乙女ゲームの裏側は!

ハルン

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「なーんてシリアスに言ってみました!」

リリスの言葉にドッと力が抜けた。

「リリス!そんな冗談いわないでよ。ビックリしたじゃない」
「そうだぞリリス。アナが不安がる様なことは言わないでほしいね。君ほど頑丈な心臓をしてないんだから」
「何ですって!」
「二人とも一旦落ち着け。全くこれだからお子ちゃまは」
「「お子ちゃまだって(ですって)!?」」

喧嘩する二人をたしなめた様に見えて新たな火種を注ぐガゼフ兄達のやり取りを見ながら私は笑う。

(こんな日常が一番幸せね。大切な人達とただ笑い合えるこの日常が…)

だから私は気付かなかった。
三人がふざけあってるようで厳しい目をして会話をしている事に。

「あっそうだった。これから用事があるんだった。先に行くね」
「はいお姉様。また後で」
「またね、アナ」
「じゃあな」

三人に手を振りドレスの裾を持ち上げて走る。

(早く行かないとあの人にまた嫌味を言われるっ!)

私は悪役令嬢にあるまじき汗だくになりながら目的地に向かい全力疾走した。

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