9 / 9
9話 願いが叶う
しおりを挟む
今、おじいさんと一緒に新幹線に乗って、久しぶりに深津に向かっている。
あれから10年も経ったから、もう、あの老婆は亡くなっているかもしれない。
でも、会える可能性はゼロではない。
「ここが、あなたの職場だったんだね。」
「いえ、ここはエリア拠点で、事務手続きとかで来ることはありましたけど、仕事はここからバスで20分ぐらい先の工場の中でした。」
「それは大変だったね。でも、このビルの自動ドアの金具は錆びてるし、だいぶ年月は過ぎたんだね。」
今から見て見ると、こんなに寂れた所で働いていたことに気づいた。
でも、笑顔いっぱいの社員が営業に出ていく。充実した顔をしているわ。
私も、この職場で明るい将来を信じて頑張っていたことを思い出した。
空を見上げると、さらさらとした雪が降ってきた。
目を遠くに向けると、雪化粧した山々が見える。
そう、ここは自然の風景が美しかったわね。
昔の職場を訪問しようかと思ったけど、やめた方がいいわね。
もう人は変わっているだろうし、私のこと嫌いな人がいるかもしれない。
苦しかった日々の記憶が蘇ってくる。
まだ時間があったので、昔よく通った街中のイタリアンにおじいさんと一緒に入ったの。
「あれ、久しぶり。名前は・・・、えっと、そう宮下さんじゃない。お久しぶりだね。」
「覚えてくれていたんですね。10年前に転勤になって、久しぶりに懐かしくなって嵩地に来てみたんです。」
「そうだったんだね。ところで、横の方はお父様?」
「いえ、仕事の関係でお会いした方で、若いころ、深津に住んでいたんですって。それなら、ご一緒しましょうとなったの。」
「そうなんだ。まあ、まだテーブルは用意できていないから、カウンターに座ってくれる。」
3人は、カウンター越しに明るい会話を続けた。
この3人は利害関係もなく、お互いに、それほど踏み込まない。
表面的だけど楽しい話しができ、久しぶりに、本心から笑えた。
お料理の脇に添えられた小さなキャンドルがみんなの顔を暖かく照らす。
笑い声が響き渡り、誰もが相手の気持ちを受け止めている。
カウンター上のスポットライトが、お料理の魅力を引き立てる。
今日は、たまたまなのか、お客は私たちだけだった。
だから、マスターもお酒を飲み、私たちとずっと一緒に盛り上がる。
本当に、久しぶりで、楽しい時間だった。
お互いの優しい気持ちが触れ合う。
そう、会話って、こういう温かいものだったのよね。
人からずっと嫌われ続けてきたから、マスターの一言ひとことが嬉しかった。
なんか、こんな気持ちは忘れてたわ。
幸せって、こんなに近くにあったんだ。
これまで、どうして、あんなに苦労をしていたの?
何を目指して、心をすり減らしてきたのかしら。
おじいさんも同じ気持ちだったんだと思う。
苦悩に満ち、皺が多い顔は、穏やかになっているように見えたから。
若い時に、この店に来るとナポリタンとか頼んでいた。
でも、今日は、このお店のお勧めをいただきたくて、コースとお勧めワインを頼んだ。
この店、こんなに美味しかったんだと、今更ながらに思う。
海外とかで、豪華なお料理をいっぱいいただいていた。
でも、気持ちが大切だったんだね。
そういえば、海外では、いつも無理して笑顔を作りながら食べていた。
だから、美味しいと思った食事を思い出せない。
2時間ぐらいでお料理を食べ終わって、レストランを出る。
マスターはお礼をいいながら、手を大きくふって見送ってくれている。
おじいさんも満足したように、笑いが口から止まらない。
薄っすらと雪が積もった道路を滑らないように気を付けながら嵩地駅に向かった。
駅では、待合室で私と同年齢ぐらいの女性たちが暖を取っていた。
笑顔で笑い声が響く。
窓から見える寒々しい外の風景が、笑い声で暖かい風景に変わるよう。
私とおじいさんも、その姿を見て、さっきの暖かい愉快な時間が続いていた。
ただ、電車に乗ると、おじいさんと私は無口になる。
老婆に会えて、自分を変え、本当に幸せになれるのだろうかと不安になりながら。
2人は体を震わせ、寒さの闇に包まれていた。
