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ステータス
しおりを挟む「本当に出た!! これがファンタジーでお馴染みのステータスか!!」
やはり世界はおかしくなってしまったと思うと同時に俺の厨二心が感動で打ち震えた。
厨二だっていいじゃないか。人間だもの。 byうんりゅう
話が逸れたな。
感動しながらステータスを眺めていると気になる点がいくつもある事に気がついた。
「まずこの『ステゴロウォーリアー』とはなんだ?頭悪そうな響きが凄いな。」
職業がステゴロウォーリアー。名前からして脳筋感溢れでている。まぁ、現にステータスを見る限り脳筋タイプだと思う。他の人達のステータスを知らないから何とも言えないが。もしかしたら知的キャラなのかもしれない。……それはないか。
「魔力なんぞ現代に生きていたら誰しも使ってない、というかそんなものがあったら科学が発展することは無かったはずだから全員が0だろうな。断じて俺が脳筋だからではない。俺は全国テストでいつも100位以内だし。」
何を隠そう俺はどちらかというと頭が良い部類だ。
学校でもいつも上位だし、全国テストでも100位以内には入ることができる。
にもかかわらず知力が120ということはステータス判定はよっぽど厳しいのだろう。
「だからこそ俺の体力、筋力、耐久 のステータスは狂ってるんじゃないか?」
俺が読んだような小説では大抵が初めは10とかではなかったか?690なんてゴリラと同じくらいかそれ以上だろ。
普通の人の69倍だぞ?そりゃペンや机が折れるわ。ていうか何で俺だけそんなに発達してんの?神様ぐるみの新手のイジメか?
そして謎の固有スキル。剛力無双ってまた名前から脳筋臭が凄いのだが気のせいか?
「説明などないのか……? おっ、ステータスをタッチしたらでたぞ。えっと……『武の神様の寵愛を受けし者に与えられるスキル。接近戦闘のキレが上がり、威力に補正がかかる』、と……」
…………うん。チートだな。
なんだよ 武の神様って。寵愛を受けていたからペンが1週間に10本ほど壊れるのか。寵愛を受けていたからあらゆる武術を極めることができたのか。寵愛を受けていたからあらゆる者が逃げていくのか。
「………素直に喜んでいいのかわからんな…」
確かにこの世界で生きていく上には とんでもない代物だろう。だが1つ言いたい。
なら正直な話、今欲しかったな!?
普通の日常ではこのスキルは要らないな!?このスキルなかったらもっと友達できたかもしれないではないか!?損失をもっと控えれたかもしれないではないか!?
「あ~~もう、考えても仕方ない!有り難くスキルを頂戴しておこう!」
これで自分の確認も終わった。
そして後は最後の確認だけだ。
そう、本当に俺のステータスが異常かどうかを確かめることだ。
それと、モンスターを倒せるかどうかということだ。
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