怪物?魔人?いえいえ、人間です。

ライム

文字の大きさ
3 / 8

ステータス

しおりを挟む

「本当に出た!!   これがファンタジーでお馴染みのステータスか!!」


やはり世界はおかしくなってしまったと思うと同時に俺の厨二心が感動で打ち震えた。


厨二だっていいじゃないか。人間だもの。  byうんりゅう


話が逸れたな。
感動しながらステータスを眺めていると気になる点がいくつもある事に気がついた。


「まずこの『ステゴロウォーリアー』とはなんだ?頭悪そうな響きが凄いな。」



職業がステゴロウォーリアー。名前からして脳筋感溢れでている。まぁ、現にステータスを見る限り脳筋タイプだと思う。他の人達のステータスを知らないから何とも言えないが。もしかしたら知的キャラなのかもしれない。……それはないか。



「魔力なんぞ現代に生きていたら誰しも使ってない、というかそんなものがあったら科学が発展することは無かったはずだから全員が0だろうな。断じて俺が脳筋だからではない。俺は全国テストでいつも100位以内だし。」



何を隠そう俺はどちらかというと頭が良い部類だ。
学校でもいつも上位だし、全国テストでも100位以内には入ることができる。
にもかかわらず知力が120ということはステータス判定はよっぽど厳しいのだろう。


「だからこそ俺の体力、筋力、耐久 のステータスは狂ってるんじゃないか?」


俺が読んだような小説では大抵が初めは10とかではなかったか?690なんてゴリラと同じくらいかそれ以上だろ。
普通の人の69倍だぞ?そりゃペンや机が折れるわ。ていうか何で俺だけそんなに発達してんの?神様ぐるみの新手のイジメか?


そして謎の固有スキル。剛力無双ってまた名前から脳筋臭が凄いのだが気のせいか?


「説明などないのか……? おっ、ステータスをタッチしたらでたぞ。えっと……『武の神様の寵愛を受けし者に与えられるスキル。接近戦闘のキレが上がり、威力に補正がかかる』、と……」





…………うん。チートだな。





なんだよ 武の神様って。寵愛を受けていたからペンが1週間に10本ほど壊れるのか。寵愛を受けていたからあらゆる武術を極めることができたのか。寵愛を受けていたからあらゆる者が逃げていくのか。


「………素直に喜んでいいのかわからんな…」



確かにこの世界で生きていく上には とんでもない代物だろう。だが1つ言いたい。



なら正直な話、今欲しかったな!?



普通の日常ではこのスキルは要らないな!?このスキルなかったらもっと友達できたかもしれないではないか!?損失をもっと控えれたかもしれないではないか!?


「あ~~もう、考えても仕方ない!有り難くスキルを頂戴しておこう!」



これで自分の確認も終わった。
そして後は最後の確認だけだ。



そう、本当に俺のステータスが異常かどうかを確かめることだ。

それと、モンスターを倒せるかどうかということだ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

二度目の勇者は救わない

銀猫
ファンタジー
 異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。  しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。  それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。  復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?  昔なろうで投稿していたものになります。

自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」 帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。 さて。 「とりあえず──妹と家族は救わないと」 あと金持ちになって、ニート三昧だな。 こっちは地球と環境が違いすぎるし。 やりたい事が多いな。 「さ、お別れの時間だ」 これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。 ※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。 ※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。 ゆっくり投稿です。

物語は始まりませんでした

王水
ファンタジー
カタカナ名を覚えるのが苦手な女性が異世界転生したら……

愚かな者たちは国を滅ぼす【完結】

春の小径
ファンタジー
婚約破棄から始まる国の崩壊 『知らなかったから許される』なんて思わないでください。 それ自体、罪ですよ。 ⭐︎他社でも公開します

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...