そして、霧に包まれる深津駅には夜10時ごろに着いた。
その当時のホテルはあったけど、名前は変わっていた。
道はあの時のままで、ぼんやりと、あの老婆が見えてきた。
「あの老婆ですよね。」
「ああ、行こう。」
私たちは、老婆の前で止まり、声をかける。
「あの、お願いがあって来たんです。」
「お久しぶり。」
「覚えているんですか?」
「当然だろう。今日も、100円でいいよ。」
おじいさんから話し始めた。
「お前さんが言ったとおり、私は成功した。でも、喜びを分かち合える伴侶もできず、何も楽しくなかった。もう一度、元にもどしてくれないか。今度は、自分の実力で、伴侶と一緒に成功に向けて努力する。」
「お金がない生活でもいいだね。」
「ああ、お金と幸せは関係がない。」
おじいさんの強い覚悟に老婆は頷く。
「じゃあ、このまま歩いて実家に戻りなさい。明るい光で若返ったお前さんをご両親が待っていることだろう。それから、努力して幸せを手に入れなさい。これまで、いっぱいのことを学んだんだから。」
おじいさんは、実家への道のりを歩み始めた。
たどたどしく歩くおじいさんが、霧の中でぼんやりと消えていく。
私は、がんばってねと大きな声をかけ、 老婆にお願いを畳み込んだ。
「私も、あれから女性になって、ずっと不幸なんです。男性に戻してください。」
「私が念じれば可能だよ。ただ、元に戻ると、昔の時に戻り、あの日の翌朝に起きることになる。」
「そんなことが可能なんですか?」
「そう言っているじゃないか。ただ、それからの人生は、すでに運命として決まっている。それでもいいのかね?」
「もちろんです。ところで、元の人生の先はどうなるんですか。」
「それは言えない。」
「どうして? 私には、女性になったら、副社長から優遇されて、仲間から嫌われるって言ってくれたじゃないですか。そのぐらいは話してくれても・・・。」
「別の人生は想像もできないと思ったから言ったけど、元の人生は、お前さんたちがよく知っているだろう。どうする?」
「元に戻してください。」
「いいんだな。」
「もちろんです。」
それから老婆は何かをつぶやいた。
私は以前と同じように、少し先のホテルに向かう。
おじいさんが元にもどれば50年ぐらい前だから私は生まれていない。
だから、もう会うことはないと思う。
私はホテルに入り、シャワーを浴びて寝ることにした。
この美貌、スタイル、本当にこれまでありがとう。
もっと活かせれば良かったわ。今だったらお礼ができる。
そう思い眠りについた。
朝になると、老婆の言った通り、男性に戻っていた。
しかも、日付は、昔、女性になったあの日。
ワイシャツ、ネクタイとか、男性物が置かれていた。
「やった。戻ったぞ。これから幸せな人生を目指していこう。いろいろ経験したことも活かせると思う。じゃあ、会社にいこう。」
朝日を煌々と浴びて、ホテルを出た。
白髪のホテルマンは、清算を終えて、何も言わずにお辞儀をしている。
ホテルから1分ぐらい歩いた時だった。
朝日に目が眩み、前が見えずに後ろから突進してくる。
振り向いたのと同時に車に轢かれてしまった。
気が遠のいていく中、僕は、親からいっぱい愛情を受けていたことを思い出していた。
そうだった、幸せって、気づかないだけなんだって。
あのおじいさんは、幸せを見つけられただろうか。
きっと、貧しくても幸せな時間を過ごしているに違いない。
私は、これまでの楽しい思い出が蘇ってきた。
学生のとき彼女と映画に行ったこと、この拠点でみんなと楽しく過ごしたこと。
副社長秘書と食事して笑い合ったこと、さっき、マスターと暖かい時間をすごしたこと。
どうしてか、楽しかった思い出ばかりが蘇る。
老婆にお願いしなくても、たくさんの幸せな記憶があった。
朝日が照りつける中、雪で真っ白な道路は血で赤く染まっていった。
「お前さんの人生は、ここで終わるものだったんだよ。あの時、不憫に思ったから、あと10年間の人生を味合わせてあることにしたんだ。そして、お前さんが女性になりたいと言ったから、願いを叶えてあげた。どうだった、満足できたか。」
老婆は事故現場をひと目見て、坂をゆっくり歩いて降りていった。
