを積んでもらう。全て副社長の指示で動くので、我々と接する機会は少ないと思うが、頑張ってくれ。では、これから挨拶に行ってもらいたい。副社長の部屋はあそこだ。」
「はい。」
副社長は私を容姿で引き抜いたらしい。
この部長は、副社長の指示で地方拠点から私を呼びつけただけの様子。
副社長の部屋に向かい、前に座ってる秘書に了解を得て、挨拶に入った。
「失礼します。今日から、副社長のもとで働かせていただく宮下です。よろしくお願いします。」
「おー、来たか。営業経験はないと聞いているから、しばらくは、私と一緒に行動してくれ。今日は、17時に滝本電機に行って社長にご挨拶した後、会食をするから、一緒に出てくれ。16時40分に車を秘書が用意しているから、一緒に行くぞ。それまでは、滝本電機とのこれまでの取引をまとめた資料を用意したから、読んでおいてくれ。会食は、六本木にある5つ星のABAホテルに入っている、ミシュラン3つ星のフレンチ。だから、どんな話題が合うかも考えておくように。先方の社長を喜ばすことが、君の今日の仕事だ。じゃあ、夕方に。」
「かしこまりました。」
滝本電機は当社の財務システムを導入していて、年間取引額は20億円を超える。
社長の趣味は登山とのこと。これなら会話に入り込めると思う。
でも、副社長って、どんな人なのかしら。
絶大なオーラがあるけど、意見を言わせない威圧感もある。
秘書に聞いてみることにした。
秘書は、小柄で、上品が漂う。
仕事もてきぱきとしていて、きっとできる人なのだろう。
ただ、笑顔はなく、楽しそうではなかった。
秘書の対応も思っていたのとは違い、そっけない。
男性のときは、女性は誰もが笑顔で対応してくれていたから違和感を感じた。
副社長秘書として、私にマウントをとろうとしているのかしら。
スタイルがいい私に、女性として敵意を持ったのかもしれない。
「当社の天皇と呼ばれている人よ。社長はメインバンクからの天下りで、週に3日はゴルフ、1日は会社きて1週間分の新聞とかビジネス雑誌とか読んでいる。あと1日はリモートとか言っているけど、何やっているかわからない。結局、当社の事業には関心がないから、当社の事業は全て副社長に一任って感じ。」
社長の秘書でないからか、社長の評価は辛辣なものだった。
副社長については、私から目を外して話し始める。
どうしたのかしら。秘書なのに、副社長に怯えているみたい。
「副社長は、ご機嫌な時はいいけど、気に入らない社員はすぐにクビにしたり、顧客案件をストップしたりするから、誰も逆らえなくて、みんな言いなりって感じ。宮下さんも気をつけた方がいいわ。まあ、あなたはアイドルなみに可愛いし、スタイルもいいから、副社長はお気に入りのご様子だけど。」
目を外していた秘書は、私に心配そうな顔を向ける。
なにか、情緒が普通ではなく、違和感を感じるのは何故なのかしら。
何かを訴えているようでもあり、助けて欲しいようでもある。
「教えてくれて、ありがとう。でも、何を気をつけたらいいの?」
「まず、反論とかしないことね。そして、副社長には常に、敬意を行動で示して。社内ミーティングの時なんかは、副社長が来るまでは、みんなを立たせて、副社長が座った後に、全員が敬礼して座るというしきたりを、参加する社員に言わないと。言わなくても、みんな、そうすると思うけど、たまに新入社員とか知らずにいると、後で、あいつはクビにしろと指示が出て、いつの間にかいなくなってるって感じ。あと、副社長以外の役員とかとは、仲良くしない方がいいと思う。」
「よく、わかった。気をつけるわ。これからも、よろしくね。」
この秘書は、しっかりとアドバイスしてくれて、親切な人だったのだと思う。
違和感は残るけど、マウントなんてひどいことを思った自分が恥ずかしい。
女性への女性の対応について、私が知らないだけなんだと思う。
夕方に、副社長と滝本電機に向かう。
車窓からは、東京の街並みの映像が流れていく。
やはり東京はいい。一流の企業が入るビルは高々とそびえる。
街を歩く人たちは、みんな服装がパリッとし、将来に夢をもって進んでいる。
そんなことを考えていると、滝本電機の本社ビルに到着した。
滝本電機の社長は、会食でもご機嫌で、ずっと私に自慢話しをしていた。
社長が私の谷間ばかりを見ているのは、よくわかった。
そんな社長を見て、副社長は狙い通りという顔で機嫌がいい。
お見送りをしてから、副社長は飲み直すぞと、私をホテルの上層階に連れていった。
夜11時は過ぎていたけど安易に了解してしまった。
男性の時に上司に連れて行かれる気分で。
32階でエレベーターのドアが開くと、目の前には上品なバーが広がる。
上品な大理石のカウンターの奥で、渋い男性がシェイカーを振る。
室内は暗いけど、スタンドチェアの前をスポットライトが照らす。
自然と、副社長と私だけの世界が作り出されていた。
会食でもワインを飲み、バーでもカクテルを2杯も飲んだのでだいぶ酔っていたの。
副社長と何を話したのか、あまり記憶していない。
1時も過ぎたので、そろそろ帰りますと伝えた。
そうすると、もう遅くて危ないから部屋をとっていると副社長は笑って言う。
ごく自然に、その部屋に連れて行かれてしまった。
部屋のドアが閉められた途端、急に抱きつかれたの。
何が起こったか分からなかったけど、男性の力は思ったより強い。
全く抵抗できない状況に怖くなってしまい、動けずにいた。
そのままベットに押し倒され、服も脱がされても抵抗できなかった。
「痛い。痛い。入れるのはちょっと。」
「なんだ、この年で処女なのか。燃えるな。まあ、最初だけだから我慢しろ。足を閉じるなよ。」
「こんなことはだめです。え、え、ちょっと。」
「我慢しろって言ったろ。」
副社長はその後、中出しをして満足した様子だった。
シャワーを浴びてくるといって、今は浴室に入っている。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
まだ下半身がひりひりするのを我慢してベットに横になり、天井を見つめていた。
そこに、シャワーを浴びてパンツだけの副社長が現れる。
中年だからか、お腹がはち切れそうに大きく、胸も足も毛に覆われている。
みるだけで精力に溢れている姿だった。
さっきの暴力へのお詫びの姿はなかった。
副社長の権力を使い、このようなことはしばしばあるのかもしれない。
むしろ、犯罪と言われないように去勢を張っているのかもしれない。
でも、私には、副社長に逆らう勇気はない。
「お風呂入ったから、お前も入れ。ベットはダブルだから、お前は、お風呂から上がったれ、遠慮なく俺の横で寝てろ。明日の朝食はルームサービスでオーダーしているから、一緒に食べるぞ。6時に起こしてくれ。」
「わかりました。」
「宮下は、女優並みにルックスとスタイルがいいから、お客様は喜ぶ。これからも、いつも、俺の横にいて、ニコニコしてればいい。その分、給料も上げてやるから。」
言っていたとおり、それからも副社長に常に同行し、ニコニコしていた。
それだけなのに、ボーナスは最高レベルの評価で、年2回とも200万円以上が出ていた。
そして、26歳の時には、同期トップでマネージャーに昇格することになる。
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どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
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