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No.37 町中

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「はぁ…。今頃、夜会が始まってるんだろうなぁ」

「本当。仕事が無かったら行きたかったよ」

「仕方ないよ」

「はぁ…。夜会ってどんな感じなんだろうなぁ。私、一度でいいから見てみたいよ」

「おや?お前さん達知らないのか?」

「お爺さん、何が?」

「今、広場に巨大なスクリーンが設置されてるんだ」

「何で?朝は無かったよな?」

「うむ。先程、アースケイム社の人達が設置してのぉ。夜会に行けない人達が観れる様にと準備してるそうだぞ」

「本当に!?」

「マジで!?」

「うむ。他の広場でも同じ様にスクリーンが設置されてるらしいぞ。お前さん達も見に行ったらどうだい?」

「でも仕事が…」

「他の人達は店を早めに閉めて広場に向かってるぞ」

「ねぇ、早く行かないと場所が無くなっちゃうんじゃ」

「…俺達も今日は、早く店を閉めよう」

「そうね!直ぐに閉めるわ!」

「爺さん、教えてくれてありがとな」

「いいんじゃよ」

「終わったわ!早く行きましょう!」

「おう!じゃあな爺さん」

「うむ。………………行ったか。これでこの町は全員、広場に行ったのぉ。これで漸く、仕事は終わったわい」
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