あれから10年も経ったから、もう、あの老婆は亡くなっているかもしれない。
でも、会える可能性はゼロではない。
「ここが、あなたの職場だったんだね。」
「いえ、ここはエリア拠点で、事務手続きとかで来ることはありましたけど、仕事はここからバスで20分ぐらい先の工場の中でした。」
「それは大変だったね。でも、このビルの自動ドアの金具は錆びてるし、だいぶ年月は過ぎたんだね。」
今から見て見ると、こんなに寂れた所で働いていたことに気づいた。
でも、笑顔いっぱいの社員が営業に出ていく。充実した顔をしているわ。
私も、この職場で明るい将来を信じて頑張っていたことを思い出した。
空を見上げると、さらさらとした雪が降ってきた。
目を遠くに向けると、雪化粧した山々が見える。
そう、ここは自然の風景が美しかったわね。
昔の職場を訪問しようかと思ったけど、やめた方がいいわね。
もう人は変わっているだろうし、私のこと嫌いな人がいるかもしれない。
苦しかった日々の記憶が蘇ってくる。
まだ時間があったので、昔よく通った街中のイタリアンにおじいさんと一緒に入ったの。
「あれ、久しぶり。名前は・・・、えっと、そう宮下さんじゃない。お久しぶりだね。」
「覚えてくれていたんですね。10年前に転勤になって、久しぶりに懐かしくなって嵩地に来てみたんです。」
「そうだったんだね。ところで、横の方はお父様?」
「いえ、仕事の関係でお会いした方で、若いころ、深津に住んでいたんですって。それなら、ご一緒しましょうとなったの。」
「そうなんだ。まあ、まだテーブルは用意できていないから、カウンターに座ってくれる。」
3人は、カウンター越しに明るい会話を続けた。
この3人は利害関係もなく、お互いに、それほど踏み込まない。
表面的だけど楽しい話しができ、久しぶりに、本心から笑えた。
お料理の脇に添えられた小さなキャンドルがみんなの顔を暖かく照らす。
笑い声が響き渡り、誰もが相手の気持ちを受け止めている。
カウンター上のスポットライトが、お料理の魅力を引き立てる。
今日は、たまたまなのか、お客は私たちだけだった。
だから、マスターもお酒を飲み、私たちとずっと一緒に盛り上がる。
本当に、久しぶりで、楽しい時間だった。
お互いの優しい気持ちが触れ合う。
そう、会話って、こういう温かいものだったのよね。
人からずっと嫌われ続けてきたから、マスターの一言ひとことが嬉しかった。
なんか、こんな気持ちは忘れてたわ。
幸せって、こんなに近くにあったんだ。
これまで、どうして、あんなに苦労をしていたの?
何を目指して、心をすり減らしてきたのかしら。
おじいさんも同じ気持ちだったんだと思う。
苦悩に満ち、皺が多い顔は、穏やかになっているように見えたから。
若い時に、この店に来るとナポリタンとか頼んでいた。
でも、今日は、このお店のお勧めをいただきたくて、コースとお勧めワインを頼んだ。
この店、こんなに美味しかったんだと、今更ながらに思う。
海外とかで、豪華なお料理をいっぱいいただいていた。
でも、気持ちが大切だったんだね。
そういえば、海外では、いつも無理して笑顔を作りながら食べていた。
だから、美味しいと思った食事を思い出せない。
2時間ぐらいでお料理を食べ終わって、レストランを出る。
マスターはお礼をいいながら、手を大きくふって見送ってくれている。
おじいさんも満足したように、笑いが口から止まらない。
薄っすらと雪が積もった道路を滑らないように気を付けながら嵩地駅に向かった。
駅では、待合室で私と同年齢ぐらいの女性たちが暖を取っていた。
笑顔で笑い声が響く。
窓から見える寒々しい外の風景が、笑い声で暖かい風景に変わるよう。
私とおじいさんも、その姿を見て、さっきの暖かい愉快な時間が続いていた。
ただ、電車に乗ると、おじいさんと私は無口になる。
老婆に会えて、自分を変え、本当に幸せになれるのだろうかと不安になりながら。
2人は体を震わせ、寒さの闇に包まれていた。
そして、霧に包まれる深津駅には夜10時ごろに着いた。
その当時のホテルはあったけど、名前は変わっていた。
道はあの時のままで、ぼんやりと、あの老婆が見えてきた。
