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ある日、地球と異界が混じり、地球はモンスターが蔓延る新たな世界に成り代わってしまった。しかし地球にも元から怪物と謳われる最強の存在が存在していた。 彼の名前は東雲 雲竜。身長が2m20㎝あり、引き締まった体に搭載される限界まで圧縮された筋肉。ゴリラ以上の運動能力。脳筋かと思いきやハイスペックな知能。なかなか優良物件なフェイス。今日も周りに誤解され、老若男女全員から逃げられるピッチピチの18歳。 しかし周りの人達は知らない。彼は避けられるたびに心に致命的なダメージを受けていることを。 彼は実は優しいということを。今日も落ち込みながら人を助けるため、自分の欲求を満たすため狩に出かける。 これは元々の運動能力がチート級なバケモノや怪物と揶揄される高校生が、本物のバケモノ達と拳で語り合うパワフルステゴロファンタジーである。 「おい、ラリアット1発で首が飛んだんだけど。」 「パンチ1発で顔面吹き飛んだんだけど。もっと頑丈なやついないの?」 「ちょっと待て。何でモンスター見つけた時以上のスピードで逃げるんだよ。いい加減泣くぞ?泣いちゃうぞ?」 まだ世界は気づかない。ほんとうに逃げるべきはモンスターの方であることを。
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文字数 12,459 最終更新日 2020.10.26 登録日 2020.10.18
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