「あの老婆ですよね。」
「ああ、行こう。」
私たちは、老婆の前で止まり、声をかける。
「あの、お願いがあって来たんです。」
「お久しぶり。」
「覚えているんですか?」
「当然だろう。今日も、100円でいいよ。」
おじいさんから話し始めた。
「お前さんが言ったとおり、私は成功した。でも、喜びを分かち合える伴侶もできず、何も楽しくなかった。もう一度、元にもどしてくれないか。今度は、自分の実力で、伴侶と一緒に成功に向けて努力する。」
「お金がない生活でもいいだね。」
「ああ、お金と幸せは関係がない。」
おじいさんの強い覚悟に老婆は頷く。
「じゃあ、このまま歩いて実家に戻りなさい。明るい光で若返ったお前さんをご両親が待っていることだろう。それから、努力して幸せを手に入れなさい。これまで、いっぱいのことを学んだんだから。」
おじいさんは、実家への道のりを歩み始めた。
たどたどしく歩くおじいさんが、霧の中でぼんやりと消えていく。
私は、がんばってねと大きな声をかけ、 老婆にお願いを畳み込んだ。
「私も、あれから女性になって、ずっと不幸なんです。男性に戻してください。」
「私が念じれば可能だよ。ただ、元に戻ると、昔の時に戻り、あの日の翌朝に起きることになる。」
「そんなことが可能なんですか?」
「そう言っているじゃないか。ただ、それからの人生は、すでに運命として決まっている。それでもいいのかね?」
「もちろんです。ところで、元の人生の先はどうなるんですか。」
「それは言えない。」
「どうして? 私には、女性になったら、副社長から優遇されて、仲間から嫌われるって言ってくれたじゃないですか。そのぐらいは話してくれても・・・。」
「別の人生は想像もできないと思ったから言ったけど、元の人生は、お前さんたちがよく知っているだろう。どうする?」
「元に戻してください。」
「いいんだな。」
「もちろんです。」
それから老婆は何かをつぶやいた。
私は以前と同じように、少し先のホテルに向かう。
おじいさんが元にもどれば50年ぐらい前だから私は生まれていない。
だから、もう会うことはないと思う。
私はホテルに入り、シャワーを浴びて寝ることにした。
この美貌、スタイル、本当にこれまでありがとう。
もっと活かせれば良かったわ。今だったらお礼ができる。
そう思い眠りについた。
朝になると、老婆の言った通り、男性に戻っていた。
しかも、日付は、昔、女性になったあの日。
ワイシャツ、ネクタイとか、男性物が置かれていた。
「やった。戻ったぞ。これから幸せな人生を目指していこう。いろいろ経験したことも活かせると思う。じゃあ、会社にいこう。」
朝日を煌々と浴びて、ホテルを出た。
白髪のホテルマンは、清算を終えて、何も言わずにお辞儀をしている。
ホテルから1分ぐらい歩いた時だった。
朝日に目が眩み、前が見えずに後ろから突進してくる。
振り向いたのと同時に車に轢かれてしまった。
気が遠のいていく中、僕は、親からいっぱい愛情を受けていたことを思い出していた。
そうだった、幸せって、気づかないだけなんだって。
あのおじいさんは、幸せを見つけられただろうか。
きっと、貧しくても幸せな時間を過ごしているに違いない。
私は、これまでの楽しい思い出が蘇ってきた。
学生のとき彼女と映画に行ったこと、この拠点でみんなと楽しく過ごしたこと。
副社長秘書と食事して笑い合ったこと、さっき、マスターと暖かい時間をすごしたこと。
どうしてか、楽しかった思い出ばかりが蘇る。
老婆にお願いしなくても、たくさんの幸せな記憶があった。
朝日が照りつける中、雪で真っ白な道路は血で赤く染まっていった。
「お前さんの人生は、ここで終わるものだったんだよ。あの時、不憫に思ったから、あと10年間の人生を味合わせてあることにしたんだ。そして、お前さんが女性になりたいと言ったから、願いを叶えてあげた。どうだった、満足できたか。」
老婆は事故現場をひと目見て、坂をゆっくり歩いて降りていった。
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる